第一印象は、面接のときだけ気をつければいいものではない

 

「第一印象で、人の○○が決まる!」などというワードを1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

とくに就職活動のセミナーや、本などでよく見かけるかと思います。

 

そんな第一印象ですが、

「就職活動における面接では重要なんだな」という認識で終わると痛い目を見ます!

 

 

「痛い目を見る」などと言われても、日頃他人から、「第一印象を良くしなさい」などと言われるわけでもありません。

 

なので、

「面接のときだけ気をつければいいじゃん!」

などと多くの人は思うことでしょう。

 

 

そう感じたのであれば、是非とも下を読み進めて頂けたらと思います・・・。

 

 

 

 

 

 

ただ最初に耳にしただけで、物事に大きな影響を及ぼす

突然ですが、二人の男性をご紹介します。

あまり深く考えず、

AさんとBさんのどちらに好感がもてるか、直感で答えてみてください。

 

 

 

Aさん

知的で勤勉で頼りがいがあり、

批判的で頑固で嫉妬深い

 

 

Bさん

嫉妬深いし批判的で頑固で、
勤勉で頼りがいがあって知的である

 

 

 

いかがでしょうか?

見ての通り、二人の性格描写は全く同じです。

 

しかし、

多くの人はこの質問を口頭で言われると、Aさんに好感を覚えるはず。

 

 

これは要するに、

「性格が異なる人間が二人居る」と感じてしまったことになります。

この現象のことを、『初頭効果』と言います。

 

 

 

初頭効果とは?

最初に言われた内容に重きを置いてしまうのが人間。

後から言われた言葉がどのような内容であってもあまり関係がありません。

初めのほうの性格の特徴が、その後に続く特徴を薄めてしまうのです。

 

 

 

 

ドッペルおにいさん
ウワサからの情報で、その人のことを勝手に決め付けてしまう。

初頭効果がまさにこれ。これが本当に厄介。

だから、「第一印象は重要」などと言われる。

 

 

 

 

第一印象は、私達の行動におけるミスを引き起こします。

そのミスを簡単に言えば、
第一印象で好感を持った人に対して、その後の評価が甘々になったりするなどです。

 

 

 

 

ある決断を早急にしなくてはならないとき、「最初に耳にした意見」を基準に考えがまとまりがち。
最初の意見が物事を左右することは、日常生活ではよくあります。

 

 

 

 

因みに・・・

物事に影響を及ぼすのは初頭効果だけではありません。
後から入ってきた情報の方が記憶に残りやすいという現象も存在します。

このことを『親近効果』と言います。
新しいものが入ってくると、古いものは外に追い出されるイメージです。

 

 

初頭効果と親近効果に注意する

一番影響を及ぼしてくるのは『初頭効果』です。

とくに、すぐに何かの対応や判断が必要なときは、初頭効果の影響が強まります。

 

注意

例えば、

「あの人のことどう思う?」と聞かれたときに即答すると、第一印象で判断した内容を伝えてしまう。

 

 

ドッペルおにいさん
ちなみに、ある程度時間が経った情報は、親近効果が強まります。

だいぶ前に聞いた話の内容を思い出してみてください。

記憶に残っているのは結論なことがほとんどですよね?

 

 

 

途中の内容をしっかり考慮しようとしないと、初頭効果の影響を受ける。

これはつまり、第一印象が歪むという意味です。

 

できることなら、相手がどのような人であるかを見極めて判断していきたいですよね。

でもこれって、すごく難しいことなんですよ。

 

それは何故かって?

周りの人間ひとりひとりに対し、

あなたはじっくり時間をかけて判断していこうなどと思いますか?

 

そんなヒマはないはずです。

第一印象で相手を決めつけて、その人のことはおしまい。

それで良いじゃん?

 

 

覚えておこう

「最初」の印象
「途中」の印象
「最後」の印象
これら全てを考慮させなければ、「本物」は分からない。

 

 

 

第一印象がなぜ重要なのか?

だいたいの内容はお分かり頂けたでしょうか?

 

自分達に影響を及ぼしてくる第一印象は、様々な理由で歪んでしまいます。

一体どのように歪んでいくのか、次の記事ではその原因について紹介しています。

 

「周りから理解されたい!」と思っているのであれば、是非読んでください!

 

 

 




悩んでいるときに必要なのは、「いかに悩みから素早く遠ざけれるか?」

 

前記事では、

罪悪感によってどのような悩みを抱えるようになるのか?

主にどのような人が罪悪感の餌食になるのか?

について書かせて頂きました。

こちらもお読み頂くと、より罪悪感について知ることができます。

 

 

 

上手く罪悪感と付き合っていくための6つのポイント

 

さて本記事からは、罪悪感と上手く付き合っていくためのポイントについて学んでいきましょう。

 

 

まず罪悪感は、相手のことを想っているからこそ生まれます。
しかしその罪悪感を放置しておくと、相手を想う気持ちが薄れていきます。

 

そうなると、

「以前は好きだった相手を好きになれない」と誤解することに繋がり、相手との関係が壊れてしまうかもしれません。

 

 

人間関係を築いていく以上、罪悪感はあなたの心を支配し続けようとします。

そういう意味でも、罪悪感と付き合い方は知っておく必要があるのです。

 

 

本記事では、罪悪感との付き合い方のポイントを、主に6つに分けてご紹介しています。

どのポイントからも言えることは、

『罪悪感』に焦点を当てないようにすることです。

 

 

 

①頑張ってきた事実は否定しない

誰かのために頑張れなかったときや、誰かを喜ばせられないと、「なんてダメなんだ」って思いますよね。

そんな想いに意識が向かったら、罪悪感の餌食になってしまいます。

 

 

「ダメな自分」に意識が向くと、罪悪感に心が引きずり込まれて悩んでしまう

 

 

残念ながら、

「ダメな自分」は些細な出来事で感じてしまい、簡単に罪悪感に引きずられます。

 

罪悪感に引きずられた自分の心は、どのように助け出したらいいのでしょうか?

 

そこでポイントとなるのが、『焦点』になります。

 

 

重要!

自分は誰のことを想い、そして罪悪感に悩まれているのか考えましょう。

「誰のために頑張り、喜ばせたかったのか?」

この質問の答えに焦点をあててください!

 

 

こうすることで、

誰かのために頑張ってきた事実を忘れないので、気持ちが沈みにくくなります。

 

そしてそのために、「自分はこれからどうするべきか?」などと、悩みに変化を起こせます。

 

 

例えば・・・

毎日夜遅くまで会社で働く旦那さんが居るとしましょう。

旦那さんは、

「家族と過ごす時間も作れていないし、家のことも全て妻に任せてしまっているので申し訳ない」と、罪悪感に悩まされている。

この旦那さんが毎日仕事を頑張るのはなぜかと言えば、会社の期待に応え続けることで家族を守りたいからですよね。
つまり、家族のことが大好きだと分かります。

しかし家族を守るためには、会社を選ぶしか選択肢がありません。

 

 

 

こういう状態が続くと、罪悪感の餌食になります。

「もっと家族との時間を作りたいのに!!」とストレスを溜め、大好きなはずの家族にそれをぶつけてしまっては意味がありません。

 

ですので一度、思い切って1日だけでも家族と全力で過ごすことをしてみるといいでしょう。

その1日は家のことを自分がやって、愛する奥さんに自由を与えたり、子供と過ごしたり。
それで、「やっぱり仕事よりも家族が大事だ!」と思うのであれば、自分が置かれている環境に変化を起こすべきだと分かりますよね?

 

 

 

「自分の何がいけないのか?」

「誰が悪いのか?」

などといつまでも悩まず、頑張り方を変えてみてください

 

 

ポイント

まずは罪悪感に引きずりこまれた心を助け出そう!

そこから頑張っていくには、

「誰のために?」の答えが必要!

 

 

 

 

②「良い/悪い」で判断しないことで、罪悪感から意識を遠ざける

過去の自分の過ちにより生みだされている罪悪感もあります。

 

例えば、

「以前浮気をしてしまいパートナーを裏切ったことがある」

「離婚を突きつけられ、それ以来そんな罪悪感に悩まれている」

といった具合に。

 

 

 

浮気をしてパートナーを裏切った人の話を聞くと、
「浮気するとはけしからん!」

「理解に苦しむ」

などと、正論を主張したくなります。

しかし過去の過ちの罪悪感対し、正論を持ち込まれるのは誰だって地獄です。

より罪悪感に苦しめられることになります。

 

 

確かに浮気をしたり、誰かを裏切る行為は気持ちのいいことではありません。

だけど、「浮気するのは間違っている!」という正論に意味などないよね?

「良い/悪い」の判断ってどうでもよくない?

 

 

この場合にはっきりさせないといけないのは、

「何が原因でそうなってしまったのか?」を突き止めること、

しっかり理解する(させる)ことではないでしょうか?

 

 

ドッペルおにいさん

普段、パートナーが自分に構ってくれなかったら、あなたはどうしますか?

そんなときに別の異性から優しく接してこられたら、胸はキュンキュン高鳴りますよね。

 

 

 

 

 

 

浮気するのはダメに決まってる。

でも、いけないと分かっていても、寂しさから浮気に走ってしまった・・・。

少なくともその気持ちは理解できるんですよね。

 

 

過去に過ちを犯したときの気持ちを理解することができれば、

「あんなことをした自分はダメだ」から、「あんなことをしない為にはどうしたらいいだろう?」と悩み方に変化が起きます。

 

 

 

「そうせざるを得なくて、そうなってしまった」ことが分かったのに、

それでも、あなたは相手を責めるのでしょうか?

それでも、自分を責めるのでしょうか?

 

感情を理解することは、罪悪感から抜け出す助けとなります。

 

 

ポイント

罪悪感は裁判ではなく、ただの「心の世界」

法律に縛られる必要も無いので、過去の過ちの善悪をはっきりさせる必要はない!

「何故そうせざるを得なかったのか?」という意識が大事です。

 

 

 

 

③自分に自信のない人がよく抱く、「自分は愛されない人間である」

「自分は愛される人ではない」という罪悪感を抱くような人のことです。

この罪悪感に、わたしもよく囚われています。

 

 

皆さんは、相手のことをテストしてしまうような言動をしたことはありませんか?

 

 

相手をテストするとは?

「あなたはわたしと仲良くしてくれる。でも、それってあなたの本心?

もしもこちらがひどいこと言って突き放しても、わたしと仲良くしてくれる?」

というような、

あえて意図的に冷たい対応をして、相手の出方を伺おうとする行為のこと。

 

 

 

この罪悪感に支配されると、幸せを否定するような態度になってしまう。

 

他人から愛される自信がないときほど、この感情は強くあらわれます。

 

 

 

相手をテストするような言動には、

「わたしは誰かに愛されるような人間じゃない!なのに何故、あなたは私に優しくするの?」

「ほら、こんなひどいことしてみたよ。わたしって愛される価値なんてないでしょ?」

という意味があります。

 

 

もしも逆の立場なら、あなたはどう感じるでしょうか?

相手から試されるようなことをされたら、誰だって「は?」ってなりますよね。

 

しかしこの罪悪感は、

相手のことを好きだから生まれていることを忘れてはいけません。

 

 

 

「愛される自信がないから」と、相手を試す行為は確かに良くはない。

しかし、そんな感情を無くそうとする人が行き着く答えは、「今日から誰も好きにならないぞ」です。

そんなこと誰もできませんよね?

 

だから結局は、

罪悪感と付き合っていく覚悟が必要なんですね。

 

 

 

ポイント

自分の行動を責めたり、性格を変えたりする必要は無い。

愛される自信をつける必要もない。

「自分の好意はどうしたら相手にしっかり伝わるのか?」

そのやり方だけをひたすら変えていくようなイメージです。

 

 

 

④人間の心理的な特徴を知っておく

しっかり笑顔で対応したり、自分の良さをしっかりとアピールしたり・・・。

集団生活において、あなたはうまく立ち回れていると思っていますか?

 

残念ながら、そんなものは幻想です。

あなたの良さは、そう簡単には伝わりません。

 

 

 

ところが、

「上手くやれているぞ」などと、自分に対するこだわりが強すぎる人は、自分に意識が向きます。

自分の至らなさを自分で強調してしまうのです。

 

 

「至らない自分」を感じる時間が多いと、自身に変化が起きます。

例えば、

「優しい自分」から、「よく落ち込む自分」など。

 

 

 

また他にも、

前に進まないといけないのに、エネルギーが湧かないこともよくあります。

すると、自分を責めてしまいますよね?

それはやがて大きなストレスとなります。

 

 

 

ドッペルおにいさん
自分を責めることにより生まれたストレスは厄介だよね

 

 

 

 

他人や環境がもたらしたストレスは、とりあえず一時的に距離を置けば、身をかわすことはできますよね。
例えば嫌いな人が目の前に居たときは、ひとまずは無視すればいい。
仕事がだるいときは休んだり、会社を辞めることにより戦略的撤退をすることも可能。

 

ところが自責の念は、自分の内側から襲い掛かってくる。

これを避けるのは難しく、放置しても良いことなんて何もないんですよね。

 

 

ポイント

他人によって生じた問題は、時には無視することも有効
しかし、

自分の罪悪感から生まれた問題に関しては、しっかり対処しないと取り返しがつかない。

 

 

 

⑤問題によっては、諦めることも検討する

ここまでお読み頂いた方は、

「罪悪感と上手に付き合う」についておおむね理解されたかと思います。

 

ドッペルおにいさん
簡単に言えば、「ネガティブな思考に襲われても、短い時間で抜け出そう!」

・・・ってことよね?

 

 

 

しかし世の中そんなに甘くなく、

ネガティブ思考から抜け出せない。

自分を責める表現になってしまう

自分らしくない失敗ばかりするようになり、ますます罪悪感に悩まされる

 

そんな日ってよくありますよね。

 

 

悩んでいるとき、おそらく皆さんは、

「失敗なんて気にするな!」
「ありのままの自分で居れればええやん!」

みたいなアドバイスを、周囲から一度はされたことあるのではないでしょうか?

 

でも実際のところ、

失敗は気にする必要がありますよね?

ありのままの自分にこだわっていれば、人から煙たがれてしまいますよね?

 

 

これは私の感想ですが、

悩みを無理に消すことを促すようなアドバイスは、意味がないと思っています。

 

 

無理に悩みや罪悪感から遠ざかるにしろ、罪悪感と付き合っていくにしろ、エネルギーが残っていなければ意味がないですよね。

 

なので、

色々なことで苦しんでいる人にアドバイスをすることがあれば、「一回休んでから対処したらどう?」と伝えてあげましょう。

 

 

誤解しないように言うと、「とにかく諦めたり休んだりしましょう」ではありません。

 

 

 

 

ポイント

精神的な悩みを抱えたときは、まずは「あきらめる」ことを優先してエネルギーを溜める。
一方で肉体的な悩みを抱えたときは、「休む」ことを重視しましょう。

 

 

あきらめる選択、休む選択を恐れず、罪悪感と付き合っていくエネルギーを蓄えましょう!

 

 

 

⑥「他人軸」の態度で問題と向き合わない

罪悪感と付き合っていくにあたって、『他人軸』と『自分軸』の存在も知っておきましょう。

知っておくだけでも、罪悪感と付き合っていく手助けとなります。

 

 

「他人軸」とは、

「自分の問題は相手が変わることで解決するんだ」という態度のこと

「自分軸」とは、

「自分の解釈次第で問題の内容に変化が起こせる」という態度のこと

 

残念ながら、「自分軸」で物事を見ようと、日頃から意識できる人は居ません。

わたしも、そして皆さんも、「他人軸」で物事を見ているはずです。

 

 

誰かと言い合いになったときなんか、

“相手の”○○はおかしい!」と、うっかり口にしてしまう

これは自分自身のおかしい所を探すより、相手を責めた方が楽だからこそ。

 

 

 

しかし、何でもかんでも他人軸としてみていると、解決する問題も解決できません。

相手次第で解決する問題なのか?

それとも、自分の解釈次第でその問題は解決できるのか?

それを見極めようとする姿勢が大事なのです。

 

 

例えば、

「あの人が頑張ってくれれば、仕事もスムーズに進むのに。」
「パートナーがもっと頼りになれたら、この悩みも緩和されるのに。」

などとよく口にしていませんか?

しかしこれは、あなた自身で勝手に作り上げている問題。

相手はそれを問題だとは微塵も思っておりません。

 

 

注意!

自分の行動に問題を感じていない相手に、

「その行動を改めろ」と、他人軸の態度で伝えると喧嘩になる

 

 

 

相手の行動を改めさせる必要があるときは、自分軸を意識・徹底しましょう!

 

 

 

 

ドッペルおにいさん
自分軸を意識するって言われてもなぁ・・・

 

 

 

 

そう感じる方がほとんどだと思うので、

日頃から自分軸を意識するためのポイントを2つご紹介します。

 

 

 

 

①主語を意識して、自分軸を築く

他人軸で行動している人の発言を聞いてみると、

あの人は~○○」から始めちゃってることが多いです。

これは無意識に言っちゃうものなので、常日頃から自分軸を意識するのは難しい。

 

・・・しかし、方法はあります。

それは、『主語』です

 

 

 

「主語」は大切に扱ってください。

難しく考える必要はありません。

 

 

ポイント

何か発言をするときは、「私は~」から始めるだけ。

 

 

 

日頃から他人軸な人は、相手が意識の中心にあります。

相手の些細な行動が気になって仕方ない。

だからどうでもいい問題ばかり抱え込んでしまうんですね。

 

 

 

②問題に向き合うのは5割だけにする

「問題の5割」と言われても困りますよね。

まぁ簡単に言えば、

お互いの非の割合を、丁度良く半分になる程度に表現方法を変えてあげるのです。

 

 

例えば目の前に、『パートナーからの対応が冷たい』という問題があるとします。

この場合は、

「パートナーが冷たい」と表現すると相手を責めます。

なので、「パートナーが冷たくなることを自分はしていないだろうか?」にします。

すると問題が、「パートナーからの反応が冷たい理由は何だろう?」になりますよね。

 

 

「パートナーからの愛にあぐらをかいていたのでは?」
「パートナーを道具かのように扱っていたのでは?」
「思い返せば、よくパートナーに感情的になっていた気がする」
「愛されることだけを求め、いつのまにか愛することをしなくなっていた」

 

 

 

理由はどうであれ、自分に冷たくするパートナーにも問題はあります。

 

しかし、責任のすべてを相手に擦り付けながら問題と向き合っても解決はしません。

 

誰かと衝突して問題が生まれたときは、

「そういう事情なら気持ちは分かる」、と思えるような情報を集めましょう!

 

 

 

 

ポイント

向き合い方を少し変えてあげましょう。

すると、問題は課題に変化します。

 

 

 

 

まとめ

 

一番多いのは、自分が至らないことで生まれてしまう罪悪感。

これらを無くそうとはせずに、上手に付き合っていくためのポイントをご紹介しました。

 

今までの内容を簡単にまとめると、

 

ポイント

  • 「ダメな自分」ではなく、「誰のために頑張ったのか?」
  • 「○○するのはダメだ!」ではなく、「どうして○○をしたのだろうか?」
  • 「愛されるべき人間ではない」ではなく、「どういうやり方をすれば、自信がつくのか?」
  • 1回寝る
  • 「私は○○」を意識して、自分軸を大切にする
  • 相手の事情に焦点をあて、自分に課題は無かったかどうかを調べる

 

 

ドッペルおにいさん
罪悪感に悩まされているとき、「やり方を変えてみよう!」という思考にはなりづらいだろうけど・・・。

そんなときは1度寝て、朝起きてからもう一度悩んでみよう。

 




「新しいことを始めたい」「自分を変えたい」と思うなら、『疲労』の存在に注意!

疲れすぎている・・・

 

皆さんは、こんな経験はありませんか?

「甘いものが食べたい」

「目的も無いのにスマホを触る」

「だらだら夜更かしをする」

「癒しの動画や音楽で癒されたい」

「周りの人の行動がいちいち気になる」

 

もしもどれか1つにでも該当するのであれば・・・

間違いなく疲れています!

 

 

 

ドッペルおにいさん
常にどれかに当てはまってるんだけど・・・

 

 

急に言われて、あまりピンと来ないかもしれませんね。

でもよくよく考えたら、

どの行動も普通じゃないですよね?

 

 

自分自身で選んでいない(義務感による)行動をするのって不本意ですよね。

とても疲れます。

これらは、

「自分がしっかりとした人生を送るために必要な努力だ」と信じているため、そう簡単にはやめられない。

 

 

日常生活において、これらの行為はもはや自動的になってしまっています。

 

そしてこれらの一番の原因は、

周りの人たちも同じように行動しているからだと思うのです。

 

 

危ない考え方

「自分と違い、周りの人は弱音を吐かずに行動できているんだから、疲れていないよ」

そう感じているあなた。

みんな疲れてるんだよ・・・

 

 

疲れているのは分かった。

ではそもそも、疲れているとどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?

 

 

 

疲れているとどうなる?

日々何かに追われている人はご存知の通り、疲れているときはまともな思考力や判断力では無くなります。

この事実を忘れ、「今日から俺は変わるぞ!」などと、やりたいことをやろうとすると失敗します。

 

 

 

注意

心の底からやりたいことでも、疲れが溜まっているときは要注意。

必要以上に大変なことに思えたり、いざやろうとしても思い通りにいかずにやる気が無くなってしまったり。

 

 

 

毎日を現状維持のまま過ごしていくのってつまらないですよね。

「どうせなら新しい何かを始めたい!」と思うのは、わたしを含め多くの人の願いだと思います。

 

 

しかし現実は、毎日が現状維持のまま終わっていますよね?

その理由が、

疲労により、苦手なことや嫌な事をしっかり改善するエネルギーが沸かないからです。

 

その結果、

「気にせずにポジティブに行こう」などと、今の現状を受けいれてしまったりします。

 

 

 

 

自分への”ご褒美”に注意

実は、ご褒美と疲れは密接に関係しています。

 

『ご褒美』とは、

「この仕事が終わったら自分にご褒美をあげよう」
「今週も頑張ったから、週末はどこか旅行に行こう」

などを指します。

 

「頑張ったから、○○をしよう」という言葉を、あなたは日頃から使っていないでしょうか?

 

これに当てはまるような人は、残念ながらかなりの重症です。

何かを始めるエネルギーなんてありません。

 

ドッペルおにいさん
頑張った後に求めるようなご褒美って、本当に自分が望んだものなのかな?

 

 

 

「ご褒美があればやる気が起こる」というのは、やらない自分をごまかしているに過ぎません。

 

疲労のせいで何もやる気が起きないだけなのに。

 

 

「ご褒美」を求める=疲れているサイン

と覚える

 

 

 

 

自分の体の疲れについて考えていこう

「ぜんぜん時間が足りない・・・」と、困り果てた経験が1度はあるはずです。

 

そういった状況のとき、皆さんはどのように対処してきたでしょうか?

 

ドッペルおにいさん
疲れが抜けないまま週末を迎え、昼まで寝てしまったときのことを思い出しましょう。

無駄に寝てしまった時間を取り戻そうと、夜更かしをしてしまうよね

 

 

自分の時間を確保するために考えるのが、

「睡眠時間を削ろう」「スマホやパソコンを触る時間を減らそう」だと思います。

 

 

しかし、

そういった「ダラダラ時間」を削るのは無理です。

何故なら、

ちょっとでも疲れを感じてしまうと、思考停止に近い状態になってしまうから。

 

 

 

無意識なダラダラ時間

疲れによって思考停止になってしまっては、「時間を取り戻す(有意義に使う)」ことなどできない。

思考停止になったら最後、ダラダラするしか選択肢は残されていない。

 

 

「ダラダラ時間」を改善するには、考えるエネルギーが必要です。

考えるエネルギーはどのようにして蓄えるのかといえば・・・

疲れをなるべく残さないようにするしかない!

 

 

 

ドッペルおにいさん
週末なんだから、疲れが残っていて当たり前?

そういうことじゃないんだよね。

周囲の当たり前に合わせているから疲れている。

そしてそれが続いているから、疲れがいつまで経っても取れないワケじゃん。

 

 

 

 

疲れの原因と、その対策

何といっても、疲れのおおもとの原因は『他人』です。

それに加え、その『他人』に対して自分自身が沢山のルールを作っています。

他人の存在と、ルールで自分を縛り付けて疲れを溜めているのです。

 

 

 

例えば、

「なるべく周りに迷惑をかけてはダメだ」

「自分のやりたいように過ごしていくべきだ」

など。

 

 

そんなルールに縛られてしまうとどうなるでしょうか?

自分のルールに他人が反したとき、イライラしますよね。

 

周りに合わせず、「やりたいようにやる」という人も、自分の行動が相手のルールに反していることが多い。

なので、相手は自分に対しイライラしてしまうので、結果的に自分も疲れることに繋がるんですよね。

 

 

 

 

人間関係における優先順位

「人間関係」というワードを目にすると、

家族、友人、職場の上司・同僚などの存在が頭に浮かんできますよね。

 

周りとの人間関係が良好なのは良いことです。

・・・しかし、

人間関係を気にするあまり、自分が本来やりたいことが疎かになり、ストレスを溜めていては意味がないですよね。

 

 

 

人間関係には、

嫌われたくない相手、友人、家族、自分などが当てはまりますね。

さて、あなたの人間関係の優先順位はどうなっているでしょうか?

 

 

自分が最優先ではない人は、優先順位はまず他人ですよね。

 

相手に迷惑をかけないように気を配ったり、
友達が自分から離れていかないよう、相手からの要求のほとんどに応えてあげたり、
もしも子育てや親の介護をしているのであれば、その人に尽くす・・・。

 

そして自分自身を労わるのは常に最後。

 

 

・・・この順番で「自分のやりたいことをするんや!」なんて無理ですよね。

他人のために行動しようにも、

疲れている人は相手の気持ちなんて考えれません

 

 

ドッペルおにいさん
周囲に気を配りながら自分に負荷をかけ続ける。

その代償が、「良い人間関係」なのだろうか・・・?

 

 

 

 

疲労からは逃げられない

「他人を優先させると、疲労によって人生をうまく楽しめなくなる」

 

 

・・・じゃあ、自分優先で行けばいいのか!?

そう思ったアナタ。一旦落ち着いてくださいね。

 

上でも述べた通り、

他人優先だろうと自分優先だろうと、どちらも『他人』と関わることなんですよね。

なので、同じように疲れは溜まってしまいます。

 

 

一体どうしたらいいでしょうか?

 

 

 

ドッペルおにいさん
そこでわたしが提案したいのが、自分の本音を探す方法です。

 

 

 

罪悪感から本音を探ろう

自分の本音を探すコツとしては、『罪悪感』が挙げられます。

 

 

「罪悪感について知りたい」方は、

どんな罪悪感が自分を苦しめるのか?

「罪悪感との付き合い方について知りたい」方は、

罪悪感と付き合っていく6つのポイント

 

 

 

自分の本音を知るのに、どうして『罪悪感』がカギとなるのか?

その理由が、心の底から悪いと思っている人は、罪悪感を覚えないからです。

 

例えば、

相手を傷つけるつもりがなかったのに、「そんなこと言うなんて!」と誰かを怒らせてしまった経験はなかったでしょうか?

 

このとき、表向きは「悪かったな」と罪悪感を覚えます。

だけど本心は、「あの人はあんな発言で傷つくのか?」だと思うのです。

 

 

 

罪悪感とは、・・・そう。

「悪いと思っています」という、アピールに過ぎない!

 

 

「子供の相手ができず、寂しい思いをさせている」

→仕事と家事で忙しいんだ!

「積極性がなく、つまらない」と言われた

→俺は人見知りで内向的なんだ!

など、罪悪感には事情が隠されている

 

「ああいう状況では、自分はそうしたいと思った」
なのに相手から責められて、心の底から悪いとか感じるワケないですよね?

 

ちなみに、

実際に責められなくても、「世間」という存在だけで、簡単に罪悪感を覚えます。

 

 

部屋の片付けなどがいい例です。

 

わたしは片付けが嫌いなので、この罪悪感にはいつもお世話になっております。

 

部屋の片付けが必要なくらい汚かったのであれば、罪悪感を抱くことなんてありません。
余計なことを考えず、さっさと部屋を綺麗にしているはずですよね。

 

この場合は、

「これ片付ける必要あんの?」というのが本心です。

だから片付けないだけ。

 

 

しかし、
「部屋が汚い恋人はとんでもない!」
「休みの日に部屋でこういう過ごし方をしている人は、一生独身だ」

・・・みたいな、ワケの分からん情報が溢れ、片付けない自分を罪悪感(世間)は許さない。

 

この情報たちが頭をよぎり、

「片付けないといけないことは分かってるんだけど、忙しくて全然できないよー」
というポーズを取ろうとしちゃうんですよね。

 

しかし、

お部屋が多少汚くても平気な人が、綺麗な部屋を維持していけるハズがないっ!

 

それはいけないこと?

「じゃあ別に片付けなくていい」はダメで、どうして綺麗好きにならないといけないの?

 

“ちゃんと”片付ける必要、ある?

 

 

ドッペルおにいさん
世間でいうところの、

「当たり前」を守ってると疲れるよ!!

 

 

 

そう考えると、

他人からの意見に対し、心の底から、「悪い・・・」と思うことって少ないとは思いませんか?

他人から押し付けられた常識が原因でくよくよ悩むって、何かバカらしくも思えてきます。

 

 

ポイント

「なんか申し訳ない・・・」と感じたときほど、

「自分がやりたくてやった」ということが多い!

まずはこれを意識してみてはどうだろう?

 

 

 

自分で作り上げた問題に振り回されず、疲労をおさえる

何かに振り回されると、徐々にその何かは負担へと変わります。

 

 

「自分の子供をしっかりと教育しなければいけない!」気持ちが強いと、いずれは教育が苦痛に。

「職場の人と仲良くならないといけない」気持ちが強いと、人間関係が煩わしくなったり、1人の時間が恋しくなったり。

 

こんな感じで、問題を自分で勝手に作り上げていきます。

 

ドッペルおにいさん
「~~しなければならない」のほとんどは面倒くさいものばかり。

しかも、それらをいくつも抱えてしまっているからタチが悪い。

 

 

本当に自分がやりたいことをやっているはずなのに、普段から行っている別の作業が多すぎて、疲れてイライラしていては話になりませんよね。

 

 

そうならないためにも、

「しっかりすることをやめて、今までやっていた”当たり前”を少しずつ手放していく」

とても勇気がいることですが、疲労を抑えるにはこうするしかないと思うのです。

 

 

「当たり前を手放す」

「楽をする為にしっかりしなくなろう!」

「周りに丸投げしまくって誰かが我慢したり苦労したりすればええんや!」

などとは違うので注意!

 

 

ここでお伝えしたいのは、
自分が普段こなしていること全てを振り返り、思い込みに縛られた行動は無いか?

です。

 

もしも苦手な事や、負担に感じていることがあるのならば、

「この状況を何とかしたいんだ!」という気持ちを素直に周りに伝えましょう。

 

 

ドッペルおにいさん
「きついからやりませーん」じゃなくて、

「~~が負担なんだけど、どうしたらいいかな?」です。

 

 

 

 

ちゃんと『相談』をして、疲労を軽減させる

負担を減らしたいなら、周りの力を借りましょう。

このとき必要なのが、相手に相談する能力です。

 

もう一度言いますね。

 

自分の負担を減らすため、

周りに『相談』をしましょう

 

 

 

・・・どうして同じことを2回述べたかと言うと、

負担を減らすための『相談』って、意外と難しいから。

 

 

そもそも、「負担を減らしたいから」と、相手と話し合いをするとどうなるか考えてみてください。

そう。まるで自分が被害者かのような言い分をしてしまいがちですよね。

 

被害者なんだから、

周りが自分に対して負担を減らすのは当然

自分の主張が通って当然・・・。

 

相手の話は聞くつもりはないし、自分の主張をただ押し通したい。

これでは喧嘩が起きてしまいます。

喧嘩になるということは、心のどこかで「相手に勝ちたい」という想いが少なからず残っているからだと思うのです。

 

負担を減らすために相談する一番の目的は、

相手に協力してもらうようにお願いすることですよね?

協力してもらうためには、お互いが相手の意見を聞いて、しっかり確認し合う作業が必要。

 

 

ポイント

「今のままでは厳しいから、これからのことを話し合いたいんだけど」

「これって他の人に頼めないかな?」

など、深く考えずに相談しましょう。

 

 

 

ドッペルおにいさん
自分の気持ちは、”しっかり”と伝えること!

また、「どうせ反対される」と思いながら相談することはNGです。

何故なら、自分の納得のいく答えがこない限りは、「反対された!」と考えてしまうから。

「ほら、やっぱり!」という証拠を集めようとすると、相手と衝突するので注意。

 

 

 

まとめ

 

日常生活において自動的になってしまっている行動たち。

それらのほとんどが、疲れを引き起こす原因となっていることはお分かり頂けたでしょうか?

 

そんな気付きにくい疲れですが、疲れを意識するポイントはあるので覚えておきましょう。

 

 

疲れのサインたち

  • 気付いたら家でゴロゴロしている
  • スマホをだらだら触っている
  • 普段飲まないようなお酒を飲む
  • テレビ番組をぼーっと眺める

 

 

これらのサインに気付いたときは、すぐにパジャマに着替えて寝たほうがいいです。

「何か新しいことを始めたい!」と思っているなら特に。

 

 

 

 

自分が無意識につくりだした「世間」からのルールなのか、それとも自らが課したルールなのか?

それらの見極めをしっかりすることも重要です。

 

 

ドッペルおにいさん
「こんなの当たり前」

一体それって誰の言葉ですか?

 

 

 

おすすめ

「男だけどよく泣きます」
「女だけど汚部屋万歳」
「一家の大黒柱だけど出世なんて興味ない」
「主婦だけど家事も育児も大嫌いだししたくない」

みたいな、

周りが聞いたらびっくりするようなことをやっていかないと、疲れはとれない!

 

 

 

 

自分の時間と睡眠時間をしっかり確保してから、誰かと関係を築いていくことが一番の理想。

自分の時間を大切にしたり、自分自身を最優先に考えてくれる人は、「わたし」だけです。

 

そのために、まずはしっかりと誰かに『相談』をしましょう。

相手と喧嘩したいのではありません。

自分の身体を労わる方法として、相手にしっかりと相談をするんです。




「当たり前」が守れずに罪悪感に悩まされるくらいなら、コッソリ書き換えてしまえ。

前記事のリンクはコチラ!

罪悪感は自分を苦しめる。そしてどんな罪悪感が自分を苦しめるのか?

 

 

 

 

罪悪感の餌食にならないために知っておきたい4つのポイント

罪悪感と上手に付き合っていくために、「罪悪感を覚えたとき、どんな行動をとりやすいのか?」について知っておきましょう。

 

まず、罪悪感(悪いことをしてしまった)という自覚が芽生えたら、あなたならどういう行動をとりますか?

まずは謝罪?

これからの態度を改める?

 

さて考えられるのは、普通はこの2つですよね。

 

しかし実際の行動はどうでしょう?

ちゃんと謝罪ができていますか?改善できるところを見つけようとしていますか?

いいえ違います。

 

多くの人は、自分の行いを正当化しているのではないでしょうか?

 

 

悪いことをすると、「償い」とか「謝罪」という選択肢が浮かびますよね。

つまり、「あの人に悪いことをした以上、頭が上がらなくなってしまうのでは?」という思いに囚われるんですね。

でもそんなこと、そう簡単に許せますか?

 

特に、相手が自分よりも立場が下の場合、悪いと認める行為は覚悟と勇気が必要です。

しかし、わたしたちはそんなに強くなどありません。

罪悪感を感じている人ほど、自分の非を認めるワケにはいかないのです。

だから自分の行いを正当化してしまう・・・。

 

 

謝れるパターン

職場で誤って隣の席の人の飲み物をこぼしてしまい、机が少し汚れただけの場合は・・・
正直に「ごめんね」と言って拭いてあげるはず。

 

謝れないパターン

では自分が飲み物をこぼしたせいで、相手のパソコンが動かなくなったりしたらどうでしょう?

相手が「大事なデータが入っていたのに…!」と顔面蒼白になっていても、あなたは素直に謝罪ができますか?

きっとあなたの頭の中には、
「パソコンの近くに飲み物なんて置くんじゃねえよ!」という考えが浮かんでくるはずです。

最悪、「お前だって悪い」などと責任転嫁したりします。

 

 

このように、罪悪感に振り回されると正しい選択ができなくなります。

そうならないためにも、どんなときに罪悪感の被害に遭いやすいのか?を知るポイントを4つご紹介します。

 

 

 

①「そんなの当たり前」が絡み合うと、罪悪感の餌食になる

実は皆さんのなかには、様々なマイルール(当たり前)が存在しています。

そんなマイルールですが、いくら考えても気付くことができません。

 

「働いていない人はダメ人間だ!」と思っていると、
もしも自分が働かなくなった暁にはとんでもない罪悪感を覚える。

働くのが当たり前だと思っていても、働かないときは訪れます

「仕事で遅刻するヤツは社会人失格だ!」と思っていると、
1分でも遅刻してしまったとき、とんでもない罪悪感を覚える。

遅刻するのは人間失格だと思っていても、疲れているときはある

 

 

「こうしなければならない」「これをしてはいけない」

という思い込みを持っていると、自分がそれを破ったときは激しく自分を責めてしまう。

マイルールに縛られ、自分を責めている人に対し、「人間そういうときもあるよ!」などという慰めの声は届かない。

 

ドッペルおにいさん
マイルールが当たり前になると、周りの「当たり前」に共感できなくなるよ・・・

 

 

 

 

②「良い人」は、罪悪感の餌食になる

 

周りの期待に応え続けたり、「いい子」のまま大人になると、罪悪感の餌食になります。

普段はとてもいい人だけど、心の中では強い自責の念に駆られていることが多々あるはず。

 

わたしで例えてみましょう。
表面上は「人の気持ちを汲み取れる」です。

しかしその分、『表の世界』では処理できないストレスは沢山あります。
処理できなかったストレスは、『裏の世界』で処理をしています。

(瞑想したり、1人の時間を作ったり、時には影で文句を言ったり・・・)

 

 

よくニュースなどで、
「身なりのいい上品な人が万引きをしていた」
「真面目できちんと仕事をしていた人が犯罪に手を染めていた」

「にこやかで優しそうなあの人がまさか・・・!」

そんな言葉をよく耳にしますよね。

でもこれって、何ら不思議なことでもないんです。

 

 

「良い人」なのは、あくまでも表の世界の話。

「良い人」が表の世界でストレスを抱えたら、裏の世界でしか解消できない。

そして「良い人」が裏の世界で過ごすとき、果たして善意ある行動をするかどうか・・・?

 

 

「良い人」だからこそ生まれたストレスは、
「良い人」をやめない限り、減らすことはできないんですよね。

 

そもそも、

コソコソ隠れてストレス解消をしなければならないような環境を作っていること自体、変なんだよね

 

ストレスの解消方法でよく選ばれるのは、お酒やギャンブルや煙草でしょう。
ですがそんな解消方法では、また新しい罪悪感を増やす悪循環になるのは目に見えている。

 

表の世界の罪悪感は、裏世界で確かに解消される。

しかしそれでは、裏の世界で新しい別の罪悪感を生み出すだけ

 

 

 

 

③長所のせいで罪悪感を覚える

自身の長所をうまく発揮できなかったとき、特に罪悪感を強く覚えることをご存知ですか?

 

例えば普段周りの人から、
「優しい人ですね」とか「頭が良いですね」などと言われているとしましょう。

でも・・・

どんなに優しい人でも、たまにはむしゃくしゃしてイライラしていることだってあります。
頭の良さを活かせず、逆に足手まといになってしまうことだってあります。

 

すると、後で激しく後悔しますよね?
そこで感じた感情こそがまさしく罪悪感。

 

イライラして周りに強く当たってしまうことはよくあります。

だけど周りから「優しいね」などと言われている人は、それに加えて罪悪感を覚えるのです。

まさしく、長所のせいで余計なストレスを抱えている・・・。

 

「長所」とは、”常にそういう自分で居なければならない”という意味ではありません。

あくまでも長所なんです。

 

 

 

④気付かぬうちに罪悪感を感じすぎて、感情が麻痺している

 

罪悪感を覚え続けると麻痺してきます。
そしていずれは感じることは無くなり、最終的には感じていることにすら気付かなくなる。

 

「ギャンブルにハマるのは良くない」
「お酒に溺れるのがダメなのは分かっている」
などと初めは確かに思う。

しかしそれを繰り返すと、「でもこういうときみんなやるし別にいいじゃん!」などと正当化していくのが人間です。

 

 

だって、よく考えてみてください。

「お酒の味が好きでもなく、ただストレス解消を目的として毎日お酒を飲んでいる」

「タバコは身体に悪いことは知っているが、吸っている」

「人の陰口は良くないが、言わないと気が済まない」

 

本来であれば、これらは罪悪感を感じるに値する発言たちです。

 

良くないことをやっているのに罪悪感を感じないのは異常。なのにどうしてこれからも、酒に溺れたりギャンブルに身を投じたり、人の悪口ばかり言うのでしょう?

 

そんな彼らに、罪悪感はないのでしょうか?

いいえ、ただ罪悪感を認知できないだけです。

 

 

覚えておく!

「○○するのは良くない」と分かっているからこそ、罪悪感は麻痺させなければならない。

じゃあ感情を麻痺させるにはどうするか?ー強い刺激が必要です。

強い刺激を得るにはどうするのか?

・・・新たに罪悪感を覚える状況を作り出す必要があります。

アルコール依存は、まさにコレですね。

 

 

罪悪感なんて、簡単に忘れてしまうんですよ。
だって、毎日毎日罪悪感に悩まされていたら、身がもちませんから。

だから、罪悪感は都合よく忘れ去られます。

 

 

 

罪悪感を放置すると、『依存』のような人間関係を築く

罪悪感は依存状態のような人間関係を築く原因にもなります。
依存状態というのは、相手のことが頭から離れられなくなるようなことを言います。
相手と自分の境界線が分からなくなるんです。

 

相手に依存してしまうと、相手分のストレスもあなたが抱え込むことに・・・。

 

例えば、

「自分の大事な子供の受験日が迫っていくほど、子供ではなく親である自分の方が心配になる」

これは、子供と親の境界線が無いがために、感情を共有している状態。

子供と親の境界線が無くなる原因としては、

常日頃から子供の成績があまり良くない

自分の子供時代の教育に問題があった

などが挙げられ、この気持ちが強いと子供に依存してしまう。

 

 

依存状態になると、相手に振り回され続けます。

 

 

 

立場が弱い人の罪悪感を煽ると、依存の関係となる

 

相手が自分の言うことを聞かないとき、過度に怒ったり「あなたは何も出来ないから」と罪悪感を煽ったりすることがあります。

 

 

主に仕事ができない部下や、言うことを聞かない子供、話を聞かない家族など・・・。

 

 

特に、依存の親子関係では、子供が反抗期になりやすいです。

 

小さい子供には自立する経済力などなく、子供が小さいうちは親に依存するような関係になります。

しかし子供が成長していくにあたって、そうした支配されるような依存状態も辛くなっていきます。

すると子供は、「自立したい」と感じますよね?

しかし親が子供の気持ちに気付かないまま、親が依存の関係を継続しようとすると強く反発します。

 

「今のあなたでやっていけるの?」などと子供に嫌みを言ったり、

「親の言うことは絶対だから」と、子供の自立心を妨げる。

 

とはいえ、まだ子供。

「子供を支配下に置きたい」と考えるような親に、感情論で言い合っても勝てません。

なので多くの子供は、親を無視したり無意味に反抗したりを繰り返す。

 

親の考えが変わらない限り、自立できる歳までやり過ごすしかないのです。

 

ドッペルおにいさん
「早く一人暮らしがしたい」「手に職をつけて自立したい」

わたしがまだ思春期の子供だった頃、毎日のように考えてたよ・・・。

 

 

 

今回の記事のまとめ

 

ポイント①

優しい人は優しさで罪悪感を覚えることがあるし、
イケメンや美女は容姿で罪悪感を覚えることがある。

周囲から自分の良い所を指摘されたときは、
長所を発揮できそうな所、できなさそうな所をしっかり頭の中で考えておくといいでしょう。

「俺って実は優しい性格だったんだ!」と気付かされるまではいい。
しかし、余裕の無いときに相手に優しくしても相手を困らせるだけ。

 

 

ポイント②

誰かを助けられなかったり、誰かをうまく愛せないと、落ち込んで罪悪感に襲われます。

だけど、

「助けようとした」、「愛そうとした」から行動したんです。

結果はどうであれ、その行動自体は間違ってなどいません。

「うまくできずに落ち込んでしまっている」という結果に焦点を当てようとすると、罪悪感の餌食となるので注意してください。

 

 

ポイント③

マイルール(こんなの当たり前)に支配されると、罪悪感の悪影響に悩まされます。

例えば、「自分は周囲から優しい人だと言われているから・・・」といって、いつも優しく振る舞おうとしないでください。

「いつも優しくしよう」というマイルールは、絶対に守れません。絶対にです。

なぜかイライラしたときは、守れないマイルールに支配されている可能性が高いです。

守れないマイルールを見つけたら、すぐに書き換えてくださいね!

誰も見てなどいませんよ?

 

 

 

ポイント④

「こんなの当たり前」を多用すると、思い込みに支配された後に、罪悪感に支配されます。

「どうしてわかってくれないんだろう?」と思ったら、冷静に相手の話を聞いてみてください。

 

さて次回はいよいよ、「どうしたら罪悪感と上手く付き合っていけるのか?」について本格的に書いています。

 

 

これからの皆さんに、必ずお役に立てる内容だと思うので、是非お読みくださいね!

今回の記事を読んで、少しでも無意識な罪悪感に気付いていける助けになれれば嬉しいです。

ありがとうございました。

 




罪悪感は自分を苦しめる。そしてどんな罪悪感が自分を苦しめるのか?

 

悩みを生み出す5つの『罪悪感』

 

「罪悪感」と聞いたとき・・・あなたは何を思い浮かべるでしょうか?、

おそらく、皆さんの考える「罪悪感」は、以下の5つのうちのどれかに該当されるはずです。

 

 

 

 

①加害者の心理

 

「罪悪感」という単語を聞くと、「相手に悪いことをして後悔している」状況が浮かんできそうですが、まさにこれのことです。

 

「相手を傷つけるような言葉を発してしまった」

「ついつい相手を軽く見て信頼関係を壊してしまった」

「陰口を言っていることが相手にバレて、相手が会社を辞めてしまった」

などなど。

 

誰かから傷つけられたとき、人は被害者になります。

被害者になった人は、「反撃したい」という衝動になります。

これを抑えきれない人は加害者となり、簡単に罪悪感に襲われてしまうでしょう。

 

傷つけられた人ほど、気付けばいつの間にか加害者になっている!

 

 

 

 

②無力感

誰かのためを想い、自分なりに頑張った。

だけど、力及ばず罪悪感に陥ってしまった。

これが『無力感』です。

 

ドッペルおにいさん
こっそり同僚の仕事を手伝ったがうまくいかず、かえって迷惑をかけてしまった。

こんなことよくあるよね!

 

 

 

 

③何もしなかった

誰かが辛い目に遭ったとき、その場に居た自分は何もしなかった

こんな場合でも、簡単に罪悪感に陥ってしまいます。

 

朝から同僚の顔色が悪い事に気付くも、「まぁ気のせいだろう」とそのままにしていたら、同僚は倒れてしまった。
このとき、

「あのときに声をかけていれば・・・!」とひどく後悔することになりますよね。

 

 

何もしなかったことを悔やみ、これを周りに打ち明けたらどんな言葉が返ってくると思いますか?

きっと、

「あなたのせいではないのだから、気にする必要はないよ」と、味方をしてくれるんですよね。

 

 

しかし、

自分が無力だったからこそ生まれる罪悪感は、間違いなく自分自身を責めさせます

そして最悪の場合、それで周囲から責められるのも自分自身の可能性もあるんですよね。

 

 

自分の無力さから生まれた罪悪感に陥った人は、「気にするな」という言葉では救われない

 

 

 

④相手から羨ましがられる

相手より自分の方が恵まれているとして、それを相手に指摘されたときに罪悪感を感じることがあります。

 

例えば職場の同僚から、

「与えられている仕事が少なくていいよね」などと言われたとします。

これはとてもうざい言動で、厄介なことにこれが罪悪感を与えてくるのです。

「あの人よりも仕事量が少ないのだから、少しは助けてあげよう」と、普通は考えますよね?

でも、本当に助けたいワケじゃないんですよね。

罪悪感を解消させる為に動く、ただの『補償行為』をしているだけ。

 

いつの間にか罪悪感を与えられ、罪悪感をどうにかするために行動するなんて絶対イヤですよね?
そのためにも、自分が相手よりも恵まれていることに、正直に感謝しなきゃいけない。

 

 

 

 

⑤イバラの道に進ませる

この罪悪感こそが、今回わたしが重きを置いているものです。

簡単に言えば、「自分で気付かない罪悪感(無意識な罪悪感」)」です。

この罪悪感は、様々な罪悪感の蓄積によるもので生まれていくので、原因の特定は非常に難しいとされます。
そしてこれが蓄積されていくと、とにかくイバラの道を選択して突き進んでいこうとします。

 

「幸せになるために頑張るぞ!」

そう決めたのに、いつの間にか現状維持の自分に戻っていたり、自分の心も身体も疲弊してばかり・・・。

そんな人はもしかしたら、頑張りを罪悪感に邪魔されて、頻繁にイバラの道に足を踏み入れているのかも。

 

例えば、
「愛しすぎたら一度距離を置こうとする」
「毎日死ぬほど忙しいのに、何とも思わなくなっている」
「何故か今までの友人や恋人は、自分を傷つけるような言動をする」

などなど。

 

 

 

 

 

罪悪感を無くしたいなら、ずっと逃げ続けるしかない

 

 

罪悪感を生み出す、

「加害者の心理」

「無力感」

「何もしなかった」

「相手から羨ましがられる」

「イバラの道に進ませる」

それぞれ5つの要因を見てお分かりの通り、罪悪感ってタチが悪いんですよね

 

特に厄介なのが、無意識に襲いかかってくる罪悪感

感じることが当たり前になってしまっている、無意識な罪悪感は様々なシーンでわたしたちを苦しめてきます。

 

 

 

ちなみに意識しやすい罪悪感は、

「加害者の心理」「無力感」「何もしなかった」の3つ。

一方で無意識な罪悪感は、

「相手から羨ましがられる」「イバラの道に進ませる」の2つ。

 

 

罪悪感によって感情が不安定になると、事あるごとに足を引っ張ってきますが、だからといって「罪悪感を無くさなければ」とは思わないでくださいね。

罪悪感を無くそうとすると、さらに罪悪感に苦しめられることになります。

 

 

 

「優しい人」は、罪悪感の餌食になりやすい

 

罪悪感が強い人は、基本的には優しくていい人達ばかりです。

例えば、
「みんなと仲良くしたい!」
「もっと優しく振る舞いたい!」
そんな気持ちが強い人は、それが果たせなかったときに罪悪感を覚えますよね。

優しい人ほど、自分の気持ちや周りの気持ちに応えようと奮起しがち。

でも、周りが自分に対する期待の全てに応えるのは無理なんですよね。

かといって、「もう自分らしく生きてやる!」と決意しても、周りを想う優しい性格は変わってはくれない。

自分がどれだけ「みんなと仲良くなりたい」と考えていても、あなたを好きになってくれない人は居る。

そういうときは、「みんなと」ではなく、「あの人と」という内容に期待を変更させなければならない。

 

 

焦らなくていい。

多くの人々は、罪悪感を覚えながら日々を過ごしています。

しかも、罪悪感の存在にすら気付けておらず、振り回されています。

 

罪悪感のせいで、余計な悩みを抱えたくはありませんよね?

そのためにも、しっかりと罪悪感との付き合い方を学んでいきましょう。

 

 

 

なんとなく罪悪感の厄介さはお分かりいただけたでしょうか?

次の記事で、「罪悪感との付き合い方」について書いてますので、是非お読みください!

ここまでお読み頂きありがとうございました。

 




人間関係は単純そうに見えて複雑。だから問題が生まれやすい。

「私とそれ」と「私とあなた」の関係を知り、今後の人間関係に活かそう

わたしたちを悩ませる「人間関係」の問題こそが「適応課題」で、「適応課題」とはどういうものなのかを書いています。

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

「私とそれ」の関係では、問題が生まれやすい

 

人は気付かないうちに、「私とそれ」という関係性を構築しています。

そして更に、人間関係から生まれる問題は、単純な問題に見えやすいです。

 

「あの人は頑固で話を聞かない」→「だったら、あの人と話をしなければいいじゃん!」

 

一見すると単純そうで、複雑な適応課題に立ち向かうにはどうすればいいのか?
関係性を見直す必要性に気付き、相手を変えようとせず、自分が少しずつ変わっていくように努めるしかないです。

自分の意識を変えられなければ、目の前に立ちふさがる問題にすら気付けないし、新しい人間関係を構築させるのなんて夢のまた夢ですからね。

 

 

「自分が少しずつ変わる・・・?」

適応課題に立ち向かうためには、自分が変わっていかなくてはいけない。

だけど、自分の「何」を変えたらいいのだろう?

 

ここでポイントとなってくるのは、「見方」になります。

 

 

 

「私とそれ」の関係は、見方を変えて対処できる

日々を過ごしていると、無意識に沢山の物語が自分の中で生まれ、そして無意識に消えていっています。

 

もしも自分で勝手に作り出した物語に惑わされていると、相手との解釈の溝の差がどんどん広がっていきます。

 

例えば、「上司と部下の関係」でいうと・・・

上司は部下に指導をし評価を下すことが求められ、

また、上司は部下に「従順さ」を求めます。

逆に部下は上司にリーダーシップや責任感を求め、
万が一部下がその希望に答えてくれなければ、腹を立てたりする。

このように、

上司なら~~すべき」
「部下はこういう存在であるべき」
というものを、多くの人は暗黙のうちに理解します。

 

例えば、「医者と患者の関係」では・・・

医者は患者の命を預かり、患者を「診断の対象である」という解釈が生まれます。
患者は医者に命を預け、「自分の身体の問題を解決すべきな先生である」という解釈が生まれます。

 

当然のごとく、これらはごく普通の解釈に過ぎませんよね?

けれど世間は、

「これが一般常識である」と主張し、時にはこれを押し付けてくることがあるんですよね。

 

『常識』の何がまずいのか?

『常識』という武器を掲げて口論をしたことが一度はあるでしょうが、これは最悪です。

その理由は、

あくまでもその人の解釈に過ぎないのに、常識に対して常識で迎え撃つと、お互いの解釈に溝ができるから。
解釈から生まれたお互いの溝は、お互いが意識していないとその存在に気付けないので、適応課題というワケです。

 

 

 

ドッペルおにいさん
常識の生まれ方は、

① 自分の役割や立場を自覚する

② ある分野の経験を積む

③ ①や②からの解釈の枠組みを無意識に作り出す

④ 「こんなの当たり前だ」と口にする

です。

 

自分とは異なる意見の相手に、「こんなこと常識だよ」と言われても、皆さんの心は動かされませんよね。

相手を動かしたいのならば、相手との解釈の溝に向き合い、相手と自分の解釈の間に橋を架ける作業が必要です。

 

 

 

解釈の溝に橋を架ける

いま一度、「適応課題に立ち向かう」についておさらいします。

 

適応課題に立ち向かう

  • 人間関係に問題が発生していることに気付く
  • お互いの解釈に溝があることを認め、「私とそれ」から「私とあなた」に関係を変える
  • 見方を変えていきながら、相手との解釈の溝の中で橋を架けられる場所がないか探す

 

 

「常識(自分は正しいんだ)」が、実はただの解釈であることは、何となくお分かり頂けましたよね?

 

 

それでは次は、相手との解釈の溝に「橋を架ける作業」に入ります。

「橋を架ける」と言われると難しそうに聞こえますが、内容はとてもシンプルです。

 

 

 

解釈の溝に橋を架ける、4つの作業

相手との解釈の溝に橋をかけてあげるには、4つの作業が必要になります。

 

ドッペルおにいさん
橋を架ける作業を知って、『常識』と『解釈』の区別を日頃から意識できるようになりましょう!

 

 

どれもこれも、相手としっかり向き合っていく心がけが大切です。

 

 

 

①自分の解釈をいったんどこかへやる

相手が中々自分の話を聞いてくれない場合は特に、
まずは一旦、自分の解釈をどこかに置く作業が必要です。

 

相手に対する自分の解釈をひとまずどこかにやれないと、橋が架けられないことを頭に叩き込んでください。

 

ドッペルおにいさん
相手と分かり合えないのは、お互いの解釈に何らかの溝があることを肝に銘じよう!

 

 

「解釈を一旦どこかへやる」目的は、

以前の解釈に囚われていたときでは気付かなかったような、相手の状況や事情を踏まえた上での解釈に置き換えていくことです。

解釈に橋を架ける事前準備とでも思ってください。

 

きっと皆さんは、

人間関係で揉めた際は、相手との間に溝があることには薄々気付けていますよね?

気付くところまではできていますが、

その問題と向き合うのを無意識に避けてしまっているのではないでしょうか?

 

 

②相手を眺めて観察する

相手との溝に対して、「向き合おう」と覚悟できたら、

溝の向こう側にいる相手の環境や状況を知る作業に移ります。

 

ここではとにかく、相手をじろじろ観察してみてください。

 

なぜ話を聞いてくれないんだ?」

なぜ自分に対して機嫌が悪いんだ?」

どうしてあんなことにこだわるんだ?」

 

 

相手に対する「なぜ?、なぜ?」は、いーっぱい出てきます。

だって、適応課題が生まれている理由こそがそれだからです。

 

 

観察しても何も出てこないなら?

あなたの感情が観察を阻害している可能性が高いです。

例えば、

焦りながら観察したり、
不安を感じながら観察したり、
ちょっと怒りながら観察する・・・。

そうしたマイナスな感情を抱いたまま観察しても、上手くはいくはずがありません。

 

 

ドッペルおにいさん
人間関係の問題は、無の感情で相手をじろじろ眺めることで、色々と見つかることがありますよ!

 

 

 

 

③どこの溝ならば橋がかけられるか探す

嫌っている相手をじろじろと観察し、適応課題の発生の手掛かりを掴むことはできましたか?

 

「なるほど。こんな事情であんな考え方をしてるんだな」ということに気付いたら次のステップ。

一度大きくジャンプし、「相手の立場になる作業」に移ります。

 

ここでいう「相手の立場になる」とは、相手が置かれている状況を想像することではありません。

“自分で実際に相手の立場を体験していく”という意味なので注意しましょう。

 

例えば、
「相手が自分の話を聞かないのは、仕事でプレッシャーを感じてしまっているからなのか?」の場合・・・。
実際にプレッシャーを感じながら仕事をします。

相手の立場や相手の作業をその身で感じ・・・

改めて、自分が相手に言ってきたことが、どのように見えるのかをシミュレートしていくわけです。

 

 

自分の解釈に変化が起きれば、「こちら側で出来ることがあるかも」といったことに気付くことができます。
すると、適切なアドバイスをくれる協力者や、情報を提供してくれる人を正しく見つけ出せるようになります。

 

ドッペルおにいさん
相手の立場を実際に体験できれば、適応課題の問題解決もすぐ目の前!

 

 

 

④歩み寄る

「相手からの解釈を受け入れられた。やったー!」

で終わっては意味がありません。

受けいれられた上で、相手に歩み寄るまでが最終ステップです。

 

しかも、まだ安心はできません。
なぜなら、それでうまくいくかは分からないからです。

 

 

「・・・はぁ?」ですよね。

 

皆さん思い出してください。

 

人間関係って、面倒でしたよね?

 

 

うまくいかなかったときは?

②の「相手を眺める」に戻って、相手の状況を観察し直しましょう。

もしかしたら、相手に対する解釈がまだ残っていていて、何かしらの思い込みに囚われたままかもしれません。

 

 

よく、「自分から歩み寄れば相手は変わる」などと言われますよね。

しかし、それでも相手が何も変化しないこともよくあります。

そんなときは、自分に対する相手からの解釈に原因があるでしょう。

 

 

 

 

解釈の溝を放置すると起こる、2つのリスク

 

「誰かと口論をするのが苦にならない」という人は存在しませんよね。

ここまでお読みいただいた方はお分かり頂けると思いますが、本記事では『解釈』というワードが頻繁に使われています。

そして、『解釈』に意識を向け、相手との間に橋を架けるように努める理由は、意味の無い対立を避けることにあります。

 

必ず誰かと誰かの間には解釈に溝があります。
更にそれを解釈した第三者からすれば、「どちらも間違っている」と感じてしまうこともよくあります。

そして、そう感じたあなた自身も、解釈に偏りがあります。

 

 

ドッペルおにいさん
でも正直、どう解釈しようが各々の勝手だと思わない?

 

 

しかし、

相手との解釈の溝に気付かないフリをしたまま、いつまでも放置しておくのはオススメできません。

 

その理由は、

「相手にだけに変化を強要する」

「文句人間になる」

この2つのリスクが絡んでいるからです。

 

 

①「相手が変わるべきだ」と思い込んでしまう

 

解釈の溝というのは、知らず知らずのうちに生まれます。

しかしそれを放置してしまうと、
「私とそれ」(まるで相手を道具かのように扱うこと)という関係が形成されていきます。

 

「私とそれ」の関係を長く築いていると、相手の立場や痛みなどを理解しようと思わなくなります。
するとやがて、相手にのみ変化を求めていくようになってしまい、手が付けられなくなります。

 

 

 

皆さん覚えておきましょう。

 

安全な場所に居座りたいのは皆同じです。

 

相手にだけに変化を求め、それによってリスクをとらせるような関係は、あっという間に崩壊します。

 

ドッペルおにいさん
例えば、「お前が悪い!」「お前は何も分かっていない!」などですね・・・。

 

 

 

 

②すぐに人のせいにしたり、悪口三昧

続いてのリスクは、

常に誰かを責めて、誰かのせいにする表現が増えてしまうところ。

 

あなたの周りに、自分の解釈に意識を向けることをせずに、いつまでも他人の解釈を責めてばかりの人は居ませんか?

 

自分が考える「良いこと」を相手に施したのにも関わらず、その行動に対し感謝が無かったら惨めな気持ちになります。

すると、「感謝しない相手がおかしい」と相手を責めようとしますよね。

 

これは明らかに、解釈と常識が混同してしまっている人によく起きます。

自分とは違う解釈をしている相手に、「こんな当たり前なこともできないのか!?」と言うと、間違いなく陰口を叩かれます。

 

しかし実は、陰口は見方によっては便利でもあります。

何故なら、陰口を言われる=適応課題だからです。

 

分かりやすいでしょ?

だったら、相手を観察して橋を架ける作業に移らなきゃ!

 

 

 

まとめ ~ドッペルゲンガーとしての動き方~

 

 

 

人間関係の問題に対処するには、相手に抱いている解釈を一度どこかへ置けなければ解決することは難しいことはお分かり頂けたでしょうか?

今回の内容をざっくりまとめると、

適応課題に対処するには、お互いの正論を作り上げていく作業が必要なのです。

 

とはいえ、自分の解釈をどこかに置くことは至難の業。

それがゆえに、わたしたちの周りは人間関係の問題で溢れています。

 

 

では最後に、面倒で解決も難しくて、自分の身にしつこくまとわりついてくる適応課題に立ち向かう為に重要なポイントを今一度。

 

 

 

自分の解釈をどこかへやる(ポイントは、相手に「ありがとう」と伝えること。一瞬で思い込みが吹っ飛びますよ!)

相手をじっくり観察する

相手の立場を実際に体験する

解釈が残ったまま相手に歩み寄ると、喧嘩になりやすい

常日頃から、「私とそれ」と「私とあなた」の関係性については意識しておくこと!

 

 

これから人間関係の問題に立ち向かう予定の人は参考にして、偽りの自分(ドッペルゲンガー)で臨んでみてください。

仮面を被ったドッペルゲンガーに、そして本当のあなたにエールを・・・。




「私とそれ」と「私とあなた」の関係を知り、今後の人間関係に活かそう

 

 

解決できる「技術的問題」と、解決が難しい「適応課題」

今存在している情報をもとに解決できる問題は、「技術的問題」と定義されております。

簡単に言ってしまえば、知識で解決できるものです。

 

例えば、
喉の渇きは水を飲めば解決します。
授業中に分からないことがあれば携帯で調べるか、先生に聞けば解決します。

技術的問題は、

知識や経験がそこまで無い人であっても、情報という武器を用いれば戦えます。

 

しかし皆さんの目の前には、情報という武器ではどうにもならない問題が山のようにあるはず。

そして多くの人が抱えている悩みのほとんどがこれに該当していますよね。

 

例えば、

「組織」、「政治」、「日本文化」、「慣習」など・・・。

これらの情報を集めるだけ集めても、納得のいく答えは見つからず、わたしたちは頭を抱えています。

 

そんな身近にあって一筋縄でいかないような悩みのことを、「適応課題」と呼びます。

今回は、「厄介な適応課題を少しずつ紐解いていこう」をテーマとし、学んでいこうと思います。

 

 

適応課題とは?

 

皆さんの身近にある「問題」のほとんどが適応課題です。

もっと細かく言えば、

多くの人が抱えている問題は人間関係であるとわたしは思っております。

 

ドッペルおにいさん
「適応課題=人間関係の問題」と置き換えると分かりやすいです。

 

 

解決が難しい適応課題と向き合うのは地獄

そんな適応課題ですが、向き合うのが難しいことと、そもそも「問題」が何なのか分からないところが非常に厄介です。

そんな、解決が難しい適応課題とはどういうものなのか、一例をいくつか見ていきましょう。

 

①適応課題の例

男性中心の職場が形成されている会社が、「我が社も女性進出に力を入れたい!」と方針を変えることを検討しているとします。

しかし、そんなギャップを埋めようと行動をしようとすれば、ある程度の犠牲を払わなければならないことも。

この場合、

社内にいる全員の価値観を変えようとする行動と、
女性進出を尊重するという行動にズレが生じている限り、この問題は解決できません。

 

②適応課題の例

組織の中で生まれる対立で一番深刻なのは、

お互いが明確に間違っていない、合理的な根拠を述べてでの口論です。

これでは、話はずっと平行線となります。

お互いが間違ったことを言っていないのであれば、問題解決に残されているのは解釈のずれです。

 

③適応課題の例

鬱気味な人から「この問題を乗り越えたい」と相談されたら、あなたならどんな言葉をかけてその問題と向き合わせますか?

よく言いがちなのは、

「ストレス耐性を身につけなさい」

「もっと笑顔で居ましょう」

でしょうが、これでは無理に行動を促してもうまくはいきません。

そんな「焼け石に水」のような提案をしてしまうのはよくあります。
それは何故か?

問題を解決させるのがあまりにも難しいからです。

だから「問題に立ち向かっている感」を味わせて安心させ、「鬱」という本質的な問題を回避させます。

そしてさりげなく別の行動にすり替えるのです。

「鬱」で悩む相談者も、「根本的な解決にはならない」と暗黙のうちに理解はできているのにも関わらず。

 

 

 

 

解決が難しい適応課題に立ち向かうための準備

ではこの厄介な問題を紐解いていくにはどうすればいいのか?
その鍵となるのは、人間関係の再構築です。

人間関係の再構築って?

「今現在の人間関係を新しくしましょう」ということです。

しかし、改めて新しい人間関係を築いていくには、手間と時間はやはりかかります。

 

問題というのは、「分からない」ことに気付けないと生まれることはありません。

なので、人間関係で行き詰まったときは

「アイツの考えが分からん」としっかり認められるようになるのが、適応課題に立ち向かう第一歩になるでしょう。

 

 

 

相手の視点に立って思考を変えてみよう

「適応課題に立ち向かおうって言われても、未だにピンとこない」

そう思われた方は、例をあげましょう。

 

 

もっと詳しく

今回新しく、会社でプロジェクトを立ち上げることになりました。
プロジェクトのリーダーの候補となっているのは、あなたと同期のAさんです。
また、あなたと同期Aさんは、仕事のこなし方でいけば同じくらいです。

しかし上司の話では結局、

同期のAさんをプロジェクトリーダーに任命するとのことでした。
この場合、あなたはそう簡単に納得することはできないでしょう。

さてこんなときにあなたは、

「同期Aはリーダーに本当にふさわしいのか?」という観点でAさんを見るようになります。

すると、「何をやった/やっていない」「できる/できない」
という軸で評価を下し続けてしまい、ストレスを感じることになります。

 

 

 

相手と視点を共有することで、見方に変化を起こす

このときにやることは、相手と視点を共有することです。

同期Aさんの立場になって、
「リーダーになることを役割づけられることにより、どんな不自由さを感じているか?」を考えてみましょう。

プレッシャーを感じているに違いないんですよね。

そこが理解できれば、相手に対する見方はガラっと変わるはず。

例えば、

「あいつの同期として支えてやるぜ!」という観点でAさんを見れるようになったら?

「こういうことやってみたらどう?」
「こうしたらできるんじゃね?」

というアイデアが次々と浮かんでくるのではないでしょうか?

 

 

 

 

人間の関係性は大きく2つに分けられる

人間同士の関係性には、

①「私とそれ」の関係性

②「私とあなた」の関係性

の2つがあります。

 

そんな2つの関係を理解していなければ、適応課題に振り回されると言ってもいほど重要なもの。

それぞれの良いところや悪いところをちゃんと把握しておきましょう。

 

 

①「私とそれ」の関係性

 

「私とそれ」の関係性とは、
お互いに人間であるのにも関わらず、相手のことをまるで道具のようにとらえる関係性のことを指します。

よく店員さんに横柄な態度をとる人がいますが、これがいい例です。

「こっちはお金を払っているのだから、客の要望はすぐに応えるべき。」
「これがお前の取るべき礼儀だろ?」

と言わんばかりです。

相手の年齢とか性別は一切関係ありません。

何故なら、
こういう横柄の人が相手に求めているのは、道具的な応答なのだから。

仕事でも同じです。

例えば、
「だって仕事だから」という理由で、相手をまるで道具かのように扱う輩は沢山いますよね。

「お互いに社会人で友達ではない」

「職場では私情を挟まないのがルールだろう」

などと偉そうに言ってきますが・・・

自分が期待していた通りの機能や役割を相手がこなせないと分かるや、態度を豹変させて相手を道具のように扱い始めます。

 

 

 

②「私とあなた」の関係性

「私とあなた」の関係性とは、

お互いが相手の存在を、「代わりが利かないものである」と考えた関係のことです。

 

例えば、
自分から見ればただの上司、ただの部下だったとしても・・・
そんな関係が、困難な問題に一丸となって挑むチームになったら、上司と部下という関係を超えたものが生まれます。

 

運動会を思い出してみると分かりやすいかもしれませんね。
普段喋らないような、どうでもいい人は少なからず居たはずです。
でも、自分のチームが勝つためにすごく応援しましたよね。

 

これは、個々の違いを乗り越えて「私とあなた」へと関係が移行したと捉えることができます。

 

 

 

 

まとめ

 

私達が思い悩んでしまうもののほとんどは、本当に解決させたい問題についてではないことが多かったりします。

あなたの悩みは、問題解決の手助けとなるものですか?

悩みのポイントがずれていたりしませんか?

 

 

ドッペルおにいさん
最後のまとめとして、誰かと口論になったときのことを考えながら、適応課題に立ち向かうということをおさらいしましょう。

 

 

step
1
「正しい/正しくない」の口論になった

そんなとき相手に対して抱くのは、

「どうしてこの人はこんな馬鹿みたいなことを言うのか?」

「どうしたら相手を黙らせられるか」

だと思います。

 

step
2
分からないことを認める

問題を抱えたことを認めましょう。

くよくよ悩むのではなく、ちゃんと悩むのです。

 

step
3
受け止め方を変えてみる

あなたが本当に伝えたいこと、やりたかったことをちゃんと思い出してみてください。

 

step
4
「相手はどんな事情があって、こんな主張をしているのだろう?」

「自分の主張をする」から、相手が置かれている状況を見てあげましょう。

相手の事情を少しでも理解できれば、

「あぁ、なるほど。そういう理由か」

となり、視点が大きく変化します。

 

 

 

ドッペルおにいさん
目の前で起こったこと何でもかんでも、すぐに解釈して問題に立ち向かう前に、一度立ち止まることが大事!




人間関係の「終わり」について学んで、これからの人間関係に活かそう

こちらの記事もオススメ!

関係がぎくしゃくとした相手から本音が聞きだせない。そんなときに確認したいこと

ぎくしゃくした相手との仲直りを成功させるには、相手があなたに対して抱いているネガティブな感情を聞き届ける必要がある。

しかし、どれだけ尋ねても相手が本音を打ち明けようとしてくれない場合もあるでしょう。

そんなときに確認したい内容となっています。

 

 

 

 

 

断ち切るべき人間関係の例 3つ

親にしろ友人にしろ、「関係を終わらせなければならない」ときは突然やってくることがあります。

人と会わなくなる理由は実に様々で、別れるのが自然な時もあれば、慎重に考えてみるべき場合もありますよね。

ですのでまずは、「あの人と関係を終わらせるべきだ」と判断せざるを得ない関係とはどういうものか知っておきましょう。

いくつかご紹介していくので、心当たりがないか確認してください。

 

 

①「相手の悩み事を聞くと、うんざりする・・・」

相手の悩みを聞いてあげるのは、円滑な関係を築くためには大切なこと。
だけど、相手がその悩みに向き合おうとせず、自分自身でも何とか解決しようと考えてくれないなら、付き合わない方がいいですよね。

ドッペルおにいさん
毎回毎回、相手から同じ悩みを何度も聞かされたり、悩んでいる姿を見ると、こっちの気が滅入っちゃうよね・・・

 

多くの悩みは、

誰かに打ち明けることをせずに、自分でいつまでも抱えたままだから解決しないものばかり。
なので基本的には、打ち明けられれば悩みは解決します。

しかし、いくら相手の悩みや不満に耳を傾けたところで、自分では解決できない問題もあります。

 

 

②「相手からの期待感に違和感がある」

 

大事に思っている人にこそ、自分のありのままの姿を見せたいですよね。

しかし子供の頃などに、
「本当の自分をあまり見てもらえなかった」
「本心を聞いてくれる人が身近にいなかった」
そういった過ごし方をした記憶があるならば、安定した自己意識を持てないまま来ている可能性があり、少し注意が必要です。

「自分らしく居たい!」とどれだけ願っても、結局は相手の要求に屈したり、相手の意見に根拠無く賛同したり・・・。

皆さんはそんな経験はありませんか?

安定した自己意識を持っていない人は、すぐに相手に流されます。
その結果、「相手と一緒に居るのが辛くて面倒に感じてしまう」に繋がるんですね。

 

一番最悪なのが、関わるたびにこっちの疲れが溜まり、

相手が自分に求めている役割の固定化』がされている場合です。

相手から求められている役割というものは、こちらで簡単に修正できるものではありません。

 

ドッペルおにいさん
「役割の固定化」ってどういうこと?

 

 

役割の固定化とは?

例えば、

あなたが周囲に「楽しくて面白い」と思われたい場合は、周囲に「笑ってくれる」役割を期待しますよね。

あなたが周囲に「悩みを聞いてくれる優しい人だ」と思われたい場合は、周囲に「悩みを抱えている人で居て欲しい」と期待するでしょう。

また、

一方的に自分の身の上話を始める人は、相手に「話をひたすら聞いてくれる人」の役割を負わせようとするんですよね。

相手が話を聞いていても、聞いていなくてもどうでもいいし、
相手が疲れていて、「そっとしておいて欲しい」と思っていようがどうでもいい。
そんなこと知ろうともしない。知ったことじゃない!

 

このように、自分が相手に求めている役割だけを求める行為は、「こういう人で居て欲しい」と相手を利用していると言えます。

たとえ利用者に悪意が無かったとしても、

知らず知らずのうちにやっている人は身近に必ず居ます。

 

もしもあなたが利用されている側ならば、
相手は友人でしょうか?それとも両親でしょうか?
いずれにせよ、利用されている側からすれば相手の「幻想」に付き合わされているだけに過ぎません。

どう考えても重荷ですし、一体誰得なのでしょうか?
そんな関係は問答無用で終わらせましょう。

 

利用されている関係だったとはいえ、それでもその関係を終わらせる瞬間に、お互いに痛みが生じることも。

それを不快に感じた相手は、あなたに不安や苦しみをぶつけてくるかもしれない。
だけど、お互いの関係性の真実を知り、ちゃんと地面に足をつけて生きていく方が、どう考えてもお互いの為なんですよね。

 

ドッペルおにいさん
役割を演じるには、最低でも二人の人間が必要。

相手から押し付けられた役割を自分が演じなければ、次第に相手も役割をあなたに押し付けられなくなる。

そして、自分があまり主張しないような人であるのなら、一方的に役割を押し付けられやすくなるのは当然。

 

 

 

③「相手から自分の悪いところをよく指摘される」

自分の嫌な面を突いてくるような相手と付き合うのは、正直辛いですよね。

 

一般的に、

「人として成長して欲しいから」

「その性格は周りに影響を及ぼすから」
そんな意味を込めて、耳の痛い話をされるかと思います。

 

こういう場合、
わたしを傷つける意図があるかもしれないし、ないのかもしれない。
けれど、わざわざ口にしたからにはそれなりの理由があるはずです。

 

ドッペルおにいさん
「プライドを傷つけられた!」からといって、無闇に自分から関係を断ち切るのは避けたいね

 

時には、「相手からどう思われているか?」を知ることも大切。
聞きたくなかった内容なら特にです。

 

しかし、

あなたのことを単に罵ったり馬鹿にしたり皮肉で失礼な態度を取るような相手なら話は別。

 

相手に完璧さを求めるなど愚の骨頂。
あなたにも相手にもそんな権利はありません。

暴力的な相手とは即刻別れるべき。

 

 

こんな指摘なら完璧!

何かを失う覚悟で、相手の好ましくない点を指摘する人は身近に居ますか?

その人はきっと、

「もっと可能性を伸ばして欲しい!」

そんな意図であなたに苦言を呈しているのはもちろん、その言葉の裏には優しさが隠されているでしょう。

 

 

 

関係を終わらせようと決意したときに役立つ心構え 3つ

 

こちらは「もう終わりにしよう」という気持ちでも、相手は「別れたくない」と思っているような人間関係ってありますよね。

「あの人との関係を終わらせる」と決意した後はとても冷めます。すると、半ば強引に関係を終わらせたくなる。

しかし強引に終わらせた人間関係から生まれるのって、困惑や自己批判なんですよね。

どんな関係でも、ちゃんとその関係は終わらせて、自分の大切な心に無駄な負荷を負わせないようにしましょう。

 

 

①どんな関係でも、終わらせるときは感謝を伝えておけばOK

 

ここでいう「関係をちゃんと終わらせる」とは、『良い別れ』という意味です。

そして良い別れをするために一番有効なのは、「ありがとう」という感謝の言葉になります。

 

関係を終わらせる目的をおさらいしておくと、

新しい人間関係の一歩を踏み出して、これから自分自身がポジティブに生きていくため

過去の感情をいつまでも抱かないようにするため

でした。

なので、相手がどんな人であれ、感謝の言葉を述べるのはどんな相手でも必要。

 

 

基本的に、感謝を伝えられれば相手も優しい言葉を返してくれるものですよね。
優しい言葉を返してくれるだけで、互いに心の負荷から開放されることも普通にあります。

 

 

感謝を伝えて別れるときのポイント

まず大前提としては、お互いが冷静でなければなりません。
どちらかが感情を抑えきれず、慰めを求めて泣き叫ばれたりしても困ります。

ここで意識するべきは、

相手を思いやって、自己弁護をして相手を傷つけることを防ぐためです。

 

新しい人間関係をうまく築けるかどうかは、別れ方に全て掛かっていると言っても過言ではないでしょう。

別れる際には、「今まで本当にありがとう。さようなら」を告げることを是非心がけてみてください。

 

 

②相手に怒りを感じていても許すことは可能

 

ドッペルおにいさん
そうは言っても、相手を許せないんだよなぁ・・・

・・・そんな方に朗報です。

実は、怒りの感情を持ちながら誰かを許してあげることはできます。

 

「許す」ってなに?

ここでいう『許す』とは、

過去の相手を責めるのをやめて、新たな可能性に目を向けることを言います。

決して、忘れることでも怒りを消すことでもありません。

 

よく見かけるのが、

「俺様は優しいから、お前がしたことは全部許してやるぜ!」という、ジャイアンみたいな思考の人。

しかしこれは、「許す」ではありません。

 

本当に相手を許している人は、

相手に傷つけられたのにも関わらず、その人に何かを与えることができます。

 

「怒っていても相手を許すことができる」と述べたのはまさにこれです。

 

 

 

どれだけ相手に怒っていても、その人と一緒に何かをしてみると打ち解けることはできますよね。

仮にその相手とは今後も会わないつもりであっても、

許しや和解を表明しておくことは、少なくとも自分自身の心の平和にとって大きな意義があります。

 

 

 

③相手に謝罪を求めすぎると逆効果になる

どう考えても、相手がこっちに謝るべき・・・。

そんなぎくしゃくしている関係ってよくありますよね。

そんな人に、「感謝しながら歩み寄ろうよ!」などと説いても、「ふざけるな!」なんですよね。

 

その気持ちを抱くのは確かに分かるのですが、謝罪にこだわりすぎるのはダメです。

関係が悪化したまま終了します。

 

プライドが高い人だったり、普段から謝罪や感謝ができない人、相手が誰かに謝っている所を見たことが無い。

相手がそんな人の場合は、いっそのこと謝罪を諦めてみることをオススメします。

謝ることが苦手な人に対し、

むりやり謝罪求める行為は、ただの時間と労力の無駄

 

もしも相手が謝れる人間であったら、更に強い関係性というものにできた可能性はあります。
しかしそうではない場合は、

それでも自分から歩み寄るか、「この程度だったんだな」と割り切って付き合うのが無難。

 

 

 

「相手からの謝罪がない限りは歩み寄れない」と思ったら

とはいえ、最後まで謝罪にこだわる人も出てくると思います。

最後に、そんなあなたに確認して頂きたいことがあります。

 

それでもあなたの意志が変わらないのであれば、相手から謝罪が無い限りは修復はできない問題なのでしょう。

 

 

 

喧嘩別れの場合、相手の気持ちを過剰に捉えてしまうので注意

 

相手との関係がぎくしゃくした原因が喧嘩の場合は、相手を過剰に責めたり悪者に仕立て上げることがあります。

 

何より、そんな相手のことを考えると感情的になってしまうと思うので、冷静に相手を見ることはとても重要です。

一度しっかり相手を観察し、「何故問題が解決しないのか?」を考えてください。

 

 

例えば・・・

相手をよく観察して「相手は謝れる人間か、そうでないか?」を見極める。

謝れない相手であれば、「こちらが優しくなってあげないと解決できない」ことが分かる。

他にも、「関係がぎくしゃくしたことで、相手もやりにくくなっているようだ」と分かれば、
「仕方ないこちらから折れてあげよう」という気持ちにもなります。

ここでのポイントは、

相手の中にある弱さに気付いてあげること。

これであなたは冷静になれるはずです。

 

 

 

 

まとめ

 

さっさと前に歩き出したいのであれば、相手と和解しよう

 

強引に別れた方が、手軽に関係を終わらせられる。
しかし相手のことを許せないまま別れてしまうと、次に誰かとの関係も同じように悩んでしまう可能性もある。

最も手軽な解決策が、長期的に最善の解決策になるとは限らない

 

step
1
まずは相手を許そう

しかし「相手に何かを与えよう」と思わなければ、まだ相手に近づかないこと

 

step
2
どうしても許せないときは?

「人にはそれぞれ他者には知りえない闘いがあるだからこそ、多少は思いやりを持つことは必要なんだよなぁ」

これを思い出してみよう。

 

step
3
相手に和解表明をする

 

step
4
最後に感謝を伝えて終わらせるのがベスト

 

ドッペルおにいさん
人間関係を修復するにしろ、終わらせるにしろ・・・
どちらにも思いやりは必要なんだな




関係がぎくしゃくとした相手から本音が聞きだせない。そんなときに確認したいこと

 

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仲直りに必要な心構えとは、「話の傾聴」と「相手の辛い気持ちの推測」の2つ

当たり前のことを書いているかもしれませんが、これを疎かにすると喧嘩になるので、しっかりとチェックしておきたい内容に仕上がってます。

 

 

「怒っているから相手が本音を言わない」・・・とは限らない

ぎくしゃくした関係である相手から本音を聞き出そうとするとき、どれだけ尋ねても理由を答えてくれないことも想定されます。
相手が中々言ってくれないとき、自分はかなり辛い思いをしますよね。

 

ドッペルおにいさん
(まだ怒っているのか・・・?)

 

確かに普通はそう感じてしまいますが、関係が疎遠になってしまっている理由は怒りだけとは限りません。

相手がしっかりと想いを伝えてくれないのにも、それを言い出せない理由があるのです。

さて、どのような理由が考えられるかチェックしていきましょう。

 

 

今の人間関係を大事にしている

 

まず人間関係は、怒りといったネガティブな感情が絡まなくても薄れていくことを思い出しましょう。

関係が薄れていく中で、相手の気持ちとして考えられるのは、

「既に自分の興味や関心のある人を見つけたから、その付き合いを優先させたい」
だと思います。
・・・が、こんなこと人に言えないですよね。

この場合、どれだけあなたが、

「お前と本当にやり直したいのに!」などと、心変わりしたことを伝えれば伝えるほど、相手は本音を中々言い出せなくなってしまって、逆効果になります。

 

ドッペルおにいさん
古い人間関係も良いかもだけど、今の新しい関係の方が刺激があって良い!

 

たったそれだけの理由で、関係が疎遠になっていく。
そんなことってよくあるよねー・・・。

 

相手から嫉妬されている

身近にいる親しい人が何かしらの成功を収めると、急に関係が悪くなることがあります。
嫉妬を感じている本人からすれば、嫉妬を感じることはとても苦しいことです。

 

もしも急に親しい人間関係がうまくいかなくなってしまったら、裏で嫉妬の感情が働いていないか考えてみましょう。

 

例えば、
「俺よりも先に結婚しやがって!」
「俺よりも出世しやがって!」
「俺は会社をクビになったのに、どうしてお前は残れているんだ!」

これらは十分すぎるほど、関係悪化の原因になり得ます。

こんなこと相手に打ち明けられますか?
無理っすね。みっともなさすぎて泣ける。

 

 

ドッペルおにいさん
もしも嫉妬が原因で、仲直りしたい相手と疎遠になっているのなら・・・関係を修復させるのってほぼ不可能じゃないか?

 

これらの理由から、人間関係が疎遠になってしまった理由は怒りだけではないことがお分かり頂けるはず。
要するに、隠れた原因を推測しなければならないということ。

 

今まで仲良くしていた相手から連絡がこなくなったりすると、「あれ?何かしたかな・・・」などと考えてしまいがち。

しかし実際には、こちらとは何の関係もない理由で離れていく場合もある

 

何故相手と距離ができてしまったのでしょう?
それを事前にしっかり考えることも必要です。

 

 

心の距離が近すぎる

相手と心が遠くなってしまったら親密になれないのはもちろんですが、心の距離が近すぎるのも問題です。

 

心の距離が近すぎると、

自分の要求と相手の要求の区別がつかなくなって、自分と相手の意見を混同させます。

この状態は親子関係でよく見られます。

 

 

新しい人間関係を築いたとき、相手と自分の類似点が見つかることってよくありますよね。
この場合、まるで自分が認められたような気分にさせられ、ちょっと嬉しくなっちゃう。

しかし、嬉しさのあまり、相手と自分の違いを軽視するようになっていては大問題。

 

「この人は自分と似ている」という理由だけで、

相手の考えに滅多に異論を唱えなくなったり、自分らしくいることを忘れてしまわないように。

また、

「わたしたちのこういうところが似ているよね」という言葉を多用するのも厳禁。

相手はどこかしら自分を抑えるようになっていきます。
これではありのままの姿を見せることはできず、次第に疲れ果てていくでしょう。

 

「似たもの同士」で相手を縛ろうとするのはやめましょう。

お互いが自分らしさを見せられないような人間関係の質は大変お粗末なものです。

 

もっと詳しく

これらの傾向は親子関係で特に強くなります。

例えば、

「わが子の気持ちが手に取るかのように分かるわ!」というのは実は勘違いなことが多く、こういう親は子供の中に自分自身を見ているに過ぎない。

こういう関係での子供側は、
「親が自分を理解してくれない」と感じている場合があります。

もしも子供から距離を置かれてしまっているなら、可能性は高いでしょう。

親の価値観を子供に押し付けすぎると、
子供は自分自身を取り戻すため、親と距離を置こうとしたり、あなたの主張に激しく抵抗します。

 

「子供のことをよく理解している」と思っているあなた、

それを確かめる意味でも、しっかりと子供の声に耳を傾けてみてください。

特に、自分とは違う面に関心を向けるようにしてみるといいですね。

 

 

自分と相手との違いをしっかり認識できるようになるには?

「自分」と「相手」をごっちゃにすると、「相手をしっかりと理解している」と勘違いしてしまうことはお分かり頂けたでしょうか?

それを防ぐためには、自分と相手との違いをしっかり意識する必要があります。

もしも自分と相手を混同させてしまうのであれば、
「わたしたち」ではなく、「私」、「あなた」というフレーズを使う練習をしてみてください。

「わたしは○○だと思う。あなたはどうですか?どう思っているか聞かせてください」
と言うような感じですね。

 

こうすることで、相手と自分の違いに目を向けられるようになり、適度な距離感で相手と接していけるはずです。

 

 

まとめ

 

step
1
「相手がどうしても本音を晒してくれず、何とかしたい!」

step
2
「言い出せない理由はなんだろう?」と考えてみよう

step
3
今の人間関係を大事にしていたり、嫉妬されている場合は無理に関係を修復しようとすると悪化することも

step
4
無意識に相手を縛り付けている可能性も視野に入れること。この場合、自分とは違う面を見ようとする癖をつけると良し。

 

 

ドッペルおにいさん
「わたし」と「あなた」の使い分けはとても大事。相手に無駄に干渉することがなくなるので、とてもオススメですよ




仲直りに必要な心構えとは、「話の傾聴」と「相手の辛い気持ちの推測」の2つ

 

 

 

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誰かと仲直りするときに確認したい、「モヤモヤ感」と「無自覚な怒り」

わたし達は、自分で勝手に解釈して怒ったりすることが非常に多いということを知っていただければ嬉しいです。

 

 

 

人間関係の修復に必要な心構え「話をするのは相手」

 

どうしても仲直りしたい人が居たとき、どのような気持ちで相手に歩み寄ればいいのか考えてみましょう。

 

例えば、いくら相手が「あなたと関係を修復したい」と主張しているからと言って、

「決して悪気があったワケじゃないんや!」
「あの時良かれと思ってやっただけなんや!」
などと、自分の事情だけを説明されると、さすがに相手はうんざりするしイラっとするんですよね。

すると当然、相手も更に怒りを増長させるだろうし、自分も何を言えばいいのか分からなくなる。
これでは仲直りどころではありません。

ではどうしたらいいのでしょうか?

 

 

人間関係が壊れると、お互いにどんな気持ちになる?

 

人間関係がぎくしゃくしたり、仲の良かった相手との接触回数が減ってしまった場合、人はどんな気持ちになるのか思い出しましょう。

そう、自分も相手もネガティブな感情を抱え込んでしまうんです。

つまり自分も相手も、

「「ネガティブな感情を残したまま仲直りするなんてありえない」」

これが本音だと思うのです。

 

歩み寄る為にはネガティブな感情をどうにかしないといけないのなら、相手のネガティブな感情を表に出してもらわなければなりません。

自分の事情を説明して相手と関係を修復する方法は、ごく一般的に行われています。

しかしこれは、自分を正当化しているようにも、遠まわしに相手を非難しているように聞こえることもあります。

なので、「自分が話をする」ことは誤り。

相手に心を開いて欲しいなら、相手に話をさせることがとても重要です。

 

ドッペルおにいさん
仲直りするには、どちらか1人に「相手のネガティブ発言を受け止められる」心の広さと柔軟性が必要!

 

 

 

仲直りの成立を助ける2つのポイント

 

ただし、勘違いしてはいけないことがあります。

まずあなたがどれだけ「相手の話を受け止める!」といくら覚悟を決められたとしても、仲直りの対象となる相手はあなたに警戒心を抱いております。

そして人間関係において、誰もが「常に心を開いて素直に語りたい」などとは考えてはいないんですよね。
そんな状態の相手から、ネガティブな言葉を引き出すのが仲直り成立の近道となることを覚えておきましょう。

 

ドッペルおにいさん
でも、ネガティブな言葉をちゃんと引き出せるかなぁ・・・?

 

そう思われた方がほとんどだと思うので、ネガティブな発言を引き出しに行くポイントを2つご紹介するのでチェックしてみましょう。

 

ネガティブな発言ができる状況を作る

当たり前ですが、相手は自分に対してどんな距離感をもっているのかは分かりませんよね。

なので、自分から相手に優しい言葉をかけましょう。

憎き相手と顔を合わせると、ついつい過去のことを持ち出したくなってしまうもの。
しかし、自分の気持ちを伝えるときに大事なのは、非難を挟まないことです。

これらは基本中の基本なので、できなければ仲直りはやめましょう。

 

 

自分は聞き役にまわろう

ネガティブな内容を相手に伝えることは誰だってイヤ。

相手は、あなたに抱えたネガティブな感情を伝えられずにいます。

それを理解した上で、自分が聞きたくない内容であればあるほど、自分から聞いてあげる姿勢が大事。

つまり、相手に「聞く耳」というギフトを贈るのです。

 

 

ドッペルおにいさん
仲直りが難しい理由は、ネガティブな感情を伝える/伝えられるの内容だとお互いが分かっているから。

きっと沢山の方が、苛立ちや怒りを周りにうまく表現できずに苦しんでいるはず

 

相手が根からの短気の場合は?

仮に相手が、過去に自分によく食って掛かってきたような人であれば話は変わります。

そんな相手に「全部ぶちまけてくれ」などと言っても逆効果です。

あくまでも、ネガティブな感情を表現するよう促すべきなのは、ネガティブな感情や願いを語りたくても語れずに我慢してきたような人に対してです。

そこは誤解しないようにしましょう。

 

 

人間関係の修復に必要な心構え「相手の辛い気持ちを推測する」

 

相手に気を遣うあまり、遠まわしな伝え方をすることはよくあります。

例えば、本当は手伝って欲しいのに、「もし時間が空いたら手伝って欲しいな」など。

 

「遠まわしに言う関係」が長く続くと、いずれそんな相手と会話するのが億劫になっていくんですよね。

言いたいことを我慢し合う関係では、互いの距離がどんどん広がってしまい、いずれは怒りという手段を用いて相手とコミュニケーションをすることも・・・。

 

その結果、怒りを感じている自分を更に抑え込み、関係改善の意欲が萎えてくる

 

 

だからこそ、言いづらい内容ほど相手に洗いざらい語ってもらわなければならない!

 

 

そこでオススメな方法は、

相手の辛さを推測でもいいのでこちらから言葉にしながら、少しずつ歩み寄っていくことになります。

 

ポイント

基本的に主役は相手。間違っても相手の話の腰を折らないように。
もしも相手が口ごもってしまった場合は、質問を投げかけて先を促してあげよう

 

 

ドッペルおにいさん
(・・・相手の想いを推測するってどういうことだ?)

 

 

・・・そう疑問に思われた方がほとんどだと思うので、いくつか例を挙げておきます。

 

 

パートナーに対しついガミガミ言って関係がぎくしゃくした

この場合の辛さの推測として挙げられるのは、

「いつもごめん。一緒に暮らすのは楽じゃないだろう?」と声をかけることですね

ただもしも、「でもやって欲しいんでしょ?」などと言い返されたら、
「確かにそうかも。でも、仕事のストレスをぶつけてしまって辛い想いをさせているのも事実だと思っている」と言うと完璧。

その推測が当たっているかどうかなんて、当然分からない。
でも重要なのは、「例えネガティブな感情でも聞く用意ができている!」姿勢を相手に示すこと。

 

子供にうんざりされて関係がぎくしゃく

この場合の辛さの推測として挙げられるのは、

「私のような親だと大変でしょ?」と声をかけるところから始めること。

これで子供が聞いてくれそうならば、

「なんでもかんでも干渉されると嫌だよね」と続けましょう。

逆に子供が言い出せずにいるなら、

「心配せずにどうか聞かせて欲しい」と言ってあげます。

それでも中々言い出せずにいるのならば、

「今すぐじゃなくていい。話してくれる気になったら声をかけて」としっかりフォローしてあげると完璧。

 

そんなこと言われても、「自分は毎日忙しんだから、むしろこっちが想いを推測されるべきだと思うんだよね」と感じるかもしれない。

 

でもよく考えてみてください。

「お前のことを愛しているからこそ、ストレスを抱え込んでしまったんだ」

「お母さんお父さんはね、すごく忙しいんだよ」
などと、もしもあなたが相手から自分の立場の説明をされたらどう思いますか?

 

ドッペルおにいさん
「いやいや。そんな話聞いてないし、聞きたくない」なんですよね。

相手がパートナーだろうが子供だろうが、立場関係なく話は最後まで聞き届けましょう。

相手の思いを推測できない人は、
「理由は他にもあるかもしれないけど・・・」というフレーズを加えると良いでしょう。
本当の理由を聞きたいんだ!という姿勢がとにかく大切です。

 

 

相手が優しい性格ならば、ネガティブな内容を伝えるのは辛い

相手がこちらに歩み寄れない理由は、おそらくそれがネガティブな内容だからだとお伝えしてきています。

要するに、相手は「こちらを傷つけたくない」という気持ちが強いと思います。
なので当然、傷つけられるような言葉を突きつけられることは覚悟する必要があるのです。

 

口では「お前の想いが知りたい!」などと言うところまではいい。

しかし心の底で、

相手の話を受け止める覚悟ができていなければ、それがあなたの態度にあらわれて相手に伝わってしまう。

1度接触が失敗すれば次のチャンスが中々巡ってこないのは既にご存知の通り。

 

まず私達自身がネガティブな感情を聞く心の準備ができていなければ話になりません。

思い出していただきたい。

 

こうして相手と歩み寄ろうとしている理由は、
「真実が聞きたいから」
「また昔のように一緒に過ごしたいから」
「もう変な想像を膨らませていたくないから」

そして最終的に、相手に気持ちを打ち明けられることにより、「お互いに胸のつかえが下りた」と感じることですよね。

 

これも知っとこう

優しい人は相手から距離を置く方法をよくとります。わたしもよくやります。(マジで嫌っている場合もあるけど・・・)

距離を置きたがる理由としては、優しい人が相手に対して苛立ちや怒りを表現してしまったら、かなりの罪悪感を味わってしまうから。

その為優しい人は、中々本心を見せることをしません。
ネガティブなことは中々言ってはくれないことを覚えておきましょう。

 

優しい人にネガティブな感情を伝えてもらうテクニックとしては、「強力な言葉で本音を引き出す」方法があります。

生ぬるい発言では、優しい人は食いつきません。

 

例えば、「ずっと嫌な想いさせてたよね」から始めるのではまだ足りない。

この場合、「この前は本当嫌なことをしたと思ってる。わたしのことすごく憎いよね?」とか「わたしって本当とんでもない馬鹿だったよ」

などと、強烈なネガティブ発言をこちらから伝えるのです。

「憎いよね?」と聞かれれば、「憎んでいるワケじゃないけど、頭にはきた」

「とんでもない馬鹿」と言われれば、「まぁ、ちょっとはイライラしたかなぁ」

などと返してくれることもあると思うのです。

強い表現でなければ引き出せない気持ちというのもあるでしょう。

 

 

 

まとめ

 

step
1
仲直りするぜ!

 

step
2
相手に対して、「怒りはあるか?」確認しよう

step
3
自分の事情は絶対に話さない! 相手に話をさせることを徹底。相手の話の腰は折らないこと!

step
4
相手が警戒状態で、中々発言が引き出せないなら優しく質問を投げかける

step
5
相手は優しい性格ではないか?その場合は、自分に対して強烈なネガティブを相手に伝えて、気持ちを引き出そう

step
6
もう一度言うけど、誰もが「心を開いて素直に語りたい」とは思っていない。

 

以上のことに注意して、これから仲直りの予定がある方は頑張ってみてください。

ありがとうございました!