マニピュレーターの被害に遭う原因とは?

ではマニピュレーターの餌食になってしまう、その原因を学びましょう。

何故私達が彼らの被害に遭ってしまうのかと言うと、それらは大きく4つに分類されています。

マニピュレーター被害の要因4つ

  • 攻撃されていることに気付かない
  • 傷ついているのは相手なのだと思わせてくる
  • 普段から意識しているようで意識していない弱点を突く
  • 問題があるのは被害者自身だと思わせてくる

 

 

 

①攻撃されていることに気付かない

そもそも相手の攻撃方法は、それと分かるほど明確なものではありません。

被害にあってしまう人は、相手が自分を追い詰めて支配下におき、こちらを思い通りにしたがっていることに、薄々気づいてはいるのです。
そして無意識のうちに脅威だって抱いています。



でも、

何故相手が自分に敵対するのかが分からないんです。
客観的で明白な理由が見当たらず、自分の直感に素直に耳を傾けることができなくなってしまうのです。

 

②傷ついているのは相手なのだと思わせてくる

マニピュレーターが用いる策略は極めて効果的で、それは巧妙に仕組まれている手口です。
そしてこの手口を見抜くのは容易ではありません。

 

こんな考え方は危険!

「負い目を抱えているのは実は相手の方なのではないか?」
「単に、自分の身を守るためにやっていることではないか?」
「こちらに気を遣ってくれるあまり、あんな言動に及んだのではないのか?」

など。

私たちは一度、
「騙されている?」
「つけこまれている?」
と、疑うことはするものの、「自分の勘違いではないのか?」と、思い直してしまうことがよくあります。

なので、
被害者は無意識のうちに常に受け身に立たされています。
受け身側であるが故に、相手のかけひきは益々効果が高まっていくのです。
受け身の状態で取り乱してしまうものなら、冷静に対応することなど不可能です。

そしてこの悪循環に陥ったら最後、相手の手のうちを見抜くのは更に困難となっていく・・・。

 

③普段から意識しているようで意識していない弱点を突く

弱点や不安は誰しもが抱えているもの。
なので、マニピュレーターはその弱点に目をつけます。

ここに注意!

自分の弱点に意識的ならば、つけこまれていると気付くことができるでしょう。
しかし、自分の弱点と言うのはすぐに頭から抜け落ちてしまうものです。
私たちは、自分の一番の弱みについては無自覚すぎるのかもしれません。

マニピュレーターは、被害者本人よりも被害者の性格に通じようとしてきます。
そしていずれは、その弱点の押しどきや押し加減にも精通するようになります。

自己認識が甘いと、簡単に彼らの餌食となります。

気をつけてください。

 

④問題があるのは被害者自身だと思わせてくる

「直感のレベルでは、マニピュレーターなのだと気付いている・・・」
けれど、それが本当に正しいのかどうかは正直分からないですよね。

例えばもしかしたら、
「単なる恐怖や不安によって感じたものなのではないか?」
「それとも今自分は、情緒不安定なのではないだろうか?」
「いや、この人はただ単に自己不信に苛まれているだけか?」
と勘違いしているだけかもしれません。

そもそも人と言うのは、誰だって「自分は無神経で思いやりにかけた人間だ」とは決して認めようとはしないのです。
否定的な判断を他人に下すことはためらってしまうし、
できれば疑いたくもないし、誰も罰さずに事をおさめたい。
自分が思うような悪意など、相手は微塵も抱いていないと信じたい。

注意!

直感に従って相手をマニピュレーターだと決め付けてしまうと、多くの人は罪悪感を感じます。
そんなことを考えてしまう自分自身に疑いを向けてしまい、そんな自分を責めてしまうのです。

「相手もそうだけど、自分にもそれなりの原因があるのではなかろうか?」と。



 

さて、これらをよくよく見ていくと

被害者を含め、人が相手の術中にはまっていってしまうのは仕方の無いことだと分かるはず。

しかしかといって、マニピュレーターがやっていることは到底許されることではありません。

是非今回の4つの要因を参考にし、何か自分に思い当たる節はないか探してみてください。

 

続きの記事として、

マニピュレーターについてもう少し掘り下げる為、「勝つことにこだわる父親」について書きました。

一例としてご紹介しておりますので、興味があればご覧頂ければと思います。

勝つことにこだわる父親の話

 

 

 

また、マニピュレーターの対策を早く知りたい方は、

マニピュレーターが好む行動について書かせて頂いておりますので、コチラからご覧下さい。

マニピュレーターは、いくつか支配の仕方が異なる性質をもっているものなので、お役に立てるかと思います。

 




マニピュレーターとは?

今回学ぶこと

●マニピュレーターとは?

・心を支配しようとする

・どうしてこんなことをするのか?

・原因を悟る時

 

心を支配しようとする

 

マニピュレーターとは、

人を追い詰めることにより、その心を操って支配しようとすることを言います。

 

例えば・・・

  • 「期待しているよ」
    そう励ましながら、密かに部下の昇進を握りつぶす上司がいる
  • 「アイツが部長の悪口言ってました」
    上役に気に入られる為に、密かに同僚を陥れるヤツがいる
  • 「好きなのはお前だけだよ」
    愛を口にして気遣う夫・妻は、相手の人生を思いのままにするのが目的かもしれない
  • 「どうしてパパはいないの?」
    親の心の弱みを知る子供は、自分のわがままを押し通す為、ごく稀に親の心の急所を突くこともある

 

彼らは、表向きはとても人当たりが良く、とても穏やかであることが多い。

しかし、

その素顔は悪知恵に溢れ、相手に対して容赦をしない
ずる賢く手口は巧妙。人の弱点に付け込んでは抜け目無く立ち回る。

支配的な立場を我が物にしたいが為に、彼らは闘い続けます。

そしてその一方で、好戦的なその意図だけは、とにかく他人の目から隠そうと必死になることがよくあります。

人を貶め、相手を思いのままに支配しようとする行為は、
いかに広く社会にはびこっているでしょうか?
いかにそうした行為によるストレスが、人間関係に及ぼされているでしょうか?

 

他人を思い通りに操ろうとする者のことなら、誰もが何かしらの心当たりがあるはずです。
テレビでもおそらく見たことがあるのではないでしょうか。

 

 

例えば・・・

  • 愛と誠実と慎みの大切さを説いていたあの人は、その傍らで妻を騙して不貞を働いていた。更に、その信者から金を巻き上げていた。
  • 国民への奉仕を誓っていたあの人は、私腹を肥やしており逮捕された。
  • 精神的指導者のあの人は、自らを神の化身だと説いた。
    それに異議を唱える者には、罰を与えた。

 

このように、世間はこんなとんでもない人で一杯です。
「まさかあの人が・・・」と、興味を持ってしまうのは当然でしょう。
だけど、そんな興味に心に奪われ、肝心の注意をお留守にしてはなりません。

私たちは普段テレビなどで、このようなニュースを目にしています。
そして言うんです、「まるで怪物だな」と。

しかし、”怪物”という印象でまとめてはならないのです。

 

思い出そう!

職場の同僚や知人や家族のような身近な人達が、実は”怪物”だったりします。
悪知恵が凄まじく、陰口が大好き。
簡単には信用してはいけないんです!

 

どうしてこんなことをするのか?

私たち被害者は、どう足掻いても相手の本性が理解できません。
そしてその応じ方すら分かりません。
ただ一方的にいたぶられ、悲嘆にくれるより他はないのです・・・。

 

そして・・・

私たちは分からなくなります。

「どうして自分の気分がこれほど激しく落ち込んでいるのか?」
「アイツと向かい合うと、何故か怒りが込み上げる」
「アイツがどうしても信用できない、その理由が分からない」

分からないんだけど、猛烈な怒りを感じても、最終的に罪悪感だけ残っちゃう。

 

 

闘おうと決めたのに、結局は自分がやり込められている。
一歩も引かないと決めたのに、やはり何故か押し切られる。
断ろうと決めたのに、「YES」という言葉が口に出る。
なんとか状況を変えようと思っていたのに、何一つ変えることができない。

そんな自分に腹が立ち、そして苛立ちは増すばかり。
いいように利用されるだけで、最後は必ず辱めを受ける。

そんな日々から、いい加減終止符を打てないものでしょうか?

 

原因を悟る時

 

そんなあの人だけど、あの人の事情をおもんばかってきた。
できればそんなあの人の性格を理解した上で、どうにかしてあの人の振る舞いを正そうとした。

だけど、そんな思いとは裏腹に、何度試みてもあの人の言動は変わらない。
今日の努力も、いつも通り無駄に終わっていく・・・。

私たちはよく、こんな惨めな思いに苛まれることがあります。

しかし、実はこの繰り返しが、私たちを苦しめる原因です。

やばい人だと分かった上で、その人格を理解した上で対応しようと試みても、これという成果は得られないのです。
そればかりか、さらに状況は悪化していくことだってあります。

もう従来の方法では、解決には至らないのでしょう。
根本的に、何かが間違っているのかもしれません。

 

なので次回は、マニピュレーターの被害に遭う原因とは何か書いてみました。

気になる方は是非マニピュレーターの被害に遭う原因とは?をご覧になってください。




カバートアグレッションを撃退するには・・・

今回学ぶこと

●私達自身がやばい人にならない為に・・・

・目標・・・やばい人を卒業する

カバートアグレッションの特性をある程度理解できたら、あとは対処方法だけです。

ただし、どれも難しいかもしれません。

ご自身に合っているものがあれば、是非お試しください。

 

①限界ラインを決める

 

 

自分の中で、「これだけは守りたい」
というものを作りましょう。

月に2回は○○をしたい
月に1回は親に顔を見せに帰りたい
などなど、譲れないものを事前にしっかりと相手に伝えておくのです。

そして更に予め、
「これを脅かされたら、こう対処する」というのも決めておくと尚良しでしょう。

 

ポイント

これらは避難訓練と似ています。

事前に練習していないと、いざカバートアグレッションの人と対峙した際にパニックに陥るのです。

 

②相手の戦略を意識する

 

カバートアグレッションの人は、感情や罪悪感を訴えて支配しようとしてきます。
その為、自分が悪者であるかのような気分になってしまいます。

それを取り除くには、
相手が一体何を求めているのだろうか?
自分をどうコントロールしたいのだろうか?
と、相手の狙いを意識することが大切です。

注意

罪悪感を感じてしまうと、どうしても強く出れないし冷静にはなれません。
だけど、「相手は自分をコントロールしようとしている」ことが分かれば、一気に冷めてしまって対応がしやすくなります。

相手の狙いが理解できたその時点で、相手の戦略の半分を崩すことができるでしょう。

それでも、相手が本当にコントロールしてきているのかどうかは分からないことが多いです。

しかし覚えておきたいのは

カバートアグレッションの人は
必ず私たちを明確にどこかへコントロールしようとする

そんな事実です。

 

ご参考に

「詳しくは分からないけど、コントロールしてるんだろうなぁ
たぶんこっちの方向に話をもっていきたいんだろうなぁ」
と、ぼんやりとでも考える癖をつけておきましょう。

「おや?これは怪しい」
と思ったら、わざと逆のことを言って反発されることを言ってみるのも1つの手。
反発してきたら、「この逆の話にもっていきたいんだな」と分かります。

 

あえて乗せられるのも有りです。
そうすると、相手もテンション上がってきます。
内心では、「しめしめ・・・」と思っているに違いないでしょう。

このように、カバートアグレッションの人達とはまともに対峙してはいけません。

ゲーム感覚で楽しみましょう。要は心理戦です。

 

③言い訳は一切認めない

 

カバートアグレッションの人に少しでも譲歩してしまったら終わりです。

ガンガン自分のペースにもってこようとするし、好き勝手に正当化してきます。
こういうのはあとでいくらでも言い訳がきくので、これで闘うとかなりキツイです。

 

ですので、もしも「わたしはあなたの為にやったのに」と言われたら、
「それでも、オレには伝わってなかったし実際こういうことしたでしょ?
確かにあなたの気持ちは分からなかったけど、あなたも俺の気持ちわからないでしょ?」
というように、基本的に行動だけで判断を行い議論を行うようにするのです。

ポイント

「殺す気はなかった」
「でも殺しちゃダメだよね」
と同じです。

言葉ではなく、行動を見る癖を身につけるようにしましょう。

 

④ダイレクトに要求をする

 

遠まわしの嘘や、内部をぼかしたような発言は全部無視してください。

カバートアグレッションの人は
譲歩してほしかったり、曖昧化して会話を操ったりしてきます。

「きっと分かってもらえる」
「どうか分かってほしい」
というエゴを常にもっていたりするので、そんな相手にはダイレクトに
「俺はこれを聞いたんだけど、それについてはどうなの?イエスなの?ノーなの?
というように聞きます。

何故ならダイレクトに言われる、つまり言質をとられることをカバートアグレッションの人は滅茶苦茶嫌うから。

 

参考

想いを伝えるために言葉があるのに、
それをきちんとしないで「想いを理解して欲しい」は大変虫がよすぎる話

 

⑤一定の距離を保ちつつ、Win-Winを狙う

 

それでもどうしても、カバートアグレッションの人と付き合わなくちゃいけなかったりします。
ただ彼らに「手ごわいな」と思わせるだけで基本的には事は済むのですが、一度カバートアグレッションの人に嫌われるとチョー面倒です。

カバートアグレッションの人の特徴として、彼らは「負けること」を滅茶苦茶嫌います

都合のいいところだけ正当化し、「自分は負けてない」と最後まで主張してくるのです。
追い込みすぎると、激しく抵抗をしてきます。
これだともはや消耗戦になります。本当時間の無駄です。

なので、
自分が決めた限界ラインを超えないところは、しょうがないので全部譲ってあげましょう。
相手に華をもたせてあげて、Win-Winの関係を築くのです。

 

例えば、奢ってもらう気満々の女の子から、「ご飯に行きたい」と誘われたとき。

席につくなり、
「私は芸能人で友達がいる」
「お金持ちの知り合いがたくさんいる」
「絶対あの人は私のことが好き」
などなど言って来るような人とLINEを交換しようものなら、大変なことになってしまいます。

ここで我慢できずに、
「いやいや、君に魅力なんてないし無理だし。というか息をしないで」とか言うと、激しく抵抗してきます。

ここで思い出してもらいたいのは、自分が決めた限界ラインです。
要するに、自分に被害がなければいいわけです。
プライドを傷つけず、関わりを断つ行動を考えましょう。

例えば、
「え?でも絶対モテるよね?芸能人と付き合ってそうじゃん。
だから俺なんかと飯行ってる場合じゃないじゃん。
他にも沢山いい人いるんだから、そっち行きなよ!」

のように、その場で煽ててあげるのも有効でしょう。
華をもたされると、相手は何もいえなくなってしまうから

 

参考

その場で煽てるくらい我慢しましょう。
周りから見れば、「大人だな」って思われるでしょうから。

 

 

 

さて、いくつかカバートアグレッションの人の対策方法を述べてきましたが、

お分かりかと思いますが、日常的にやらないようにしてくださいね。
「ねぇ、YESなの?NOなの?ねぇ?」
とか誰にでも言ってると、ただの嫌なヤツです。

また、カバートアグレッションの特性は状況次第では誰でも当てはまります。
ですので、無意識的にやっちゃうこともあります。

せめてここだけ!

とにかく、
相手をコントロールしようだなんて思わないでくださいね。

やべえ奴には絶対ならないでください。




カバートアグレッションの特性

今回学ぶこと

●カバートアグレッションの特性とは?

・2~3個当てはまっている人は、要注意かも!?

 

①無知と無垢を装って攻撃する

前回も軽く書きましたが、カバートアグレッションの人は
「ごめん、知らなかった?」が口癖です。

「内容が理解できていなくて」と言いながら、実は理解しているんです。

例えば、
友人と待ち合わせをしたが遅刻をされた。
「時間過ぎてるよ」って言うと、
「ええ?何時だったけぇ?」と言います。普通に履歴みれば分かることなのに。

それを問い詰めると、
「ちょっとバタバタしてて~」
とはぐらかします。

”うっかり忘れてしまう”というのは誰にでもあることです。
しかし、彼らは都合のいいことだけ忘れます。

普段は記憶力がいいのに、自分が以前してあげたことは覚えてなかったり。
約束ごとを平気で忘れたり。
急に物覚えが悪くなったりする人は怪しいです

 

②直球の質問には答えない

 

彼らはいい人を装わないといけないので、回避傾向が強め。その為、自分が悪い人に見えたり、答えづらい質問のときは逃げるんです。

例えば
「僕は、お金しか見てない女の人が大嫌いでさぁ~。だから、もし君がそういうことをする子だったらもう近づいてこないでね」
と吹っかけます。

”普通の人”は、「私そんなことしませんよ」
と、「否定」をします。場合によっては怒ります。

しかし、カバートアグレッションの人は「否定」しません。

「私そんな女じゃないですよぉ」と言ってしまうものなら、

もしも回りにその女子の友達が居たら、「でもお前、以前似たようなことしてたじゃん」と言われる可能性がある為です。

なので、カバートアグレッションの人は
「ええ~、意外と毒舌なんですね!」と、質問に対してしっかり答えようとはしません。

真正面からの解答を避けて、自分の行動から目を逸らすんです。
彼らは現実逃避がチョー上手いんです。
言質をとられたくないから。

注意

タチが悪いのは、これをやってたら自分が周りから責められてしまうこと。
「女の子にひどいこと言うなんてサイテー」と、悪者になることもあります。
ここがカバートアグレッションの怖いところでもあります。

 

③上手な嘘をつく

 

カバートアグレッションの人達の嘘のつき方は滅茶苦茶上手い!

完全に事実と違ったり事実をねじまげたようなことを普通は言いますよね。

注意

しかし、カバートアグレッションの人達は
事実を捻じ曲げるのではなく、細部をぼかすのです。
嘘はついていないんだけど、重要な情報を「わざと」抜いたりしたりもします。
要するに、誤解を生ませる嘘をつくんです

 

細かいニュアンスを言わないことにより、誰かの立場が悪くなったり
重要なことを言わないことにより、自分の立場が良くなったり
こういう場合、彼らはガンガン嘘をつきます。

あからさまな嘘はつきません。ずる賢いんです。

④急に怒り出す

  • 無知と無垢を装う
  • 質問には答えない
  • 誤解を生ませる嘘をつく

これら3つの戦略が失敗した場合、彼らは急に怒ります。
「わざと」怒ることにより、相手をコントロールしようと試みるのです。

二人きりで怒るのはまだいいのですが、
周りに人がいる状態で怒ってくるのです。

関連

人がいると、みっともないし恥をかきますよね。
なので、相手が自分の為に譲歩してくれないと分かったら急に怒り始めるのです。
そしていざ譲歩してみると、急に落ち着きを取り戻したりします。

情緒不安定とは違い、
普段はいい人なのに急に怒りますし、怒った後いつの間にか自分が譲歩している場合がほとんど。
怒って自分が有利なポジションをとることにより、コントロールしようとしてくるのです。

 

⑤被害者をよく演じる

 

どんなに自分が悪いことをしたり、自分の論が通らなかったときでも
とりあえず被害者ヅラをするような行為のことを言います。

相手のせいにするということではないんです。

これだと、普通にバトルになるので。

例えば、
相手と食事を決めていたのに当日ドタキャンされたとして、自分が怒ったとします。

すると、急に泣き出します。
「私だって一緒に行きたいのよ!!うわーん!
上司や友達に色々押し付けられたり、みんなにこんなこと言われるし
もうわたしどうしたらいいの! 
それでもあなたも私を責めるの!?うわーん!!」

そうなると、もう宥めることしかできませんね。

それでも、自分に非があることには違いないんです。
言ってしまえばこっちは何の関係もないですし、悪くないのにも関わらず。

 

⑥正当化と矮小化を組み合わせる

 

※矮小化
本来大きなものなのに、小さなもののように見せることです

「わたしがやっていたことは、あなたのことを思ってやっていたこと。
だから、間違ってない」

「あなたが持っている車や時計に比べたら、私のバッグなんて安いものでしょ?」

”私がやっているのは、別に大したことじゃないですが何か?”
のように見せ付け、相手をコントロールしようとする手段のことを言います。

 

⑦罪悪感と恥を利用する

「あなたは以前大きな失敗をして、今まで本当に辛かった。
でも私は、あなたを信じてついてきたわ」

「私は以前あなたにこのような相談を受けてきたわ。
だから分かるのよ! 絶対にこうした方がいいわ!」

というように、
自分の今までの失敗・もしくは恥をわざわざ蒸し返してコントロールしようとするのです。

注意ポイント

彼らには決して自分の失敗談は話してはいけません。
相談相手は慎重に選ばなければならないのです。

 

さて、

今回はこうしてカバートアグレッションの人達の特徴を強調してお伝えしているので、
「やべえ奴」だって分かるかと思います。

彼らは、言い方がうまいんです。
冷静にならないと、気付けないんです。

ここだけ押さえる!

何故彼らに騙されてしまうのか?

その理由は、私達がやっていることじゃなくて、言い方に目を向けているからです

果たして対処方法は存在するのでしょうか?

気になった方は、続きの記事

カバートアグレッションの撃退

をご覧ください。




カバートアグレッションとは?

今回学ぶこと

●カバートアグレッションとは?

・どんな人が当てはまるのか知っておこう!

 

Lesson

カバートアグレッションとは?

 

カバートアグレッションは、隠された攻撃性とも言います。

 

例えば・・・

普通にダイレクトに攻撃してくる人は対処がしやすいですよね。
「あの人はひどいよね」って、敵を沢山作りやすいから。
そんな人は当然、立場が悪くなると簡単に自滅していくはずです。

しかし、上の人に取り入ったり、魅せるのが上手な人はかなり厄介。

そして変に敵にも回せないし、戦っても得はない
攻撃されるとかなり面倒くさい・・・。

 

要するに、

彼らは自分の思い通りにならないと分かると、攻撃してくるのです。
善意を装って攻撃してくる為、周りも責められない。
一見、攻撃には見えなくても、じわじわ追い詰めてきます。

 

注意ポイント

しかも厄介なことに、カバートアグレッションの人は相談を受けるのが大好きです。
なので、変に情報を与えてしまうと大変なことになります。
その情報を平気で勝手にアレンジして周囲に伝えようと考えるからです。
これにより、皆さんの人間関係を制限しようとします。

カバートアグレッションの人達は、私たちを利用しようとしているだけ。

ですので、付き合っても得はありません。

 

だから、これを見抜いて分かっていないと対処できないんです。闘えません。
しかもそれらは隠れているので、見抜くのが非常に難しいです。

だけど、これを見抜けるようになると
相手の隠された性格が分かります。
つまり、「この人とは付き合わないほうがいい」と判断できるようになれるのです。

皆さんを阻む、敵の姿が見れるようになるでしょう。

 

参考

人間関係で傷つく人は、実はカバートアグレッションをやられまくって人を信用できなくなっていることが多かったりします。

隠れながらじわじわ攻撃を受けているのに気付かないまま、最終的には直接攻撃されてしまって
「信用していたのに、裏切られた・・・!」
「実はあの人がこんなひどいことを言っているのに気付いた!」
となり、最悪人間不信に追い込まれてしまうかもしれません。

 

カバートアグレッションってどんな人?

 

カバートアグレッションの傾向がある人の特徴を軽くご紹介しました。参考にしてください。

 

無知を装う

「え?私、全然知らなかったんです。言っちゃダメだったんですか?」
というように、無知を装って失敗や恥ずかしいことを暴露してくる人のこと

 

 

余計なお世話

「え?いらないの?私これだけ色々準備したんだけどな。
 ううん、全然気にしないで。あの人には断っておくから!」
のように、善意のフリをして余計なお世話をする。
要するに、罪悪感(ストレス)だけ与えてくる人のこと

 

 

悪くないフリをして他人をコントロールする

「わたしは毎日ご飯を作って待っているのに、あなたはいつも飲みにいってばっかり。
わたしのことなんて二の次なのね。でも、大丈夫。
あなたが忙しいのは分かっている”から”」

こっちは何も縛っていないのに、「私は日常生活を犠牲にしてる」
みたいなことを言ってくる人のこと
「じゃあ飲みに行けばええやん」って言うと、「ひどい!!」って言われます。

 

さて、こんなカバートアグレッションの人達ですが・・・。
あなたは責めれますか?

あれ?対処のしようがなくない?

 

こうすればいいじゃん、って言うと怒られる。
かといって、自分が人間関係を犠牲にすると稼げなくなったりして結果的には責められる。

積んでます。

 

ここを押さえよう!

カバートアグレッションの人は、あなたをコントロールして
友人・社会的な繋がりを断ち切ったりして、ひたすら人間関係を消耗させようとします。

 

続きが気になる方は、

こちらを是非ご覧頂ければと思います。

 




現在抱えているストレスを軽くする

今回学ぶこと

●ストレスを無くすことはできないが、減らすことは可能

・1日一回ゆっくり本を読む

・思ったことや感情を紙に書きなぐる

 

Lesson

ストレスを無くすことはできないが、減らすことは可能

 

 

現代はストレスの多い時代だと言われております。
情報の流通量も、移動速度や日常生活、仕事の処理の速度も上がっており
現代人の脳は、人類史上で最も刺激にさらされているとも・・・。

また、コミュニケーションツールが発達した分、常に他人とのやり取りが求められているので、気を抜くヒマがありません。

 

変化が大きい時代になり、先行きは不透明に・・・

だからこそ、私たちは不安を抱えがちなんです
だからこそ、私たちはストレスから逃げずに向き合わなくちゃいけない。

ただでさえ打たれ弱かったり、消極的だったりするメンタルがストレスにさらされて痛めつけられることで、更にストレスに弱くなってしまう。
つまり私達は、ストレスを回避することに精一杯なんですね。

 

ですのでまずは、現在抱えているストレスを軽くすることから始めてみましょう。

 

一日30分、ゆっくりと本を読む

 

その名の通り、30分ゆっくりと本を読みます。

誰にも邪魔されない静かな場所で読むことが大切です

電子書籍でも構いませんが、それだと夜はディスプレイが眩しく、睡眠に支障がでてしまうのでオススメはできません。

どんな本を読めばいいのかというと、フィクション系がオススメです。
登場人物に感情移入して読むことで共感能力が高まり、現実でも相手の気持ちや言っていることがよく分かるようになります。

関連

これにより、すなわちコミュニケーション能力が向上していくんですね。
そしてそれこそが、ストレスの軽減につながっていきます。

 

登場人物の微妙な心情の変化などが描かれている作品を読むと、
「なんでこういうことを考えたのか?」
と、その気持ちを理解しようとしますよね。
大抵こういう場合、登場人物の気持ちを追いながら共感力を発揮して読まないと、”ちょっと何言ってるか分からない”ままです

ポイント

パっと一読するとよく分からなかったけど、ゆっくり繰り返し読んでみると意味が分かってくるので、
「なるほど」ってなります。

これにより、自然と共感能力が鍛えられていくのです。

 

参考

本というのは、読むたびに印象や受け取り方がちょっと変わってしまう不思議なモノなのです

 

思ったことや感情を紙になぐり書き

 

これもそのままの意味です。

毎日仕事終わりや寝る前に、自分の感情をひたすら書き出す。
これを、できれば20分行いましょう!!

・・・はしんどいと思うので、最低でも8分は行ってみるようにしてください。

 

ポイント

実際にやってみると、恨み文のようになっていきます。
が、それを冷静になって見返してみてください。

「こんな感情抱いていたのか」
と、一歩引いた客観的な目で見ることができ、私たちは受け止めようとします。
自分の感情と向き合うと、その感情を受け入れられるようになれるのです。

 

自分の感情や不安な気持ちをしっかり認められる人は、
緊張したり不安な気持ちになったりしたときでも、
ネガティブな感情を感じづらくなりますので、書き出すこのやり方はとてもオススメ。

また、書いたものは日付を書いて保管できれば尚良しです。それを将来読み返してみると、
「こんなつまらないことで悩んでたのか」
「当時のこんな悩みがこんなにしょうもないなら、今の悩みもしょうもないだろう」
と思えて、気が楽になります。

 

ポイント

私たちは不安になると恐怖を抱きます。
怒ると口が悪くなったりしますし、最悪の場合手を出します。これは単純に、感情に支配されているからです。

不安を感じたら、感じたままにするんじゃなくて
文章にしてみることを意識していきましょう。
こうなると、感情が安定していきます。

 

また、これを継続していくと
スルー力が身につきます。
無視したいけど無視できないアイツをスルーできるのです。
アイツのことを許容できるようになっていけるんです。

 

ここを押さえる!

相手を許容できる。

これが、感情に振り回されなくなるということなんです。

感情は道具だということを、強く肝に銘じておきましょう!!

参考

「抱えているストレスを本当になんとかしたい!」と本気で思っているのであれば、やはり集中力が欠かせません。

集中力を持続させたい場合は、
むしろ一息入れる時間や何も集中していない時間を”あえて”作らなければなりません。

なぜなら集中力は、一旦気を散らすことで回復することが分かっているからです。

無意識にボーっとするのではなく、
意識して、ボーっとすることを’選択’するのです。

また、「気分転換にスマホを触ろう」という人がいますが、これは間違っています。
集中力を分散させることこそが気分転換であり、休憩です。

物事に対する見方の偏見・イメージを
一回リセットさせて生きていく大切さを思い出しましょう。

そして一緒に取り返していきましょう。

私たちの時間を。




感情に抗うとイライラしてしまう

今回学ぶこと

●悪あがきのスイッチとは?

Lesson

悪あがきのスイッチとは?

 

まずは、ネガティブとポジティブについて考えていきましょう。

ネガティブとは?

脳がある出来事に対して、「危険だ」と判断した場合にそれらを避けようと

「恐れ」「怒り」「ショック」「嫌悪感・罪悪感」など、不快な感情に発展してしまうことを言います。

 

ポジティブとは?

脳がある出来事に対して、「これは有益なもの」だと判断した場合に興奮状態になり

「穏やかさ」「好奇心」「幸福感」などの感情に発展してしまうことを言います。

 

しかし、ポジティブもネガティブも、単なる感情に過ぎません。

 

注意

「どっちでも良くない?とりあえずポジティブに生きていけばいいのでは?」
と思われるかもしれません。

しかし、

私達はこういう感情たちに重きを置いてしまうが故に、時に面倒ごとに巻き込まれることがあるのです。

 

関連

映画などでたまに、おじさんが流砂・底なし沼にハマっているシーンを見たことがあるかと思います。
なんとか脱出しようと一生懸命もがく姿がイメージされますが、もがくのは逆効果。
この場合、体を横にしたままじっとして表面に浮かんでくるのを待ち、助けを求めるのが一番良いとされています。

しかし実際にこういう状況に陥ると、脳は咄嗟にもがくことを指示してくるものです。
なので、正しい行動をとるには真の冷静さが必要となってきます。

感情でも同じことが言えるのです。

では、自分の心の近くにスイッチがあるとイメージしてみてください。

ここではこれを、悪あがきのスイッチと呼んでいきます。

このスイッチがONだと、あらゆる感情に立ち向かいます。
相手が何であれ問題と見なし、必死で追いかけたり逃げようとするのです。

 

もしもスイッチがONで不安を感じると?

不安という感情は断固受け入れ拒否。
なので、不安を感じている自分に対してイライラし出します。
「なんでこんな気持ちにならないといけないんだ!」
「不安を感じているなんて認めない!」

と。

不安という感情にもたくさん種類があります。
それらの感情が混ざり合ってしまうと、とにかく不快感でいっぱいになってしまう。
そして一番の問題は、その影響で私たちのエネルギーと活力が奪われてしまうことです。

この結果、
私たちは腹を立てて周りに当り散らしたり、落ち込んでしまうことになるのです。

 

もしもスイッチがOFFで不安を感じると?

OFF状態であるとき、どんなに不快でも闘おうとはしません。
従ってしまって不安が起こったとしても問題にはならないのです。

確かにそれは不快で、好きになることもありません。
が、極端に不安ということでもありません。

ただ不安のレベルが状況に合わせて上下するだけで、時には全く現れなかったりもする。
しかし最も大事な事は、感情と闘わないことで無駄なエネルギーと時間を費やさないことです。

 

つまり、

私達は悪あがきさえしなければ、ごく自然な肉体的・感情的不快感を感じるだけで済むのです。

ここではこれを「綺麗な不快感」と呼ぶことにします。

 

 

参考

不快感がON状態だと、不快感に苦しまれるだけでなく、これを避けようと全力を尽くしてしまう。
これこそがお酒、煙草、ギャンブル、暴食などに依存してしまう原因です。
更にこのような不快な感情を避けるための方法は無限に存在しています。
だから、これらから抜け出すのは大変困難なのです。

 

Lessonのまとめ

  • 「綺麗な不快感」を避ける方法など存在しません。「人生につきもの」だと諦めましょう
  • にも関わらず、「綺麗な不快感」に抗おうとするから、不快レベルがぐんぐん上昇してしまうのです




ストレスの考え方を変える

今回学ぶこと

ストレスを良い方向へ働かせる

ストレスの考え方を変える

 

Lesson1

ストレスを良い方向へ働かせる

 

ストレスには体を蝕む効果も確かにあります。

しかし一方で、自分を奮い立たせて集中力を上げたり、テストのスコアを上げたり、免疫力を高めたりする効果があります。

ポイント

ストレスを味方につけるために、ストレスをいい方向に働かせる術を身につけましょう。
そのためには、ストレスに対する考え方と感じ方を変えていく必要があります。
つまり、ストレスの中から希望を見出していくのです。

 

考え方を変えていくことによって人の行動は変わってくれます。
そして行動が変わることで、目標の立て方や物事の選択の仕方も変わっていくのです。

 

例をあげてみましょう。

 

加齢に対してネガティブな人は・・・

「自分はもう30歳だから、疲れやすくなったのは仕方ない」

「40歳だから、若い頃のように運動はできないな」

「50歳だから、怪我をしないよう、無理はしないでおこう」

このように、歳をとることによる体の衰えに注目してしまいがちです。
当然ながら、行動力は下がってしまいます。

外に出かけたり、運動をしたりすることが減ってしまうので、ますます体力が落ちていきます。
人との交流も減り、更に行動することが億劫となり、やがて不安や鬱を抱えやすくなっていきます。

 

ネガティブな考え方は、よりネガティブな生き方を招きよせてしまう

ですので、加齢をポジティブに考えていきましょう。

 

 

加齢はポジティブだ!

「学生時代よりお金があるから、どんどん旅行にいこう」
「子供と一緒に、何かスポーツでも始めよう」
「定年退職して時間ができたから、フルマラソンでも始めよう」

歳をとったからこそできることや、歳をとって得られるものに着目していきましょう。

行動が活発になっていくと、どんどん自信がついてくれるはず。
自信がついたことでより、更に行動力は増してくれる。

そして、

「来年はこんなことに挑戦しよう」

「40歳になるまでには」

「50歳になったら」

・・・などなど、新たな目標も次々と立てられるようになっていく!

 

参考

自分の仕事が毎日毎日単純作業だったとしましょう。

このように、やることが決まっている場合に感じるにストレスに対しては、どのように考えたらいいでしょうか?

例えば、

「この仕事がどれくらいカロリーを消費してどれくらい体にいいのか?続ければどれだけ健康になれるのか?」

これを分析し、意識してみてみるといいでしょう。
意識はしたままですが、仕事内容としては普段どおりに行ってみます。

すると、たった考え方を変えただけなのに、
体重や体脂肪の減少、血圧の低下といった変化が見られることが分かりました。

同じ仕事をしていても、「この仕事は自分にとって有益である」と考え方を変えられた人は、本当に有益な効果が生じることが分かっています。

 

 

 

まとめ

ポジティブな考え方が行動につながり、自信を生む。
それが雪だるま式のように、どんどん効果が大きくなっていく!!

自分のやっていることにどれくらい意義があり、どのくらいの意味があるのか分かっていないと、その効果は失われてしまう。

 

Lesson2

ストレスの考え方を変える

 

 

「ストレスを力に変える」・・・?
そう言われても、実際にストレスを受けると辛く、そして苦しいもの。

「考え方を変えれば辛くなくなるというのは分かったけど、そんな余裕は無いし、うまくいくのかな?」
これが普通ですよね。

 

そこでオススメしたいのは、

ストレスが自分にかかったことを認識した上で、「自分は今ストレスを感じて、体がこういう反応をしている」と考えること。

 

体の反応たち

例えば、
頭に血が上っている、
心拍がドキドキしている、
胃が痛くて、吐き気がする
甘いものが欲しい、
口が渇いている
視線が動く

 

このように、体に表れたストレス反応を認識してみる練習を是非やってみてください。

 

 

 

覚えておこう

ストレスを感じると、どうしてもその要因だけに気を取られがちです。
クレームを受けた際は、相手の言葉に注意が集中しますし、
締め切りの迫った仕事が積み重なれば、あちこちに意識が向いて頭が一杯になってしまう。

ストレスを感じた時こそ、
「自分の体がどういう状態にあるのか」「自分がストレスを感じているとき、体にどんな反応が起きるのか?」と、意識を向けてみましょう。
すると、一歩引いてストレスを見つめることができるはずです。

 

 

また、ストレスを感じるということは、自分にとって大事なものが脅かされているということでもあります。

例えば、
自分の夢を追う時間が欲しいのに、残業に時間をとられている。
これは単純に自身の夢を追う時間が脅かされています。これはストレスです。

ではどうすればこのストレスを力にできるのか?
出社時間を変えたり、電車の経路を変えてみたりして通勤電車で座れるようにする。
そして電車の中では、「自分のやりたいことや勉強に時間をあてると決める」など。
こうやってストレスを活用していくんですね。

 

覚えておこう

生命、身の安全、快適な環境、自由や自尊心、家族・友人。
これらが脅かされる恐怖を感じると、「これはまずい、行動して守らなければ」、と感じますよね。
これがストレスとなります。

ストレスを感じたときには
自分にとって本当に大事なものや求めているものが見分けられるということでもあるのです。

なので、「今、自分の大事な何かを脅かされているんだ。その大事な何かとはなんだろう?」と考えてみてください。

 

 

まとめ

ストレスは、本当に大事なものを見分けるセンサーであると言えます。

大切なのは、実践しやすいものから試して、ストレスを力に変える癖を身につけていくことなのです。

 




行動は感情で決まることはない

今回学ぶこと

  • 感情により、何らかの行動をする傾向が高まる
  • 何故復讐を考えるのか?

 

 

Lesson1

感情により、何らかの行動をする傾向が高まる

 

当然ながら感情というのは私たちに影響を及ぼしてきて、様々な行動をとらせようとしてきます。

そして特定の感情を経験した時に、特定の行動を起こす“見込み”のことを行動傾向と呼びます。

 

行動傾向とは?

  • イライラすれば、声のトーンや表情、姿勢、態度が変化する。
  • 会社に遅刻しそうなときは、いつも以上に車のスピードを上げ過ぎてしまう。
    (自分が望めば安全運転で走ることもできる)
  • もしも誰かに腹を立てているときは、思わず怒鳴りつけてしまいそうになる。
    (自分次第で穏やかに話をすることはできる)

 

 

 

ポイント

つまり傾向というのは、
「必ずそうしなければならない」「それ以外の選択肢がない」
ことではないのです。
ただ、私たちがその行動を取りやすいだけ。

 

 

例えば、こういう経験はありませんか?

 

  • 血圧や心拍数が上がり、興奮状態になる
  • 胃がむかつき、手汗がでたり手が震える
  • 目の前の作業に集中できず、逃走したくなる
  • そわそわしたり早口になったり、うろうろ歩き回ったりする

 

どの場合も、ある行動傾向のどれか(あるいは全部)を含んでいます。

こう見てみると、私たちは感情にコントロールされているように思えますね。

しかし、感情が私たちの行動をコントロールすることはありません。

 

極端な話、悪魔のような心を持ちながら、天使みたいな顔で穏やかにお話しすることができるはず。

好きでもない人に、「愛してるよ」って言えます。

ブチ切れて周りが見えなくなっている状態でも、
喉が渇いたら水を飲むし、恋人から着信があれば即出るし、尿意を感じたらトイレにだって行けます。

もちろんどれもこれも、そうしなければならないわけではありませんよね。

 

また、逃げ出したい気持ちを抑えて恐怖に打ち勝った経験だってあるはず。
これは、逃走する傾向を持ってはいるが、そうしないことを選択した結果なのです。

 

参考

テストを受ける
クラスの高嶺の花である女子をデートに誘う
仕事の面接に行く
お偉いさんの前でスピーチをする

などなど、わたしたちはどこかで恐怖と闘ってきています。

 

まとめると、

感情とは?

感情をコントロールすることは確かに難しい。
しかし、行動というのは支配できるものなのです。
「感情が行動を左右する」という考えは、強力な幻想に過ぎません。

 

 

注意ポイント

強い感情に囚われてしまうと、後々後悔するような行動をとってしまうことがあります。
近くのものを叩いて壊したり、叫んだり、人に当り散らしたり、お酒に溺れたりと破壊的な行動をするようになるのです。

 

すぐに怒ったり、すぐに誰かに手を上げたり。

こうした行動の原因は、感情であるかのように見えますが違います。

私たちがこうした行動をするのは、そんな悪い習慣を育ててきてしまったからに過ぎないのです。

 

ここだけ覚える

「自分は今こういう風に感じている」というのは意識的に認識し、かつ行動を観察することができれば、

どんなに強い感情があっても行動をコントロールすることは可能。

確かに怒りや恐れの感情は中々止まってくれないかもしれない。
でも行動は、自分で決めれる。

 

 

Lesson2

何故復讐を考えるのか?

 

許せないことをされると、どうして復讐しようとしてしまうのでしょうか?

復讐心は、時間の経過と共にどんどん小さくなってくれるものもあれば、どうしても気持ちがおさまらないものもあります。

では、中々消えづらい復讐心とはどういうものなのでしょうか?

 

復讐心というのは、やり返してこない相手であればあるほど、燃え上がってしまうことが分かっています。

 

参考

インターネットの世界では、匿名を利用して色々好き放題文句を言う方々で溢れています。
その理由も明らかで、「悪口を書いても相手は何もやり返せない」と分かっているからです。

些細な事でムカついて、ストレスを発散する為にネットで悪口を書いて大暴れしても
怒りは消えません。
それらは無意味な行動だということに、いつまで経っても気付かずにいると、
いつの日からか、発散できずにいるストレスを、自分の人生や家族に向けるようになります。

 

ですので、もしも「復讐したい」という気持ちが芽生えたときは、

「やりかえしてくるかもしれない」
「やってもいつか自分に返ってくる可能性がある」
と、少しでも考えてあげるだけで怒りはおさまります。

これにより、感情をコントロールしやすくなるのです。

 

ここだけ覚える

「もしかしたらやり返してくるかも・・・」
これを常に意識する習慣を身につければ、やり返すという無意味な行為が減る

 

 




怒りながら伝えようとしても伝わらない

今回学ぶこと

  • 「分かってほしい」じゃ分からない
  • 感情の正しい伝え方 「What→How→ Why」の法則

 

Lesson

「分かってほしい」じゃ分からない

 

 

まず何かを伝えるときは、ちゃんと言わないといけません。
お茶を濁したり、曖昧な表現を使うのは宜しくありません。

 

にも関わらず、

多くの人は「言わなくても分かるだろう!」と言います。

お互いがお互いを助け合うのは大変素晴らしいことだとは思いますが、
「みんなで助け合うべき」だと、強要するものではないよね。

 

ここだけ覚える

  • 何も言わないままだと、必ず色眼鏡に囚われる
  • 「あの人はこういう人だ」と、何でも決め付けてしまう人間になってしまう
  • 「~だと思います」とお茶を濁さずに最後まで言い切ってから、初めて「伝えた」ことになる。

 

Lesson2

感情の正しい伝え方 「What→How→ Why」の法則

 

事実はうまく伝えられるにしても、感情というのはどのように伝えてあげればいいのでしょうか?

そこでポイントになるのは、

どういう風にして欲しいのか?どのようにしたいのか?
何故そうなのか?理由を述べる
というような、順番を意識した伝え方です

 

 

 

例えば、
とある旦那さんが、夜に奥さんから、「電球が切れそうだね」
と言われ、旦那さんが「うん、そうだな」と答えたとします。
次の日、旦那さんは仕事が休みで家でゴロゴロ。出かけていた奥さんが夜に帰宅しました。
そこで喧嘩が勃発。
奥さん曰く、「何で電球変えてくれなかったの!?変えといてって言ったじゃない!」と。
旦那さんはこれに反論します。「いや、言ってないだろう!」。

そして奥さんは、「何で分かってくれないの・・・」となります。

さて、この一件に「What→How→ Why」を当てはめると
「電球が切れているから、変えておいて欲しい。それは何故かというと、今日私帰ってくるのが遅くて疲れていると思うから。」
となります。

 

つまり、明確に伝えましょうということですね。

感情を伝えるときは、しっかり客観的事実と主観を分けることを意識してください

ポイント

「電球が切れそうだね」は客観的事実です。
一方、「電球が切れているから変えて欲しい」は主観となります。
この客観的事実と主観を分けてあげないと、人には伝わらないんです。
何故なら、人は色眼鏡に支配されているから。

人にお願いをする時や、断りを入れる時などにシンプルに
「What→How→ Why」の順番で伝えることができれば、相手にちゃんと物事を伝えられるようになるはずです。

 

参考

とにかく、

きちんと伝えていないのに怒るのはやめましょう。