恥を与えたり与えられる行為は、人間関係の崩壊を招く

人間関係を築いていくうえで、『恥』の感情は無視できない。

 

 

自分の立場を失くすような状況を周囲に見られたとき、「恥ずかしい」と感じる。

恥ずかしさを感じると、動揺している自分を誤魔化そうとしたり、人との接触を避けることもある。

ご存じのとおり、『恥=苦痛』であって、本能が無意識に恐れてしまう。

 

 

例えば、

●良かれと思ってやったのに、上司がそれを人前で注意する

●何らかの失敗をした相手に「君って本当ミスするよね」と伝える

たったその程度のことで、恥ずかしさを感じる人が多いはず。

 

恥の意識は誰しもが感じたことがあると思いますが、この感情を侮ることなかれ。

恥はこれからの人間関係を左右させる重要な感情だということをまずはお伝えしておきます。

 

 

『恥』の取り扱いは激ムズ

まず初めにお伝えしたいことがあります。

 

自分が恥を感じても、相手に恥を与える発言をしても、何も良いことはないのですよ。

お互いにネガティブな行動しか増えません。

 

人間関係をぶっ壊して遊んでみたい人にはオススメですけどね。

 

 

 

「いやいや。恥を与えるような発言なんてしないし」とか考えても無駄で、

恥を感じることは簡単で、恥をかかせることはさらに簡単だから。

 

その事実が恥の感情をネガティブに、厄介さを増長させています。

 

恥の原因を知っても避けようがない

恥をかくような体験を何度もしてきているせいか・・・

恥をかく原因はほぼ決まっています。

 

 

原因は主に3つ。

 

①睡眠不足である

②コンプレックスを突かれた

③自分が本当に大事にしていることで失敗した

 

 

3つのどれかに当てはまっている人に対し、

少しでも責めるような言い方をすれば恥を与えて終わり

 

 

該当しないような気遣いができれば、人間関係をうまく築いていけると思います。

 

しかし残念なことに、

上記の3つは誰もが当てはまりやすいためか、恥の感情には振り回され続けてしまう。

 

 

恥の対処は難しい!

 

恥のケアを行おう

 

恥を感じるのも、他人に与えるのも簡単にできてしまう。

 

もうどうしようもない

 

どうしようもないけれど、恥を与えた後の行動次第では被害を少し抑えられる。

 

誰かに恥をかかせてしまったあとは、ケアを行いましょう。

 

 

確認しよう

「相手のために言ったから」

「悪いことは悪いといわなきゃいけない」

「自分がそうだった」

ぜーんぶ、どうでもいいっす。

「恥を与えた/与えてない」で考えてください。

 

 

意見を言うのは間違いだとは思いません。

「恥を与えているのだから、その後のケアをしないと逆に自分が恥を与えられるよ?」という話です。

恥を感じても冷静でいられる自信はあるの?

 

 

こんなケアでOK

相手が部下の場合・・・

見るからに落ち込んでいるときは、

「何かあったら声をかけて」

ちょっと気にしている感じなら、

「この仕事お願いしてもいいかな?〇〇さんにしか頼めなくて」

など。

 

 

 

上司が部下に恥を与える光景はなんとなくイメージできるはず。

しかし意外と、親が子供にうっかり恥を与えることも多いので注意。

 

「そんなことでは、大人になったらやっていけない」

「ほかの子はもっとしっかりやっている」という比較など・・・。

子供の行動を否定し、恥を与えてる愚かな行為です。

 

子供に恥を与える理由は1つしかない。

注意する親自身が周りの目に敏感で恥を感じたくないから。

 

部下に恥のケアをしたくないのはまだ分かる。

しかし、相手が大事な我が子ならば、そうも言ってられないのでは?

 

 

 

恥を与えないように、共感を示せる発言を心がけよう。

否定をしたら、すべて台無しになる。

 

 

『恥』を感じて起こること3つ

恥の感情によって、どのような行動を取ってしまうのかをご紹介します。

 

恥は簡単に感じれてしまうくせに、

恥を感じている人がとる行動は基本ネガティブなもの。

 

恥をかくと、

どのような行動が増えるのか3つご紹介します。

 

①自分と相手を混同する

恥を感じると、共感能力が低下します。

共感能力が低下すると、相手に嫌な思いをさせる言動をとりがちになるので注意が必要。

その理由は、

『共感』とは、恥を含めた様々な感情に耐えながら、「あなたと私」という関係の間に橋を架ける作業だからです。

 

共感の流れ

①相手に対するイメージを捨てる

②相手に意識を向けて、相手の気持ちを受け取ろうとする

③相手と自分に橋がかかる

 

言葉にするとシンプルではあるけれど・・・

恥を感じると、このやり取りができなくなります。

 

恥を避けながら過ごしていくと、共感能力を発達させることはできない。

 

 

共感能力の低下が引き起こすこと

すぐに誰かを責めるような発言や、人をネガティブにするような人は、共感能力が低すぎることが原因です。

「傷つけたい!」という衝動がコントロールできない人もいるし、そもそも相手が嫌な思いをしていることを一切考えられない人もいる。

 

 

 

共感能力が低い状態とは、

視野が狭くなる

不機嫌になる

語彙力が幼児並みに

 

これらは、

恥をうまく処理できない人や、プライドが高い人によく見られます。

その先に待つのは、恥を自分以外である他人に向け始める行為です。

 

ドッペルおにいさん
代表的なフレーズは、「そんなミスくらいいいじゃん!」

指摘者がおかしいことを伝え、罪悪感を与える

 

自分の恥を周りに与えるような行為を、「射影」といいます。

詳しくは。コチラで書いていますのでご覧になられてください。

 

 

 

本当に能力がある人ならば、恥を与えられたところで、失われた恥は能力で何とかできます。

しかし、特にプライドが高い人は、現実を歪めて膨らませた自信で身を包んでいます。
根拠の無い偽者の自信では、周りに恥を与えて誤魔化すくらいしか方法がとれないんですね。

 

どれだけ表面上は自信があっても、能力がないと意味がない。

簡単に見破られるし、何より嫌われる。

 

②自尊心を取り戻す目的で接する

恥をかいたら、どうしても自尊心が低下してしまいます。

うまく対処できれば問題はないけど、プライドが高い人にとっては非常事態です。

 

恥を回避する人は、キレてなんとかすることは上で述べた通り。

キレた後の行動もやばいけど、自尊心を回復させようとする行為もやばいです。

 

自尊心の回復目的のコミュニケーションとは、

自分が「勝てる」と思った相手の株を下げるようなものです。

 

恥を与えられたあとに相手を批判することで、自分の株が下がった現実から目を背けることができます。

そのため、批判のターゲットとして選ばれるのは、自分よりも劣っている相手だけ。

 

人を見下すような言動ばかりの人は、恥の感情をかなり恐れています。

その裏にあるのは、「本当は自分には能力がない」という不安感なのです。

その不安を鎮めるためにも。「お前よりもすごい」ことを周囲に必死に訴えかけ続けます。

その方法しか知らないんですね。

 

 

こういうときは自尊心コミュニケーションかも?

〇武勇伝語りが多く、それを適当に流したり褒めなかったりすると不機嫌になる

〇いい大人のくせに、明らかな無視をする

〇人の輪の中に積極的に入ろうとする

 

不機嫌な顔を見せてくる人や、無視をしてくる人は、

「自分が勝てると思った相手」

「こいつは俺を褒めて自尊を高めていればいい」

と思った対象にだけ。

③妬みが生まれ、粗探しをする

自分に無いものを持っている優れた人を目の当たりにすると、妬みの感情が湧きます。

 

妬みとは、自分と他人を比較し、他人の優れた部分を羨むことで、それが憎しみに変わるような感情のことです。

 

他にも下の例のように、

大袈裟な褒め言葉から始まり、自分をけなす言葉が続いたときもこれに該当します。

 

「○○さんって入社したばかりなのに本当に凄いよね!」(誉め言葉)

「私なんていつも怒られてばかりだから。○○さんのようになりたいなぁ」(自分をけなす)

 

一見すると、言われた側は気分は悪くないですね。

 

しかし、所詮は妬みを抱きながらの誉め言葉。

褒めるに値するような人でないと分かると、もう褒めることはしなくなります。

妬みからの誉め言葉とは、「気づける自分はすごい」というアピールにすぎないからです。

 

 

妬みを抱きやすい人間は、粗探しを行い自分よりも劣っているところを探します。
誰かの不幸を見て、人知れず笑みを浮かべます。

相手を妬むだけで能力を上げようとしないので、もう救いようがありません。

 

 

ポイント

●自分の非を中々認めようとしないのは恥の回避手段の1つ

●妬みの感情を抱くというのは、失われた自尊心を今まさに回復させようとする決定的瞬間

●その回復させる手段として用いられるのが、相手への攻撃。

 

妬みに気づくということは、自分が劣っていることを認める行為なので、
恥の意識を嫌っている人は、何としてもその苦痛から逃れようとします。

 

 

恥と妬みは、繋がっているのだ

 

恥の感情と向き合う3つのポイント

恥に振り回されないためには、日頃から共感能力を鍛えていくことが必要です。

 

ポイントを3つお伝えするので、参考にしてください。

 

 

  • ①恥をかくのがイヤでプライドが高くても、会話に「ありがとう」をねじ込む
  • ②自分の得意なこと、苦手なことを書き出したりして把握する。
  • ③起床したら瞑想する。

 

①感謝を口にすることで、定期的に恥の感情から意識を遠ざけます。

 

②得意なことや苦手なことはしっかり把握して、苦手なことは誰かにお願いするべし。

 

なんでも完璧にこなそうと考えると、恥を避けがちになる。

 

③瞑想は、恥を感じる毎になるべく早く正気に戻す手助けとなるのでマジおすすめ!

 

 

まとめ

ま恥を感じたり与えたりしても良いことはない!

 

では、ポイントをまとめます。

 

以下の3つに当てはまると恥に振り回される

 

  1. 睡眠不足になる
  2. コンプレックスを突く・突かれる
  3. 大事にしていることでの失敗

 

 

 

恥を感じた状態になると?

 

  1. 自分と相手を混同する
  2. 共感能力が低下し、余計な発言が増加
  3. 失敗による自尊心回復のため、自分よりも下とみなした相手をターゲットに選ぶ
  4. 妬みによる粗さがしが増える

 

 

 

恥の意識に振り回されないためには、共感能力を鍛えることが大切。

「感謝されて嫌がる人間はいない」

「得意・不得意の把握」

「瞑想をして適切な状況判断をする頻度を増やす」

 

この3つを覚えておくといいと思います。

 

 

恥による悪影響を理解できたら、

「恥の伝染『恥の投影と屈折』」を次の記事でご紹介します。

 

恥はどのように人に移っていくのでしょうか?

 

 




今後も会社で働くつもりなら、人間関係に役立つ言動をしていこう

以下のような職場環境を想像してみてください。どう思いますか?

 

働きたくないよね

  • 忙しい状況での上司の指示が早口で、質問もしづらい
  • 理由が分からない、言われたままの作業をして怒られる
  • 仲が良すぎるアットホームな環境。周りの意見が一致していて反論できずにストレスになる

 

 

 

人と関わっていく環境で仕事をするのなら、やはり安全な環境で働きたいですよね。

 

 

自分が置かれている職場環境を見直してみよう。

 

「わたしの考えはこうです」

「分からないので教えてください」

「もっとこうしたら効率良くできませんか?」

と言えますか?

 

 

 

ドッペルおにいさん
素直に質問したり、素直に意見が言えるのか?

この2つが結構重要

 

 

まぁ都合よくそんな職場で働けるワケもなく…。

期待すると100%裏切られます。

 

 

 

しかし悲観することなかれ。

安全な職場はないが、安全を妨げようとする輩の対策自体は可能。

 

早い話が、

上司や同僚からの精神攻撃にいかに備えておくかが大事なのだ。

 

 

 

人間関係でやってしまいがちな落とし穴

自分に自信がないのって私だけじゃないよね?

人の目が気になってしょうがないのが私だけじゃないよね?

 

まぁそれもそのはずで、

会社で働いていく以上、どのような協力関係が築かれているのかを意識する必要がある。

何の取り柄も持ち合わせていないのだから、人間関係を疎かにしたら生きていけない…。

 

 

不安な心で怯えながらも、

偽者の自分を演じてうまく立ち回るには、安定した心の状態を保たなきゃいけない。

 

 

さあ、人間関係で見直せるものは見直そう。

 

 

人間関係に役立つ言葉=状況に合った言葉

どんなにポジティブな発言でも、状況にそぐわなければ嫌われる。

 

 

 

 

相手の悪いところを指摘するとき

「たとえ言いづらいことでも、相手の為になるから悪いところは指摘するべきだ」

そう考えたことがあると思います。

 

だけどこれには条件があって、

相手が自分を信頼してくれていないと成り立たないことに注意しよう

 

 

嫌いなやつから指摘されて、改善しようと行動する人はいない!

 

 

 

ポイント

何回言っても聞かないヤツがいたら、信頼されていないってことで。

「じゃあどうしたら信頼されるだろう?」

もしくは、

「さっさと諦めよう」

このどちらかを選んで、やり方を早く変えるべき。

 

 

 

正論で人を動かそうとしない

どんなに筋の通った正論でも、人に影響を与えられなかったら意味はない。

 

たとえば元気のない人を励ましたいとき。

 

「何があったか知らないけど、給料もらってるんだから集中しないとダメだぞ」みたいな正論を言うバカがたまにいる。

 

だけど、元気付ける目的としては大間違い。

 

 

 

状況によって、正論は役に立たない言葉に変わる

 

 

 

問題が起きたり、ミスがあった場合

自分がトラブルの当事者だったら、

いろいろ思い悩んだり、ふいに感情的になったりもする。

 

トラブル後は、そうやって行動が決まっていく。

 

 

被害妄想が行き過ぎれば、誰とも話そうとしない

誰かが定期的に声をかけてくれれば、立ち直りも早い

など

 

 

「落ち込んでいる相手を励ましてあげたい」と多くの人は考えはするもの。

しかし、感情的になった相手に「冷静になろう」という声掛けといった意味のない行動をすると余計なトラブルを呼ぶ。

 

 

 

 

 

ミスをして落ち込んでいる人に求めていることって、

「思考や感情にとらわれる時間を減らして、意味ある行動をとって欲しい」みたいなもの。

 

単に、

「励まそう」という目的で声をかけようとすると、状況にそぐわない言葉を口にするので注意しよう。

 

 

 

ドッペルおにいさん
仕事でミスったとき、周りからどういう声をかけて欲しい?

自分なら、「何かあったら気軽に声かけていいからね」

かな。

 

 

プライドが高いと、周りに悪影響を与えたり無駄なエネルギーをつかう

プライドが高い人は、相手の『状況』を考える能力がない。

よって、言葉のコントロールができない。

 

 

 

プライドが高い人は、変なところで物事に白黒つけたがる。

また、自身の考えが正しいかどうかに執着しすぎてしまい、余計な発言が多いのも特徴。

 

「あれって前々から俺が言ってたことなんだよね」

だから言ったじゃん」

「前の会社を辞めるとき、引き留めはあったけど、給料上がらないから辞めてやったんだよね。」

・・・ちょいちょい突っ込みたくなるような発言をするから面白い。

 

 

物事を白か黒で判断することは、 うまくいけば気が済んで、 ほとんどはイライラするだけ。

 

白か黒かで判断することが間違いであると言っているワケじゃなく、

自分の考えにいつまでも執着し、周りに悪い影響を与えてくるからプライドは邪魔。

 

周りがあなたの意見を求めている状況であれば、自身の考えを述べればいい。

だけど、

聞いてもいねえのに、自分の考えを1から10まで話すヤツってうざいよね。

 

 

言葉のコントロールが下手な人こそ、プライドが高い証拠。

ほんと嫌いだし、しっかり周りから嫌われてね。

 

 

思考と現実は切り分ける

考えていること(思考)と、現在自分が実際に置かれている状況の切り分けも大事。

 

分かりやすく例えましょう。

理由も分からずにイライラしてしまうような状況を想像してみてください。

 

 

こんなとき、「機嫌が悪いんだろう」と判断するのが普通で、「じゃあなるべく他人と関わらないでおこう」って考えてしまうはず。

 

 

自分の思考に対する判断と対処は、当然ながら自由。

しかし、「この行動をとるべきだ」と確定させていいかはまた別の話。

 

実際に機嫌が悪いのかはその人自身も無自覚なこともありますから。

 

 

そのため、

機嫌が悪いと判断した後の自分の行動が、他人にとっては不快に映ってしまうこともある。

 

そうならないように、

考えたことと、今自分に起こっていることはしっかり切り分けましょう

ということです。

 

 

「こうすれば喜んでくれる」 「この意見を聞かなかったら相手がおかしい」 という自己判断はやめる。

「自分が伝えた行動が増えたのか、減ったのか?」 と結果を見ながらアプローチを変えていこう。

その結果、自分が相手に求めている行動に行き着くはず。

 

 

 

 

相手の内面を責めない

内面が責められた状態というのは、

仕事の覚えが悪かったり、ミスが多い人に「仕事ができない」「不器用」「理解力がない」と伝える状態のこと。

 

そんなこと言われても、「もっと頑張るぞ!」とはなりませんよね。

 

傷つけておわりですよ。

 

 

内面を責めるというより、相手を傷つけるリスクがあるから宜しくない。

 

指摘を活かして欲しいなら、

どうしたら良くなるか? も伝えなきゃいけない。

 

 

『行動分析』で行動を改めさせる

『行動分析』とは、 望ましい行動を増やして、望ましくない行動を減らしていくことです。

それに加えて、状況に適した役立つ行動であることが重要になってきます。

 

上でも述べたけど、

役立つ言葉をかけてあげることが、安定した人間関係を築くカギ。

 

 

なので、望ましい行動や望ましくない行動についてみていきましょう。

 

望ましい行動とは、

相手の目を見て話したり、誰かを助けたり、素直に助けを求める行いのこと。

望ましくない行動は、

個性を認めなかったり、「 失敗したら許さん」などと、モチベーションを下げるような発言をすること

 

 

望ましい行動を増やしていくために、コミュニケーションUPに役立つポイントをご紹介していきます。

 

行動には「とれる行動」と「とれない行動」がある

望ましい行動を増やしていく中で見逃されがちなのが、「行動できる」ことが大前提であること。

 

これからやろうとしていることが、そもそも『行動』ではないのなら前には進まない!

 

 

どういうことかというと、

行動にはとれるものととれないものがあるから。

 

 

例えば、

他人とうまく関係を築けないという問題にたいして、「もっと笑顔でいよう」という対策をとったとします。

 

実はこれ、

 

「望ましい行動か否か?」という以前に、行動じゃない。

 

 

理由は2つあって、

「もっと〇〇」はあいまいだし、笑顔には基準がないから

笑顔かどうかは周りが判断するから

です。

 

行動じゃないものは、正しくない行動に分類される

 

 

行動分析を行って、正しくない行動を減らしていきましょう。

 

 

叱るという行動を分析

叱ること=必要なこと

みたいな頭の悪い考えをしている人っているよね。

 

叱るのが必要だと思われてしまう理由って、

やっぱり「相手に行動を改めて欲しい」から。

 

確かに、叱ることは行動を改めさせたいときの方法の1つだとは思います。

 

 

が、効率がクソほど悪い

 

 

効率が悪い理由

①叱った直後にしか効果がない

②信頼されていなければ、相手にネガティブな印象を与えるだけ

③叱ることを繰り返すと、相手は叱られることに慣れる。叱る強さ(?)を上げなければならない

④相手の心に余裕がなかった場合は強引に従わせられはするが、行動を改めさせる目的から大きく外れる

 

 

相手に嫌われるリスクを負って、効果も見込めない「叱る」行為をするくらいなら・・・

他の方法を探したほうが良くない?

 

 

ドッペルおにいさん

たとえば、

ミス直後の部下を叱ってもミスは減らない。

ミスの報告が減ってしまう。

これは、「報告をする=責められる」と部下は思ってしまうから

 

 

『見返り』を意識して、行動改善を求める

反対意見や改善点を言われたときほど、相手には『良い見返り』を与えることを心掛けてください。

 

『良い見返り』とは、

「気づかなかった!やってみるよ!」とか、「次やるときは助けてもらっていい?」など。

相手の話を聞いており、伝えてくれた相手を尊重するような内容にするイメージ。

 

『悪い見返り』とは、

「え?なんで?」とか、「自分はこういうやり方だから」など。

 

「なんで?」という言葉は、相手を問い詰めてネガティブを与えるもの。

自分の意見を否定されれば、誰だって頭にくるでしょ。

 

 

逆に、相手に悪いところを伝える側の場合。

「○○すべき」はネガティブを与えがちなので、 「私は○○だと感じたよ」 みたいな言い方をすれば、後々の人間関係が楽。

「メッセージを送る」と覚えておくといいでしょう。

 

 

ネガティブなことを指摘したり、指摘を受けたりする場面は度々やってくる。

そんなとき、お互いの関係を崩さずにいきたいよね。

 

 

 

厳しくするとどういう行動になる?

下手に相手を甘やかすと、調子に乗ったりするから良くない

「厳しさも大事である」

みたいな古い考えを持っている人はいる。

 

しかし、『厳しさ』を活かすには条件が2つある。

相手と信頼関係が築けていること
「相手には能力がある」と確信していること

 

そもそも『厳しさ』とは、

ケガや命の危険があるときに、ふざけた行動をとった相手に効果がある。

 

仕事で厳しくする場合でいえば、
厳しくすることで指導の実感を得られはするが、メリットはこれしか考えられない。

そのために、相手にストレスを与えるリスクをとるのはいかがなものか。

 

 

わたしの結論を述べると・・・

「相手のため」って口にするやつは、
厳しさで相手の行動を変えるような器用なことはできない

 

大半の人は厳しさで人を動かすことができない。

 

 

厳しい人は、

コミュニケーションが下手なだけじゃ!

 

 

感謝に理由を添えれば最強のメッセージに

感謝。

すなわち「ありがとう」は、人間関係を良くしたいときに使える最強ワード。

 

そんな「ありがとう」だけど、もっと有効に活用するために、「感謝+理由」を心掛けましょう。

 

「〇〇してくれてありがとう」だけでなく、

「〇〇してくれたおかげで、〇〇することができた。助かった~!」

みたいに、理由も添えられると、人の心を揺さぶって揺さぶって揺さぶることができますよ。

 

 

理由が添えられていると、「あなたのありがたい行動をよく見ていた」と思わせられる。

行動を肯定されると、誰だって嬉しいよ。

 

 

プライドが高い人は警戒される

後輩や部下ができたとき、自分が仕事で誇れるものがないと焦りませんか?

そうなると、「仕事ができると思われたい」と考えちゃうんですよね。

 

その影響でプライドが高くなって、他人にネガティブを与える言動が増える。

部下・後輩の意見を聞こうとしなかったり、

過去の自分の武勇伝を何回も聞かせたり

・・・など。

 

 

 

そんなプライドが高い人が相手だと、周りはどう思うでしょうか。

 

「この人と話すときは自分を守らねば」と身構えるはず。

 

そんな、

警戒された状態で行動を促しても、相手はまともに取り合ってはくれない。

 

プライドを急に失くすのは難しいけど、

せめて適切な状況で適切な人に助けてもらうことに慣れたほうがいいでしょう。

 

 

1日に一回、誰かに助けてもらおうぜ。

 

 

ドッペルおにいさん
「この仕事するの苦手だから、ちょいと手伝ってもらえない?」

みたいな、

自分は苦手であることを直接伝えるような言い方がいいだろうね。

 

 

ちなみに、

「あ、この人はプライド高いわ」という相手には、

会話の傾聴と、相手の会話の復唱がオススメ。

騙されたと思って意識してやってみよう。

仕事ができないワケでもないので、困ったときは仕事を手伝ってくれるだろう。

 

まとめ

本記事で伝えたかったのは、「役に立つ言葉」を心掛けてほしいということ。

その目的は、『安全』を手に入れるためです。

 

 

これからも職場で働いていくのであれば、人間関係はめっちゃ大事!

そのために、わたしは安全の確保を主張したいのです。

 

 

これまでの内容をざっくりまとめますよ。

 

まとめ

  • 信頼ゼロの相手から行動を促されてもムカつかれるだけ
  • 行動を後押しできないような役に立たない正論はゴミ
  • ミスを指摘するときは、その指摘で相手のその後の行動が左右される。
  • 叱るという行為は効率が悪くてリスクだらけ。
  • 相手の悪いところを指摘する状況に陥ったら、「メッセージを送る」とだけ意識して。
  • コミュニケーションで「厳しさ」の重要性を説いてくるやつは無視。コミュニケーションが下手なだけ。
  • プライドが高いと気付いたら、誰かに助けを求める訓練が必要。

 

 

「メッセージを送る」なんていいと思わない?

本来コミュニケーションってそういうものでしょうから。

 

「誰かに助けを求める」というのもいいよね。

わたしなんか、年上とか年下とか関係なく「うまくできないんですけど、助けて!!!」などと口癖のようにいいます。

 

 

 

「あの人は仕事ができない」などと思う人も多いだろうが・・・

どうやったらライティング能力を上げられるか?で頭がいっぱい。

それどころじゃない、ってことで許してね。




人にメッセージを伝えるときに心掛けたいポイント5つ

言い争いや議論が行われるときのことをイメージしてみよう。

「~~だからこっちが正しい」
「~~だからお前は間違っている」

のような、攻撃材料を突きつける言い方がよく使われませんか?

 

 

攻撃材料が正論であれば、説得力があって一見問題がないように思えますが・・・

たとえどんなに正しいことを述べれたとしても、相手の考えや信念を曲げれることは稀なのです。

 

 

「事実だから」とか、「正論だから」と指摘するのは正義じゃない。

どんなに親しい相手から言われても傷つく人は傷つくし、

ましてや職場の人間からベラベラ言われるとかストレスなんですよ。

 

 

正論でうまくいくのは、お互いがお互いを心から信頼しているときだけ

 

 

 

つまり、

言葉で相手に意見を伝えるのって結構難しいのですよ。

普段から何も考えずに意見を述べている人ほど、この記事を読み進めてほしいことを願います。

 

 

 

 

自分の意見の伝え方のポイント5つ

事実や論理では人の意見は変わらない、心は動かせない。

 

上で述べた通り、

自分が信頼されていなければ、ただ嫌われて終わり。

その指摘が的を射ている意見であるほど、相手は頑なに考えを譲らなくなる。

 

 

それらを踏まえ、周りの人たちを上手に動かしていきたいのであれば、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。

 

あなたの助けになることをお約束します。

 

 

 

①情報の取り入れすぎに注意

ある分野の知識を蓄えて詳しくなると、先入観という問題にぶち当たることがよくあります。

 

どういう意味なのか?

まずはわたしで例えてみますよ。

 

 

「朝に瞑想をすると、忙しい日々の中で大事なことに気付く確率が上がる」

「人間関係の悩みは誰もが抱えるのだから、心理学の世界を知っておくのは意味がある」

「お笑いはチョー面白い。得に雑談しているときに、ボケがウケたときは気持ちがいい」

 

 

 

なのにどうしてみんなやらないんだろう?

知ろうと思わないのだろう?

 

って内心思っていたりするんですよね。

 

なので、

周囲の人達の意見を聞くたびに「ん?、・・・んん?」ってなることが多いです。

 

これが、「先入観」からくる問題です。

 

 

 

人間関係に活かせそうな情報を誰かに伝え、反論されたときなんて困りもので、

 

「悪口を言うのは時間のムダなので、瞑想をやってみたらどうですか?」

「瞑想の効果は他にもありますよ」

「あの有名人も瞑想してるんですよ」

などと、勧める理由を次から次へと思いつき、いかに自分の情報が有益か説得することがあるのです。

 

 

しかし、これで相手が話を聞こうとすることはなかったです。

 

 

注意

相手を説得する目的で思いついた情報によって、

相手からの反対意見を無視し、ますます「自分は正しい」と頑固になってしまう!

 

 

いずれにせよ、

どんなに頭が良くても、相手に何かを期待して意見するのはやめるべきでしょう。

 

 

②相手に意見を全部述べさせて、聞く耳をもたせる

他人の意見を聞き入れようとしない人は必ずいる。

他人の価値観を受け入れられない残念なヤツです。

 

他人の価値観を受け入れない相手に対し、『正論』で立ち向かっても時間のムダ。

反論されたり、無視されて終わり。

 

そんな人が相手だったら、どんな伝え方であれば意見を聞き入れようとするのだろう?

 

 

まず大前提として、相手に聞く耳をもたせたいなら、相手の気持ちを考慮するのが基本。

相手の気持ちを知ろうともしないのに、

「俺の方が正しい」とか、「アイツは話を聞いてくれない」なんて、そもそもやり方が間違っています。

 

 

 

相手の意見を聞くつもりがないのに、自分の意見を述べるのはやめよう。

正論とか事実とか、相手からすればどうでもいいこと。

 

 

言いたいことを言ってもらえるように促せるようになれば、人間関係のストレスが減りますよ。

だって、苦手なヤツへの『対策』がとれるようになるから。

 

 

苦手な人への対策とは

ここでいう『対策』とは、相手が大切にしている考え方を知ることです。

何を考えているか分からないような、

気持ちの悪いムカつくやつが一人でもいると、ストレスじゃないですか?

そんなヤツから放たれる、

理由の分からない「お前のことが嫌い」が一番面倒。

 

 

 

「嫌い」という考え方は、1つの理由だけでは成り立たない。

相手が抱く別の考え方や欲求、そのときの状況などが絡み合って成り立っています。

 

なのでどうしても、相手の考え方を洗いざらい話してもらい、把握しておく必要があると思うのです。

 

 

ポイント

たとえば、上司から「仕事が遅いから嫌い」と言われたからといって、仕事を早くしても状況は良くならない。

なぜなら、仕事が遅いという理由だけで、普通は人を嫌いにはならないから。

嫌いな理由をそのまま鵜呑みにしないように。

 

 

嫌われる理由は、こっちがいくら考えようが答えは出ないので無視します。

それよりも、相手が伝えたくて抱えているネガティブな意見を吐き出させることに専念しましょう。

 

言いにくいことを言わせることによって、こちらの発言を聞いてくれるようになりますよ。

 

 

 

 

③その場にあった感情を伝える

自分は楽しくて、相手は悲しい
・・・というように、自分と相手の感情が異なっていたら、同じ話を両者同じように解釈することはとても難しいですよね。

もしも「自分の話を自分と同じように楽しく聞いてもらいたい」ならば、まず初めに冗談なんか言って相手を楽しい気分にでもできれば、おそらく自分と同じ捉え方で理解してくれるでしょう。

 

 

しかし、

わたしの上司のように、偉そうに上から物を言う人は、どうやらこれが理解できないようです。

 

イライラしながら何かを伝えようとしたり、自分の言い分が理解されないと相手を責めてくるんです。

 

 

 

ドッペルおにいさん
日頃から高圧的で否定と口の悪い言葉で指示を出してくる上司がいます。

よく、「あれ?今日は元気ないよね」という発言をしてくる。

普段から元気が出るような言動をしないヤツから言われるとマジむかつくわ

 

 

 

相手に何らかの影響を与えるものの1つに、感情を用いる方法があります。
感情の共有は時間も手間もほとんどかからないので、とても便利ですよね。

 

 

しかし感情は、良い意味でも悪い意味でも、簡単に伝染してしまう。

 

感情のコントロールができない人にとっては諸刃の剣

 

 

 

知り合いと話すとき、表情・声色・態度・言葉遣いがいつもより違ったら、「ん?」って思いますよね。

 

 

どんなに仲が良くても、相手がイライラしていたら自分もイライラする。

逆もまた同じ。

 

 

 

ポイント

あなたの感情はあなただけのものじゃない。

感情は外部に漏れやすいことを覚えておく!

それに伴って、相手の行動は良い方にも悪い方にも変化するのだから。

 

 

 

 

④未来をイメージさせるような意見は聞いてもらえない

威圧感を用いて相手に恐怖を与えることで、自分の主張を無理やり押し通そうとするヤツはたくさんいる。

 

 

部下に指示を説明するのが面倒だからと、強い主張で切り出して指示した気になるバカ

「自分はお前よりも博識だ」と分からせるため、相手の意見はまず否定するバカ

などなど。

 

 

 

 

「恐怖で無理やり押し通した方が楽じゃん」

などと思うかもしれんけど、人間には『習性』というものが存在するのですよ。

 

 

 

それは何かというと、

 

自分にとってプラスだと感じる人間・モノ・出来事に接近する

逆にマイナスだと感じるものは回避しようとする。

 

 

 

つまり、

『快楽に向かって進み、苦痛から遠ざかる』という習性。

平気で恐怖を与えようとするヤツは、この習性を理解していません。

 

 

 

そもそも苦痛を感じる人と関わりたくないのに、

恐怖で無理やり従わせられそうになるとか・・・

ふざけんなって話よ。

 

 

 

 

恐怖や不安は、人を行動に駆り立たせる感情じゃない。
退かせたり、凍りつかせたり、放棄させたりする。

つまり、相手とケンカしたいときに使うヤツです。

 

 

 

恐怖や不安を与える言葉

「このままだと、良い会社に入れないよ」
「このままだと、結婚できないよ」

などなど。

将来の危険を呼びかける発言をしても、

相手はやる気を失い、行動させるよりも固まらせてしまうだけ。

 

 

勉強させたいなら、

「あなたは英語が得意だから、一度海外にでも行けばやりたいことが見つかったりしない?」とでもいえばいい

 

 

 

 

「勉強しなかったら良い会社に入れず、負け犬のような人生が待っているよ」

・・・こんな発言、いったい何の役に立つの?

 

 

 

将来の危機感を与える「ムチ」を使う理由とは

将来のことばかりに目が行っているような人は、
恐怖で周囲に影響を与えようとしてしまう癖があります。

 

その理由は単純です。
普段から現在に目を向けられていないから。

 

ドッペルおにいさん
気が付いたら、相手の未来を考えてしまっていない?

未来の相手と話をしてるの?

現在の相手を見ながら会話ってするもんでしょ?

 

勝手に相手の未来を想像しないでください

現在の相手を見てあげてください。

 

 

 

相手は他人からどんな話を聞きたいのでしょうか?

暇を持て余している人は、楽しい話。

悩んでいる人なら、「事態を好転させられるかもしれない」という『期待』じゃない?

 

期待感を相手に与えられる言い方ができるようになれば、相手はきっと行動してくれるでしょう。

 

 

 

ドッペルおにいさん
相手の未来のことばかり考えているから、現在の相手と揉めるんだよね。

 

 

 

⑤悪い情報よりも良い情報が聞きたい

たとえ伝える内容がネガティブでも、誰もが前向きになれるようなメッセージを伝えられたら何も問題はない。

 

 

論外なメッセージの代表例が、

「君のこういうところが問題だ」

「あなたのために言っている」

「君は気付いていないだろうけど」

みたいな、一見重要そうな内容でも、気の滅入るような意見なんか誰も聞きたくはないんですよね。

 

 

 

 

とはいえ、相手にとって悪い情報を伝えなければならないことは頻繁にあるワケで。

 

そんなときは、

より慎重に「どうしたらこの情報を聞きたい気持ちになるのか?」と考え直さなきゃいけない。
「悪いこと言われそうだな」って思われたらおしまいです。

 

「アイツは俺のことをわかってくれない」などと腹を立てることもあるでしょうが、

気持ちを伝えるのって、すごく大変なこと。

 

 

 

「オレの言ったことは分かってもらえるんだ」

そう考えること自体、そもそも自惚れ発言なんですよね。

 

 

 

冷静に相手を眺めてからメッセージを考えよう

恐怖ではなく希望を導き出すメッセージを再構築していくコツは、相手の情報収集にかかっています。

 

「どんな話に興味があるのか?」

「良い所はなんだろう?」

「現在感情的になっていないか?」

などが重要な情報です。

 

 

ある程度情報を集めたら、

 

「○○なところが問題だと思いますが、○○なところは尊敬できるし、私は好きです」

などと、問題点と相手の良いところを織り交ぜるような感じでメッセージを伝えてみてください。

 

 

相手がストレス状態のときは?

人はストレスを抱えると、危険を察知する能力が上がってネガティブになりやすい。

問題点と希望が混ざったメッセージを伝えたとしても、問題点にしか目が向かなくなることもしばしば。

そんな人に向けた有益なメッセージは考えるだけムダ。

日を改めるか、諦めましょう。

 

 

 

まとめ

意見を頭で考えたり、実際に述べるのは自由。

 

ただの雑談ならば好きに喋っても結構だけど、重要なことを伝えたいときは今回学んだことを意識してください。

 

最重要ポイントをまとめておきますので確認してください。

 

 

 

メッセージを伝えるときは・・・

  • 説得を目的とした意見は相手の言い分を無視してしまう。心は動かせない
  • 自分の意見を述べる前に、まずは相手の意見を聞きましょう。相手の気持ちを考慮するのは基本中の基本。
  • 気の滅入るメッセージは誰も聞きたくない。相手に伝えるメッセージは、相手を冷静に眺めて適切な内容にする
  • 相手の心に余裕がなく、ストレスを抱えていそうなら、重要なことを伝えても聞いてはくれない!
  • 「このままだと〇〇だぞ」というメッセージは、行動を促すものじゃない。 『今』の相手が期待しているメッセージを送ろう
  • 自分の感情次第でメッセージの捉え方も変わる。感情的になりやすいのであれば、せめて言葉遣いを改めましょう

 

 

 

 

ドッペルおにいさん
今回のことを心掛けるだけで、人間関係を良くすることができる!

現代において、人に好かれる能力を身につけておいて損はない。




知ったかぶりが生まれる原因を知って、人間関係を良くしていこう

本記事では、何かを知ることの難しさについて知っていただくことを目的としています。

 

自分のことを「物知り」とか「頭が良い」などと思っているアナタ。

 

日ごろから誰かと衝突してストレスを溜めてたりしませんか?

 

 

 

ポイント

人間関係は、どちらかが人の話を聞かなくなっていくと崩壊する。

人の話を聞く姿勢を絶やさないためのポイントは、

自分はバカだと自覚すること、何かを理解することが難しいことを知る。

この2つにある。

 

 

人の話を聞くことの重要性を理解してくれた人は、

 

『知ったかぶり』の存在について知っておきましょう。

 

きっと、人間関係を向上させる手助けとなります。

 

 

 

 

知ったかぶる2つの理由

物事の「仕組み」を知らなくても、自分の欲求を満たせる。

そんなもので世界は溢れていたりする。

 

例えば、

コーヒーメーカーの構造を知らなくても、おいしいコーヒーを作れる

のりの成分を知らなくても、紙に塗るとくっつく

メールの送受信の構造を知らなくても、送りたい人に送れる

 

そして・・・、

愛を知らなくても、人は恋をすることができる!

 

 

・・・まぁとにかく、考えなくても特に問題ないものに関しては無頓着。
知らなくてもなんとも思わないということ。

 

 

 

 

さて、

ここで問題。

 

 

『洋式トイレの仕組み』について説明してください

 

ほとんどの人が洋式トイレにお世話になってきているでしょう。

「トイレの仕組みを何となくで構わないので説明してください」と言われたら、

「それくらいなら言えるかも」と思いませんか?

 

 

でもね、冷静に考えてみてください。

 

トイレの水を流したらどのような動きをするのかって知ってます?

 

「知るか」ってなるよね。

 

 

身近にあるものだから、ついつい「説明できると思う」ってかっこつけちゃいそうだけど・・・

 

 

全然そんなことはないのだ。

 

 

ドッペルおにいさん
要は、

「身近にあるから理解している」と勘違いしていることが多いってこと。

実際にはわずかな理解のくせに、変にかっこつけようとすると知ったかぶりになるぞ

 

 

 

知ったかぶりで人に迷惑をかけないためにも、

どうして知ったかぶってしまうのか、2つの理由を見ていきましょう。

 

 

 

①漠然とした知識なので、線引きができていない

まず1つ目は、知識の線引きができていないから。

 

「わかっている」と錯覚してしまう原因はまさにこれ。

 

いざやってみると、

「あれ?思ったより知らねえな、できねえな」

そんな経験あるよね。

 

線引きが苦手な人ほど、そういった経験が多くなりますよ。

 

 

そもそも知識の線引きというのは・・・

 

 

例えば、

「心理学に興味があります~」というわたしですが・・・

心理学の専門用語に興味があるワケじゃないので知りません。

 

こんな感じで、

知っていること・知らないことの知識の線引きは必ずあるんですよね。

 

 

自分の中でいい感じで線引きされていれば、

「心理学に興味があるくせに、オレより専門用語知らないじゃんww」

などと煽られても、変に競争意識をもたなかったり、知ったかぶることもなくなります

 

 

自分が何を知っていて、何を知らないのか?

その線引きが上手い人って、知らないことを学ぼうとするんですよね。

だからこそ、人の話をしっかり聞こうという姿勢がとれるということです。

 

 

相手がそんな謙虚な態度で自分の話を聞いてくれたら、

こっちは何としてでも有益な情報を相手に提供しようと頑張っちゃうよね。

 

 

そんな人間関係ってステキだと思わない?

 

 

 

注意

線引きができていないと、

「自分が分かっていないことを知らない」状態に陥ることを覚えておく

 

 

 

②「知らない状態」を避けようとする

2つ目の理由は現実逃避

 

今まで知っていると思っていたことが、実は意外と分かっていなかった。

そんな不快感にも似た状態でいることは耐えがたいので、現実逃避をします。

 

だからといって、

知ったかぶりでそれを誤魔化すことを続けていくと、「頭がいいんだ」と自惚ることになる。

 

 

 

特に注意したいのが、何となく知っていることを分かった気になること。

 

何となくというか、中途半端に知っている知識は、間違いなく分かっていないはず。

 

 

 

うーん、よくわかんないよね。

 

 

 

理解を深めるために、

以下の3つの質問を順番に考えてみて下さい。

 

 

あなたは、『ファスナー』についてどのくらい知っていますか?
10段階評価で答えてください。

 

 

だいたいの人は、3~4の評価で答えるのではないでしょうか?
ファスナーなんて何も考えずに扱えるはずだし、何より身近にあるからね。

 

 

 

ファスナーはどのように密閉していきますか?

その仕組みを答えてください

 

ファスナーが付いた服をわたしはよく着ます。

しかし、この質問には全く答えられません。
実際のところ、何も分かっていないことに気付かされる・・・。

 

 

あなたは、ファスナーについてどのくらい知っていますか?
10段階評価で答えてください

 

改めて問われると、ファスナーの最初の評価よりも数字を低くするのではないかな?

 

 

まぁこんな感じで、

理解していたはずの知識が

「思っていたほど知らんかった」に変われば、過大評価だったことに気づきますよね。

 

 

ここまでくれば、謙虚になれるのですが・・・。

そううまくはいかない。

 

 

なぜなら、

知らなかったという事実に向き合うのは非常に難しいから・・・

 

 

 

知らないときは、「分からない」を心掛けよう

自分の知らないことを相手から指摘されると、知らなかった事実と向き合う覚悟が必要

 

そもそも、どうでもいい内容であれば、

「へぇー。知らなかった。物知りだね!」などと言葉にすることができるよね。

 

 

でも、それが自分の得意分野で、自分が知らなかった場合ならどうだろう?

 

 

自分の得意なことを、それ以上に他人が詳しかったらムカつくよね。

 

 

一瞬でもムカついたら最後、

「それは知らなかった」などとは口が裂けても言いません

 

 

「新しい知識が増えた」喜びよりも、傷ついたプライドの修復が先にくるんだよね~。

プライドを重視してしまうから、いつまでも中途半端な理解のまま。

 

 

得意なはずのそれを、まともに説明できやしない。

 

 

 

ドッペルおにいさん
好きなものだけでいいから、得意なものだけでいいから・・・

大事にしている知識くらいはさ、せめて「分からない」って言えたらいいよね。

 

 

 

 

まとめ

わたしやあなたが持っている知識には、知っていること知らないことがある。

大前提として、これを忘れないようにしたい。

 

また、自分の得意なことや好きなことなど、

分かっていることだけを誰かに教えるのではなく、分かっていないことも相手に伝えることも必要。

 

 

 

 

得意なことだろうが、知らないことは必ずある。

分からないことは分からない!

 

プライドを守ろうとそれを怠り、

長々と喋って知らない事実を誤魔化すのはやめる!

 

 




相手の粗探しをせず、より良い人間関係を築きたい人へ贈る、10個のアドバイス

 

相手に対する印象を歪ませる10個のパターン

 

本記事からは、『相手に対する印象』について学んでいきましょう。

 

 

 

特に第一印象が重要

前の記事では、「なぜ第一印象が重要なのか?」について書いております。

まずはそこからお読みいただくと、よりしっかり理解が深まるはずです。

第一印象はどうして重要なのか?

 

 

前記事では、しつこく第一印象の重要性について語りました。

本記事では、第一印象というよりも、相手の印象について焦点をあてていきます。

 

 

 

相手に対する印象が歪めば、人間関係では様々な問題が発生します。

 

 

 

①「他の人も自分と同じ考えを持ってくれている」

自分自身の考えを過大評価しすぎている人ほど、こういう考え方になりやすいです。

自分の力だけで考え出したアイデアが誰かに受けいれられると、「やったぜ!」と興奮しますよね。

すると、「他の人も関心を持つに違いないぜ」などと思い込んでしまいがち。

 

そんな意見を相手が受けいれなかったらどうなるでしょう?

「コイツは変なヤツだ」などと決め付けるんですよね。

それ以降はその人のことを、「合わない」などと思ったりします。

 

 

「あの人って変だよね」と決め付けて否定的になるのは構いません。

 

しかし必要なときに、

「もしかしたら自分の考えが間違っているのでは?」と、自分に対して否定的になることはできるのでしょうか?

 

 

 

ドッペルおにいさん
お笑い好きなわたしは、よく(自称)面白いボケを考え付きます。

とはいえ、笑わない人は笑わないよね。

・・・こう考えるクセってすごく大事。

 

 

 

 

②無意識に感情で相手を決めつける

少し考えてみてください。

とある誰かを目視にて認知したあなたは、その相手と世間話をしました。

 

さて、

相手のプラスの面とマイナスの面を見つけてください。

 

 

・・・は?ですよね。

 

 

 

わたしもみなさんも、1日に色々な人と会ったり会話をするでしょう。

そのたびに、相手のプラスの面とマイナスの面を導きながら相手と接しますか?

 

とんでもない。

脳みそがパンクしちゃいますよね。

 

 

注意!

会う人会う人に対し、”本来の姿”を見ようとするのは骨が折れる。

そうならないために手っ取り早いのが、

自分が相手に抱いた感情を判断材料として、相手を決めつけること。

 

 

「とっさに湧き起こった感情で、好き嫌いを決めている」だなんてとんでもないですよね。

 

要するに、

相手の第一印象が好意的だった場合は、

「リスクは少ない」「いい人だ」などと勝手に確信してしまうワケです。

 

 

そもそも感情って不思議なもので、

例えば、笑顔がステキな人を見ると、「この人は信用できる」などと感じますよね。

そんな、ほんの些細な出来事で左右されてしまうのです。

 

 

ドッペルおにいさん
まとめると、

第一印象で相手を判断するのは、その時の自身の感情と協議してからということね。

となると、その時に自分の機嫌が悪かったりしたら最悪だよね。

いずれにせよ、反射的に行われた判断は、あとでじっくり疑ってかかるべきだと分かります。

 

 

 

 

③妬んでいる

感情において、最も愚かな感情は妬みだとされています。

 

何故なら、

妬みによるメリットは存在しないし、むしろ苦痛を覚えるきっかけになるからです。

 

 

そういわれると、「そんなの当たり前やん!」と思いますよね。

 

にもかかわらず、

『妬む』という道を選ぼうとしてしまう人がいるのは一体なぜなのでしょう?

 

 

 

 

妬みとやきもちは別物

ちなみに、

妬みは2人の人間が居ないと成立しない。

一方でやきもちは、3人の人間がいないと成立しない。

 

 

 

 

一度妬みを感じてしまうと、
その人に手を貸そうとはしないだろうし、相手の邪魔をしたりするかもしれません。
そしてその人が事故に遭ってでもしたら、密かに歓声を上げるでしょう。

 

 

ドッペルおにいさん
妬みの相手で選ばれるのは、主に自分と共通な部分がある人。

たとえば、「自分の同級生が人生成功してて腹が立つ」などだね。

 

 

 

そんな悪影響しかない妬みに振り回されないためには、他人との比較をやめる必要があります。

他人との比較をやめるのはとても難しいですが、なるべくそれを減らすことなら可能です。

 

 

どんなに小さなことでも構いません。

自分の得意なことや、好きなことを1つ見つけるしかない。

 

 

 

「いやいや、そういうのは簡単に見つからないだろ!」と思われるかもしれません。

 

 

 

ならせめて、

「目標にしている人間以外の誰かを妬むのは時間とエネルギーの無駄である」

ということだけは忘れないようにしてください。

 

 

 

ポイント

「イケメン・もしくは美女になって、モテモテになりたい。」

そんな考えならば、自分よりもイケメン・美女な人を妬むのはまだ理解ができます。

しかしそうでなければ、そんな馬鹿げた行動をするのはやめましょう。

 

 

 

ドッペルおにいさん
ちなみに、わたしの妬みの対象となるのは、

自分より面白い職場の人や友人、もしくは心理学に詳しい人達になるのかなぁ?

 

 

 

 

④相手に対する答えをすぐに見つけ出そうとする

相手を観察して、「あの人は○○だから、○○なんだ」。

そう発言したときは、早急にその考えを疑ってください。

 

 

そもそも、

「相手がどんな人か?」という問いに対する答えは、とても複雑です。

そのため、しっかり時間をかけて答えを見つけ出していく必要があるのです。

 

 

 

考えてもみてください。

 

あなたが誰かから質問されたとき、

即答したり、何も考えずに本心で答えてしまっていませんか?

 

 

Aさんのことをほとんど知らないのに、
「Aさんって○○だよね?」と聞かれたとき、無理に答えてしまう。

政治に何の興味もないのに、

「政治の○○についてどう思う?」と聞かれると、かっこつけて何とか答えようとする。

など。

 

 

 

複雑すぎる質問に対して即答していると、面倒ごとに巻き込まれやすくなります。

複雑だったり、興味もないような質問をされたときは、「分かりません」を心がけましょう。

 

 

何でもかんでも知ろうとしたり、

相手の質問に答えられるように、色々な意見をしっかり持とうするのはストレスです。

 

 

 

ドッペルおにいさん
「だってあの人、○○じゃん!」などと言う人ほど信用できん。

だってその考えって、第一印象をもとに後づけされているものだからね。

たとえば初対面で、「あの人は性格が悪いに違いない」などと判断したら?

その裏づけとなる理由やエピソードに敏感に反応するよね?

 

 

 

 

⑤「身近にあるから、知っている」

「あなたの親友、職場の人、家族はどのような人ですか?」と聞かれたとしましょう。

あなたならどのように答えるでしょうか?

 

親友も職場の人も家族も、身近にいる人達です。

なので、「知っていることは多い」などと思いがちですよね。

 

 

・・・残念ながらそれは勘違いです。

 

 

 

「○○さんのことで何か知らない?」と聞かれても、

「他人のことなんて分からねぇよ!」なんですよね。

 

 

 

「他人とは複雑な存在で、分からない」

これが本音。

 

 

しかし、質問された以上は何か答えなきゃいけませんよね。

そこで辿り着く考え方が、周りの意見を参考にするなのです。

 

 

ドッペルおにいさん
周りの意見を参考に発言したら、そりゃあ誤解も生まれるわな。

 

 

 

周りの意見を参考にするのは確かに大事。

だけど、複雑で気軽に語れないような(特に人間関係)に関しては、もっと慎重に考えるべきではないでしょうか?

 

他人の意見をまるまる言葉にしただけなのに、「これは自分の意見だ」などとは思わないようにしましょう。

 

 

 

ポイント

例えば、

周りの意見が「あの人は仕事ができない」ならば、「仕事ができない」というワードを自分は使わない。

いざその人を観察すると、「なるほど、書類整理が苦手なんだな」などと色々と見えてくるかもしれない。

そしたら、それを改善するアイデアを相手に伝えてあげればいいだけですしね。

 

 

 

少しでも相手の話を支持してしまうと、もう後戻りができません。

 

「え?お前だってアイツのこと嫌いなんだろ?」などと言われたらどうしようもないですよ。

 

 

 

 

⑥相手の立場になって考えようとする

「相手の立場になって考えられれば、人間関係はうまくいく」

よく聞くフレーズではありますが、これを実行するのってめっちゃ難しくないですか?

 

 

冷静に考えてみてください。

 

状況関係なく、あなたが相手の立場になれるような天才なら問題はないですが・・・。

しかしあなたは、身の回りのほとんどの人に興味なんかありませんよね?

 

 

「相手の立場で考えなければ」と思うのって、相手との関係がうまくいかず、負の感情を抱いているときですよね。

そんな、対立している相手に興味を持ち、相手の立場を思いやるのって無理じゃないですか?

 

 

相手に対する怒りに支配されて、思いやりどころじゃないでしょう。

 

 

そんな状態で考えても答えはでません。

 

 

ですので、

実際に相手の立場を”体験”してみるが正解です。

 

 

 

考えてもダメな理由

子育てに苦戦するパートナーを見て、「自分ならもっとうまくやれる」

おいしくない料理を食べて、「自分でつくった方がまだマシ」

つまらないyoutubeをみて、「自分の方がいい編集ができる」

などと考えたことはありませんか?

そんなときは、実際に自分で同じことをやってみてください。

・・・できないよね?

できないということは、

そもそもあなたには相手の立場で考える能力が無く、どこか他人事かのように考えているだけです。

 

 

「相手の立場で考える」という考え方はいいんだけど、それだけじゃまだ足りない。

 

 

 

 

では、「相手の立場を体験する」とはどういうことか?

ほとんどそのままの意味です。

役割を交換してみてください。

パートナーがやっていることを全て引き受けて、

職場の人の仕事をやってみて、

あなたが店長なら、今度はお客さんとして。

 

相手のことが知りたかったら、体験してみたらいいんです。
効率よく相互理解が行えて、相手に抱いている負のイメージが抜けていくはずです。

 

 

 

ドッペルおにいさん
「役割を交換するなんて面倒くせぇ!」

そんなせっかちな人は、本屋に行って小説を読んでみては?

主人公が体験していく物語を一緒に経験してみると、共感能力が鍛えられるでしょう。

それもやりたくないなら、相手から嫌われても文句言うなよ~

 

 

 

 

⑦相手に期待しすぎ

相手に期待する行為は、人間関係はもちろん、自身の幸福度に影響を与えてきます。

いつも何かに期待していたり、無駄に自信が高いような人は、幸福感は上がらずに低いまま。

 

 

いろいろな『期待』

(本を読めばちょっとは賢くなるはずだ)
(喉の渇きは、水を飲めば解消するはずだ)
(車を運転すれば、行きたいお店へ行けるはずだ)
などなど。

これらは生活における決まりごとのようなもので、完全に頭の中に刷り込まれてますよね。
こう言われても、「脳が期待しているぜ!」などと自覚できる人は変態です。

 

 

 

 

ドッペルおにいさん
異性に告白するために、相手を体育館の裏に呼び出したしましょう。

「断られても平気だし」とかっこつけても、いざ実際に断られたら落ち込むでしょ?

極端な例だけど、これは期待していたことになるね。

 

 

 

自分の期待が果たせなかったら、仮にそれが無意識だったとしても落ち込んでしまう。

その理由はとても単純です

それは期待しているんじゃなくて、決定事項だと思っているから。
こういう人は、すぐ不機嫌になったりします。

 

 

 

かなり重要!

落ち込んだり怒ったりする人は、期待の意味を理解していません。

よく間違えやすいのは、「期待」「願望」「必然」の意味。

期待
「これができたらいいな」と思うこと

願望
「これがやりたい!」と思うこと

必然
「絶対やらなくちゃ!」と思うこと。

 

 

「オレの期待を裏切った!」とイライラしてしまうことが多い人は、物事に対する必然事項が多すぎるんです。

期待の意味を理解できていない、あるいは期待という感情を甘く見ている

残念な考え方をしていることになります。

 

 

ドッペルおにいさん
本当に期待“だけ”していたなら、そもそも不機嫌になるのっておかしい話だよね?

 

 

 

 

 

⑧知ったかぶり

知識を大きく分けると、『本物の知識』『知ったかぶりの知識』の2つになります。

本物の知識は何も問題はないですが、知ったかぶりの知識を堂々と語ってくる人は厄介ですね。

少ない情報を短時間でまとめ上げ、バカみたいに語ってきます。

 

 

 

知ったかぶりは、普段から自分の向き不向きを意識できていないと起こります。

 

 

「自身の能力を伸ばすため、色々なことに挑戦していく」
一見この考え方は、何も問題がないように見えます。

しかしそれは、自身でしっかりと管理できたらの話。

何も考えずに闇雲に当たっていると、知ったかぶりをするようになります。

知ったかぶりの知識なのか?そうではないか?は、見極めるのは大変難しいです。

 

本当に知的な人は、知っていることと知らないことの判別がちゃんとできています。

 

 

知ったかぶりを見破れ

「○○さんってどうしようもないよね」みたいな人は、知ったかぶりしている疑いがあります。

一度その人に、「○○さんってどういう人なの?」と、質問を変えながら尋ねてみてください。

全ての質問に答えが返ってきたら、残念ですがその相手は頭が悪いようです。

ただ話術が上手いだけで、○○さんのことを何も知らない

魅力的な言葉だが、中身が無い。

型にはまったようなことしか言わない・・・。

それは、相手を理解していると言えるの?

 

 

 

自分の得意分野が分かっていない、何を分かっているかが分からない。
つまり知ったかぶりをするのは、「分からない」を日頃から口にしていない人なのかもしれない。

 

 

 

ドッペルおにいさん
「分からない」が言える人間になりたいね。

「分からない」と言ってくれる友人が欲しいね。

 

 

 

 

⑨「状況」ではなく、「相手」に焦点がいきすぎ

誰かに会ったとき、

「この人が一体今どういう状況で、どういう影響を受けているのだろう!?」

そう、状況を考えられる人が、果たしてどれくらいいるでしょうか?

 

誰かと衝突が起きたときだってそうですよね。

「コイツ嫌い!」と、相手自身にばかり関心を向けているはずです。

 

会社の人とすれ違ったとき、あなたは何を考えるでしょうか?

「この人は確か○○だ」

「この人は自分とは合わない」

「今日も可愛いなぁ~、かっこいいなぁ~」

このような見方が多いと、人間関係で問題が発生してしまう。

 

 

相手の顔をずーっと眺めていても、相手のことは理解できません。

 

人ではなく、状況を見るクセを身につけたいものです。

 

 

 

 

⑩ハロー効果

ハロー効果というのは、1つの視点だけで全体像を勝手に推測しようとすることを言います。

 

 

これに振り回されている人が、あなたの身近に必ずいるはずです!

 

ドッペルおにいさん
わたしは整理整頓に興味がありません。

仕事に支障がないならOKと思うタイプです。

だけど上司からは、「片づけができないから仕事ができないんだよ」と言われていますww

ウケる。

 

 

 

要するに、ハロー効果って気付かないうちに発動しているものなんですよね。

飛びぬけて目立つような相手の特徴を見てしまうと、その情報のせいでまともな考え方をしなくなります。

これにより、人や物を手早く不正確に評価しているのです。

 

 

 

ポイント

  • 「イケメンや美女は知的で友人が多い」
  • 「都会に住む人は冷たい」
  • 「タバコを吸う人はすぐにイライラする」

 

 

 

 

 

そうなると、

たった1つの情報で相手を決めつけたりして、

先入観や偏見に振り回されていくだけです。

 

 

 

先入観・偏見を減らすには?

「結果」にばかり焦点を当てて誰かを認識・評価しないこと。

大切なのは、相手が置かれている『状況』です。

例えば、相手の行動が気に入らないときは、

「何故あの人はあんなことをしたのか?」と自分の頭で考えるようにしましょう。

 

 

 

相手の色々な一面を知ると、ひどく幻滅するかもしれません。

だけど、自分が今まで都合よく見てみぬフリをしていただけで、相手はいつも通りであることが多いんですよね。

 

 

 

ドッペルおにいさん
まともな理由を言わずに人の文句を言ってばかりな人って居るよね。

下手に関わると、考えることをしなくなったり、頭が悪くなったりします。

その結果、偏見が多くなって人間関係が悪くなることに繋がる。

 

 

 

 

 

まとめ

 

わたしが重要視するべきだと考えるのは2つです。

 

 

一つ目は、これから自分の身に降りかかってくる物事の区別。

自分の問題にしろ、相手の問題にしろ。

物事は、3つのうちのどれかに該当するはずです。

 

①「あなたならできるはずだ」「これならうまくいく!」と、期待しているのか、

②「別にやらなくてもいいけど、やってくれたらわたしは嬉しい」「やってみたい!」と望んでいるのか、

③「絶対やれよ?」「これができないと、イライラする」と、必ずやるべきことなのか

 

 

 

あなたが上司なら、部下に仕事を与えるときに。

あなたがパートナーに何らかのお願いをするときに・・・。

 

人間関係でストレスを抱えている人は、時間をかけてでも分類する必要があると思うのです。

 

 

 

2つ目は、どんな質問にも答えようとすること。

これが何故ダメなのかというと、「答えられた自分は知的なんだ」と勘違いしてしまうところ。

その答えはどこか変な所から拾ってきたものなのがほとんどなんですよね。

バカだと思われたくないあまり、自分の意見を持とうとしなくなるのは辛いお話です。

 

 

 

「あれ?答えられねぇな」

と、知らないことに気付ければ気付くほど、「もっと理解しよう」と思うもの。

 

 

質問されたら、つい答えを出して相手に伝えようとします。

そんな無意識でバカな行動を防ぐには、以下の4つの点に注意してください。

 

重要なのは、自分の頭で考えること!

①興味のないことには答えない
②答えられない質問には、「分かりません」
③複雑な質問は一旦保留にする
④「常に何か意見を言わなくてはいけない」を捨てる

 

 

 

 

わたしで例えてみましょう。

わたしは心理学とお笑いに興味がある人間です。

だからといって、心理学の専門用語はほぼ分かりません。

また他人から、「天然だよね」などとよく言われます。

しかし、心理学とお笑い好きなわたしにとっては、全く動揺するような指摘ではないのです。

 

 

 

ものすごく早い話・・・

 

「オレってバカなんだから、分からないことは分からないって言うべきだよね」

 

うん。これに尽きる。




第一印象は、面接のときだけ気をつければいいものではない

 

「第一印象で、人の○○が決まる!」などというワードを1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

とくに就職活動のセミナーや、本などでよく見かけるかと思います。

 

そんな第一印象ですが、

「就職活動における面接では重要なんだな」という認識で終わると痛い目を見ます!

 

 

「痛い目を見る」などと言われても、日頃他人から、「第一印象を良くしなさい」などと言われるわけでもありません。

 

なので、

「面接のときだけ気をつければいいじゃん!」

などと多くの人は思うことでしょう。

 

 

そう感じたのであれば、是非とも下を読み進めて頂けたらと思います・・・。

 

 

 

 

 

 

ただ最初に耳にしただけで、物事に大きな影響を及ぼす

突然ですが、二人の男性をご紹介します。

あまり深く考えず、

AさんとBさんのどちらに好感がもてるか、直感で答えてみてください。

 

 

 

Aさん

知的で勤勉で頼りがいがあり、

批判的で頑固で嫉妬深い

 

 

Bさん

嫉妬深いし批判的で頑固で、
勤勉で頼りがいがあって知的である

 

 

 

いかがでしょうか?

見ての通り、二人の性格描写は全く同じです。

 

しかし、

多くの人はこの質問を口頭で言われると、Aさんに好感を覚えるはず。

 

 

これは要するに、

「性格が異なる人間が二人居る」と感じてしまったことになります。

この現象のことを、『初頭効果』と言います。

 

 

 

初頭効果とは?

最初に言われた内容に重きを置いてしまうのが人間。

後から言われた言葉がどのような内容であってもあまり関係がありません。

初めのほうの性格の特徴が、その後に続く特徴を薄めてしまうのです。

 

 

 

 

ドッペルおにいさん
ウワサからの情報で、その人のことを勝手に決め付けてしまう。

初頭効果がまさにこれ。これが本当に厄介。

だから、「第一印象は重要」などと言われる。

 

 

 

 

第一印象は、私達の行動におけるミスを引き起こします。

そのミスを簡単に言えば、
第一印象で好感を持った人に対して、その後の評価が甘々になったりするなどです。

 

 

 

 

ある決断を早急にしなくてはならないとき、「最初に耳にした意見」を基準に考えがまとまりがち。
最初の意見が物事を左右することは、日常生活ではよくあります。

 

 

 

 

因みに・・・

物事に影響を及ぼすのは初頭効果だけではありません。
後から入ってきた情報の方が記憶に残りやすいという現象も存在します。

このことを『親近効果』と言います。
新しいものが入ってくると、古いものは外に追い出されるイメージです。

 

 

初頭効果と親近効果に注意する

一番影響を及ぼしてくるのは『初頭効果』です。

とくに、すぐに何かの対応や判断が必要なときは、初頭効果の影響が強まります。

 

注意

例えば、

「あの人のことどう思う?」と聞かれたときに即答すると、第一印象で判断した内容を伝えてしまう。

 

 

ドッペルおにいさん
ちなみに、ある程度時間が経った情報は、親近効果が強まります。

だいぶ前に聞いた話の内容を思い出してみてください。

記憶に残っているのは結論なことがほとんどですよね?

 

 

 

途中の内容をしっかり考慮しようとしないと、初頭効果の影響を受ける。

これはつまり、第一印象が歪むという意味です。

 

できることなら、相手がどのような人であるかを見極めて判断していきたいですよね。

でもこれって、すごく難しいことなんですよ。

 

それは何故かって?

周りの人間ひとりひとりに対し、

あなたはじっくり時間をかけて判断していこうなどと思いますか?

 

そんなヒマはないはずです。

第一印象で相手を決めつけて、その人のことはおしまい。

それで良いじゃん?

 

 

覚えておこう

「最初」の印象
「途中」の印象
「最後」の印象
これら全てを考慮させなければ、「本物」は分からない。

 

 

 

第一印象がなぜ重要なのか?

だいたいの内容はお分かり頂けたでしょうか?

 

自分達に影響を及ぼしてくる第一印象は、様々な理由で歪んでしまいます。

一体どのように歪んでいくのか、次の記事ではその原因について紹介しています。

 

「周りから理解されたい!」と思っているのであれば、是非読んでください!

 

 

 




「当たり前」が守れずに罪悪感に悩まされるくらいなら、コッソリ書き換えてしまえ。

前記事のリンクはコチラ!

罪悪感は自分を苦しめる。そしてどんな罪悪感が自分を苦しめるのか?

 

 

 

 

罪悪感の餌食にならないために知っておきたい4つのポイント

罪悪感と上手に付き合っていくために、「罪悪感を覚えたとき、どんな行動をとりやすいのか?」について知っておきましょう。

 

まず、罪悪感(悪いことをしてしまった)という自覚が芽生えたら、あなたならどういう行動をとりますか?

まずは謝罪?

これからの態度を改める?

 

さて考えられるのは、普通はこの2つですよね。

 

しかし実際の行動はどうでしょう?

ちゃんと謝罪ができていますか?改善できるところを見つけようとしていますか?

いいえ違います。

 

多くの人は、自分の行いを正当化しているのではないでしょうか?

 

 

悪いことをすると、「償い」とか「謝罪」という選択肢が浮かびますよね。

つまり、「あの人に悪いことをした以上、頭が上がらなくなってしまうのでは?」という思いに囚われるんですね。

でもそんなこと、そう簡単に許せますか?

 

特に、相手が自分よりも立場が下の場合、悪いと認める行為は覚悟と勇気が必要です。

しかし、わたしたちはそんなに強くなどありません。

罪悪感を感じている人ほど、自分の非を認めるワケにはいかないのです。

だから自分の行いを正当化してしまう・・・。

 

 

謝れるパターン

職場で誤って隣の席の人の飲み物をこぼしてしまい、机が少し汚れただけの場合は・・・
正直に「ごめんね」と言って拭いてあげるはず。

 

謝れないパターン

では自分が飲み物をこぼしたせいで、相手のパソコンが動かなくなったりしたらどうでしょう?

相手が「大事なデータが入っていたのに…!」と顔面蒼白になっていても、あなたは素直に謝罪ができますか?

きっとあなたの頭の中には、
「パソコンの近くに飲み物なんて置くんじゃねえよ!」という考えが浮かんでくるはずです。

最悪、「お前だって悪い」などと責任転嫁したりします。

 

 

このように、罪悪感に振り回されると正しい選択ができなくなります。

そうならないためにも、どんなときに罪悪感の被害に遭いやすいのか?を知るポイントを4つご紹介します。

 

 

 

①「そんなの当たり前」が絡み合うと、罪悪感の餌食になる

実は皆さんのなかには、様々なマイルール(当たり前)が存在しています。

そんなマイルールですが、いくら考えても気付くことができません。

 

「働いていない人はダメ人間だ!」と思っていると、
もしも自分が働かなくなった暁にはとんでもない罪悪感を覚える。

働くのが当たり前だと思っていても、働かないときは訪れます

「仕事で遅刻するヤツは社会人失格だ!」と思っていると、
1分でも遅刻してしまったとき、とんでもない罪悪感を覚える。

遅刻するのは人間失格だと思っていても、疲れているときはある

 

 

「こうしなければならない」「これをしてはいけない」

という思い込みを持っていると、自分がそれを破ったときは激しく自分を責めてしまう。

マイルールに縛られ、自分を責めている人に対し、「人間そういうときもあるよ!」などという慰めの声は届かない。

 

ドッペルおにいさん
マイルールが当たり前になると、周りの「当たり前」に共感できなくなるよ・・・

 

 

 

 

②「良い人」は、罪悪感の餌食になる

 

周りの期待に応え続けたり、「いい子」のまま大人になると、罪悪感の餌食になります。

普段はとてもいい人だけど、心の中では強い自責の念に駆られていることが多々あるはず。

 

わたしで例えてみましょう。
表面上は「人の気持ちを汲み取れる」です。

しかしその分、『表の世界』では処理できないストレスは沢山あります。
処理できなかったストレスは、『裏の世界』で処理をしています。

(瞑想したり、1人の時間を作ったり、時には影で文句を言ったり・・・)

 

 

よくニュースなどで、
「身なりのいい上品な人が万引きをしていた」
「真面目できちんと仕事をしていた人が犯罪に手を染めていた」

「にこやかで優しそうなあの人がまさか・・・!」

そんな言葉をよく耳にしますよね。

でもこれって、何ら不思議なことでもないんです。

 

 

「良い人」なのは、あくまでも表の世界の話。

「良い人」が表の世界でストレスを抱えたら、裏の世界でしか解消できない。

そして「良い人」が裏の世界で過ごすとき、果たして善意ある行動をするかどうか・・・?

 

 

「良い人」だからこそ生まれたストレスは、
「良い人」をやめない限り、減らすことはできないんですよね。

 

そもそも、

コソコソ隠れてストレス解消をしなければならないような環境を作っていること自体、変なんだよね

 

ストレスの解消方法でよく選ばれるのは、お酒やギャンブルや煙草でしょう。
ですがそんな解消方法では、また新しい罪悪感を増やす悪循環になるのは目に見えている。

 

表の世界の罪悪感は、裏世界で確かに解消される。

しかしそれでは、裏の世界で新しい別の罪悪感を生み出すだけ

 

 

 

 

③長所のせいで罪悪感を覚える

自身の長所をうまく発揮できなかったとき、特に罪悪感を強く覚えることをご存知ですか?

 

例えば普段周りの人から、
「優しい人ですね」とか「頭が良いですね」などと言われているとしましょう。

でも・・・

どんなに優しい人でも、たまにはむしゃくしゃしてイライラしていることだってあります。
頭の良さを活かせず、逆に足手まといになってしまうことだってあります。

 

すると、後で激しく後悔しますよね?
そこで感じた感情こそがまさしく罪悪感。

 

イライラして周りに強く当たってしまうことはよくあります。

だけど周りから「優しいね」などと言われている人は、それに加えて罪悪感を覚えるのです。

まさしく、長所のせいで余計なストレスを抱えている・・・。

 

「長所」とは、”常にそういう自分で居なければならない”という意味ではありません。

あくまでも長所なんです。

 

 

 

④気付かぬうちに罪悪感を感じすぎて、感情が麻痺している

 

罪悪感を覚え続けると麻痺してきます。
そしていずれは感じることは無くなり、最終的には感じていることにすら気付かなくなる。

 

「ギャンブルにハマるのは良くない」
「お酒に溺れるのがダメなのは分かっている」
などと初めは確かに思う。

しかしそれを繰り返すと、「でもこういうときみんなやるし別にいいじゃん!」などと正当化していくのが人間です。

 

 

だって、よく考えてみてください。

「お酒の味が好きでもなく、ただストレス解消を目的として毎日お酒を飲んでいる」

「タバコは身体に悪いことは知っているが、吸っている」

「人の陰口は良くないが、言わないと気が済まない」

 

本来であれば、これらは罪悪感を感じるに値する発言たちです。

 

良くないことをやっているのに罪悪感を感じないのは異常。なのにどうしてこれからも、酒に溺れたりギャンブルに身を投じたり、人の悪口ばかり言うのでしょう?

 

そんな彼らに、罪悪感はないのでしょうか?

いいえ、ただ罪悪感を認知できないだけです。

 

 

覚えておく!

「○○するのは良くない」と分かっているからこそ、罪悪感は麻痺させなければならない。

じゃあ感情を麻痺させるにはどうするか?ー強い刺激が必要です。

強い刺激を得るにはどうするのか?

・・・新たに罪悪感を覚える状況を作り出す必要があります。

アルコール依存は、まさにコレですね。

 

 

罪悪感なんて、簡単に忘れてしまうんですよ。
だって、毎日毎日罪悪感に悩まされていたら、身がもちませんから。

だから、罪悪感は都合よく忘れ去られます。

 

 

 

罪悪感を放置すると、『依存』のような人間関係を築く

罪悪感は依存状態のような人間関係を築く原因にもなります。
依存状態というのは、相手のことが頭から離れられなくなるようなことを言います。
相手と自分の境界線が分からなくなるんです。

 

相手に依存してしまうと、相手分のストレスもあなたが抱え込むことに・・・。

 

例えば、

「自分の大事な子供の受験日が迫っていくほど、子供ではなく親である自分の方が心配になる」

これは、子供と親の境界線が無いがために、感情を共有している状態。

子供と親の境界線が無くなる原因としては、

常日頃から子供の成績があまり良くない

自分の子供時代の教育に問題があった

などが挙げられ、この気持ちが強いと子供に依存してしまう。

 

 

依存状態になると、相手に振り回され続けます。

 

 

 

立場が弱い人の罪悪感を煽ると、依存の関係となる

 

相手が自分の言うことを聞かないとき、過度に怒ったり「あなたは何も出来ないから」と罪悪感を煽ったりすることがあります。

 

 

主に仕事ができない部下や、言うことを聞かない子供、話を聞かない家族など・・・。

 

 

特に、依存の親子関係では、子供が反抗期になりやすいです。

 

小さい子供には自立する経済力などなく、子供が小さいうちは親に依存するような関係になります。

しかし子供が成長していくにあたって、そうした支配されるような依存状態も辛くなっていきます。

すると子供は、「自立したい」と感じますよね?

しかし親が子供の気持ちに気付かないまま、親が依存の関係を継続しようとすると強く反発します。

 

「今のあなたでやっていけるの?」などと子供に嫌みを言ったり、

「親の言うことは絶対だから」と、子供の自立心を妨げる。

 

とはいえ、まだ子供。

「子供を支配下に置きたい」と考えるような親に、感情論で言い合っても勝てません。

なので多くの子供は、親を無視したり無意味に反抗したりを繰り返す。

 

親の考えが変わらない限り、自立できる歳までやり過ごすしかないのです。

 

ドッペルおにいさん
「早く一人暮らしがしたい」「手に職をつけて自立したい」

わたしがまだ思春期の子供だった頃、毎日のように考えてたよ・・・。

 

 

 

今回の記事のまとめ

 

ポイント①

優しい人は優しさで罪悪感を覚えることがあるし、
イケメンや美女は容姿で罪悪感を覚えることがある。

周囲から自分の良い所を指摘されたときは、
長所を発揮できそうな所、できなさそうな所をしっかり頭の中で考えておくといいでしょう。

「俺って実は優しい性格だったんだ!」と気付かされるまではいい。
しかし、余裕の無いときに相手に優しくしても相手を困らせるだけ。

 

 

ポイント②

誰かを助けられなかったり、誰かをうまく愛せないと、落ち込んで罪悪感に襲われます。

だけど、

「助けようとした」、「愛そうとした」から行動したんです。

結果はどうであれ、その行動自体は間違ってなどいません。

「うまくできずに落ち込んでしまっている」という結果に焦点を当てようとすると、罪悪感の餌食となるので注意してください。

 

 

ポイント③

マイルール(こんなの当たり前)に支配されると、罪悪感の悪影響に悩まされます。

例えば、「自分は周囲から優しい人だと言われているから・・・」といって、いつも優しく振る舞おうとしないでください。

「いつも優しくしよう」というマイルールは、絶対に守れません。絶対にです。

なぜかイライラしたときは、守れないマイルールに支配されている可能性が高いです。

守れないマイルールを見つけたら、すぐに書き換えてくださいね!

誰も見てなどいませんよ?

 

 

 

ポイント④

「こんなの当たり前」を多用すると、思い込みに支配された後に、罪悪感に支配されます。

「どうしてわかってくれないんだろう?」と思ったら、冷静に相手の話を聞いてみてください。

 

さて次回はいよいよ、「どうしたら罪悪感と上手く付き合っていけるのか?」について本格的に書いています。

 

 

これからの皆さんに、必ずお役に立てる内容だと思うので、是非お読みくださいね!

今回の記事を読んで、少しでも無意識な罪悪感に気付いていける助けになれれば嬉しいです。

ありがとうございました。

 




罪悪感は自分を苦しめる。そしてどんな罪悪感が自分を苦しめるのか?

 

悩みを生み出す5つの『罪悪感』

 

「罪悪感」と聞いたとき・・・あなたは何を思い浮かべるでしょうか?、

おそらく、皆さんの考える「罪悪感」は、以下の5つのうちのどれかに該当されるはずです。

 

 

 

 

①加害者の心理

 

「罪悪感」という単語を聞くと、「相手に悪いことをして後悔している」状況が浮かんできそうですが、まさにこれのことです。

 

「相手を傷つけるような言葉を発してしまった」

「ついつい相手を軽く見て信頼関係を壊してしまった」

「陰口を言っていることが相手にバレて、相手が会社を辞めてしまった」

などなど。

 

誰かから傷つけられたとき、人は被害者になります。

被害者になった人は、「反撃したい」という衝動になります。

これを抑えきれない人は加害者となり、簡単に罪悪感に襲われてしまうでしょう。

 

傷つけられた人ほど、気付けばいつの間にか加害者になっている!

 

 

 

 

②無力感

誰かのためを想い、自分なりに頑張った。

だけど、力及ばず罪悪感に陥ってしまった。

これが『無力感』です。

 

ドッペルおにいさん
こっそり同僚の仕事を手伝ったがうまくいかず、かえって迷惑をかけてしまった。

こんなことよくあるよね!

 

 

 

 

③何もしなかった

誰かが辛い目に遭ったとき、その場に居た自分は何もしなかった

こんな場合でも、簡単に罪悪感に陥ってしまいます。

 

朝から同僚の顔色が悪い事に気付くも、「まぁ気のせいだろう」とそのままにしていたら、同僚は倒れてしまった。
このとき、

「あのときに声をかけていれば・・・!」とひどく後悔することになりますよね。

 

 

何もしなかったことを悔やみ、これを周りに打ち明けたらどんな言葉が返ってくると思いますか?

きっと、

「あなたのせいではないのだから、気にする必要はないよ」と、味方をしてくれるんですよね。

 

 

しかし、

自分が無力だったからこそ生まれる罪悪感は、間違いなく自分自身を責めさせます

そして最悪の場合、それで周囲から責められるのも自分自身の可能性もあるんですよね。

 

 

自分の無力さから生まれた罪悪感に陥った人は、「気にするな」という言葉では救われない

 

 

 

④相手から羨ましがられる

相手より自分の方が恵まれているとして、それを相手に指摘されたときに罪悪感を感じることがあります。

 

例えば職場の同僚から、

「与えられている仕事が少なくていいよね」などと言われたとします。

これはとてもうざい言動で、厄介なことにこれが罪悪感を与えてくるのです。

「あの人よりも仕事量が少ないのだから、少しは助けてあげよう」と、普通は考えますよね?

でも、本当に助けたいワケじゃないんですよね。

罪悪感を解消させる為に動く、ただの『補償行為』をしているだけ。

 

いつの間にか罪悪感を与えられ、罪悪感をどうにかするために行動するなんて絶対イヤですよね?
そのためにも、自分が相手よりも恵まれていることに、正直に感謝しなきゃいけない。

 

 

 

 

⑤イバラの道に進ませる

この罪悪感こそが、今回わたしが重きを置いているものです。

簡単に言えば、「自分で気付かない罪悪感(無意識な罪悪感」)」です。

この罪悪感は、様々な罪悪感の蓄積によるもので生まれていくので、原因の特定は非常に難しいとされます。
そしてこれが蓄積されていくと、とにかくイバラの道を選択して突き進んでいこうとします。

 

「幸せになるために頑張るぞ!」

そう決めたのに、いつの間にか現状維持の自分に戻っていたり、自分の心も身体も疲弊してばかり・・・。

そんな人はもしかしたら、頑張りを罪悪感に邪魔されて、頻繁にイバラの道に足を踏み入れているのかも。

 

例えば、
「愛しすぎたら一度距離を置こうとする」
「毎日死ぬほど忙しいのに、何とも思わなくなっている」
「何故か今までの友人や恋人は、自分を傷つけるような言動をする」

などなど。

 

 

 

 

 

罪悪感を無くしたいなら、ずっと逃げ続けるしかない

 

 

罪悪感を生み出す、

「加害者の心理」

「無力感」

「何もしなかった」

「相手から羨ましがられる」

「イバラの道に進ませる」

それぞれ5つの要因を見てお分かりの通り、罪悪感ってタチが悪いんですよね

 

特に厄介なのが、無意識に襲いかかってくる罪悪感

感じることが当たり前になってしまっている、無意識な罪悪感は様々なシーンでわたしたちを苦しめてきます。

 

 

 

ちなみに意識しやすい罪悪感は、

「加害者の心理」「無力感」「何もしなかった」の3つ。

一方で無意識な罪悪感は、

「相手から羨ましがられる」「イバラの道に進ませる」の2つ。

 

 

罪悪感によって感情が不安定になると、事あるごとに足を引っ張ってきますが、だからといって「罪悪感を無くさなければ」とは思わないでくださいね。

罪悪感を無くそうとすると、さらに罪悪感に苦しめられることになります。

 

 

 

「優しい人」は、罪悪感の餌食になりやすい

 

罪悪感が強い人は、基本的には優しくていい人達ばかりです。

例えば、
「みんなと仲良くしたい!」
「もっと優しく振る舞いたい!」
そんな気持ちが強い人は、それが果たせなかったときに罪悪感を覚えますよね。

優しい人ほど、自分の気持ちや周りの気持ちに応えようと奮起しがち。

でも、周りが自分に対する期待の全てに応えるのは無理なんですよね。

かといって、「もう自分らしく生きてやる!」と決意しても、周りを想う優しい性格は変わってはくれない。

自分がどれだけ「みんなと仲良くなりたい」と考えていても、あなたを好きになってくれない人は居る。

そういうときは、「みんなと」ではなく、「あの人と」という内容に期待を変更させなければならない。

 

 

焦らなくていい。

多くの人々は、罪悪感を覚えながら日々を過ごしています。

しかも、罪悪感の存在にすら気付けておらず、振り回されています。

 

罪悪感のせいで、余計な悩みを抱えたくはありませんよね?

そのためにも、しっかりと罪悪感との付き合い方を学んでいきましょう。

 

 

 

なんとなく罪悪感の厄介さはお分かりいただけたでしょうか?

次の記事で、「罪悪感との付き合い方」について書いてますので、是非お読みください!

ここまでお読み頂きありがとうございました。

 




人間関係は単純そうに見えて複雑。だから問題が生まれやすい。

「私とそれ」と「私とあなた」の関係を知り、今後の人間関係に活かそう

わたしたちを悩ませる「人間関係」の問題こそが「適応課題」で、「適応課題」とはどういうものなのかを書いています。

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

「私とそれ」の関係では、問題が生まれやすい

 

人は気付かないうちに、「私とそれ」という関係性を構築しています。

そして更に、人間関係から生まれる問題は、単純な問題に見えやすいです。

 

「あの人は頑固で話を聞かない」→「だったら、あの人と話をしなければいいじゃん!」

 

一見すると単純そうで、複雑な適応課題に立ち向かうにはどうすればいいのか?
関係性を見直す必要性に気付き、相手を変えようとせず、自分が少しずつ変わっていくように努めるしかないです。

自分の意識を変えられなければ、目の前に立ちふさがる問題にすら気付けないし、新しい人間関係を構築させるのなんて夢のまた夢ですからね。

 

 

「自分が少しずつ変わる・・・?」

適応課題に立ち向かうためには、自分が変わっていかなくてはいけない。

だけど、自分の「何」を変えたらいいのだろう?

 

ここでポイントとなってくるのは、「見方」になります。

 

 

 

「私とそれ」の関係は、見方を変えて対処できる

日々を過ごしていると、無意識に沢山の物語が自分の中で生まれ、そして無意識に消えていっています。

 

もしも自分で勝手に作り出した物語に惑わされていると、相手との解釈の溝の差がどんどん広がっていきます。

 

例えば、「上司と部下の関係」でいうと・・・

上司は部下に指導をし評価を下すことが求められ、

また、上司は部下に「従順さ」を求めます。

逆に部下は上司にリーダーシップや責任感を求め、
万が一部下がその希望に答えてくれなければ、腹を立てたりする。

このように、

上司なら~~すべき」
「部下はこういう存在であるべき」
というものを、多くの人は暗黙のうちに理解します。

 

例えば、「医者と患者の関係」では・・・

医者は患者の命を預かり、患者を「診断の対象である」という解釈が生まれます。
患者は医者に命を預け、「自分の身体の問題を解決すべきな先生である」という解釈が生まれます。

 

当然のごとく、これらはごく普通の解釈に過ぎませんよね?

けれど世間は、

「これが一般常識である」と主張し、時にはこれを押し付けてくることがあるんですよね。

 

『常識』の何がまずいのか?

『常識』という武器を掲げて口論をしたことが一度はあるでしょうが、これは最悪です。

その理由は、

あくまでもその人の解釈に過ぎないのに、常識に対して常識で迎え撃つと、お互いの解釈に溝ができるから。
解釈から生まれたお互いの溝は、お互いが意識していないとその存在に気付けないので、適応課題というワケです。

 

 

 

ドッペルおにいさん
常識の生まれ方は、

① 自分の役割や立場を自覚する

② ある分野の経験を積む

③ ①や②からの解釈の枠組みを無意識に作り出す

④ 「こんなの当たり前だ」と口にする

です。

 

自分とは異なる意見の相手に、「こんなこと常識だよ」と言われても、皆さんの心は動かされませんよね。

相手を動かしたいのならば、相手との解釈の溝に向き合い、相手と自分の解釈の間に橋を架ける作業が必要です。

 

 

 

解釈の溝に橋を架ける

いま一度、「適応課題に立ち向かう」についておさらいします。

 

適応課題に立ち向かう

  • 人間関係に問題が発生していることに気付く
  • お互いの解釈に溝があることを認め、「私とそれ」から「私とあなた」に関係を変える
  • 見方を変えていきながら、相手との解釈の溝の中で橋を架けられる場所がないか探す

 

 

「常識(自分は正しいんだ)」が、実はただの解釈であることは、何となくお分かり頂けましたよね?

 

 

それでは次は、相手との解釈の溝に「橋を架ける作業」に入ります。

「橋を架ける」と言われると難しそうに聞こえますが、内容はとてもシンプルです。

 

 

 

解釈の溝に橋を架ける、4つの作業

相手との解釈の溝に橋をかけてあげるには、4つの作業が必要になります。

 

ドッペルおにいさん
橋を架ける作業を知って、『常識』と『解釈』の区別を日頃から意識できるようになりましょう!

 

 

どれもこれも、相手としっかり向き合っていく心がけが大切です。

 

 

 

①自分の解釈をいったんどこかへやる

相手が中々自分の話を聞いてくれない場合は特に、
まずは一旦、自分の解釈をどこかに置く作業が必要です。

 

相手に対する自分の解釈をひとまずどこかにやれないと、橋が架けられないことを頭に叩き込んでください。

 

ドッペルおにいさん
相手と分かり合えないのは、お互いの解釈に何らかの溝があることを肝に銘じよう!

 

 

「解釈を一旦どこかへやる」目的は、

以前の解釈に囚われていたときでは気付かなかったような、相手の状況や事情を踏まえた上での解釈に置き換えていくことです。

解釈に橋を架ける事前準備とでも思ってください。

 

きっと皆さんは、

人間関係で揉めた際は、相手との間に溝があることには薄々気付けていますよね?

気付くところまではできていますが、

その問題と向き合うのを無意識に避けてしまっているのではないでしょうか?

 

 

②相手を眺めて観察する

相手との溝に対して、「向き合おう」と覚悟できたら、

溝の向こう側にいる相手の環境や状況を知る作業に移ります。

 

ここではとにかく、相手をじろじろ観察してみてください。

 

なぜ話を聞いてくれないんだ?」

なぜ自分に対して機嫌が悪いんだ?」

どうしてあんなことにこだわるんだ?」

 

 

相手に対する「なぜ?、なぜ?」は、いーっぱい出てきます。

だって、適応課題が生まれている理由こそがそれだからです。

 

 

観察しても何も出てこないなら?

あなたの感情が観察を阻害している可能性が高いです。

例えば、

焦りながら観察したり、
不安を感じながら観察したり、
ちょっと怒りながら観察する・・・。

そうしたマイナスな感情を抱いたまま観察しても、上手くはいくはずがありません。

 

 

ドッペルおにいさん
人間関係の問題は、無の感情で相手をじろじろ眺めることで、色々と見つかることがありますよ!

 

 

 

 

③どこの溝ならば橋がかけられるか探す

嫌っている相手をじろじろと観察し、適応課題の発生の手掛かりを掴むことはできましたか?

 

「なるほど。こんな事情であんな考え方をしてるんだな」ということに気付いたら次のステップ。

一度大きくジャンプし、「相手の立場になる作業」に移ります。

 

ここでいう「相手の立場になる」とは、相手が置かれている状況を想像することではありません。

“自分で実際に相手の立場を体験していく”という意味なので注意しましょう。

 

例えば、
「相手が自分の話を聞かないのは、仕事でプレッシャーを感じてしまっているからなのか?」の場合・・・。
実際にプレッシャーを感じながら仕事をします。

相手の立場や相手の作業をその身で感じ・・・

改めて、自分が相手に言ってきたことが、どのように見えるのかをシミュレートしていくわけです。

 

 

自分の解釈に変化が起きれば、「こちら側で出来ることがあるかも」といったことに気付くことができます。
すると、適切なアドバイスをくれる協力者や、情報を提供してくれる人を正しく見つけ出せるようになります。

 

ドッペルおにいさん
相手の立場を実際に体験できれば、適応課題の問題解決もすぐ目の前!

 

 

 

④歩み寄る

「相手からの解釈を受け入れられた。やったー!」

で終わっては意味がありません。

受けいれられた上で、相手に歩み寄るまでが最終ステップです。

 

しかも、まだ安心はできません。
なぜなら、それでうまくいくかは分からないからです。

 

 

「・・・はぁ?」ですよね。

 

皆さん思い出してください。

 

人間関係って、面倒でしたよね?

 

 

うまくいかなかったときは?

②の「相手を眺める」に戻って、相手の状況を観察し直しましょう。

もしかしたら、相手に対する解釈がまだ残っていていて、何かしらの思い込みに囚われたままかもしれません。

 

 

よく、「自分から歩み寄れば相手は変わる」などと言われますよね。

しかし、それでも相手が何も変化しないこともよくあります。

そんなときは、自分に対する相手からの解釈に原因があるでしょう。

 

 

 

 

解釈の溝を放置すると起こる、2つのリスク

 

「誰かと口論をするのが苦にならない」という人は存在しませんよね。

ここまでお読みいただいた方はお分かり頂けると思いますが、本記事では『解釈』というワードが頻繁に使われています。

そして、『解釈』に意識を向け、相手との間に橋を架けるように努める理由は、意味の無い対立を避けることにあります。

 

必ず誰かと誰かの間には解釈に溝があります。
更にそれを解釈した第三者からすれば、「どちらも間違っている」と感じてしまうこともよくあります。

そして、そう感じたあなた自身も、解釈に偏りがあります。

 

 

ドッペルおにいさん
でも正直、どう解釈しようが各々の勝手だと思わない?

 

 

しかし、

相手との解釈の溝に気付かないフリをしたまま、いつまでも放置しておくのはオススメできません。

 

その理由は、

「相手にだけに変化を強要する」

「文句人間になる」

この2つのリスクが絡んでいるからです。

 

 

①「相手が変わるべきだ」と思い込んでしまう

 

解釈の溝というのは、知らず知らずのうちに生まれます。

しかしそれを放置してしまうと、
「私とそれ」(まるで相手を道具かのように扱うこと)という関係が形成されていきます。

 

「私とそれ」の関係を長く築いていると、相手の立場や痛みなどを理解しようと思わなくなります。
するとやがて、相手にのみ変化を求めていくようになってしまい、手が付けられなくなります。

 

 

 

皆さん覚えておきましょう。

 

安全な場所に居座りたいのは皆同じです。

 

相手にだけに変化を求め、それによってリスクをとらせるような関係は、あっという間に崩壊します。

 

ドッペルおにいさん
例えば、「お前が悪い!」「お前は何も分かっていない!」などですね・・・。

 

 

 

 

②すぐに人のせいにしたり、悪口三昧

続いてのリスクは、

常に誰かを責めて、誰かのせいにする表現が増えてしまうところ。

 

あなたの周りに、自分の解釈に意識を向けることをせずに、いつまでも他人の解釈を責めてばかりの人は居ませんか?

 

自分が考える「良いこと」を相手に施したのにも関わらず、その行動に対し感謝が無かったら惨めな気持ちになります。

すると、「感謝しない相手がおかしい」と相手を責めようとしますよね。

 

これは明らかに、解釈と常識が混同してしまっている人によく起きます。

自分とは違う解釈をしている相手に、「こんな当たり前なこともできないのか!?」と言うと、間違いなく陰口を叩かれます。

 

しかし実は、陰口は見方によっては便利でもあります。

何故なら、陰口を言われる=適応課題だからです。

 

分かりやすいでしょ?

だったら、相手を観察して橋を架ける作業に移らなきゃ!

 

 

 

まとめ ~ドッペルゲンガーとしての動き方~

 

 

 

人間関係の問題に対処するには、相手に抱いている解釈を一度どこかへ置けなければ解決することは難しいことはお分かり頂けたでしょうか?

今回の内容をざっくりまとめると、

適応課題に対処するには、お互いの正論を作り上げていく作業が必要なのです。

 

とはいえ、自分の解釈をどこかに置くことは至難の業。

それがゆえに、わたしたちの周りは人間関係の問題で溢れています。

 

 

では最後に、面倒で解決も難しくて、自分の身にしつこくまとわりついてくる適応課題に立ち向かう為に重要なポイントを今一度。

 

 

 

自分の解釈をどこかへやる(ポイントは、相手に「ありがとう」と伝えること。一瞬で思い込みが吹っ飛びますよ!)

相手をじっくり観察する

相手の立場を実際に体験する

解釈が残ったまま相手に歩み寄ると、喧嘩になりやすい

常日頃から、「私とそれ」と「私とあなた」の関係性については意識しておくこと!

 

 

これから人間関係の問題に立ち向かう予定の人は参考にして、偽りの自分(ドッペルゲンガー)で臨んでみてください。

仮面を被ったドッペルゲンガーに、そして本当のあなたにエールを・・・。




「私とそれ」と「私とあなた」の関係を知り、今後の人間関係に活かそう

 

 

解決できる「技術的問題」と、解決が難しい「適応課題」

今存在している情報をもとに解決できる問題は、「技術的問題」と定義されております。

簡単に言ってしまえば、知識で解決できるものです。

 

例えば、
喉の渇きは水を飲めば解決します。
授業中に分からないことがあれば携帯で調べるか、先生に聞けば解決します。

技術的問題は、

知識や経験がそこまで無い人であっても、情報という武器を用いれば戦えます。

 

しかし皆さんの目の前には、情報という武器ではどうにもならない問題が山のようにあるはず。

そして多くの人が抱えている悩みのほとんどがこれに該当していますよね。

 

例えば、

「組織」、「政治」、「日本文化」、「慣習」など・・・。

これらの情報を集めるだけ集めても、納得のいく答えは見つからず、わたしたちは頭を抱えています。

 

そんな身近にあって一筋縄でいかないような悩みのことを、「適応課題」と呼びます。

今回は、「厄介な適応課題を少しずつ紐解いていこう」をテーマとし、学んでいこうと思います。

 

 

適応課題とは?

 

皆さんの身近にある「問題」のほとんどが適応課題です。

もっと細かく言えば、

多くの人が抱えている問題は人間関係であるとわたしは思っております。

 

ドッペルおにいさん
「適応課題=人間関係の問題」と置き換えると分かりやすいです。

 

 

解決が難しい適応課題と向き合うのは地獄

そんな適応課題ですが、向き合うのが難しいことと、そもそも「問題」が何なのか分からないところが非常に厄介です。

そんな、解決が難しい適応課題とはどういうものなのか、一例をいくつか見ていきましょう。

 

①適応課題の例

男性中心の職場が形成されている会社が、「我が社も女性進出に力を入れたい!」と方針を変えることを検討しているとします。

しかし、そんなギャップを埋めようと行動をしようとすれば、ある程度の犠牲を払わなければならないことも。

この場合、

社内にいる全員の価値観を変えようとする行動と、
女性進出を尊重するという行動にズレが生じている限り、この問題は解決できません。

 

②適応課題の例

組織の中で生まれる対立で一番深刻なのは、

お互いが明確に間違っていない、合理的な根拠を述べてでの口論です。

これでは、話はずっと平行線となります。

お互いが間違ったことを言っていないのであれば、問題解決に残されているのは解釈のずれです。

 

③適応課題の例

鬱気味な人から「この問題を乗り越えたい」と相談されたら、あなたならどんな言葉をかけてその問題と向き合わせますか?

よく言いがちなのは、

「ストレス耐性を身につけなさい」

「もっと笑顔で居ましょう」

でしょうが、これでは無理に行動を促してもうまくはいきません。

そんな「焼け石に水」のような提案をしてしまうのはよくあります。
それは何故か?

問題を解決させるのがあまりにも難しいからです。

だから「問題に立ち向かっている感」を味わせて安心させ、「鬱」という本質的な問題を回避させます。

そしてさりげなく別の行動にすり替えるのです。

「鬱」で悩む相談者も、「根本的な解決にはならない」と暗黙のうちに理解はできているのにも関わらず。

 

 

 

 

解決が難しい適応課題に立ち向かうための準備

ではこの厄介な問題を紐解いていくにはどうすればいいのか?
その鍵となるのは、人間関係の再構築です。

人間関係の再構築って?

「今現在の人間関係を新しくしましょう」ということです。

しかし、改めて新しい人間関係を築いていくには、手間と時間はやはりかかります。

 

問題というのは、「分からない」ことに気付けないと生まれることはありません。

なので、人間関係で行き詰まったときは

「アイツの考えが分からん」としっかり認められるようになるのが、適応課題に立ち向かう第一歩になるでしょう。

 

 

 

相手の視点に立って思考を変えてみよう

「適応課題に立ち向かおうって言われても、未だにピンとこない」

そう思われた方は、例をあげましょう。

 

 

もっと詳しく

今回新しく、会社でプロジェクトを立ち上げることになりました。
プロジェクトのリーダーの候補となっているのは、あなたと同期のAさんです。
また、あなたと同期Aさんは、仕事のこなし方でいけば同じくらいです。

しかし上司の話では結局、

同期のAさんをプロジェクトリーダーに任命するとのことでした。
この場合、あなたはそう簡単に納得することはできないでしょう。

さてこんなときにあなたは、

「同期Aはリーダーに本当にふさわしいのか?」という観点でAさんを見るようになります。

すると、「何をやった/やっていない」「できる/できない」
という軸で評価を下し続けてしまい、ストレスを感じることになります。

 

 

 

相手と視点を共有することで、見方に変化を起こす

このときにやることは、相手と視点を共有することです。

同期Aさんの立場になって、
「リーダーになることを役割づけられることにより、どんな不自由さを感じているか?」を考えてみましょう。

プレッシャーを感じているに違いないんですよね。

そこが理解できれば、相手に対する見方はガラっと変わるはず。

例えば、

「あいつの同期として支えてやるぜ!」という観点でAさんを見れるようになったら?

「こういうことやってみたらどう?」
「こうしたらできるんじゃね?」

というアイデアが次々と浮かんでくるのではないでしょうか?

 

 

 

 

人間の関係性は大きく2つに分けられる

人間同士の関係性には、

①「私とそれ」の関係性

②「私とあなた」の関係性

の2つがあります。

 

そんな2つの関係を理解していなければ、適応課題に振り回されると言ってもいほど重要なもの。

それぞれの良いところや悪いところをちゃんと把握しておきましょう。

 

 

①「私とそれ」の関係性

 

「私とそれ」の関係性とは、
お互いに人間であるのにも関わらず、相手のことをまるで道具のようにとらえる関係性のことを指します。

よく店員さんに横柄な態度をとる人がいますが、これがいい例です。

「こっちはお金を払っているのだから、客の要望はすぐに応えるべき。」
「これがお前の取るべき礼儀だろ?」

と言わんばかりです。

相手の年齢とか性別は一切関係ありません。

何故なら、
こういう横柄の人が相手に求めているのは、道具的な応答なのだから。

仕事でも同じです。

例えば、
「だって仕事だから」という理由で、相手をまるで道具かのように扱う輩は沢山いますよね。

「お互いに社会人で友達ではない」

「職場では私情を挟まないのがルールだろう」

などと偉そうに言ってきますが・・・

自分が期待していた通りの機能や役割を相手がこなせないと分かるや、態度を豹変させて相手を道具のように扱い始めます。

 

 

 

②「私とあなた」の関係性

「私とあなた」の関係性とは、

お互いが相手の存在を、「代わりが利かないものである」と考えた関係のことです。

 

例えば、
自分から見ればただの上司、ただの部下だったとしても・・・
そんな関係が、困難な問題に一丸となって挑むチームになったら、上司と部下という関係を超えたものが生まれます。

 

運動会を思い出してみると分かりやすいかもしれませんね。
普段喋らないような、どうでもいい人は少なからず居たはずです。
でも、自分のチームが勝つためにすごく応援しましたよね。

 

これは、個々の違いを乗り越えて「私とあなた」へと関係が移行したと捉えることができます。

 

 

 

 

まとめ

 

私達が思い悩んでしまうもののほとんどは、本当に解決させたい問題についてではないことが多かったりします。

あなたの悩みは、問題解決の手助けとなるものですか?

悩みのポイントがずれていたりしませんか?

 

 

ドッペルおにいさん
最後のまとめとして、誰かと口論になったときのことを考えながら、適応課題に立ち向かうということをおさらいしましょう。

 

 

step
1
「正しい/正しくない」の口論になった

そんなとき相手に対して抱くのは、

「どうしてこの人はこんな馬鹿みたいなことを言うのか?」

「どうしたら相手を黙らせられるか」

だと思います。

 

step
2
分からないことを認める

問題を抱えたことを認めましょう。

くよくよ悩むのではなく、ちゃんと悩むのです。

 

step
3
受け止め方を変えてみる

あなたが本当に伝えたいこと、やりたかったことをちゃんと思い出してみてください。

 

step
4
「相手はどんな事情があって、こんな主張をしているのだろう?」

「自分の主張をする」から、相手が置かれている状況を見てあげましょう。

相手の事情を少しでも理解できれば、

「あぁ、なるほど。そういう理由か」

となり、視点が大きく変化します。

 

 

 

ドッペルおにいさん
目の前で起こったこと何でもかんでも、すぐに解釈して問題に立ち向かう前に、一度立ち止まることが大事!