関係がぎくしゃくとした相手から本音が聞きだせない。そんなときに確認したいこと

 

こちらの記事もオススメです。

仲直りに必要な心構えとは、「話の傾聴」と「相手の辛い気持ちの推測」の2つ

当たり前のことを書いているかもしれませんが、これを疎かにすると喧嘩になるので、しっかりとチェックしておきたい内容に仕上がってます。

 

 

「怒っているから相手が本音を言わない」・・・とは限らない

ぎくしゃくした関係である相手から本音を聞き出そうとするとき、どれだけ尋ねても理由を答えてくれないことも想定されます。
相手が中々言ってくれないとき、自分はかなり辛い思いをしますよね。

 

ドッペルおにいさん
(まだ怒っているのか・・・?)

 

確かに普通はそう感じてしまいますが、関係が疎遠になってしまっている理由は怒りだけとは限りません。

相手がしっかりと想いを伝えてくれないのにも、それを言い出せない理由があるのです。

さて、どのような理由が考えられるかチェックしていきましょう。

 

 

今の人間関係を大事にしている

 

まず人間関係は、怒りといったネガティブな感情が絡まなくても薄れていくことを思い出しましょう。

関係が薄れていく中で、相手の気持ちとして考えられるのは、

「既に自分の興味や関心のある人を見つけたから、その付き合いを優先させたい」
だと思います。
・・・が、こんなこと人に言えないですよね。

この場合、どれだけあなたが、

「お前と本当にやり直したいのに!」などと、心変わりしたことを伝えれば伝えるほど、相手は本音を中々言い出せなくなってしまって、逆効果になります。

 

ドッペルおにいさん
古い人間関係も良いかもだけど、今の新しい関係の方が刺激があって良い!

 

たったそれだけの理由で、関係が疎遠になっていく。
そんなことってよくあるよねー・・・。

 

相手から嫉妬されている

身近にいる親しい人が何かしらの成功を収めると、急に関係が悪くなることがあります。
嫉妬を感じている本人からすれば、嫉妬を感じることはとても苦しいことです。

 

もしも急に親しい人間関係がうまくいかなくなってしまったら、裏で嫉妬の感情が働いていないか考えてみましょう。

 

例えば、
「俺よりも先に結婚しやがって!」
「俺よりも出世しやがって!」
「俺は会社をクビになったのに、どうしてお前は残れているんだ!」

これらは十分すぎるほど、関係悪化の原因になり得ます。

こんなこと相手に打ち明けられますか?
無理っすね。みっともなさすぎて泣ける。

 

 

ドッペルおにいさん
もしも嫉妬が原因で、仲直りしたい相手と疎遠になっているのなら・・・関係を修復させるのってほぼ不可能じゃないか?

 

これらの理由から、人間関係が疎遠になってしまった理由は怒りだけではないことがお分かり頂けるはず。
要するに、隠れた原因を推測しなければならないということ。

 

今まで仲良くしていた相手から連絡がこなくなったりすると、「あれ?何かしたかな・・・」などと考えてしまいがち。

しかし実際には、こちらとは何の関係もない理由で離れていく場合もある

 

何故相手と距離ができてしまったのでしょう?
それを事前にしっかり考えることも必要です。

 

 

心の距離が近すぎる

相手と心が遠くなってしまったら親密になれないのはもちろんですが、心の距離が近すぎるのも問題です。

 

心の距離が近すぎると、

自分の要求と相手の要求の区別がつかなくなって、自分と相手の意見を混同させます。

この状態は親子関係でよく見られます。

 

 

新しい人間関係を築いたとき、相手と自分の類似点が見つかることってよくありますよね。
この場合、まるで自分が認められたような気分にさせられ、ちょっと嬉しくなっちゃう。

しかし、嬉しさのあまり、相手と自分の違いを軽視するようになっていては大問題。

 

「この人は自分と似ている」という理由だけで、

相手の考えに滅多に異論を唱えなくなったり、自分らしくいることを忘れてしまわないように。

また、

「わたしたちのこういうところが似ているよね」という言葉を多用するのも厳禁。

相手はどこかしら自分を抑えるようになっていきます。
これではありのままの姿を見せることはできず、次第に疲れ果てていくでしょう。

 

「似たもの同士」で相手を縛ろうとするのはやめましょう。

お互いが自分らしさを見せられないような人間関係の質は大変お粗末なものです。

 

もっと詳しく

これらの傾向は親子関係で特に強くなります。

例えば、

「わが子の気持ちが手に取るかのように分かるわ!」というのは実は勘違いなことが多く、こういう親は子供の中に自分自身を見ているに過ぎない。

こういう関係での子供側は、
「親が自分を理解してくれない」と感じている場合があります。

もしも子供から距離を置かれてしまっているなら、可能性は高いでしょう。

親の価値観を子供に押し付けすぎると、
子供は自分自身を取り戻すため、親と距離を置こうとしたり、あなたの主張に激しく抵抗します。

 

「子供のことをよく理解している」と思っているあなた、

それを確かめる意味でも、しっかりと子供の声に耳を傾けてみてください。

特に、自分とは違う面に関心を向けるようにしてみるといいですね。

 

 

自分と相手との違いをしっかり認識できるようになるには?

「自分」と「相手」をごっちゃにすると、「相手をしっかりと理解している」と勘違いしてしまうことはお分かり頂けたでしょうか?

それを防ぐためには、自分と相手との違いをしっかり意識する必要があります。

もしも自分と相手を混同させてしまうのであれば、
「わたしたち」ではなく、「私」、「あなた」というフレーズを使う練習をしてみてください。

「わたしは○○だと思う。あなたはどうですか?どう思っているか聞かせてください」
と言うような感じですね。

 

こうすることで、相手と自分の違いに目を向けられるようになり、適度な距離感で相手と接していけるはずです。

 

 

まとめ

 

step
1
「相手がどうしても本音を晒してくれず、何とかしたい!」

step
2
「言い出せない理由はなんだろう?」と考えてみよう

step
3
今の人間関係を大事にしていたり、嫉妬されている場合は無理に関係を修復しようとすると悪化することも

step
4
無意識に相手を縛り付けている可能性も視野に入れること。この場合、自分とは違う面を見ようとする癖をつけると良し。

 

 

ドッペルおにいさん
「わたし」と「あなた」の使い分けはとても大事。相手に無駄に干渉することがなくなるので、とてもオススメですよ




仲直りに必要な心構えとは、「話の傾聴」と「相手の辛い気持ちの推測」の2つ

 

 

 

↓の記事もオススメなので、読んでください!

誰かと仲直りするときに確認したい、「モヤモヤ感」と「無自覚な怒り」

わたし達は、自分で勝手に解釈して怒ったりすることが非常に多いということを知っていただければ嬉しいです。

 

 

 

人間関係の修復に必要な心構え「話をするのは相手」

 

どうしても仲直りしたい人が居たとき、どのような気持ちで相手に歩み寄ればいいのか考えてみましょう。

 

例えば、いくら相手が「あなたと関係を修復したい」と主張しているからと言って、

「決して悪気があったワケじゃないんや!」
「あの時良かれと思ってやっただけなんや!」
などと、自分の事情だけを説明されると、さすがに相手はうんざりするしイラっとするんですよね。

すると当然、相手も更に怒りを増長させるだろうし、自分も何を言えばいいのか分からなくなる。
これでは仲直りどころではありません。

ではどうしたらいいのでしょうか?

 

 

人間関係が壊れると、お互いにどんな気持ちになる?

 

人間関係がぎくしゃくしたり、仲の良かった相手との接触回数が減ってしまった場合、人はどんな気持ちになるのか思い出しましょう。

そう、自分も相手もネガティブな感情を抱え込んでしまうんです。

つまり自分も相手も、

「「ネガティブな感情を残したまま仲直りするなんてありえない」」

これが本音だと思うのです。

 

歩み寄る為にはネガティブな感情をどうにかしないといけないのなら、相手のネガティブな感情を表に出してもらわなければなりません。

自分の事情を説明して相手と関係を修復する方法は、ごく一般的に行われています。

しかしこれは、自分を正当化しているようにも、遠まわしに相手を非難しているように聞こえることもあります。

なので、「自分が話をする」ことは誤り。

相手に心を開いて欲しいなら、相手に話をさせることがとても重要です。

 

ドッペルおにいさん
仲直りするには、どちらか1人に「相手のネガティブ発言を受け止められる」心の広さと柔軟性が必要!

 

 

 

仲直りの成立を助ける2つのポイント

 

ただし、勘違いしてはいけないことがあります。

まずあなたがどれだけ「相手の話を受け止める!」といくら覚悟を決められたとしても、仲直りの対象となる相手はあなたに警戒心を抱いております。

そして人間関係において、誰もが「常に心を開いて素直に語りたい」などとは考えてはいないんですよね。
そんな状態の相手から、ネガティブな言葉を引き出すのが仲直り成立の近道となることを覚えておきましょう。

 

ドッペルおにいさん
でも、ネガティブな言葉をちゃんと引き出せるかなぁ・・・?

 

そう思われた方がほとんどだと思うので、ネガティブな発言を引き出しに行くポイントを2つご紹介するのでチェックしてみましょう。

 

ネガティブな発言ができる状況を作る

当たり前ですが、相手は自分に対してどんな距離感をもっているのかは分かりませんよね。

なので、自分から相手に優しい言葉をかけましょう。

憎き相手と顔を合わせると、ついつい過去のことを持ち出したくなってしまうもの。
しかし、自分の気持ちを伝えるときに大事なのは、非難を挟まないことです。

これらは基本中の基本なので、できなければ仲直りはやめましょう。

 

 

自分は聞き役にまわろう

ネガティブな内容を相手に伝えることは誰だってイヤ。

相手は、あなたに抱えたネガティブな感情を伝えられずにいます。

それを理解した上で、自分が聞きたくない内容であればあるほど、自分から聞いてあげる姿勢が大事。

つまり、相手に「聞く耳」というギフトを贈るのです。

 

 

ドッペルおにいさん
仲直りが難しい理由は、ネガティブな感情を伝える/伝えられるの内容だとお互いが分かっているから。

きっと沢山の方が、苛立ちや怒りを周りにうまく表現できずに苦しんでいるはず

 

相手が根からの短気の場合は?

仮に相手が、過去に自分によく食って掛かってきたような人であれば話は変わります。

そんな相手に「全部ぶちまけてくれ」などと言っても逆効果です。

あくまでも、ネガティブな感情を表現するよう促すべきなのは、ネガティブな感情や願いを語りたくても語れずに我慢してきたような人に対してです。

そこは誤解しないようにしましょう。

 

 

人間関係の修復に必要な心構え「相手の辛い気持ちを推測する」

 

相手に気を遣うあまり、遠まわしな伝え方をすることはよくあります。

例えば、本当は手伝って欲しいのに、「もし時間が空いたら手伝って欲しいな」など。

 

「遠まわしに言う関係」が長く続くと、いずれそんな相手と会話するのが億劫になっていくんですよね。

言いたいことを我慢し合う関係では、互いの距離がどんどん広がってしまい、いずれは怒りという手段を用いて相手とコミュニケーションをすることも・・・。

 

その結果、怒りを感じている自分を更に抑え込み、関係改善の意欲が萎えてくる

 

 

だからこそ、言いづらい内容ほど相手に洗いざらい語ってもらわなければならない!

 

 

そこでオススメな方法は、

相手の辛さを推測でもいいのでこちらから言葉にしながら、少しずつ歩み寄っていくことになります。

 

ポイント

基本的に主役は相手。間違っても相手の話の腰を折らないように。
もしも相手が口ごもってしまった場合は、質問を投げかけて先を促してあげよう

 

 

ドッペルおにいさん
(・・・相手の想いを推測するってどういうことだ?)

 

 

・・・そう疑問に思われた方がほとんどだと思うので、いくつか例を挙げておきます。

 

 

パートナーに対しついガミガミ言って関係がぎくしゃくした

この場合の辛さの推測として挙げられるのは、

「いつもごめん。一緒に暮らすのは楽じゃないだろう?」と声をかけることですね

ただもしも、「でもやって欲しいんでしょ?」などと言い返されたら、
「確かにそうかも。でも、仕事のストレスをぶつけてしまって辛い想いをさせているのも事実だと思っている」と言うと完璧。

その推測が当たっているかどうかなんて、当然分からない。
でも重要なのは、「例えネガティブな感情でも聞く用意ができている!」姿勢を相手に示すこと。

 

子供にうんざりされて関係がぎくしゃく

この場合の辛さの推測として挙げられるのは、

「私のような親だと大変でしょ?」と声をかけるところから始めること。

これで子供が聞いてくれそうならば、

「なんでもかんでも干渉されると嫌だよね」と続けましょう。

逆に子供が言い出せずにいるなら、

「心配せずにどうか聞かせて欲しい」と言ってあげます。

それでも中々言い出せずにいるのならば、

「今すぐじゃなくていい。話してくれる気になったら声をかけて」としっかりフォローしてあげると完璧。

 

そんなこと言われても、「自分は毎日忙しんだから、むしろこっちが想いを推測されるべきだと思うんだよね」と感じるかもしれない。

 

でもよく考えてみてください。

「お前のことを愛しているからこそ、ストレスを抱え込んでしまったんだ」

「お母さんお父さんはね、すごく忙しいんだよ」
などと、もしもあなたが相手から自分の立場の説明をされたらどう思いますか?

 

ドッペルおにいさん
「いやいや。そんな話聞いてないし、聞きたくない」なんですよね。

相手がパートナーだろうが子供だろうが、立場関係なく話は最後まで聞き届けましょう。

相手の思いを推測できない人は、
「理由は他にもあるかもしれないけど・・・」というフレーズを加えると良いでしょう。
本当の理由を聞きたいんだ!という姿勢がとにかく大切です。

 

 

相手が優しい性格ならば、ネガティブな内容を伝えるのは辛い

相手がこちらに歩み寄れない理由は、おそらくそれがネガティブな内容だからだとお伝えしてきています。

要するに、相手は「こちらを傷つけたくない」という気持ちが強いと思います。
なので当然、傷つけられるような言葉を突きつけられることは覚悟する必要があるのです。

 

口では「お前の想いが知りたい!」などと言うところまではいい。

しかし心の底で、

相手の話を受け止める覚悟ができていなければ、それがあなたの態度にあらわれて相手に伝わってしまう。

1度接触が失敗すれば次のチャンスが中々巡ってこないのは既にご存知の通り。

 

まず私達自身がネガティブな感情を聞く心の準備ができていなければ話になりません。

思い出していただきたい。

 

こうして相手と歩み寄ろうとしている理由は、
「真実が聞きたいから」
「また昔のように一緒に過ごしたいから」
「もう変な想像を膨らませていたくないから」

そして最終的に、相手に気持ちを打ち明けられることにより、「お互いに胸のつかえが下りた」と感じることですよね。

 

これも知っとこう

優しい人は相手から距離を置く方法をよくとります。わたしもよくやります。(マジで嫌っている場合もあるけど・・・)

距離を置きたがる理由としては、優しい人が相手に対して苛立ちや怒りを表現してしまったら、かなりの罪悪感を味わってしまうから。

その為優しい人は、中々本心を見せることをしません。
ネガティブなことは中々言ってはくれないことを覚えておきましょう。

 

優しい人にネガティブな感情を伝えてもらうテクニックとしては、「強力な言葉で本音を引き出す」方法があります。

生ぬるい発言では、優しい人は食いつきません。

 

例えば、「ずっと嫌な想いさせてたよね」から始めるのではまだ足りない。

この場合、「この前は本当嫌なことをしたと思ってる。わたしのことすごく憎いよね?」とか「わたしって本当とんでもない馬鹿だったよ」

などと、強烈なネガティブ発言をこちらから伝えるのです。

「憎いよね?」と聞かれれば、「憎んでいるワケじゃないけど、頭にはきた」

「とんでもない馬鹿」と言われれば、「まぁ、ちょっとはイライラしたかなぁ」

などと返してくれることもあると思うのです。

強い表現でなければ引き出せない気持ちというのもあるでしょう。

 

 

 

まとめ

 

step
1
仲直りするぜ!

 

step
2
相手に対して、「怒りはあるか?」確認しよう

step
3
自分の事情は絶対に話さない! 相手に話をさせることを徹底。相手の話の腰は折らないこと!

step
4
相手が警戒状態で、中々発言が引き出せないなら優しく質問を投げかける

step
5
相手は優しい性格ではないか?その場合は、自分に対して強烈なネガティブを相手に伝えて、気持ちを引き出そう

step
6
もう一度言うけど、誰もが「心を開いて素直に語りたい」とは思っていない。

 

以上のことに注意して、これから仲直りの予定がある方は頑張ってみてください。

ありがとうございました!




誰かと仲直りするときに確認したい、「モヤモヤ感」と「無自覚な怒り」

 

 

 

新しい人間関係が築けないのは、過去の人間関係を引きずっているから?

「アイツと喧嘩して、関係を断ててよかったぜ!」
・・・そう言っている割には、所々にその人の顔が頭に浮かんでくる。

そんな経験はないでしょうか?

大嫌いな相手が存在するとき、その相手のことを第三者に話し、怒りをぶちまけることがあります。
しかし、それが怒りではない場合があるのです。

 

よくよく自身の愚痴や怒りに耳をすませてみると、それらの感情の裏に
「もっと自分を見て欲しかった!」
「自分はもっと仲良くしたかった!」
「もっと一緒に居たかった」
という感情が隠されていることも多々あります。

特に「前までは仲が良かった相手」であればあるほど、袂を分かった後に襲ってくる痛みは強力なんですよね。

とあることがきっかけで人間関係が壊れたり、変にぎくしゃくした関係になってしまうと、多くの人は喪失を感じることでイライラしたり心に傷を負ってしまうものです。
ですが私達は、そのモヤモヤした心の傷というのを放置してしまっています。

 

例えば、新しい人間関係を築いていこうとしてよくあるのは、

新しい人間関係に自信をもてなくて、どうしても浅い付き合いになってしまう。
相手に心を開くのを恐れてしまう
相手に依存しすぎて、傷つけられるのを恐れてしまう
などでしょう。

そう感じてしまうせいで二の足を踏んでしまうのは・・・
過去の人間関係に「けじめ」をつけられていないからもしれません

ここでいう人間関係のけじめとは・・・
しおれた人間関係という花に水をやり、過去の関係を再び花開かせること
もしくは、
関係をきちんと終わらせて、新たな出会いに向けて一歩を踏み出すことを言います。

 

人間の幸福度というのはどうしても、人間関係によって左右されてしまうため、誰とも深い繋がりをもてない人は、必ずどこかで生きる活力を見失ってしまう恐れがあります。

そんなことにならないよう、モヤモヤした感情にいい加減ピリオドを打っていきましょう。
新たな人間関係を築いていくために。

 

ドッペルおにいさん
過去に人間関係で苦い経験があると、いつになってもそれを思い出して、一歩踏み出せないよね。

 

 

本当は関係を修復したいのに、しようとしない「言い訳」6つ

 

「喧嘩した相手と仲直りをしなさい」と言われたら、「ふざけんな!」と思いますよね。

その際によくやってしまうのが、言い訳という抵抗です。

口に出していようがいまいが、言い訳を反射的に思いついてしまうから中々相手と関係修復しよう考えることができません。
なのでまずは、よく考えてしまいがちな言い訳を7つ挙げますので確認してみてください。

 

①「本当に仲直りしたいなら、相手から来てくれる」

相手自身があなたに対し「まだ怒っているだろうし」と思ってしまっているかもしれないし、
相手は何か誤解をしてしまっているかもしれないし、
自分が気付いていないだけで、無意識に相手を傷つけているかもしれない。

何にせよ、相手自身があなたが動いてくれるのを待っている可能性も十分あります。

単純に、「どうして相手は仲直りしてこないのか?」と理由を考えてあげることも必要です。

 

②「まだあの人は怒っているだろう」

こういう言い訳をする場合、自分も相手も腹を立てている状況であることが多いです。

そんな状況下であっても、「関係を修復できないか確認したい!」のであれば、相手とさりげなく一度目をあわせてみることをオススメします。

仮に相手が自分に目を合わせたとき、もしも自分の中に安堵感が生まれているのであれば、関係の修復の為に頑張ってみるのが良いでしょう。

相手に対して抱いた何らかの感情が自身の心をよく占めることがあるのならば、関係改善やピリオドを打つ意味は十分あります

 

③「こっちから歩み寄ったら、甘く見られてイヤだ」

 

相手と向き合って関係を修復するというのは即ち、『関係にケリをつける行為』です。
ケリをつけるには、プライドを脱ぎ捨てて、更に『勇気』が無ければできないこと。

歩み寄るのは本当に骨が折れます。

歩み寄るという行動力や積極性は、正真正銘の強さ。

周りはどうか知らないけど、わたしは欲しい強さだと思います。

 

 

④「歩み寄って拒絶されたら、立ち直れないから」

誰だって拒絶されたら悲しい気持ちになりますよね。
もしかしたら、後悔だってしてしまうかもしれない。

それに対抗する為には、拒絶されてもいいように事前に『準備』するしかない。

『準備』というのは、例えば、

相手に歩み寄ろうとする自分の為に、事前にケーキ(ご褒美)を買っておくとか

予め友人に、
「ちょっと仲直りしてくるから、もしも失敗したら慰めてくれ!!」と伝えておき、悲しい気分になったら支えてもらう・・・とか

 

⑤「2度と関わらないでくれ」と言われた

 

相手の希望を尊重してあげるのはごもっともです。
しかし、自分から歩み寄ることで相手の気持ちが変わることもあるのも事実です。

もしかしたら、
その時相手は怒りに任せて「顔も見たくない!」と言って遠ざかったかもしれない。
そして内心では、「本当は引き止めて欲しかった」とか思っているのかもしれない。

たった1度だけでいい。
一度でも再会の約束を取り付けられれば、以前の互いの心を取り戻せるかもしれません。

以前のような関係に戻る必要はなく、大事なのは相手と1度でも会っておくこと
何故なら、これから自分が心穏やかに生きていく為に必要なことだから。

 

 

⑥「あの人と関係を修復する必要は無いんだ」

 

他者から拒絶されたとき、「この人は重要な人ではなかった」と、まるで相手をけなすような考えが浮かぶことがあります。
要するに、相手のことを忘れる為に別のことで気を紛らわそうとするんですね。

でもそう簡単にはいかず、憎い相手ほど自身の心の中に住みつきます

よく嫌いなアイツのことが頭をよぎるのは、まさにそのせい。
もう会うことの無いと(思っている)相手のことを考えて心に負荷を与え続ける行為は、冷静に考えたら恐ろしい話です。

 

 

人間関係のモヤモヤの原因を突き止めて、気持ちを整理しよう

モヤモヤっとした感情に苦しめられる原因は、その正体が分からないから。

上記のような言い訳をしてしまうのも、
「嫌いなあの人が自分にとって重要なのか、そうでないのか?」そんな肝心なことを分かろうとしないから悩んでしまうワケです。

たとえ問題が解決できなかったとしても全然構わなくて、問題の正体と解決の手段を知っておくだけでも、心は軽くなります。

その第一歩としてまずは、自分が相手に抱いている思い、願い、感じていることをしっかり見極めてきましょう。

そこでオススメなのが、相手からの手紙を自分で書いてみる方法。

このとき、「相手に本当はこういうことを言ってほしい」ものを全て盛り込むのがポイントです。

例えば・・・

 

「お前と一緒に居た頃が懐かしい。また馬鹿騒ぎしようや!」
そんな手紙が出来上がったのならば、「あの人と関係を修復することは意味があるんだな」ということが分かります。

当然この場合は、自分が相手に歩み寄ることは大きな意味がある行動ですよね。

 

 

「きっとまだ怒っているだろうけど、もしも叶うのなら関係を取り戻したい」

そんな手紙が出来上がったのならば、「もしも相手から修復のアクションがあったら、しっかりと話をしたいんだな」ということが分かります。

相手から歩み寄られたら、「どうしよう・・・?」と自分が悩む理由はありません。

 

「相手からの手紙を書く」方法で、相手に言われたいことを言葉にすることのメリットは、同じところをぐるぐる回っているだけの自分自身の気持ちに変化を起こせるところです。
すると、相手との関係性がよく見えてきて、相手に抱く自分の気持ちを整理するのが非常に楽になります。

気持ちの整理がつくということは、「あの人は自分にとって重要なのか?否か?」の答えを出すということ。
すると、

「どうやって歩み寄ろうか?」、

「あの人のことでくよくよ考える必要は無いんだな」

このどちらかに選択肢は変わります。

どうしたらいいのか分からないときは、一度悩み方を変えることをオススメします。

 

 

無自覚な怒りに要注意!

 

人間関係が壊れたときに現れる、「モヤモヤした感情」を理解したいなら、「怒り」の感情を知っておくのはとても重要。

そして何より、「関係を修復しに行くぞ!」と思い立つまでは良くても、無自覚な怒りが残っていたら全て台無しです。

一度ここで、無自覚な怒りとはどういうものか確認してみましょう。

 

人間関係が壊れる瞬間というのは、おそらくどちら側も怒りを少なからず感じているものです。
しかし・・・

怒りという感情を、誰もが言葉で表してくれるとは限りません

 

怒りを覚えたときにとる、言葉以外の行動は大きく分けて2つ。

①怒ったら状況を悪化させるからと、意識的に怒りを出さない。

②「怒るなんてみっともない」が口癖で、それを繰り返して感情が麻痺。すると、無自覚に怒りを感じていることすら気付かない。

 

ここでは、②の無自覚な怒りが曲者。
無自覚な怒りは、遅かれ早かれ、自分の首をじわじわ絞めてくるのです。

 

そもそも怒りが生まれるきっかけとなる言動は、皆様の日常に沢山溢れていて・・・

例えば、

・電話に出ない

・折り返しの電話をしない

・相手のことを考えない

・目を合わせない

・ネガティブな発言が多い

・無愛想になる

・自分から行動をしない

・相手を無視する

・誰かから話しかけられても聞こえていないフリをする

・自分の殻に閉じこもる

などなどですね。

こうした言動の裏に必ず怒りが隠されているとは言えないのですが・・・

まぁ可能性は高いだろうし、何より心当たりがありますよね?
自分が想像しているよりも、ストレスや怒りは沢山抱えているものです。

 

 

「アイツ絶対許さねぇ!」はもちろん怒りです。
加えて、
「どうでもいい」や「ちょっと気に障るかな・・・」も怒りであることを忘れないでください。

 

ドッペルおにいさん
怒りを遠まわしに相手に伝えていないか気をつけましょう

 

相手に怒りを抱えたまま歩み寄ろうとしても逆効果

誰かと関係を修復しようとする前に、まずは自分が抱いている怒りを知っておきましょう。
先にも述べたとおり、

見えない怒りを心に潜ませたまま中途半端に歩み寄ると、思いがけない瞬間に自分自身の足元をすくわれる可能性があります。

関係を修復するつもりが、最終的には喧嘩になってしまうかもしれません・・・。
様々な怒りを抱えたまま無理に歩み寄るのは、絶対にやめておきましょう。

モヤモヤとした感情を野放しにしたままでいると、
人間関係でショックを受けたり、失望したりしたときに「もう二度と失望するものか!」と、相手の言うこと為すことネガティブに解釈するようになります。

今まで友達だと思っていた人から悪口を言われたり、相手が実は自分にとって重要な存在ではないと気付いてしまったときなどが特にそうです

 

もうそれ以降は、
相手の意図を想定しながら、出来る限り最悪の形で解釈しようとします。

つまり、「ポジティブに言われない限りは絶対反応しない」となるのです。

ドッペルおにいさん

悪口を言われたら、「あーはいはい。お子様は相手しないよー」
逆に褒められたら、「もっと褒めて褒めてー!」
まぁそんなイメージだね。

 

 

 

関係を修復するときは、お互いの解釈に違いがあることも覚悟する

 

「批判されたくない」「この人に罪悪感を与えたい」

そんな思いに囚われたとき、ウソで対抗するのが正直手っ取り早いんですよね。

自分が何らかの主張をするのであれば・・・

事実にフィクションを練りこんで「俺の言い分は正しいんだ」と言えば、相手が格下なら間違いなく相手は黙ります。

 

メモ

例えば、
冷めてきた夫婦生活に耐えかねて、離婚を考えている夫婦が居るとします。

奥さんの言い分は、「旦那の飲酒が原因」

一方で旦那さんの言い分が、「妻が冷淡すぎて、酒を飲まずに居られない」

もしもお互いがそんな解釈のまま喧嘩してしまったら、相手に対して歪んだイメージを一方的に持ってしまうことになります。
誰かに対するネガティブなイメージって、こんな感じで生まれていくんですよね。
ネガティブなイメージを抱いたまま喧嘩別れしたら、「まだ怒ってるんだろうなぁ・・・」と、腰が引けてしまうのも無理はないでしょう。

 

実際に相手に歩み寄って話を聞いてみると、相手の解釈は自分の解釈と大きくかけ離れています。
それに対してギャーギャー文句を言っても意味がありません。

ドッペルおにいさん
自分の解釈での主張はとても大切なもの。だけど相手も、「自分の解釈は間違っていない」と思っている。

それをちゃんと理解したうえで、「わたしはあなたと仲直りがしたい」という信号を送れば、物事の展開は大きく違ってきます。

相手の解釈を、ひたすら聞いてあげましょう

 

 

まとめ

 

人間関係がうまくいかずに喪失を感じるような出来事があったときは、心に見えない傷を負ってしまったり、イライラしてしまったりすることがあります。これは俗に言う、「心のモヤモヤ」と呼ばれているもの。

過去の人間関係に「けじめ」をつけられていないと、この現象は起きて、「心のモヤモヤ」はよく放置されがち。

 

人間関係が冷めたときは特に注意しましょう。

心のモヤモヤが残ったままだと・・・

  • 新しい人間関係に自信をもてなくて、どうしても浅い付き合いになってしまう
  • 相手に心を開くのを恐れてしまう
  • 相手に依存しすぎて、傷つけられるのを恐れてしまう

 

自分が相手に抱いている解釈(物語)には、注意深く耳を傾けることが大事。

相手との関係をきちんと終わらせるか、しおれてしまった今の関係に水をあげるのか考えるべき。

 

 

新たな人間関係を築いていくために、無自覚な怒りには特に注意が必要です。

だけど、気付きづらいものを意識するのって中々できることではありませんよね。

 

ですのでせめて、怒りやストレスは自分が思っている以上に沢山抱え込んでしまっているとだけ自覚するべきでしょう。

それに加え、「ぎくしゃくした人間関係を修復したい」からと言って、相手に対して怒りを抱えたまま歩み寄ろうとするのは逆効果。

何故なら、「自分が正しい」の論法で相手と会話してしまうから。

 

自分が述べる”正しい”と、相手が述べる”正しい”は異なっているので、その事実をしっかりと受け止める覚悟ができたら、相手との関係修復に臨んでください。

 

ドッペルおにいさん
感情のコントロールをしっかりやって、新たな人間関係を築いていきたいよね。あー友達欲しい!