自分よりも弱い立場の人間に強気な態度を取ってしまう。その理由は必要な努力を怠る、とある心理が働くから

本記事の内容

 

 

 

step
1
地位が高くなると思い込みに振り回される

私達は権力を手にすると、相手に関心を向ける努力をしなくなる。

 

 

 

 

地位が高くなると思い込みに支配されてしまう

 

私達が物事をよく思い込んでしまうのは、人間には「認識する」という行いの負担を減らしたいという欲求があるからなんですね。

すると当然、特に相手に対する認識を最小限に済ませようとする人も判明してくるはずです。

そう、ある程度の力を持ったとき、より一層人はこの傾向が強くなっていくことが分かります。

私たちは、相手を「自分より弱い立場だ」と見なした瞬間、
相手に対する認識を最小限に収めようとする心理が、無意識に強く働いてしまうようです。

 

権力を得ると偉そうになるのは

人が力を得たとき、無意識に力のない人との間に心理的距離を保とうとする

その為、「細かい微妙な部分まで読み取らなくてもいいよね」と、意図的に相手に関心を向けなくなってしまいます。
つまり、相手の気持ちを読み取る努力を怠ってしまうのです。

 

面接で例える

よく聞くのが、「就職活動の面接をやるのはほぼ意味がない。あんな短時間で求職者のことなど何も分からない」というもの。

今までの話から考えれば、これはある意味正しいと言えますよね。
求職者を選ぶ立場にある人は、当然求職者から見れば力があります。

仮に面接官が、
「相手よりも自分は力があるから思い込みに支配されているかも。だから情報1つ1つを慎重に、変に偏った情報だけに心が奪われないように気をつけよう!!
と、ずっと意識していられる自信があるのなら何も問題はないでしょう。

しかし面接官は応募書類を見て、例えば
「前職は短期間でやめてるな・・・」などと感じた瞬間、ほぼ全ての人がネガティブな思い込みに支配されてしまうはず。

それに面接官は、辞めた理由を確実に聞く必要があるでしょうし、
「おどおどしているから、この性格が何か関係あるのだろうか・・・?」などと推測しながら話を聞かなければなりません。

このことから考えると、「面接官はこんな短時間で自分の何が分かるんだろ?」と思ってしまうのも頷けますよね。

面接官が、終始思い込みをせずに相手の正確な特徴を理解するなど、無理な話。

 

 

権力を持った人の思い込みは時には役に立つ

ある程度力を持つと、人はより一層相手の性格を思い込む傾向が強くなることは分かりました。

とはいえ、「力をもつ人の思い込みは全て間違いである」ことではありません。

ある程度権力を持っているからこそ、より的確に認識が行えることも、状況次第では起こります。

 

社内のチームリーダーを例に

例えば、

社内でチームを組んでいるときに班のリーダーは、課せられた目標の達成の為に、メンバーのモチベーションを高めようと相手に関する情報を見極ようと努力することがあります。

権力を持った人は、必ずどこかで相手の印象を掴む必要がある状況に陥ります。
そういう場合は、特に相手に対する認知をある程度正確に行おうと努力するのです。

 

 

ココを押さえておくこと

つまり、
上司(権威をもった人)が本当に私たちに関心を抱くのは、そうすることが自分の目標達成の為に役立つときがほとんどということですね。

悲しい話、上司は私たちに

「この部下はどれくらい有用なのだろう?」
「この部下に何ができるのか?」
「自分の利益にどれほど関われるのか?」

などと、「部下を時間と精神的エネルギーを費やして知る投資をすることで、どんな見返りが望めるのか?」
上司にとってはそれが全てなのです。

 

 

ではもしも、会社の上司から既に「俺に利益を与えないヤツだ」と思い込まれてしまわれているのなら、もう打つ手はないのかと言うと・・・、

いいえ。そんなことはありません。

 

上司にちゃんと自分を見てもらおう

もしもあなたが上司から有用な存在だと見られ、且つ「しっかりと自分を見て欲しい」と願うのであれば・・・。

「上司のあの人が、今どんな願望を持って、どんな問題を抱えているか?」を知ることが重要です。

つまり、
「どこで自分の助けを必要としているのか?」
「目標の負担を軽減させる為に自分に何ができるのか?」
「上司の仕事で順調にいっていないのは何か?」
をしっかりと考えて把握してあげるということですね。

一番手っ取り早いのは、上司が助けを必要としているときに、「手伝いましょうか?」と言ってあげることでしょう。

すると、上司のあなたに対する認識は大きく変わります。
他にも、仕事を頼まれる前に「この仕事やりましょうか?」と言うのもいいでしょう。

 

 

これを覚えておきましょう!

私達の上司は確かに、人を見下すようなネガティブ発言が多いでしょう。

だけどそれは、

人間は人の上に立つと、どうしても利益だけを追い求めるようになってしまうがゆえなのです。

ですので、

「上司は多くの責任を担っていて、多くの仕事を抱えているものだ」くらいは理解してあげることも必要です。
(だからといって、部下を傷つける発言は許せるものではないのですが。)

しかし勘違いしないで頂きたいのは、
「力がある人に分かりやすく近寄って、自分の長所をアピールしましょう」ではありません。

相手の自分に対する認識を改めさせたいのなら、
「どうしたら自分は相手の役に立てるだろう?」と常に意識しておくことが重要になります。

 

 

本記事のまとめ

  • 上司に対し、「自分の良いところをしっかり見てほしい」と思ったときは、真っ先に上司の状況を把握しましょう
  • 上司が自分に求めているもの・・・。それを理解して応えてあげれば、間違いなく感謝されます。感謝されたとき、必ず上司は私達を見ようとするでしょう。

 




悪い第一印象を覆したいのであれば相応の覚悟が必要。果たしてあなたの中に目立つ覚悟がありますか?

 

本記事の内容

 

 

 

step
1
第一印象は変えづらいから重要視される

今日もこれからも、他者はあなたを同じように見ようとするから印象が変わらない!

 

step
第一印象で相手を決め付けているとどうなるか?

相手の第一印象は、相手の能力や性格で決め付けられてしまう

 

 

 

第一印象が重要視されるのは、最初の印象を変えるのが困難だから

 

さてまずは、第一印象について学んでいきましょう。

 

誰かに対する最初の印象が強烈過ぎたとき、人は良い方向にも間違った方向にも導かれます。
そしてそこで得た情報は、その後の情報の解釈と記憶にも影響を及ぼしてしまうでしょう

 

例えば、
テスト期間中に家に帰ってきた自分の子供が、100点満点中20点という算数のテストの結果を一番初めにもってきたとしましょう。

ここで当然親は、「うちの子供は勉強ができないのでは?」と考えます。
家庭教師を雇おうとしたり、塾に通わせようかどうかとあれこれ悩みもするはずです。

しかしその翌日、子供は社会のテストでは90点、理科のテストでは95点をとってきました。
極端ではありますが、冷静に考えればこの子供はそこまで頭が悪いワケではありませんよね。

にも関わらずほとんどの人は、
「うちの子供は勉強ができないんだ」と結論付けてしまう傾向があります。
子供が親の「思い込み」を覆すには、全教科80点以上をしばらく続けないと厳しいかもしれません。

そして何より問題となるのは、
そこまで頭が悪くないのにも関わらず、「お前は勉強ができない」という烙印を押し、その子供の可能性を奪ってしまうことがあるということ。

たった1教科が苦手なだけの優秀な子供のやる気、そして将来を奪う。
この罪はとても重い。

 

因みにこれも印象が絡んでいる

よく自分の両親が、いい大人に成長した自分を未だに心配してくると言う人が居ます。

これはおそらく、

親の中では、子供を最初に認識したまま止まってしまっているからだと言えますね。

 

 

最初の印象を変えるのが不可能ということではありません。
ただ、「めっちゃ難しいんだな・・・」ということは覚悟しておきましょう。

 

 

印象を変えるのが難しいのは、思い込みに原因がある

 

良い第一印象を与えられた人間関係は、当然長続きしますよね。
つまり長続きしているということは、相手から悪いイメージを持たれることなく済んでいるといえます。

『自分』という私のことを知っている相手は、今までもこれからも、変わらず同じように私達を見ることでしょう

そうつまり、

いつも通りに・・・同じように私を見ようとするから、印象を変えてくれないんです!

 

 

思い込むと見えなくなる

私はあるとき「真面目でおとなしいね」と言われたことがあります。こんなに面白いことを言っているのに・・・。

だから当然、多くの人にたくさんの冗談やギャグを言いました(笑)
でも結局、周りの意見は変わりませんでした。

周りの人は本当頑固だな

私の良さを分かろうとしないな

人の話を聞かないんだな

・・・いいえ、違いました

周りの人は、見えているはずのものが目に入らなかったのでしょう。
単にひとりひとり、「思い込み」が違ったのです。

周りが私に抱いている思い込みに余程そぐわないことが起きれば、気付いてもらうことはできたかもしれません。
しかしほとんどの場合、僅かに違う程度だと、無視されたり解釈し直されたりして終わってしまう

 

第一印象を変えてほしいなら?

あなたが相手に、「自分に対する印象を変えて欲しい」と願うのであれば、方法は2つあります。

よほど目立つことをする
もしくは諦める

です。

 

 

とはいえ、第一印象からの強い思い込みにも良いところがあったりはします。

 

良い思い込み・悪い思い込み

例えば誰かから,

「優しくて素敵ですね❤」という第一印象をもたれると、多くの人は「他にも優れた特質をもっているに違いない」と思います。

こういう「思い込み」のまま事が済めば何も問題はありません。
しかし思い込みというのは、矛盾箇所が見つかると激しく抵抗してきます。

今までは「優しくて素敵!」だったのに、そんな相手がもしもどこかで誰かの悪口を好き放題言っているところを目撃すると、間違いなく相手に対して不快感を覚えますよね。

私達人間は、この不快感がとにかく嫌いなので、「この不快感を無くさなければ・・・!」と無意識に感じてしまいます。

不快感を無くす為に、私達がとりがちな行動はおそらく2つです。

①「あの人は何も言わなかった。いいね?」

と、無視をする

②「実はあの人は良い人ではなかったんだ・・・」

と、相手のイメージを変え改める

そもそも第一印象という情報だけでは、相手の本当の姿は決められるはずありません。

しかしそれでも、第一印象を参考にしてこれからも相手と付き合い続けようとするのが私達です。

「あの人は誰にでも優しい。・・・だから他にもきっといい所があるはず」
そう考えておかないと、私達は些細なことで不快感を覚えるハメになってしまうのだから。

 

つまりまとめると、

「第一印象が悪ければ、人間関係に甚大な影響を及ぼし、周囲を失望させてしまう」

「第一印象が良すぎると、そのイメージを必死に守ろうと無理をして自分を飾ろうとしてしまう」

とにかく第一印象を良くするのも大事かもしれませんが、失望されてしまうときは面倒なことに・・・。

 

 

最初の印象で相手を決め付けていると、思い込みの被害者になる

 

ではそもそも・・・
私達が物事を強く”思い込んでしまう原因とは何なのでしょうか?

その理由というのが、
私達が様々なものを無意識に「他の人も自分と同じように考えたり感じたりするはずだ」と考えてしまうことにあります。

一度こういう考えが凝り固まってしまうと、相手の立場になって考えることができなくなってしまうのです!

 

「相手の立場になって考えよう」って?

相手の立場になるというのは、
相手の言葉や行動の中からヒントを探って、
そのときの状況を注意深く考察し、自分自身の視点は一旦忘れて・・・
相手の視点になって意識して考えてあげることを言います。

必要な時に無意識に、相手の立場に考えられる人間になれたら問題はありません。
しかし、これを毎回意識して行うのは無理なんですよね。

つまり、「他の人も自分と同じように感じているはずだ」と無意識に思うことで全て済ませることにしたのです。
何せ私たち人間は、楽をしたい生き物且つ、認知的ケチなのですから。

だから人に対するイメージは、中々変わらないのです。

 

 

これも知っておこう

恥ずかしがり屋な人は、
「みんなこういうとき恥ずかしがるよね」

落ち込むことが多い人は、
「こういうときはみんな落ちこむものだよね」

汗っかきな人は、
「自分みたいに涼しい日に汗をかく人もいるよね」

浮気をする人も、タバコを吸う人も、
「え?だってみんなやるでしょ?別に自分は正常でしょ?」

・・・のように、「他の人も自分と同じ意見だ」と思ってしまう傾向があります。

このように私たちは、思い込みという傾向を利用することがあります。
さもないと、人生やってられませんからね。

 

 

以上のことから、

思い込みというのは意識して生まれるものばかりではないことが分かります。

皆さん自覚はありません。
だけど、必ずあの人は思い込みで私たちを見ています。

 

ココに注意

第一印象や思い込みというのは、中々変わらない。

ですので、「あの人が理解してくれるまで、俺はいつまでも待つんや!」

という考え方は間違っていることが分かります。

 

 

 

そもそも、”○○を思い込む”とは何だろう?

 

普通私たちは、ある特定の人を認識すると、「この人は○○(性格とか能力)だから○○だ」と憶測します。

 

例から学ぶ

例えば、

会社を頻繁に休む人が居たら、「真剣味が足りない人なんだな」

相手がキレたら、「この人は怒りっぽい人だ」

などと考えますよね。

確かにこれらの憶測が正しい場合もあるでしょう。
しかし多くの方々は、「あの人の行動の中で、性格や能力が影響したものがどれだけあるのだろう?」
と、考えたことがないはずです。

もしかしたらあの人がよく会社を休むのは、子供が病気にかかってしまったからかもしれません。
これだと、その人がどれだけ仕事に真剣でも会社を休むしかありません。

相手に怒りたくないとどれだけ思っていても、抱えているストレスが尋常じゃないなら怒ってしまうのも無理はないでしょう。
しかも、怒りっぽい原因を作っている上司のことなんて、自分で到底コントロールできるものではないはずです。

それに、休む人も怒りっぽい人もみんな、
「こういう状況の人間ならみんなやるはずだ」と思っています。

冷静に考えれば、こういう状況で「お互いの気持ちを理解し合おう」というのは無理な話ですよね。
しかも話さないと分からないのに、相手は思い込みのせいで話が聞けない状態です。
「は?」ですよね

 

 

今までの話を聞いても「ちょっと何言っているかわからん」という人は、
「人間というのは認知倹約家で、時間と労力を最低限で済ませる生き物なんだ」ということを踏まえて、

人が思い込みをするときは、以下の原則を用いていることだけは覚えて帰ってください。

 

思い込みの原則

①何かの点で自分に似ている人は、おそらく他の点でも自分に似ている

例えば、
人見知りで友達が少ない人が、人見知りの相手を見つけると「この人も友達は少ないはずだ」
と考えてしまう

②優れた特質を何か1つ持っている人は、他にもたくさんもっている

例えば、
相手がイケメンや美女なら、「頭が良い」「友達が多い」「出世している」などと考えてしまう

③「○○は○○であるべきだ」と、グループ分けして決め付ける

例えば、
「女性は○○だ」「男性は○○だ」「ふつうは○○だ」など

※「男は強くあるべきだ」と思い込んでいる人は、女々しい男性を見ると何故か無意識に失望しようとする。

これらの原則に従い、
今日も私たちは相手をいつも通り思い込み、理解しようとしていることを忘れないようにしましょう。

 

 

う~ん。もっと分かりやすく伝えるとすれば・・・

 

例えば、

3年間で転職を5回している人が2人居たとしましょう。
これを知った相手の対応は、能力や性格などで決め付けられてしまうので・・・

ある人のことは、
「この人はいつも真面目で頭も良いから、きっと自分にふさわしい仕事を探しているのだろう。まぁこのご時勢、合わなかったら転職するのは当たり前だし」と判断する。

別の人のことは、
「この人は失敗ばかりでよく怒られている人だから、どの会社でも怒られて嫌になってやめているのだろう。そんなことで転職するとか何考えてんだ!」と判断する。

これってめちゃくちゃ理不尽だとは思いませんか?
多くの方が思い当たる節があるのではないでしょうか?

 

 

本記事のまとめ

  • 「第一印象を大切にしましょう」と言われるのは、万が一相手に悪い印象を与えてしまったときに苦労してしまうから!
  • 例えば、あなたが会社で頻繁に遅刻しており、周囲からの遅刻のイメージを変えたいと願う場合は・・・。10分程度早く出勤しても目立たない。 イメージを変えるんなら、1時間くらい早めに来ないとあなたの行動は無視されるでしょう。




「誰も自分のことを理解してくれない」 そんな人に読んで欲しい!

 

突然ですが、

あなたの異性のタイプは、俳優・女優で言えば誰ですか?

 

男性の方なら・・・
う~ん。新垣結衣さん、石原さとみさんとか?

女性の方なら・・・
う~ん。キムタク、松坂桃李さんとか?

 

うんうん、分かる。分かるよ。

 

ではもしも、

そんな憧れの異性が突如目の前に現れ、「一目惚れしました。 LikeではなくてLoveです❤」とか言ってきたらどうでしょう?
嬉しくて舞い上がっちゃうよね!

 

 

 

もちろん皆様の答えは・・・

「NO」ですね!

 

 

 

・・・え?
酔っ払ってんのかって?

 

いいえ、断言できます。
多くの人は、相手の言葉を鵜呑みにせず断ります。

その理由は簡単ですよ。
そう、相手のことを何も知らないから。

 

「・・・なーんだ。そんなことかよ」とか思わないでくださいね。
何故なら私達は、友達・恋人・親などなど・・・。
長年身近で過ごしてきている人のことすら、実は何も分かっていないのだから。

 

前置きが少し長くなりましたが、今回は、1人の人間をしっかり理解するのがどれだけ骨が折れるものなのか・・・。
是非思い知って頂きたいと考えています。

 

 

本記事の内容

 

 

 

step
1
「相手のことは分かっている」は誤解である

気持ちを伝えるのってすごく大変なこと

 

step
どう解釈されるかによってほぼ決まってしまう

好きになる理由は共通するが、嫌われる理由は特定できない

 

 

 

 

「相手のことは分かっている」という思い込み

 

本題に入る前に、私の話をさせてください。

 

私はこんな人

少し前の私は、そこまで口にはしなくても「俺って明るくて面白いんだぜ!」って本気で思っていました。
だけど、周りの反応は「真面目でおとなしそう」でした。
この反応に対し、かなりの衝撃を受けたことは今でも覚えています。

そして今現在の私はというと、「笑顔が良く、外向的だよね」とか言われます。
確かに言われて悪い気はしないのですが・・・。
それで毎回私が返すのが「いやいや、人見知りで内向的で引きこもりですよ」です。

ただ単に私は1対1の会話が得意なだけで、大勢の人の前で話すのは苦手。
そして自分が外向的に振る舞えてるのは、しっかり家で自分の時間を確保しているからで・・・
家ではよく黙ってるし(略)

という具合です。

 

つまり何が言いたいのかというと、

自分はもちろん、きっと相手だって周りからどう思われているかについては何も知らない。

きっと誤解や思い込みに囚われているはずです。

 

 

 

ここでいう思い込みというのは2つあり、

①「他の人は自分を客観的に見てくれているんや!」

②「自分が自分自身を見ていると同じように、他の人も自分を見てくれているんや!」
です。

 

それでもあなたは、「あの人のことを理解できています」などと口にするかもしれません。

ですがあなたは、自分のことをきちんと分かってもらう為に、日頃からどのような工夫をしているか答えられますか?

これに答えられなければ、間違いなくあなたは周囲から誤解された認識をされているはずです。

 

これも知っておこう

例えば、自分が抱いた感情と顔の表情を一致させるのは思った以上に難しいとされます。

そしてまた、「驚いた顔」「嫌悪感」「怒り」「恐怖」を抱いた相手の表情は比較的読みやすいのですが、
「少し心配しているとき」「混乱しているとき」「落ち込んでいるとき」「緊張しているとき」といった、微妙な表情はほぼ読めません。

少しイライラしている自分の表情を思い浮かべてみてください。
イライラしているときの表情って、

心配事がある場合も、

混乱しているときも、

落ち込んでいるときも・・・
これらとほとんど同じ表情とされているのです。

そのほかにも、
「あなたのその一言で少し傷つきました」という表情と、「その一言では僕は傷つかない」という表情はほぼ一緒なんです。

 

以上のことからお伝えしたいのは、
「ふぅ。自分の今の気持ち、しっかりと相手に届いただろう」とか「あの人は自分のことを考えてくれる人だ」は、勘違いなことが多い。

大抵こういう場合、私達の気持ちはほとんど伝わっていないことを覚えておきましょう

 

 

自分の気持ちを伝えるには4つのステップが必要

自分のことを周りに知ってもらうには、時間と労力を要します。
「本当かな~?」と思われる方は、以下の4つのステップを確認してみてください。

 

理解してもらう為に必要なもの

  • 自分が放つ情報が相手に与えられる
  • その情報が意味をもつものである
  • 相手がその情報に正しく気付き、注目する
  • 相手はその情報を正しく使う

 

上で述べた4つがしっかり満たされていなければ、自分の主張は正しく相手には伝わらないのです。

 

分かってもらいたいのなら・・・

ざっくり言うと、

自分に関する情報が相手にしっかり伝わって、分かって欲しい情報が自分の特徴と性格に裏づいている必要があるということです。

 

「昔はイケメンだったんだぜ」と私がいくら豪語したところで、それを証明するものが無ければ無意味。
私が信頼できる人なのか、魅力的な人なのかは、「昔はイケメン」という情報だけでは相手は全く分からない。

普段私が無口で控え目ならば、周りの人は当然「あの人は無口で控え目である」と解釈する。

・・・それ以外のことは、周りの人は何も知らない

 

よくよく考えれば、これは当たり前の話ですよね。
でも、私達はしばしばこんな事実をよく忘れています。

特に頻繁に周りから誤解される人は、周りから思いもかけない反応を聞くと、心を掻き乱したり自信を失ったりします。

 

これも知っておこう

人間は情報の空白部分を勝手に埋めることもよくやります。
つまり、

ちょっとした情報で私達の性格を勝手に想像し、プロフィールを創り上げるのです。

たった1つの情報で、相手は「自分」を決めつけてしまうというのは大変恐ろしい話ですよね。

 

 

解釈の厄介なところとは?

 

人に理解してもらうのは思っている以上に難しい理由は、他の人が私達のことをそんなに見ていないから。
そして他の人は、ただ自分の見たいように私達を見ているからなんです。

 

私達から放たれた情報を相手がどのように解釈するか?
これに全てはかかってくる・・・。

 

 

ほんの些細なことで解釈は変化する

例えば、
異性から「好きです、付き合ってください」と言われたとしましょう。
しかし、相手の視線は常にキョロキョロしてて何やら挙動不審。
1度もまともに私の目を見ようとはしません。

そんな相手の行動に遭遇したときの私達はというと・・・
それらをカギにして、「この人は○○だ」と理解しようとするはずです。

その異性と普段から親しげにしているのならば、「ただ恥ずかしがっているのだろう」と解釈するだろうし、
普段から嫌らしい目で見てくるような人なら、「なんだコイツは?」と解釈します。

このように、
相手が放った言葉と行動に意味を与える為には、どうしても解釈が必要になることがお分かり頂けるはずです。

解釈というのは人それぞれ違うワケなので・・・
当然それらは事実に基づいて客観的に見ているとは言えないことになりますね。

 

解釈の厄介なところは他にもあります。

周りがたまたま自分のことを好きになってくれたのなら別に構わないのですが、
自分に対する相手の解釈の結果が、「この人嫌いだわ~」だった場合は非常に面倒臭いです。

 

例えば私は、
心理学
お笑い
読書が好きなので・・・。

私に好意を抱くように解釈するような人で可能性があるとすれば、
「面白い」、
「知的」、
「話を聞いてくれる」、
「笑顔がいい」
くらいかなと思います。

要するに、
誰かを好意的に見ている人たちの意見はとても近いのです。

 

逆に相手からの解釈の結果が、

「面白くない」
「頭悪い」
「嘘つき」
「天然」
「ブサイク」などであればどうなるでしょうか?

そう、人々が持つ意見は私達が想像するよりも沢山あるし、どれもこれもバラバラなので・・・
私を嫌いな人は、それぞれ違う理由で私を嫌おうとするでしょう。

 

 

意図した通りにどうして理解してくれないのか?

何故周りの人は、「自分」を意図した通りに理解してくれないのか?

もう少し掘り下げてみましょう。

 

「別にどうでもいい人だし」
「普段あの人何考えてるか分からないんだよね」
確かにこれも多少は関係しているかもしれません。

 

しかし実は、原因は理解されたい側の自分ではありません。
理解する側の相手が注意力をケチるのが原因です。

その理由は単純です。
私達の身のまわりには、あまりのことが多く起こりすぎてしまっているからです。
情報が多すぎるせいで注意深くなったり、理解したり、対処したりしなければならない私達は、それら1つ1つに時間なんかかけてられませんよね。

とはいえ、急いで相手を理解しようとすればミスが増えます。
逆に正確さを重視してしまうと、本来やらねばならない別のことが進みません。

だから私達は、できるだけ簡単に、且つ効率的に「理解する」という用事を済ませようとします。

相手に関する情報をいくら持っていたとしても、自分にとって都合の良い情報だけ選んで相手を理解した気分になってしまうのです。

 

私達がやっていること

例えば、
相手のことを「頭のいい人」だと信じているのであれば、相手が何をやっても「知性が高いが故なんだね」と思いがちです。

また、相手が嘘つきで信用できない人であるなら、仮に相手が会話中に自分と目を中々合わせないと分かると、「何か後ろめたいことでもあるのか?」と思ってしまうでしょう。

相手は単にあなたに好意を抱いているだけかもしれません
おなかが痛いだけなのかもしれません

しかしあなたは、実は相手がそんな気持ちを抱いていることなど夢にも思わないはず。

あくまでも私達が行っているのは憶測に過ぎません。
この事実を、「理解されたい」と思うのであれば、思い出す必要があると思うのです。

 

 

 

本記事のまとめ

  • 理解するのもされるのも、意外と難しいことを覚えておきましょう。
  • 特に相手が身近な人であればあるほど、相手のことをしっかり理解しようとしなくなります。意外と、身近に居る人の方がよく分かっていないのかもしれませんね。




他人から理不尽な攻撃をされないために大切な5つのこと

 

本記事の内容

 

step
1
理不尽な相手とは距離を置こう

同じ空間にいるから攻撃されることを再認識しよう

 

step
2
『攻撃されにくい雰囲気』に必要な5つのまとめ

理不尽な攻撃をされてしまう理由

平和を築くのに必要な『悪人の心』

感情表現に気をつけよう

相手からの攻撃が緩んでも油断しない

1人の人間として生きよう!

 

 

 

 

 

 

理不尽な相手とはなるべく距離を置く

 

悪人の心で相手に無関心になり、感情を持つことを控え言葉を減らしたら・・・。
最後は、相手と距離を取っていく重要性を学んでいきましょう。

 

理不尽な攻撃者が職場の人やパートナーの場合・・・。

「我慢して一緒に過ごさなきゃいけない」と特に思ってしまいがちだと思います。

しかし、自分が攻撃されてしまうのは、相手と同じ時間、相手と同じ空間に居るからこそ。

ならば、「目の前からなるべく居なくなろう」と考えることはとても重要なんですよね。

可能な限り相手との接点を減らして、「同じ空間に居ると攻撃してくる」という当たり前な物理的条件を無くすことを始めましょう。

 

「いやいや。嫌でもあの人と一緒に何かしなくちゃいけないから困ってるんだけど」などと思われるかもしれません。

だけど日常を振り返ってみてください。
必要以上に接点を持っていたところは、本当にもう無いのでしょうか?
相手が変わってくれると期待して、無理に接点をもってしまっている所がないか、今一度確認してみてください。

 

 

ここで言う、接点を減らすというのは、素早く相手の視界に入り素早く出ることを指します。
相手の視界に自分が入る機会を減らすように意識するのです。
そんなシンプルなきっかけを増やすことにより、相手が自分を攻撃する頻度を減らすことができるでしょう。

 

 

とはいえ、相手と何かしら関わらなければならない瞬間はそれでも訪れます。
その際に思い出して頂きたいのは、自分の反応や感情が相手に伝わらなければ、相手にとって都合の良い攻撃の理由が減るということです。

なので、「距離を置こう」と決意したら、「余計な情報をなるべく与えない」ことを心掛けましょう。
攻撃というのは、会話の中の情報から生まれていることが非常に多いんです。

 

知っておこう

「上司だから」

「夫婦だから」

「友達だから」

・・・といって、何でもかんでも情報共有する必要はどこにもありません。

平和を作るため、やれることはとことん実行していきましょう。

 

 

『攻撃されにくい雰囲気』のまとめ

 

理不尽な攻撃から身を守るために必要なものは5つありました。 

悪人の心

相手の存在の無関心

感情を減らす

最低限の会話

接点を減らす

 

では最後に、まとめていきたいと思います。

 

理不尽な攻撃をされてしまう理由

 

「自分=攻撃してもいい人だ」と相手の中で固定されてしまっていると、間違いなく攻撃を受けます。
「話せば分かる」は、その相手には通用しません
むしろ歩み寄ったりする行為自体が、「やっぱりこの人は有害なんだ」と相手に確信をもたせてしまうのです。

 

注意

従来の関わり方は、「こいつは攻撃しても怖くない」や、「こいつは俺にとって害を及ぼす人だ」などと思われるやり方だと自覚するべきです。

相手に近づいて解決できる問題ではありません。
「この問題は、相手から離れることに力を注いでこそ解決できる」と考えを改めましょう。

 

平和を築く上で必要なのが、『悪人の心』

 

どうして悪人の心で接していかなければならないのか?

それは、平和をつくっていく為です。

攻撃されながら生じるであろう、「相手に好かれたい」という感情は、間違いなく平和を築いていく上での妨げとなるのです。

それでも、相手への憎悪や敵意を感じてしまうことは避けられません。
だけど、私達がやりたいのは喧嘩じゃない。

 

悪人の心の注意点

相手に対する恨みの気持ちによって自分を見失い、相手に一矢報いることを目的としてはいけない!

 

 

理不尽な相手に対する感情表現に注意

ここで言う感情表現とは、自分の限界を見せることです。
つまり、

号泣したり、

大爆笑したり、

怒ったり・・・

というような、「私は○○されたらこういう感情表現をします」というメッセージを送らないようにするのです。

理不尽な攻撃を繰り出してくる相手の目的は、「自分の攻撃がアイツにどんな影響を及ぼすのか見たい」だけ。
それに対抗するには、相手の存在に冷める必要があります。

ただ最初のうちは、相手の激しい罵倒に反応したり感情的になってしまうかもしれない。でも、どうしても我慢できなかったのなら、思う存分怒っても構わないと思うんです。

 

何故なら、大切なのは怒った後だからです。

キレてしまった場合は、逆にすぐにキレる前の状態に戻るべきではありません。
「すぐに元に戻る=あの攻撃は平気そうだから習慣化させよう」と侮られてしまうから。

こちらがいつまでもキレた余韻を残すのもまずいですが、それを見て有害性を増されても困ります。

せめてキレた後の1日~2日は、余韻を残している態度をとりましょう。
その間は相手から話しかけられるまではそれを続けます。
そして話しかけられたら、いつも通り冷めた目で対応します。

ポイント

傷ついた雰囲気を出すのではなく、許していないという雰囲気を出すのがポイントです。

当然ですが、相手を追い詰めすぎたら、逆ギレされるので気をつけましょうね

 

 

相手からの攻撃が緩んだからといって歩み寄るのは危険

 

かといって、
「悪いと思っているのなら許してあげよう」「ちょっとやりすぎた」などとは決して思わないことです。
それこそが相手の狙いですから。

相手には「ひどいことを言ったから少し気まずくなったけど、話しかけてやれば元に戻るだろう」という目論見があることが多いので、決して油断はしないようにしましょう!

 

よく、仲直りした後に謎の友情みたいなのが生まれますよね。
しかし攻撃してきた相手には、そんな特別扱いをしてあげるのは避けます。

 

例えば、

「パートナーからの攻撃が止んだから、イチャイチャ愛の溢れる関係になれる」
「上司からの攻撃が止んだから、信頼感溢れる関係になれる」
など、そんな期待をもつのは冗談でもやめましょう。

 

ココを忘れない!

「自分が機嫌を直してあげれば、アイツも機嫌を直すだろう」などと考えている、相手の予想を覆すことを忘れないでください。

相手と適度な距離感を保つあなたがやるのは、相手と仲良くすることではありません。
自分の人生を生きることです。

 

 

相手に依存せず、一人の人間として生きよう

 

攻撃のターゲットとして選ばれてしまう人で多いのは、1つの環境や人間に依存する傾向が強い人とされています。
即ち、居場所や、心の拠り所となる人が少ないときです。

つまり、「攻撃されているけど、別にこのままでもいいかな・・・」と感じている人は、その人が離れていくのが寂しいと思っている可能性が高いんです。

自分の心は傷ついているのに、それでも心のどこかで相手が拠り所になってしまっている・・・。
このように相手に依存していては、相手の支配から抜け出すことは不可能です。

 

「特にやりたいことがない・・・」と思っている人ほど、相手からの攻撃に対して無頓着になりがちです。
何故なら、
攻撃を受け続けていれば、「相手からの攻撃を止めなくちゃ!」というのをずっと考えていられて楽だからです。

 

ですので、中々相手からの支配に抜け出せない人は思考を変えて、もっと別の拠り所を見つけた方が早いのかもしれません。

一度生きがいが生まれると、相手からの攻撃が本当煩わしく感じるんです。

まぁしかし、
相手が特に支配欲が強い輩だと、私達が目の届かない所に行くのを極度に恐れるので、接点を減らそうとすればするほど逆に接点が増えてしまうことも。

 

例えば、

上司に「こういう道に進みたいから退社します」と言えば、
「会社の何が不満なんだ!」

パートナーに「パートを始めたい」などと伝えると、
「家を疎かにするとは何事だ!」

・・・このように、
私達が他に居場所を作ろうとすることを積極的に邪魔してきます。
いつからか相手も私達を攻撃するのが生きがいとなってしまって、一人ぼっちになるのを恐れてしまっているのでしょう。

 

 

本記事のまとめ

  • 「憎き相手にギャフンと言わせてやるぜ!」という気持ちが芽生えた時は要注意です。ギャフンといわせようとすると、ギャフンといわされるんです。
  • いいですか?平和を作るために動くんですよ。