人間関係の「終わり」について学んで、これからの人間関係に活かそう

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関係がぎくしゃくとした相手から本音が聞きだせない。そんなときに確認したいこと

ぎくしゃくした相手との仲直りを成功させるには、相手があなたに対して抱いているネガティブな感情を聞き届ける必要がある。

しかし、どれだけ尋ねても相手が本音を打ち明けようとしてくれない場合もあるでしょう。

そんなときに確認したい内容となっています。

 

 

 

 

 

断ち切るべき人間関係の例 3つ

親にしろ友人にしろ、「関係を終わらせなければならない」ときは突然やってくることがあります。

人と会わなくなる理由は実に様々で、別れるのが自然な時もあれば、慎重に考えてみるべき場合もありますよね。

ですのでまずは、「あの人と関係を終わらせるべきだ」と判断せざるを得ない関係とはどういうものか知っておきましょう。

いくつかご紹介していくので、心当たりがないか確認してください。

 

 

①「相手の悩み事を聞くと、うんざりする・・・」

相手の悩みを聞いてあげるのは、円滑な関係を築くためには大切なこと。
だけど、相手がその悩みに向き合おうとせず、自分自身でも何とか解決しようと考えてくれないなら、付き合わない方がいいですよね。

ドッペルおにいさん
毎回毎回、相手から同じ悩みを何度も聞かされたり、悩んでいる姿を見ると、こっちの気が滅入っちゃうよね・・・

 

多くの悩みは、

誰かに打ち明けることをせずに、自分でいつまでも抱えたままだから解決しないものばかり。
なので基本的には、打ち明けられれば悩みは解決します。

しかし、いくら相手の悩みや不満に耳を傾けたところで、自分では解決できない問題もあります。

 

 

②「相手からの期待感に違和感がある」

 

大事に思っている人にこそ、自分のありのままの姿を見せたいですよね。

しかし子供の頃などに、
「本当の自分をあまり見てもらえなかった」
「本心を聞いてくれる人が身近にいなかった」
そういった過ごし方をした記憶があるならば、安定した自己意識を持てないまま来ている可能性があり、少し注意が必要です。

「自分らしく居たい!」とどれだけ願っても、結局は相手の要求に屈したり、相手の意見に根拠無く賛同したり・・・。

皆さんはそんな経験はありませんか?

安定した自己意識を持っていない人は、すぐに相手に流されます。
その結果、「相手と一緒に居るのが辛くて面倒に感じてしまう」に繋がるんですね。

 

一番最悪なのが、関わるたびにこっちの疲れが溜まり、

相手が自分に求めている役割の固定化』がされている場合です。

相手から求められている役割というものは、こちらで簡単に修正できるものではありません。

 

ドッペルおにいさん
「役割の固定化」ってどういうこと?

 

 

役割の固定化とは?

例えば、

あなたが周囲に「楽しくて面白い」と思われたい場合は、周囲に「笑ってくれる」役割を期待しますよね。

あなたが周囲に「悩みを聞いてくれる優しい人だ」と思われたい場合は、周囲に「悩みを抱えている人で居て欲しい」と期待するでしょう。

また、

一方的に自分の身の上話を始める人は、相手に「話をひたすら聞いてくれる人」の役割を負わせようとするんですよね。

相手が話を聞いていても、聞いていなくてもどうでもいいし、
相手が疲れていて、「そっとしておいて欲しい」と思っていようがどうでもいい。
そんなこと知ろうともしない。知ったことじゃない!

 

このように、自分が相手に求めている役割だけを求める行為は、「こういう人で居て欲しい」と相手を利用していると言えます。

たとえ利用者に悪意が無かったとしても、

知らず知らずのうちにやっている人は身近に必ず居ます。

 

もしもあなたが利用されている側ならば、
相手は友人でしょうか?それとも両親でしょうか?
いずれにせよ、利用されている側からすれば相手の「幻想」に付き合わされているだけに過ぎません。

どう考えても重荷ですし、一体誰得なのでしょうか?
そんな関係は問答無用で終わらせましょう。

 

利用されている関係だったとはいえ、それでもその関係を終わらせる瞬間に、お互いに痛みが生じることも。

それを不快に感じた相手は、あなたに不安や苦しみをぶつけてくるかもしれない。
だけど、お互いの関係性の真実を知り、ちゃんと地面に足をつけて生きていく方が、どう考えてもお互いの為なんですよね。

 

ドッペルおにいさん
役割を演じるには、最低でも二人の人間が必要。

相手から押し付けられた役割を自分が演じなければ、次第に相手も役割をあなたに押し付けられなくなる。

そして、自分があまり主張しないような人であるのなら、一方的に役割を押し付けられやすくなるのは当然。

 

 

 

③「相手から自分の悪いところをよく指摘される」

自分の嫌な面を突いてくるような相手と付き合うのは、正直辛いですよね。

 

一般的に、

「人として成長して欲しいから」

「その性格は周りに影響を及ぼすから」
そんな意味を込めて、耳の痛い話をされるかと思います。

 

こういう場合、
わたしを傷つける意図があるかもしれないし、ないのかもしれない。
けれど、わざわざ口にしたからにはそれなりの理由があるはずです。

 

ドッペルおにいさん
「プライドを傷つけられた!」からといって、無闇に自分から関係を断ち切るのは避けたいね

 

時には、「相手からどう思われているか?」を知ることも大切。
聞きたくなかった内容なら特にです。

 

しかし、

あなたのことを単に罵ったり馬鹿にしたり皮肉で失礼な態度を取るような相手なら話は別。

 

相手に完璧さを求めるなど愚の骨頂。
あなたにも相手にもそんな権利はありません。

暴力的な相手とは即刻別れるべき。

 

 

こんな指摘なら完璧!

何かを失う覚悟で、相手の好ましくない点を指摘する人は身近に居ますか?

その人はきっと、

「もっと可能性を伸ばして欲しい!」

そんな意図であなたに苦言を呈しているのはもちろん、その言葉の裏には優しさが隠されているでしょう。

 

 

 

関係を終わらせようと決意したときに役立つ心構え 3つ

 

こちらは「もう終わりにしよう」という気持ちでも、相手は「別れたくない」と思っているような人間関係ってありますよね。

「あの人との関係を終わらせる」と決意した後はとても冷めます。すると、半ば強引に関係を終わらせたくなる。

しかし強引に終わらせた人間関係から生まれるのって、困惑や自己批判なんですよね。

どんな関係でも、ちゃんとその関係は終わらせて、自分の大切な心に無駄な負荷を負わせないようにしましょう。

 

 

①どんな関係でも、終わらせるときは感謝を伝えておけばOK

 

ここでいう「関係をちゃんと終わらせる」とは、『良い別れ』という意味です。

そして良い別れをするために一番有効なのは、「ありがとう」という感謝の言葉になります。

 

関係を終わらせる目的をおさらいしておくと、

新しい人間関係の一歩を踏み出して、これから自分自身がポジティブに生きていくため

過去の感情をいつまでも抱かないようにするため

でした。

なので、相手がどんな人であれ、感謝の言葉を述べるのはどんな相手でも必要。

 

 

基本的に、感謝を伝えられれば相手も優しい言葉を返してくれるものですよね。
優しい言葉を返してくれるだけで、互いに心の負荷から開放されることも普通にあります。

 

 

感謝を伝えて別れるときのポイント

まず大前提としては、お互いが冷静でなければなりません。
どちらかが感情を抑えきれず、慰めを求めて泣き叫ばれたりしても困ります。

ここで意識するべきは、

相手を思いやって、自己弁護をして相手を傷つけることを防ぐためです。

 

新しい人間関係をうまく築けるかどうかは、別れ方に全て掛かっていると言っても過言ではないでしょう。

別れる際には、「今まで本当にありがとう。さようなら」を告げることを是非心がけてみてください。

 

 

②相手に怒りを感じていても許すことは可能

 

ドッペルおにいさん
そうは言っても、相手を許せないんだよなぁ・・・

・・・そんな方に朗報です。

実は、怒りの感情を持ちながら誰かを許してあげることはできます。

 

「許す」ってなに?

ここでいう『許す』とは、

過去の相手を責めるのをやめて、新たな可能性に目を向けることを言います。

決して、忘れることでも怒りを消すことでもありません。

 

よく見かけるのが、

「俺様は優しいから、お前がしたことは全部許してやるぜ!」という、ジャイアンみたいな思考の人。

しかしこれは、「許す」ではありません。

 

本当に相手を許している人は、

相手に傷つけられたのにも関わらず、その人に何かを与えることができます。

 

「怒っていても相手を許すことができる」と述べたのはまさにこれです。

 

 

 

どれだけ相手に怒っていても、その人と一緒に何かをしてみると打ち解けることはできますよね。

仮にその相手とは今後も会わないつもりであっても、

許しや和解を表明しておくことは、少なくとも自分自身の心の平和にとって大きな意義があります。

 

 

 

③相手に謝罪を求めすぎると逆効果になる

どう考えても、相手がこっちに謝るべき・・・。

そんなぎくしゃくしている関係ってよくありますよね。

そんな人に、「感謝しながら歩み寄ろうよ!」などと説いても、「ふざけるな!」なんですよね。

 

その気持ちを抱くのは確かに分かるのですが、謝罪にこだわりすぎるのはダメです。

関係が悪化したまま終了します。

 

プライドが高い人だったり、普段から謝罪や感謝ができない人、相手が誰かに謝っている所を見たことが無い。

相手がそんな人の場合は、いっそのこと謝罪を諦めてみることをオススメします。

謝ることが苦手な人に対し、

むりやり謝罪求める行為は、ただの時間と労力の無駄

 

もしも相手が謝れる人間であったら、更に強い関係性というものにできた可能性はあります。
しかしそうではない場合は、

それでも自分から歩み寄るか、「この程度だったんだな」と割り切って付き合うのが無難。

 

 

 

「相手からの謝罪がない限りは歩み寄れない」と思ったら

とはいえ、最後まで謝罪にこだわる人も出てくると思います。

最後に、そんなあなたに確認して頂きたいことがあります。

 

それでもあなたの意志が変わらないのであれば、相手から謝罪が無い限りは修復はできない問題なのでしょう。

 

 

 

喧嘩別れの場合、相手の気持ちを過剰に捉えてしまうので注意

 

相手との関係がぎくしゃくした原因が喧嘩の場合は、相手を過剰に責めたり悪者に仕立て上げることがあります。

 

何より、そんな相手のことを考えると感情的になってしまうと思うので、冷静に相手を見ることはとても重要です。

一度しっかり相手を観察し、「何故問題が解決しないのか?」を考えてください。

 

 

例えば・・・

相手をよく観察して「相手は謝れる人間か、そうでないか?」を見極める。

謝れない相手であれば、「こちらが優しくなってあげないと解決できない」ことが分かる。

他にも、「関係がぎくしゃくしたことで、相手もやりにくくなっているようだ」と分かれば、
「仕方ないこちらから折れてあげよう」という気持ちにもなります。

ここでのポイントは、

相手の中にある弱さに気付いてあげること。

これであなたは冷静になれるはずです。

 

 

 

 

まとめ

 

さっさと前に歩き出したいのであれば、相手と和解しよう

 

強引に別れた方が、手軽に関係を終わらせられる。
しかし相手のことを許せないまま別れてしまうと、次に誰かとの関係も同じように悩んでしまう可能性もある。

最も手軽な解決策が、長期的に最善の解決策になるとは限らない

 

step
1
まずは相手を許そう

しかし「相手に何かを与えよう」と思わなければ、まだ相手に近づかないこと

 

step
2
どうしても許せないときは?

「人にはそれぞれ他者には知りえない闘いがあるだからこそ、多少は思いやりを持つことは必要なんだよなぁ」

これを思い出してみよう。

 

step
3
相手に和解表明をする

 

step
4
最後に感謝を伝えて終わらせるのがベスト

 

ドッペルおにいさん
人間関係を修復するにしろ、終わらせるにしろ・・・
どちらにも思いやりは必要なんだな




関係がぎくしゃくとした相手から本音が聞きだせない。そんなときに確認したいこと

 

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仲直りに必要な心構えとは、「話の傾聴」と「相手の辛い気持ちの推測」の2つ

当たり前のことを書いているかもしれませんが、これを疎かにすると喧嘩になるので、しっかりとチェックしておきたい内容に仕上がってます。

 

 

「怒っているから相手が本音を言わない」・・・とは限らない

ぎくしゃくした関係である相手から本音を聞き出そうとするとき、どれだけ尋ねても理由を答えてくれないことも想定されます。
相手が中々言ってくれないとき、自分はかなり辛い思いをしますよね。

 

ドッペルおにいさん
(まだ怒っているのか・・・?)

 

確かに普通はそう感じてしまいますが、関係が疎遠になってしまっている理由は怒りだけとは限りません。

相手がしっかりと想いを伝えてくれないのにも、それを言い出せない理由があるのです。

さて、どのような理由が考えられるかチェックしていきましょう。

 

 

今の人間関係を大事にしている

 

まず人間関係は、怒りといったネガティブな感情が絡まなくても薄れていくことを思い出しましょう。

関係が薄れていく中で、相手の気持ちとして考えられるのは、

「既に自分の興味や関心のある人を見つけたから、その付き合いを優先させたい」
だと思います。
・・・が、こんなこと人に言えないですよね。

この場合、どれだけあなたが、

「お前と本当にやり直したいのに!」などと、心変わりしたことを伝えれば伝えるほど、相手は本音を中々言い出せなくなってしまって、逆効果になります。

 

ドッペルおにいさん
古い人間関係も良いかもだけど、今の新しい関係の方が刺激があって良い!

 

たったそれだけの理由で、関係が疎遠になっていく。
そんなことってよくあるよねー・・・。

 

相手から嫉妬されている

身近にいる親しい人が何かしらの成功を収めると、急に関係が悪くなることがあります。
嫉妬を感じている本人からすれば、嫉妬を感じることはとても苦しいことです。

 

もしも急に親しい人間関係がうまくいかなくなってしまったら、裏で嫉妬の感情が働いていないか考えてみましょう。

 

例えば、
「俺よりも先に結婚しやがって!」
「俺よりも出世しやがって!」
「俺は会社をクビになったのに、どうしてお前は残れているんだ!」

これらは十分すぎるほど、関係悪化の原因になり得ます。

こんなこと相手に打ち明けられますか?
無理っすね。みっともなさすぎて泣ける。

 

 

ドッペルおにいさん
もしも嫉妬が原因で、仲直りしたい相手と疎遠になっているのなら・・・関係を修復させるのってほぼ不可能じゃないか?

 

これらの理由から、人間関係が疎遠になってしまった理由は怒りだけではないことがお分かり頂けるはず。
要するに、隠れた原因を推測しなければならないということ。

 

今まで仲良くしていた相手から連絡がこなくなったりすると、「あれ?何かしたかな・・・」などと考えてしまいがち。

しかし実際には、こちらとは何の関係もない理由で離れていく場合もある

 

何故相手と距離ができてしまったのでしょう?
それを事前にしっかり考えることも必要です。

 

 

心の距離が近すぎる

相手と心が遠くなってしまったら親密になれないのはもちろんですが、心の距離が近すぎるのも問題です。

 

心の距離が近すぎると、

自分の要求と相手の要求の区別がつかなくなって、自分と相手の意見を混同させます。

この状態は親子関係でよく見られます。

 

 

新しい人間関係を築いたとき、相手と自分の類似点が見つかることってよくありますよね。
この場合、まるで自分が認められたような気分にさせられ、ちょっと嬉しくなっちゃう。

しかし、嬉しさのあまり、相手と自分の違いを軽視するようになっていては大問題。

 

「この人は自分と似ている」という理由だけで、

相手の考えに滅多に異論を唱えなくなったり、自分らしくいることを忘れてしまわないように。

また、

「わたしたちのこういうところが似ているよね」という言葉を多用するのも厳禁。

相手はどこかしら自分を抑えるようになっていきます。
これではありのままの姿を見せることはできず、次第に疲れ果てていくでしょう。

 

「似たもの同士」で相手を縛ろうとするのはやめましょう。

お互いが自分らしさを見せられないような人間関係の質は大変お粗末なものです。

 

もっと詳しく

これらの傾向は親子関係で特に強くなります。

例えば、

「わが子の気持ちが手に取るかのように分かるわ!」というのは実は勘違いなことが多く、こういう親は子供の中に自分自身を見ているに過ぎない。

こういう関係での子供側は、
「親が自分を理解してくれない」と感じている場合があります。

もしも子供から距離を置かれてしまっているなら、可能性は高いでしょう。

親の価値観を子供に押し付けすぎると、
子供は自分自身を取り戻すため、親と距離を置こうとしたり、あなたの主張に激しく抵抗します。

 

「子供のことをよく理解している」と思っているあなた、

それを確かめる意味でも、しっかりと子供の声に耳を傾けてみてください。

特に、自分とは違う面に関心を向けるようにしてみるといいですね。

 

 

自分と相手との違いをしっかり認識できるようになるには?

「自分」と「相手」をごっちゃにすると、「相手をしっかりと理解している」と勘違いしてしまうことはお分かり頂けたでしょうか?

それを防ぐためには、自分と相手との違いをしっかり意識する必要があります。

もしも自分と相手を混同させてしまうのであれば、
「わたしたち」ではなく、「私」、「あなた」というフレーズを使う練習をしてみてください。

「わたしは○○だと思う。あなたはどうですか?どう思っているか聞かせてください」
と言うような感じですね。

 

こうすることで、相手と自分の違いに目を向けられるようになり、適度な距離感で相手と接していけるはずです。

 

 

まとめ

 

step
1
「相手がどうしても本音を晒してくれず、何とかしたい!」

step
2
「言い出せない理由はなんだろう?」と考えてみよう

step
3
今の人間関係を大事にしていたり、嫉妬されている場合は無理に関係を修復しようとすると悪化することも

step
4
無意識に相手を縛り付けている可能性も視野に入れること。この場合、自分とは違う面を見ようとする癖をつけると良し。

 

 

ドッペルおにいさん
「わたし」と「あなた」の使い分けはとても大事。相手に無駄に干渉することがなくなるので、とてもオススメですよ




仲直りに必要な心構えとは、「話の傾聴」と「相手の辛い気持ちの推測」の2つ

 

 

 

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誰かと仲直りするときに確認したい、「モヤモヤ感」と「無自覚な怒り」

わたし達は、自分で勝手に解釈して怒ったりすることが非常に多いということを知っていただければ嬉しいです。

 

 

 

人間関係の修復に必要な心構え「話をするのは相手」

 

どうしても仲直りしたい人が居たとき、どのような気持ちで相手に歩み寄ればいいのか考えてみましょう。

 

例えば、いくら相手が「あなたと関係を修復したい」と主張しているからと言って、

「決して悪気があったワケじゃないんや!」
「あの時良かれと思ってやっただけなんや!」
などと、自分の事情だけを説明されると、さすがに相手はうんざりするしイラっとするんですよね。

すると当然、相手も更に怒りを増長させるだろうし、自分も何を言えばいいのか分からなくなる。
これでは仲直りどころではありません。

ではどうしたらいいのでしょうか?

 

 

人間関係が壊れると、お互いにどんな気持ちになる?

 

人間関係がぎくしゃくしたり、仲の良かった相手との接触回数が減ってしまった場合、人はどんな気持ちになるのか思い出しましょう。

そう、自分も相手もネガティブな感情を抱え込んでしまうんです。

つまり自分も相手も、

「「ネガティブな感情を残したまま仲直りするなんてありえない」」

これが本音だと思うのです。

 

歩み寄る為にはネガティブな感情をどうにかしないといけないのなら、相手のネガティブな感情を表に出してもらわなければなりません。

自分の事情を説明して相手と関係を修復する方法は、ごく一般的に行われています。

しかしこれは、自分を正当化しているようにも、遠まわしに相手を非難しているように聞こえることもあります。

なので、「自分が話をする」ことは誤り。

相手に心を開いて欲しいなら、相手に話をさせることがとても重要です。

 

ドッペルおにいさん
仲直りするには、どちらか1人に「相手のネガティブ発言を受け止められる」心の広さと柔軟性が必要!

 

 

 

仲直りの成立を助ける2つのポイント

 

ただし、勘違いしてはいけないことがあります。

まずあなたがどれだけ「相手の話を受け止める!」といくら覚悟を決められたとしても、仲直りの対象となる相手はあなたに警戒心を抱いております。

そして人間関係において、誰もが「常に心を開いて素直に語りたい」などとは考えてはいないんですよね。
そんな状態の相手から、ネガティブな言葉を引き出すのが仲直り成立の近道となることを覚えておきましょう。

 

ドッペルおにいさん
でも、ネガティブな言葉をちゃんと引き出せるかなぁ・・・?

 

そう思われた方がほとんどだと思うので、ネガティブな発言を引き出しに行くポイントを2つご紹介するのでチェックしてみましょう。

 

ネガティブな発言ができる状況を作る

当たり前ですが、相手は自分に対してどんな距離感をもっているのかは分かりませんよね。

なので、自分から相手に優しい言葉をかけましょう。

憎き相手と顔を合わせると、ついつい過去のことを持ち出したくなってしまうもの。
しかし、自分の気持ちを伝えるときに大事なのは、非難を挟まないことです。

これらは基本中の基本なので、できなければ仲直りはやめましょう。

 

 

自分は聞き役にまわろう

ネガティブな内容を相手に伝えることは誰だってイヤ。

相手は、あなたに抱えたネガティブな感情を伝えられずにいます。

それを理解した上で、自分が聞きたくない内容であればあるほど、自分から聞いてあげる姿勢が大事。

つまり、相手に「聞く耳」というギフトを贈るのです。

 

 

ドッペルおにいさん
仲直りが難しい理由は、ネガティブな感情を伝える/伝えられるの内容だとお互いが分かっているから。

きっと沢山の方が、苛立ちや怒りを周りにうまく表現できずに苦しんでいるはず

 

相手が根からの短気の場合は?

仮に相手が、過去に自分によく食って掛かってきたような人であれば話は変わります。

そんな相手に「全部ぶちまけてくれ」などと言っても逆効果です。

あくまでも、ネガティブな感情を表現するよう促すべきなのは、ネガティブな感情や願いを語りたくても語れずに我慢してきたような人に対してです。

そこは誤解しないようにしましょう。

 

 

人間関係の修復に必要な心構え「相手の辛い気持ちを推測する」

 

相手に気を遣うあまり、遠まわしな伝え方をすることはよくあります。

例えば、本当は手伝って欲しいのに、「もし時間が空いたら手伝って欲しいな」など。

 

「遠まわしに言う関係」が長く続くと、いずれそんな相手と会話するのが億劫になっていくんですよね。

言いたいことを我慢し合う関係では、互いの距離がどんどん広がってしまい、いずれは怒りという手段を用いて相手とコミュニケーションをすることも・・・。

 

その結果、怒りを感じている自分を更に抑え込み、関係改善の意欲が萎えてくる

 

 

だからこそ、言いづらい内容ほど相手に洗いざらい語ってもらわなければならない!

 

 

そこでオススメな方法は、

相手の辛さを推測でもいいのでこちらから言葉にしながら、少しずつ歩み寄っていくことになります。

 

ポイント

基本的に主役は相手。間違っても相手の話の腰を折らないように。
もしも相手が口ごもってしまった場合は、質問を投げかけて先を促してあげよう

 

 

ドッペルおにいさん
(・・・相手の想いを推測するってどういうことだ?)

 

 

・・・そう疑問に思われた方がほとんどだと思うので、いくつか例を挙げておきます。

 

 

パートナーに対しついガミガミ言って関係がぎくしゃくした

この場合の辛さの推測として挙げられるのは、

「いつもごめん。一緒に暮らすのは楽じゃないだろう?」と声をかけることですね

ただもしも、「でもやって欲しいんでしょ?」などと言い返されたら、
「確かにそうかも。でも、仕事のストレスをぶつけてしまって辛い想いをさせているのも事実だと思っている」と言うと完璧。

その推測が当たっているかどうかなんて、当然分からない。
でも重要なのは、「例えネガティブな感情でも聞く用意ができている!」姿勢を相手に示すこと。

 

子供にうんざりされて関係がぎくしゃく

この場合の辛さの推測として挙げられるのは、

「私のような親だと大変でしょ?」と声をかけるところから始めること。

これで子供が聞いてくれそうならば、

「なんでもかんでも干渉されると嫌だよね」と続けましょう。

逆に子供が言い出せずにいるなら、

「心配せずにどうか聞かせて欲しい」と言ってあげます。

それでも中々言い出せずにいるのならば、

「今すぐじゃなくていい。話してくれる気になったら声をかけて」としっかりフォローしてあげると完璧。

 

そんなこと言われても、「自分は毎日忙しんだから、むしろこっちが想いを推測されるべきだと思うんだよね」と感じるかもしれない。

 

でもよく考えてみてください。

「お前のことを愛しているからこそ、ストレスを抱え込んでしまったんだ」

「お母さんお父さんはね、すごく忙しいんだよ」
などと、もしもあなたが相手から自分の立場の説明をされたらどう思いますか?

 

ドッペルおにいさん
「いやいや。そんな話聞いてないし、聞きたくない」なんですよね。

相手がパートナーだろうが子供だろうが、立場関係なく話は最後まで聞き届けましょう。

相手の思いを推測できない人は、
「理由は他にもあるかもしれないけど・・・」というフレーズを加えると良いでしょう。
本当の理由を聞きたいんだ!という姿勢がとにかく大切です。

 

 

相手が優しい性格ならば、ネガティブな内容を伝えるのは辛い

相手がこちらに歩み寄れない理由は、おそらくそれがネガティブな内容だからだとお伝えしてきています。

要するに、相手は「こちらを傷つけたくない」という気持ちが強いと思います。
なので当然、傷つけられるような言葉を突きつけられることは覚悟する必要があるのです。

 

口では「お前の想いが知りたい!」などと言うところまではいい。

しかし心の底で、

相手の話を受け止める覚悟ができていなければ、それがあなたの態度にあらわれて相手に伝わってしまう。

1度接触が失敗すれば次のチャンスが中々巡ってこないのは既にご存知の通り。

 

まず私達自身がネガティブな感情を聞く心の準備ができていなければ話になりません。

思い出していただきたい。

 

こうして相手と歩み寄ろうとしている理由は、
「真実が聞きたいから」
「また昔のように一緒に過ごしたいから」
「もう変な想像を膨らませていたくないから」

そして最終的に、相手に気持ちを打ち明けられることにより、「お互いに胸のつかえが下りた」と感じることですよね。

 

これも知っとこう

優しい人は相手から距離を置く方法をよくとります。わたしもよくやります。(マジで嫌っている場合もあるけど・・・)

距離を置きたがる理由としては、優しい人が相手に対して苛立ちや怒りを表現してしまったら、かなりの罪悪感を味わってしまうから。

その為優しい人は、中々本心を見せることをしません。
ネガティブなことは中々言ってはくれないことを覚えておきましょう。

 

優しい人にネガティブな感情を伝えてもらうテクニックとしては、「強力な言葉で本音を引き出す」方法があります。

生ぬるい発言では、優しい人は食いつきません。

 

例えば、「ずっと嫌な想いさせてたよね」から始めるのではまだ足りない。

この場合、「この前は本当嫌なことをしたと思ってる。わたしのことすごく憎いよね?」とか「わたしって本当とんでもない馬鹿だったよ」

などと、強烈なネガティブ発言をこちらから伝えるのです。

「憎いよね?」と聞かれれば、「憎んでいるワケじゃないけど、頭にはきた」

「とんでもない馬鹿」と言われれば、「まぁ、ちょっとはイライラしたかなぁ」

などと返してくれることもあると思うのです。

強い表現でなければ引き出せない気持ちというのもあるでしょう。

 

 

 

まとめ

 

step
1
仲直りするぜ!

 

step
2
相手に対して、「怒りはあるか?」確認しよう

step
3
自分の事情は絶対に話さない! 相手に話をさせることを徹底。相手の話の腰は折らないこと!

step
4
相手が警戒状態で、中々発言が引き出せないなら優しく質問を投げかける

step
5
相手は優しい性格ではないか?その場合は、自分に対して強烈なネガティブを相手に伝えて、気持ちを引き出そう

step
6
もう一度言うけど、誰もが「心を開いて素直に語りたい」とは思っていない。

 

以上のことに注意して、これから仲直りの予定がある方は頑張ってみてください。

ありがとうございました!




誰かと仲直りするときに確認したい、「モヤモヤ感」と「無自覚な怒り」

 

 

 

新しい人間関係が築けないのは、過去の人間関係を引きずっているから?

「アイツと喧嘩して、関係を断ててよかったぜ!」
・・・そう言っている割には、所々にその人の顔が頭に浮かんでくる。

そんな経験はないでしょうか?

大嫌いな相手が存在するとき、その相手のことを第三者に話し、怒りをぶちまけることがあります。
しかし、それが怒りではない場合があるのです。

 

よくよく自身の愚痴や怒りに耳をすませてみると、それらの感情の裏に
「もっと自分を見て欲しかった!」
「自分はもっと仲良くしたかった!」
「もっと一緒に居たかった」
という感情が隠されていることも多々あります。

特に「前までは仲が良かった相手」であればあるほど、袂を分かった後に襲ってくる痛みは強力なんですよね。

とあることがきっかけで人間関係が壊れたり、変にぎくしゃくした関係になってしまうと、多くの人は喪失を感じることでイライラしたり心に傷を負ってしまうものです。
ですが私達は、そのモヤモヤした心の傷というのを放置してしまっています。

 

例えば、新しい人間関係を築いていこうとしてよくあるのは、

新しい人間関係に自信をもてなくて、どうしても浅い付き合いになってしまう。
相手に心を開くのを恐れてしまう
相手に依存しすぎて、傷つけられるのを恐れてしまう
などでしょう。

そう感じてしまうせいで二の足を踏んでしまうのは・・・
過去の人間関係に「けじめ」をつけられていないからもしれません

ここでいう人間関係のけじめとは・・・
しおれた人間関係という花に水をやり、過去の関係を再び花開かせること
もしくは、
関係をきちんと終わらせて、新たな出会いに向けて一歩を踏み出すことを言います。

 

人間の幸福度というのはどうしても、人間関係によって左右されてしまうため、誰とも深い繋がりをもてない人は、必ずどこかで生きる活力を見失ってしまう恐れがあります。

そんなことにならないよう、モヤモヤした感情にいい加減ピリオドを打っていきましょう。
新たな人間関係を築いていくために。

 

ドッペルおにいさん
過去に人間関係で苦い経験があると、いつになってもそれを思い出して、一歩踏み出せないよね。

 

 

本当は関係を修復したいのに、しようとしない「言い訳」6つ

 

「喧嘩した相手と仲直りをしなさい」と言われたら、「ふざけんな!」と思いますよね。

その際によくやってしまうのが、言い訳という抵抗です。

口に出していようがいまいが、言い訳を反射的に思いついてしまうから中々相手と関係修復しよう考えることができません。
なのでまずは、よく考えてしまいがちな言い訳を7つ挙げますので確認してみてください。

 

①「本当に仲直りしたいなら、相手から来てくれる」

相手自身があなたに対し「まだ怒っているだろうし」と思ってしまっているかもしれないし、
相手は何か誤解をしてしまっているかもしれないし、
自分が気付いていないだけで、無意識に相手を傷つけているかもしれない。

何にせよ、相手自身があなたが動いてくれるのを待っている可能性も十分あります。

単純に、「どうして相手は仲直りしてこないのか?」と理由を考えてあげることも必要です。

 

②「まだあの人は怒っているだろう」

こういう言い訳をする場合、自分も相手も腹を立てている状況であることが多いです。

そんな状況下であっても、「関係を修復できないか確認したい!」のであれば、相手とさりげなく一度目をあわせてみることをオススメします。

仮に相手が自分に目を合わせたとき、もしも自分の中に安堵感が生まれているのであれば、関係の修復の為に頑張ってみるのが良いでしょう。

相手に対して抱いた何らかの感情が自身の心をよく占めることがあるのならば、関係改善やピリオドを打つ意味は十分あります

 

③「こっちから歩み寄ったら、甘く見られてイヤだ」

 

相手と向き合って関係を修復するというのは即ち、『関係にケリをつける行為』です。
ケリをつけるには、プライドを脱ぎ捨てて、更に『勇気』が無ければできないこと。

歩み寄るのは本当に骨が折れます。

歩み寄るという行動力や積極性は、正真正銘の強さ。

周りはどうか知らないけど、わたしは欲しい強さだと思います。

 

 

④「歩み寄って拒絶されたら、立ち直れないから」

誰だって拒絶されたら悲しい気持ちになりますよね。
もしかしたら、後悔だってしてしまうかもしれない。

それに対抗する為には、拒絶されてもいいように事前に『準備』するしかない。

『準備』というのは、例えば、

相手に歩み寄ろうとする自分の為に、事前にケーキ(ご褒美)を買っておくとか

予め友人に、
「ちょっと仲直りしてくるから、もしも失敗したら慰めてくれ!!」と伝えておき、悲しい気分になったら支えてもらう・・・とか

 

⑤「2度と関わらないでくれ」と言われた

 

相手の希望を尊重してあげるのはごもっともです。
しかし、自分から歩み寄ることで相手の気持ちが変わることもあるのも事実です。

もしかしたら、
その時相手は怒りに任せて「顔も見たくない!」と言って遠ざかったかもしれない。
そして内心では、「本当は引き止めて欲しかった」とか思っているのかもしれない。

たった1度だけでいい。
一度でも再会の約束を取り付けられれば、以前の互いの心を取り戻せるかもしれません。

以前のような関係に戻る必要はなく、大事なのは相手と1度でも会っておくこと
何故なら、これから自分が心穏やかに生きていく為に必要なことだから。

 

 

⑥「あの人と関係を修復する必要は無いんだ」

 

他者から拒絶されたとき、「この人は重要な人ではなかった」と、まるで相手をけなすような考えが浮かぶことがあります。
要するに、相手のことを忘れる為に別のことで気を紛らわそうとするんですね。

でもそう簡単にはいかず、憎い相手ほど自身の心の中に住みつきます

よく嫌いなアイツのことが頭をよぎるのは、まさにそのせい。
もう会うことの無いと(思っている)相手のことを考えて心に負荷を与え続ける行為は、冷静に考えたら恐ろしい話です。

 

 

人間関係のモヤモヤの原因を突き止めて、気持ちを整理しよう

モヤモヤっとした感情に苦しめられる原因は、その正体が分からないから。

上記のような言い訳をしてしまうのも、
「嫌いなあの人が自分にとって重要なのか、そうでないのか?」そんな肝心なことを分かろうとしないから悩んでしまうワケです。

たとえ問題が解決できなかったとしても全然構わなくて、問題の正体と解決の手段を知っておくだけでも、心は軽くなります。

その第一歩としてまずは、自分が相手に抱いている思い、願い、感じていることをしっかり見極めてきましょう。

そこでオススメなのが、相手からの手紙を自分で書いてみる方法。

このとき、「相手に本当はこういうことを言ってほしい」ものを全て盛り込むのがポイントです。

例えば・・・

 

「お前と一緒に居た頃が懐かしい。また馬鹿騒ぎしようや!」
そんな手紙が出来上がったのならば、「あの人と関係を修復することは意味があるんだな」ということが分かります。

当然この場合は、自分が相手に歩み寄ることは大きな意味がある行動ですよね。

 

 

「きっとまだ怒っているだろうけど、もしも叶うのなら関係を取り戻したい」

そんな手紙が出来上がったのならば、「もしも相手から修復のアクションがあったら、しっかりと話をしたいんだな」ということが分かります。

相手から歩み寄られたら、「どうしよう・・・?」と自分が悩む理由はありません。

 

「相手からの手紙を書く」方法で、相手に言われたいことを言葉にすることのメリットは、同じところをぐるぐる回っているだけの自分自身の気持ちに変化を起こせるところです。
すると、相手との関係性がよく見えてきて、相手に抱く自分の気持ちを整理するのが非常に楽になります。

気持ちの整理がつくということは、「あの人は自分にとって重要なのか?否か?」の答えを出すということ。
すると、

「どうやって歩み寄ろうか?」、

「あの人のことでくよくよ考える必要は無いんだな」

このどちらかに選択肢は変わります。

どうしたらいいのか分からないときは、一度悩み方を変えることをオススメします。

 

 

無自覚な怒りに要注意!

 

人間関係が壊れたときに現れる、「モヤモヤした感情」を理解したいなら、「怒り」の感情を知っておくのはとても重要。

そして何より、「関係を修復しに行くぞ!」と思い立つまでは良くても、無自覚な怒りが残っていたら全て台無しです。

一度ここで、無自覚な怒りとはどういうものか確認してみましょう。

 

人間関係が壊れる瞬間というのは、おそらくどちら側も怒りを少なからず感じているものです。
しかし・・・

怒りという感情を、誰もが言葉で表してくれるとは限りません

 

怒りを覚えたときにとる、言葉以外の行動は大きく分けて2つ。

①怒ったら状況を悪化させるからと、意識的に怒りを出さない。

②「怒るなんてみっともない」が口癖で、それを繰り返して感情が麻痺。すると、無自覚に怒りを感じていることすら気付かない。

 

ここでは、②の無自覚な怒りが曲者。
無自覚な怒りは、遅かれ早かれ、自分の首をじわじわ絞めてくるのです。

 

そもそも怒りが生まれるきっかけとなる言動は、皆様の日常に沢山溢れていて・・・

例えば、

・電話に出ない

・折り返しの電話をしない

・相手のことを考えない

・目を合わせない

・ネガティブな発言が多い

・無愛想になる

・自分から行動をしない

・相手を無視する

・誰かから話しかけられても聞こえていないフリをする

・自分の殻に閉じこもる

などなどですね。

こうした言動の裏に必ず怒りが隠されているとは言えないのですが・・・

まぁ可能性は高いだろうし、何より心当たりがありますよね?
自分が想像しているよりも、ストレスや怒りは沢山抱えているものです。

 

 

「アイツ絶対許さねぇ!」はもちろん怒りです。
加えて、
「どうでもいい」や「ちょっと気に障るかな・・・」も怒りであることを忘れないでください。

 

ドッペルおにいさん
怒りを遠まわしに相手に伝えていないか気をつけましょう

 

相手に怒りを抱えたまま歩み寄ろうとしても逆効果

誰かと関係を修復しようとする前に、まずは自分が抱いている怒りを知っておきましょう。
先にも述べたとおり、

見えない怒りを心に潜ませたまま中途半端に歩み寄ると、思いがけない瞬間に自分自身の足元をすくわれる可能性があります。

関係を修復するつもりが、最終的には喧嘩になってしまうかもしれません・・・。
様々な怒りを抱えたまま無理に歩み寄るのは、絶対にやめておきましょう。

モヤモヤとした感情を野放しにしたままでいると、
人間関係でショックを受けたり、失望したりしたときに「もう二度と失望するものか!」と、相手の言うこと為すことネガティブに解釈するようになります。

今まで友達だと思っていた人から悪口を言われたり、相手が実は自分にとって重要な存在ではないと気付いてしまったときなどが特にそうです

 

もうそれ以降は、
相手の意図を想定しながら、出来る限り最悪の形で解釈しようとします。

つまり、「ポジティブに言われない限りは絶対反応しない」となるのです。

ドッペルおにいさん

悪口を言われたら、「あーはいはい。お子様は相手しないよー」
逆に褒められたら、「もっと褒めて褒めてー!」
まぁそんなイメージだね。

 

 

 

関係を修復するときは、お互いの解釈に違いがあることも覚悟する

 

「批判されたくない」「この人に罪悪感を与えたい」

そんな思いに囚われたとき、ウソで対抗するのが正直手っ取り早いんですよね。

自分が何らかの主張をするのであれば・・・

事実にフィクションを練りこんで「俺の言い分は正しいんだ」と言えば、相手が格下なら間違いなく相手は黙ります。

 

メモ

例えば、
冷めてきた夫婦生活に耐えかねて、離婚を考えている夫婦が居るとします。

奥さんの言い分は、「旦那の飲酒が原因」

一方で旦那さんの言い分が、「妻が冷淡すぎて、酒を飲まずに居られない」

もしもお互いがそんな解釈のまま喧嘩してしまったら、相手に対して歪んだイメージを一方的に持ってしまうことになります。
誰かに対するネガティブなイメージって、こんな感じで生まれていくんですよね。
ネガティブなイメージを抱いたまま喧嘩別れしたら、「まだ怒ってるんだろうなぁ・・・」と、腰が引けてしまうのも無理はないでしょう。

 

実際に相手に歩み寄って話を聞いてみると、相手の解釈は自分の解釈と大きくかけ離れています。
それに対してギャーギャー文句を言っても意味がありません。

ドッペルおにいさん
自分の解釈での主張はとても大切なもの。だけど相手も、「自分の解釈は間違っていない」と思っている。

それをちゃんと理解したうえで、「わたしはあなたと仲直りがしたい」という信号を送れば、物事の展開は大きく違ってきます。

相手の解釈を、ひたすら聞いてあげましょう

 

 

まとめ

 

人間関係がうまくいかずに喪失を感じるような出来事があったときは、心に見えない傷を負ってしまったり、イライラしてしまったりすることがあります。これは俗に言う、「心のモヤモヤ」と呼ばれているもの。

過去の人間関係に「けじめ」をつけられていないと、この現象は起きて、「心のモヤモヤ」はよく放置されがち。

 

人間関係が冷めたときは特に注意しましょう。

心のモヤモヤが残ったままだと・・・

  • 新しい人間関係に自信をもてなくて、どうしても浅い付き合いになってしまう
  • 相手に心を開くのを恐れてしまう
  • 相手に依存しすぎて、傷つけられるのを恐れてしまう

 

自分が相手に抱いている解釈(物語)には、注意深く耳を傾けることが大事。

相手との関係をきちんと終わらせるか、しおれてしまった今の関係に水をあげるのか考えるべき。

 

 

新たな人間関係を築いていくために、無自覚な怒りには特に注意が必要です。

だけど、気付きづらいものを意識するのって中々できることではありませんよね。

 

ですのでせめて、怒りやストレスは自分が思っている以上に沢山抱え込んでしまっているとだけ自覚するべきでしょう。

それに加え、「ぎくしゃくした人間関係を修復したい」からと言って、相手に対して怒りを抱えたまま歩み寄ろうとするのは逆効果。

何故なら、「自分が正しい」の論法で相手と会話してしまうから。

 

自分が述べる”正しい”と、相手が述べる”正しい”は異なっているので、その事実をしっかりと受け止める覚悟ができたら、相手との関係修復に臨んでください。

 

ドッペルおにいさん
感情のコントロールをしっかりやって、新たな人間関係を築いていきたいよね。あー友達欲しい!




相手の嫌なところばかりに目が付いて困ったときは、自分の自信が低下していないかチェックしよう

 

 

☆こちらも参考にしてください☆

自信を回復させる便利なメガネとは?

自信を失うような状況になったとき、人はどのようにして自信を修復するのか書いています。

 

 

 

どうして相手の嫌な部分にばかり目が向いてしまうのだろう?

 

ある誰かから自己肯定感を打ち崩された(自信を失わせる)状況のときによく取ってしまう行動は、話を突然変えて、自分が特に優れているものを持ち出し、優位性をおおげさに伝えようとすることです。

 

都合の悪いことで責められて、ついつい話を変えてしまう理由のほとんどは、自信が低下したからなんですね。

 

話題転換①

パートナーとドライブしている時に・・・

夫の運転の荒さを妻が指摘すると、「そういうお前だって、何度も壁に車を擦ったりしただろう」

話題転換②

自分の同期が昇進したことを伝えられたときは・・・
「アイツって仕事大好きだからね~。俺はプライベートを特に重視しているから、仕事だけの人生なんて俺は嫌だな」

話題転換③

仕事の同期が自分よりも様々な部署で人気者だった場合は・・・
「確かに面白いかもしれないけど、ただの目立ちたがり屋なだけじゃん」

話題転換④

友達の恋人がイケメン・美女でお金持ちの場合は・・・
「確かに顔はいいけど、性格とか悪そうじゃない?幸せになれるの?」

話題転換⑤

自分が嫌っている人が仕事ができる人で、それがむかついた場合は・・・
「でもあの顔や性格はひどいよね」

 

このように話題を変えていく理由は、

認識を歪ませることにより、相手の能力や成功がもたらす自分への脅威を小さくし、その脅威から身を守ろうとしているからです。

 

 

ここを覚えておこう

自分の能力や成功を、もしも相手が「脅威だ」と感じてしまうと、「あの人の劣っている部分に注目しよう」と考えるようになるんですね。

「何故相手の嫌な所ばかりに注目してしまうのか?」

そんな疑問をもったときは、相手から何かしらの『脅威』を感じていないか立ち止まって考えてみましょう。

 

 

 

認知が歪むメガネを相手にかけさせてしまった時に心がけたいこと

 

ではもしも、相手がしょっちゅう顔を合わせる人で、自分の能力や言動が相手に影響することがあるのなら・・・
既に相手はあなたを歪んだメガネで認知している可能性が高い

 

認知が歪んでしまうメガネを相手にかけさせ続けていると・・・、いずれ偏見差別をされてしまう可能性も。

ですので、対策を学ぶことは必要です!

 

認知を歪ませるメガネをかけた相手からの脅威を和らげる方法をご紹介しておきますので、参考にしてください。

 

 

①謙虚に振る舞う

無知のフリをするのもあまり良くはなく、更に私達に脅威を抱いている相手に対して自慢げに振舞うのも良くはありません。

もしも相手よりも優れている所が見つかったときは、そのことをベラベラ話すのではなく、「私にも弱点がある」ことを相手に伝えるのです。

こうすることで、
「この人も実は苦労してるんだ」
「この人も弱点がある人間なんだ」
という印象を与えることができるので、相手の自己肯定感を高められることがあります。
少なくとも、相手の気持ちを穏やかにすることができるかもしれない。

ただし、相手が元々攻撃性の強い人ならば、弱点を伝えるとそこを突かれます。

 

 

②相手の人生において意味のあるものに触れる

相手のことをよく知らない場合は、質問をすると良いでしょう。

例えば、
相手が目指していること
価値観
今までどういうものを達成してきたか
夢や未来

など、相手の人生にとって意味のある大事なことに気持ちを向けてあげるのです。

こういった質問を自分への見方が歪んでいる相手にしてあげれば・・・あら不思議!

自分に対する認知を改めようとしてくれるんです。

例えば相手が、「仕事ができる人間として見られたい!」と思っているのなら、
「この仕事は○○さんすごく得意だと思うのですが、是非コツを教えてもらえませんか?」
と言えばいい。

しかし、これは当然の話ですが、
「自分の容姿に自信がない」と思っている人に、
「唇がまるで石原さとみさんみたいにぷるぷるですね~!」
などと言うと逆効果になるので気をつけましょう。

相手の大事なものが分かっていないのにも関わらず、無理に褒めるのは相手を煽るだけです!

だからこそ、相手が大事にしているものを見極めるのがすごく重要になるのです。

 

 

③共通点を探す

よくあるのは、

「年収でパートナーを選ぶ人はとんでもない」
「今の若者はITオタクだ!」
「昔の人は頑固だ!」

みたいな、あいつらは駄目だ」という歪んだ思い込みです。

こういう場合に私達の頭の中にあるのは、
「俺はあいつらとは違うんや!」というものです。
つまり、「自分達ほどは善良で賢明で一生懸命では無いだろう」と思っているのです。

これも思い込みを強めてしまう原因の1つになります。

もしも私達がこういう相手と対峙しなければならなくなったときは・・・
とにかく共通点を探しましょう。

当然、その共通点が相手にとって重要であればあるほど効果的です。

例えば、
自分も相手もゴルフが好き
好きな歌手が一緒
などですね。

こんな簡単な事を指摘してあげるだけでも、
自分のことを「あいつら」から「俺たち」へ移行させることができます。

これまでの記憶や経験の中に、何かその人と共有できるものは無いか探してみてください。

すると相手は、あなたの存在を自分にとってのマイナスからプラスへ認識を変えてくれるに違いありません。

ただ注意したいのは、共通点は事実でなければいけないことです。
無理に作り上げるとあとが非常に厄介です。

 

 

 

本記事のまとめ

  • 他人に何かしらの脅威を感じた人は、無意識に相手に脅威をお返ししようとするので、「自分は相手にどんな脅威を与えるだろうか?」と考えることはとても大切ですね。
  • 逆に、自分自身が相手に脅威を返そうとしたときは、「良いことは何も無い」ことを覚えておかれてください

 

になるでしょうね。




人間関係をうまく築いていくコツは、相手が大切にしていることを把握して自信を失わせないことにある

まず初めに・・・

私達は自分に自信が無くなると、自己肯定感というものが低下します。

自己肯定感が低くなると、感情がすぐ不安定になったり、物事をネガティブに捉えやすくなります。
これが長い間続くと負のスパイラルに陥り、よっぽどのことが起きない限りはこのままずっと堕ちていくことになる・・・。

 

って、そんなワケあるかーっっ!!

 

 

自尊心が低下してネガティブな気分に陥ったとき、どのように自尊心を修復しているのか

 

 

自己肯定感が低い人は確かに居られるのですが、身近に居る人たちみんながネガティブなのかと言うとそうではありません。
そして逆に周りの一人一人が、極端に自己肯定感が高いというワケでもありません。

自分よりもすごい人を見かける度に、

「自分はダメなヤツだ」と感じて、全員が全員そのまま無気力状態になっていると大変なことになります。

 

自分よりも優れている人を目の当たりにしたとき、普通に考えてみれば自信はかなり低下するはずなのですが、

にも関わらず、一体何が私達を救ってくれているのでしょうか?

 

今回お伝えしたいこと

その理由というのは、
自己肯定感(自信)がすぐに低下してしまうのを防ぐ為、私達が自分が優位になるよう無意識に物事を見ているからです。

 

つまり人間は、

自分よりも優れた人をまともに認知すると自尊心が低下するので、それを防ぐ為に素早く”メガネ”をかけているのです。
これは当然無意識なので、本人はメガネをかけていることに気付いていません。

 

 

自信の低下を防ぐ、見えない便利なメガネとは?

では具体的に、このメガネはどういうときにかけて、私達の”何”を守ってくれるのでしょうか?

心当たりがないかチェックしながら読み進めてみましょう。

 

①自分よりも優れていそうな相手を認知したときにメガネを装着

これは、自分よりも能力がある人を認知した時に、相手よりも優れている所に注目しようとすることを言います。

例えば、あなたが自称「イケメン」だとしましょう。
大きい声では言わないけど、実はすごく自信があります。

そんなあなたが町やテレビで「この人かっこいいな」と思ってしまうような人を認知したときに思うのは?

おそらく、「目は俺の方がかっこいいな」とか「俺の方が身長は高いな」などと考えるはずです。

こういう場合ほとんどの人は、「やっぱり俺の方がイケメンだったわ」と浸り顔で確信します。

当然その人に脅威は感じなくなったので、メガネを外します。

 

②相手が自分よりも成功しているときにメガネを装着。

例えば、
相手が唯一無二の存在なら、「この人が成功したことで、自分にも何か影響が及ぶ。ある意味自分の成功とも言える」
などと考えることを言います。

 

③相手の方が自分よりも優れているときにメガネ装着

自分よりも相手の方が明らかに優れていることが分かると人間は、相手が自分にとって脅威なのかそうでないのか?と、考え方が変化します。

例えば、
あなたが自称「イケメン」の面接官だとしましょう。

そんなある日、とんでもない美少女が面接にやってきました。

このときあなたは、「俺とこの美少女のどっちがイケメンか白黒つけてやるぜ!」などとは考えませんよね。

なので当然、相手の美貌は自分のイケメンさには関係ない(脅威はない)と判断しメガネを外します。
(※もしも面接にきたのがイケメンならば、状況は①になります)

 

④「相手の優れた資質が自分の脅威になる」と判断した場合

①~③の状況でメガネをかけても効果が無かったり、自信の低下が防げない場合は、

相手を無視したり邪魔したりして、相手の脅威に立ち向かいます。

例えば、
自分の容姿にコンプレックスを感じているあなたが、イケメン同期が昇進したことを知ったとします。

この場合、あなたは認知が歪んでしまい、このイケメン同期を嫌いになったり嫉妬しやすくなります。

「自分にとってこのイケメンは脅威だ!」と考えるワケではありません。

自分の容姿に自信がないせいで、イケメン同期が出世したことで相手を嫌いになったのです。
これに気付かずに多くの人は、「アイツはそこまで仕事ができるヤツじゃないのに!」などと考えることが多いでしょう。

同期は仕事ができないワケではないのに、メガネをかけて認知が歪んだ私達は、アイツが仕事ができないように本当に見えてしまうようです。

 

 

とはいえ、自己肯定感を高めてくれるこのメガネは最高です
何せ自分に自信を持たせてくれるのだから。

 

例えば私の場合なら・・・。

自称「心理学芸人」なので、まわりにいる知人よりも相手の心理には詳しいと自負しているし、何より話せばめちゃくちゃ面白い人だと自負しております。

つまり私の自己肯定感は、「心理に詳しい」「面白い人」2つで構成されていると言えます

仮に私が周りから
「運動ができないね」とか「芸術センスの欠片もないね」などと言われても、メガネをかける必要もないし気にする必要もありません。
何故なら運動も芸術も、私が私であることにとっては少しも重要ではないからです。

だけどもしも、
知らない内に色々な人から嫌われたり、「なーんか話してもつまんない人だね」などと言われたりすると、簡単に自己肯定感を打ち砕かれます。

 

 

嫌われたかも?と感じたときにチェックしたいこと

ここから書くことは是非とも覚えておいて欲しいです。

まず私達を判断する相手はそれぞれ、その人独自の自己肯定感を持っているもの。
そして相手の自己肯定感は、その人にとって何が大事かによって全て決まります。
つまり、あなたがそれに対してギャーギャー言っても無意味

自己肯定感を打ち砕かれた人間は、それを守ろうと無意識にメガネをかけて自分を守ろうとします。
ご存知の通り、そのメガネは認知を歪めます。

もしも相手にメガネを装着させてしまった場合、あなたがとるべき行動は1つ。

それは、相手が一体何を大事に考えているのか探ることです。

 

絶対覚えておいて!

ほとんどの人は、
「自分の容姿」
「頭の良さ」
「社会的地位」
「自分の仕事」
などを大事に思っています。

これらを疎かにし、相手の自己肯定感を脅かしてしまうと、相手は私達のことが徐々に見えなくなっていくことを覚えておきましょう。

 

あなたが相手の自己肯定感を知らずのうちに打ち砕いてしまっているような人であれば・・・
まぁ、覚悟した方がいいですよ。

 

 

本記事のまとめ

  • これから人間関係を円滑に築いていきたいのであれば、相手が自信を失くすような言動は控えるべきでしょう。
  • 「自分に自信がなくなっている人はメガネをかける」と、覚えておきましょう。

 

 




自分よりも弱い立場の人間に強気な態度を取ってしまう。その理由は必要な努力を怠る、とある心理が働くから

本記事の内容

 

 

 

step
1
地位が高くなると思い込みに振り回される

私達は権力を手にすると、相手に関心を向ける努力をしなくなる。

 

 

 

 

地位が高くなると思い込みに支配されてしまう

 

私達が物事をよく思い込んでしまうのは、人間には「認識する」という行いの負担を減らしたいという欲求があるからなんですね。

すると当然、特に相手に対する認識を最小限に済ませようとする人も判明してくるはずです。

そう、ある程度の力を持ったとき、より一層人はこの傾向が強くなっていくことが分かります。

私たちは、相手を「自分より弱い立場だ」と見なした瞬間、
相手に対する認識を最小限に収めようとする心理が、無意識に強く働いてしまうようです。

 

権力を得ると偉そうになるのは

人が力を得たとき、無意識に力のない人との間に心理的距離を保とうとする

その為、「細かい微妙な部分まで読み取らなくてもいいよね」と、意図的に相手に関心を向けなくなってしまいます。
つまり、相手の気持ちを読み取る努力を怠ってしまうのです。

 

面接で例える

よく聞くのが、「就職活動の面接をやるのはほぼ意味がない。あんな短時間で求職者のことなど何も分からない」というもの。

今までの話から考えれば、これはある意味正しいと言えますよね。
求職者を選ぶ立場にある人は、当然求職者から見れば力があります。

仮に面接官が、
「相手よりも自分は力があるから思い込みに支配されているかも。だから情報1つ1つを慎重に、変に偏った情報だけに心が奪われないように気をつけよう!!
と、ずっと意識していられる自信があるのなら何も問題はないでしょう。

しかし面接官は応募書類を見て、例えば
「前職は短期間でやめてるな・・・」などと感じた瞬間、ほぼ全ての人がネガティブな思い込みに支配されてしまうはず。

それに面接官は、辞めた理由を確実に聞く必要があるでしょうし、
「おどおどしているから、この性格が何か関係あるのだろうか・・・?」などと推測しながら話を聞かなければなりません。

このことから考えると、「面接官はこんな短時間で自分の何が分かるんだろ?」と思ってしまうのも頷けますよね。

面接官が、終始思い込みをせずに相手の正確な特徴を理解するなど、無理な話。

 

 

権力を持った人の思い込みは時には役に立つ

ある程度力を持つと、人はより一層相手の性格を思い込む傾向が強くなることは分かりました。

とはいえ、「力をもつ人の思い込みは全て間違いである」ことではありません。

ある程度権力を持っているからこそ、より的確に認識が行えることも、状況次第では起こります。

 

社内のチームリーダーを例に

例えば、

社内でチームを組んでいるときに班のリーダーは、課せられた目標の達成の為に、メンバーのモチベーションを高めようと相手に関する情報を見極ようと努力することがあります。

権力を持った人は、必ずどこかで相手の印象を掴む必要がある状況に陥ります。
そういう場合は、特に相手に対する認知をある程度正確に行おうと努力するのです。

 

 

ココを押さえておくこと

つまり、
上司(権威をもった人)が本当に私たちに関心を抱くのは、そうすることが自分の目標達成の為に役立つときがほとんどということですね。

悲しい話、上司は私たちに

「この部下はどれくらい有用なのだろう?」
「この部下に何ができるのか?」
「自分の利益にどれほど関われるのか?」

などと、「部下を時間と精神的エネルギーを費やして知る投資をすることで、どんな見返りが望めるのか?」
上司にとってはそれが全てなのです。

 

 

ではもしも、会社の上司から既に「俺に利益を与えないヤツだ」と思い込まれてしまわれているのなら、もう打つ手はないのかと言うと・・・、

いいえ。そんなことはありません。

 

上司にちゃんと自分を見てもらおう

もしもあなたが上司から有用な存在だと見られ、且つ「しっかりと自分を見て欲しい」と願うのであれば・・・。

「上司のあの人が、今どんな願望を持って、どんな問題を抱えているか?」を知ることが重要です。

つまり、
「どこで自分の助けを必要としているのか?」
「目標の負担を軽減させる為に自分に何ができるのか?」
「上司の仕事で順調にいっていないのは何か?」
をしっかりと考えて把握してあげるということですね。

一番手っ取り早いのは、上司が助けを必要としているときに、「手伝いましょうか?」と言ってあげることでしょう。

すると、上司のあなたに対する認識は大きく変わります。
他にも、仕事を頼まれる前に「この仕事やりましょうか?」と言うのもいいでしょう。

 

 

これを覚えておきましょう!

私達の上司は確かに、人を見下すようなネガティブ発言が多いでしょう。

だけどそれは、

人間は人の上に立つと、どうしても利益だけを追い求めるようになってしまうがゆえなのです。

ですので、

「上司は多くの責任を担っていて、多くの仕事を抱えているものだ」くらいは理解してあげることも必要です。
(だからといって、部下を傷つける発言は許せるものではないのですが。)

しかし勘違いしないで頂きたいのは、
「力がある人に分かりやすく近寄って、自分の長所をアピールしましょう」ではありません。

相手の自分に対する認識を改めさせたいのなら、
「どうしたら自分は相手の役に立てるだろう?」と常に意識しておくことが重要になります。

 

 

本記事のまとめ

  • 上司に対し、「自分の良いところをしっかり見てほしい」と思ったときは、真っ先に上司の状況を把握しましょう
  • 上司が自分に求めているもの・・・。それを理解して応えてあげれば、間違いなく感謝されます。感謝されたとき、必ず上司は私達を見ようとするでしょう。

 




悪い第一印象を覆したいのであれば相応の覚悟が必要。果たしてあなたの中に目立つ覚悟がありますか?

 

本記事の内容

 

 

 

step
1
第一印象は変えづらいから重要視される

今日もこれからも、他者はあなたを同じように見ようとするから印象が変わらない!

 

step
第一印象で相手を決め付けているとどうなるか?

相手の第一印象は、相手の能力や性格で決め付けられてしまう

 

 

 

第一印象が重要視されるのは、最初の印象を変えるのが困難だから

 

さてまずは、第一印象について学んでいきましょう。

 

誰かに対する最初の印象が強烈過ぎたとき、人は良い方向にも間違った方向にも導かれます。
そしてそこで得た情報は、その後の情報の解釈と記憶にも影響を及ぼしてしまうでしょう

 

例えば、
テスト期間中に家に帰ってきた自分の子供が、100点満点中20点という算数のテストの結果を一番初めにもってきたとしましょう。

ここで当然親は、「うちの子供は勉強ができないのでは?」と考えます。
家庭教師を雇おうとしたり、塾に通わせようかどうかとあれこれ悩みもするはずです。

しかしその翌日、子供は社会のテストでは90点、理科のテストでは95点をとってきました。
極端ではありますが、冷静に考えればこの子供はそこまで頭が悪いワケではありませんよね。

にも関わらずほとんどの人は、
「うちの子供は勉強ができないんだ」と結論付けてしまう傾向があります。
子供が親の「思い込み」を覆すには、全教科80点以上をしばらく続けないと厳しいかもしれません。

そして何より問題となるのは、
そこまで頭が悪くないのにも関わらず、「お前は勉強ができない」という烙印を押し、その子供の可能性を奪ってしまうことがあるということ。

たった1教科が苦手なだけの優秀な子供のやる気、そして将来を奪う。
この罪はとても重い。

 

因みにこれも印象が絡んでいる

よく自分の両親が、いい大人に成長した自分を未だに心配してくると言う人が居ます。

これはおそらく、

親の中では、子供を最初に認識したまま止まってしまっているからだと言えますね。

 

 

最初の印象を変えるのが不可能ということではありません。
ただ、「めっちゃ難しいんだな・・・」ということは覚悟しておきましょう。

 

 

印象を変えるのが難しいのは、思い込みに原因がある

 

良い第一印象を与えられた人間関係は、当然長続きしますよね。
つまり長続きしているということは、相手から悪いイメージを持たれることなく済んでいるといえます。

『自分』という私のことを知っている相手は、今までもこれからも、変わらず同じように私達を見ることでしょう

そうつまり、

いつも通りに・・・同じように私を見ようとするから、印象を変えてくれないんです!

 

 

思い込むと見えなくなる

私はあるとき「真面目でおとなしいね」と言われたことがあります。こんなに面白いことを言っているのに・・・。

だから当然、多くの人にたくさんの冗談やギャグを言いました(笑)
でも結局、周りの意見は変わりませんでした。

周りの人は本当頑固だな

私の良さを分かろうとしないな

人の話を聞かないんだな

・・・いいえ、違いました

周りの人は、見えているはずのものが目に入らなかったのでしょう。
単にひとりひとり、「思い込み」が違ったのです。

周りが私に抱いている思い込みに余程そぐわないことが起きれば、気付いてもらうことはできたかもしれません。
しかしほとんどの場合、僅かに違う程度だと、無視されたり解釈し直されたりして終わってしまう

 

第一印象を変えてほしいなら?

あなたが相手に、「自分に対する印象を変えて欲しい」と願うのであれば、方法は2つあります。

よほど目立つことをする
もしくは諦める

です。

 

 

とはいえ、第一印象からの強い思い込みにも良いところがあったりはします。

 

良い思い込み・悪い思い込み

例えば誰かから,

「優しくて素敵ですね❤」という第一印象をもたれると、多くの人は「他にも優れた特質をもっているに違いない」と思います。

こういう「思い込み」のまま事が済めば何も問題はありません。
しかし思い込みというのは、矛盾箇所が見つかると激しく抵抗してきます。

今までは「優しくて素敵!」だったのに、そんな相手がもしもどこかで誰かの悪口を好き放題言っているところを目撃すると、間違いなく相手に対して不快感を覚えますよね。

私達人間は、この不快感がとにかく嫌いなので、「この不快感を無くさなければ・・・!」と無意識に感じてしまいます。

不快感を無くす為に、私達がとりがちな行動はおそらく2つです。

①「あの人は何も言わなかった。いいね?」

と、無視をする

②「実はあの人は良い人ではなかったんだ・・・」

と、相手のイメージを変え改める

そもそも第一印象という情報だけでは、相手の本当の姿は決められるはずありません。

しかしそれでも、第一印象を参考にしてこれからも相手と付き合い続けようとするのが私達です。

「あの人は誰にでも優しい。・・・だから他にもきっといい所があるはず」
そう考えておかないと、私達は些細なことで不快感を覚えるハメになってしまうのだから。

 

つまりまとめると、

「第一印象が悪ければ、人間関係に甚大な影響を及ぼし、周囲を失望させてしまう」

「第一印象が良すぎると、そのイメージを必死に守ろうと無理をして自分を飾ろうとしてしまう」

とにかく第一印象を良くするのも大事かもしれませんが、失望されてしまうときは面倒なことに・・・。

 

 

最初の印象で相手を決め付けていると、思い込みの被害者になる

 

ではそもそも・・・
私達が物事を強く”思い込んでしまう原因とは何なのでしょうか?

その理由というのが、
私達が様々なものを無意識に「他の人も自分と同じように考えたり感じたりするはずだ」と考えてしまうことにあります。

一度こういう考えが凝り固まってしまうと、相手の立場になって考えることができなくなってしまうのです!

 

「相手の立場になって考えよう」って?

相手の立場になるというのは、
相手の言葉や行動の中からヒントを探って、
そのときの状況を注意深く考察し、自分自身の視点は一旦忘れて・・・
相手の視点になって意識して考えてあげることを言います。

必要な時に無意識に、相手の立場に考えられる人間になれたら問題はありません。
しかし、これを毎回意識して行うのは無理なんですよね。

つまり、「他の人も自分と同じように感じているはずだ」と無意識に思うことで全て済ませることにしたのです。
何せ私たち人間は、楽をしたい生き物且つ、認知的ケチなのですから。

だから人に対するイメージは、中々変わらないのです。

 

 

これも知っておこう

恥ずかしがり屋な人は、
「みんなこういうとき恥ずかしがるよね」

落ち込むことが多い人は、
「こういうときはみんな落ちこむものだよね」

汗っかきな人は、
「自分みたいに涼しい日に汗をかく人もいるよね」

浮気をする人も、タバコを吸う人も、
「え?だってみんなやるでしょ?別に自分は正常でしょ?」

・・・のように、「他の人も自分と同じ意見だ」と思ってしまう傾向があります。

このように私たちは、思い込みという傾向を利用することがあります。
さもないと、人生やってられませんからね。

 

 

以上のことから、

思い込みというのは意識して生まれるものばかりではないことが分かります。

皆さん自覚はありません。
だけど、必ずあの人は思い込みで私たちを見ています。

 

ココに注意

第一印象や思い込みというのは、中々変わらない。

ですので、「あの人が理解してくれるまで、俺はいつまでも待つんや!」

という考え方は間違っていることが分かります。

 

 

 

そもそも、”○○を思い込む”とは何だろう?

 

普通私たちは、ある特定の人を認識すると、「この人は○○(性格とか能力)だから○○だ」と憶測します。

 

例から学ぶ

例えば、

会社を頻繁に休む人が居たら、「真剣味が足りない人なんだな」

相手がキレたら、「この人は怒りっぽい人だ」

などと考えますよね。

確かにこれらの憶測が正しい場合もあるでしょう。
しかし多くの方々は、「あの人の行動の中で、性格や能力が影響したものがどれだけあるのだろう?」
と、考えたことがないはずです。

もしかしたらあの人がよく会社を休むのは、子供が病気にかかってしまったからかもしれません。
これだと、その人がどれだけ仕事に真剣でも会社を休むしかありません。

相手に怒りたくないとどれだけ思っていても、抱えているストレスが尋常じゃないなら怒ってしまうのも無理はないでしょう。
しかも、怒りっぽい原因を作っている上司のことなんて、自分で到底コントロールできるものではないはずです。

それに、休む人も怒りっぽい人もみんな、
「こういう状況の人間ならみんなやるはずだ」と思っています。

冷静に考えれば、こういう状況で「お互いの気持ちを理解し合おう」というのは無理な話ですよね。
しかも話さないと分からないのに、相手は思い込みのせいで話が聞けない状態です。
「は?」ですよね

 

 

今までの話を聞いても「ちょっと何言っているかわからん」という人は、
「人間というのは認知倹約家で、時間と労力を最低限で済ませる生き物なんだ」ということを踏まえて、

人が思い込みをするときは、以下の原則を用いていることだけは覚えて帰ってください。

 

思い込みの原則

①何かの点で自分に似ている人は、おそらく他の点でも自分に似ている

例えば、
人見知りで友達が少ない人が、人見知りの相手を見つけると「この人も友達は少ないはずだ」
と考えてしまう

②優れた特質を何か1つ持っている人は、他にもたくさんもっている

例えば、
相手がイケメンや美女なら、「頭が良い」「友達が多い」「出世している」などと考えてしまう

③「○○は○○であるべきだ」と、グループ分けして決め付ける

例えば、
「女性は○○だ」「男性は○○だ」「ふつうは○○だ」など

※「男は強くあるべきだ」と思い込んでいる人は、女々しい男性を見ると何故か無意識に失望しようとする。

これらの原則に従い、
今日も私たちは相手をいつも通り思い込み、理解しようとしていることを忘れないようにしましょう。

 

 

う~ん。もっと分かりやすく伝えるとすれば・・・

 

例えば、

3年間で転職を5回している人が2人居たとしましょう。
これを知った相手の対応は、能力や性格などで決め付けられてしまうので・・・

ある人のことは、
「この人はいつも真面目で頭も良いから、きっと自分にふさわしい仕事を探しているのだろう。まぁこのご時勢、合わなかったら転職するのは当たり前だし」と判断する。

別の人のことは、
「この人は失敗ばかりでよく怒られている人だから、どの会社でも怒られて嫌になってやめているのだろう。そんなことで転職するとか何考えてんだ!」と判断する。

これってめちゃくちゃ理不尽だとは思いませんか?
多くの方が思い当たる節があるのではないでしょうか?

 

 

本記事のまとめ

  • 「第一印象を大切にしましょう」と言われるのは、万が一相手に悪い印象を与えてしまったときに苦労してしまうから!
  • 例えば、あなたが会社で頻繁に遅刻しており、周囲からの遅刻のイメージを変えたいと願う場合は・・・。10分程度早く出勤しても目立たない。 イメージを変えるんなら、1時間くらい早めに来ないとあなたの行動は無視されるでしょう。




「誰も自分のことを理解してくれない」 そんな人に読んで欲しい!

 

突然ですが、

あなたの異性のタイプは、俳優・女優で言えば誰ですか?

 

男性の方なら・・・
う~ん。新垣結衣さん、石原さとみさんとか?

女性の方なら・・・
う~ん。キムタク、松坂桃李さんとか?

 

うんうん、分かる。分かるよ。

 

ではもしも、

そんな憧れの異性が突如目の前に現れ、「一目惚れしました。 LikeではなくてLoveです❤」とか言ってきたらどうでしょう?
嬉しくて舞い上がっちゃうよね!

 

 

 

もちろん皆様の答えは・・・

「NO」ですね!

 

 

 

・・・え?
酔っ払ってんのかって?

 

いいえ、断言できます。
多くの人は、相手の言葉を鵜呑みにせず断ります。

その理由は簡単ですよ。
そう、相手のことを何も知らないから。

 

「・・・なーんだ。そんなことかよ」とか思わないでくださいね。
何故なら私達は、友達・恋人・親などなど・・・。
長年身近で過ごしてきている人のことすら、実は何も分かっていないのだから。

 

前置きが少し長くなりましたが、今回は、1人の人間をしっかり理解するのがどれだけ骨が折れるものなのか・・・。
是非思い知って頂きたいと考えています。

 

 

本記事の内容

 

 

 

step
1
「相手のことは分かっている」は誤解である

気持ちを伝えるのってすごく大変なこと

 

step
どう解釈されるかによってほぼ決まってしまう

好きになる理由は共通するが、嫌われる理由は特定できない

 

 

 

 

「相手のことは分かっている」という思い込み

 

本題に入る前に、私の話をさせてください。

 

私はこんな人

少し前の私は、そこまで口にはしなくても「俺って明るくて面白いんだぜ!」って本気で思っていました。
だけど、周りの反応は「真面目でおとなしそう」でした。
この反応に対し、かなりの衝撃を受けたことは今でも覚えています。

そして今現在の私はというと、「笑顔が良く、外向的だよね」とか言われます。
確かに言われて悪い気はしないのですが・・・。
それで毎回私が返すのが「いやいや、人見知りで内向的で引きこもりですよ」です。

ただ単に私は1対1の会話が得意なだけで、大勢の人の前で話すのは苦手。
そして自分が外向的に振る舞えてるのは、しっかり家で自分の時間を確保しているからで・・・
家ではよく黙ってるし(略)

という具合です。

 

つまり何が言いたいのかというと、

自分はもちろん、きっと相手だって周りからどう思われているかについては何も知らない。

きっと誤解や思い込みに囚われているはずです。

 

 

 

ここでいう思い込みというのは2つあり、

①「他の人は自分を客観的に見てくれているんや!」

②「自分が自分自身を見ていると同じように、他の人も自分を見てくれているんや!」
です。

 

それでもあなたは、「あの人のことを理解できています」などと口にするかもしれません。

ですがあなたは、自分のことをきちんと分かってもらう為に、日頃からどのような工夫をしているか答えられますか?

これに答えられなければ、間違いなくあなたは周囲から誤解された認識をされているはずです。

 

これも知っておこう

例えば、自分が抱いた感情と顔の表情を一致させるのは思った以上に難しいとされます。

そしてまた、「驚いた顔」「嫌悪感」「怒り」「恐怖」を抱いた相手の表情は比較的読みやすいのですが、
「少し心配しているとき」「混乱しているとき」「落ち込んでいるとき」「緊張しているとき」といった、微妙な表情はほぼ読めません。

少しイライラしている自分の表情を思い浮かべてみてください。
イライラしているときの表情って、

心配事がある場合も、

混乱しているときも、

落ち込んでいるときも・・・
これらとほとんど同じ表情とされているのです。

そのほかにも、
「あなたのその一言で少し傷つきました」という表情と、「その一言では僕は傷つかない」という表情はほぼ一緒なんです。

 

以上のことからお伝えしたいのは、
「ふぅ。自分の今の気持ち、しっかりと相手に届いただろう」とか「あの人は自分のことを考えてくれる人だ」は、勘違いなことが多い。

大抵こういう場合、私達の気持ちはほとんど伝わっていないことを覚えておきましょう

 

 

自分の気持ちを伝えるには4つのステップが必要

自分のことを周りに知ってもらうには、時間と労力を要します。
「本当かな~?」と思われる方は、以下の4つのステップを確認してみてください。

 

理解してもらう為に必要なもの

  • 自分が放つ情報が相手に与えられる
  • その情報が意味をもつものである
  • 相手がその情報に正しく気付き、注目する
  • 相手はその情報を正しく使う

 

上で述べた4つがしっかり満たされていなければ、自分の主張は正しく相手には伝わらないのです。

 

分かってもらいたいのなら・・・

ざっくり言うと、

自分に関する情報が相手にしっかり伝わって、分かって欲しい情報が自分の特徴と性格に裏づいている必要があるということです。

 

「昔はイケメンだったんだぜ」と私がいくら豪語したところで、それを証明するものが無ければ無意味。
私が信頼できる人なのか、魅力的な人なのかは、「昔はイケメン」という情報だけでは相手は全く分からない。

普段私が無口で控え目ならば、周りの人は当然「あの人は無口で控え目である」と解釈する。

・・・それ以外のことは、周りの人は何も知らない

 

よくよく考えれば、これは当たり前の話ですよね。
でも、私達はしばしばこんな事実をよく忘れています。

特に頻繁に周りから誤解される人は、周りから思いもかけない反応を聞くと、心を掻き乱したり自信を失ったりします。

 

これも知っておこう

人間は情報の空白部分を勝手に埋めることもよくやります。
つまり、

ちょっとした情報で私達の性格を勝手に想像し、プロフィールを創り上げるのです。

たった1つの情報で、相手は「自分」を決めつけてしまうというのは大変恐ろしい話ですよね。

 

 

解釈の厄介なところとは?

 

人に理解してもらうのは思っている以上に難しい理由は、他の人が私達のことをそんなに見ていないから。
そして他の人は、ただ自分の見たいように私達を見ているからなんです。

 

私達から放たれた情報を相手がどのように解釈するか?
これに全てはかかってくる・・・。

 

 

ほんの些細なことで解釈は変化する

例えば、
異性から「好きです、付き合ってください」と言われたとしましょう。
しかし、相手の視線は常にキョロキョロしてて何やら挙動不審。
1度もまともに私の目を見ようとはしません。

そんな相手の行動に遭遇したときの私達はというと・・・
それらをカギにして、「この人は○○だ」と理解しようとするはずです。

その異性と普段から親しげにしているのならば、「ただ恥ずかしがっているのだろう」と解釈するだろうし、
普段から嫌らしい目で見てくるような人なら、「なんだコイツは?」と解釈します。

このように、
相手が放った言葉と行動に意味を与える為には、どうしても解釈が必要になることがお分かり頂けるはずです。

解釈というのは人それぞれ違うワケなので・・・
当然それらは事実に基づいて客観的に見ているとは言えないことになりますね。

 

解釈の厄介なところは他にもあります。

周りがたまたま自分のことを好きになってくれたのなら別に構わないのですが、
自分に対する相手の解釈の結果が、「この人嫌いだわ~」だった場合は非常に面倒臭いです。

 

例えば私は、
心理学
お笑い
読書が好きなので・・・。

私に好意を抱くように解釈するような人で可能性があるとすれば、
「面白い」、
「知的」、
「話を聞いてくれる」、
「笑顔がいい」
くらいかなと思います。

要するに、
誰かを好意的に見ている人たちの意見はとても近いのです。

 

逆に相手からの解釈の結果が、

「面白くない」
「頭悪い」
「嘘つき」
「天然」
「ブサイク」などであればどうなるでしょうか?

そう、人々が持つ意見は私達が想像するよりも沢山あるし、どれもこれもバラバラなので・・・
私を嫌いな人は、それぞれ違う理由で私を嫌おうとするでしょう。

 

 

意図した通りにどうして理解してくれないのか?

何故周りの人は、「自分」を意図した通りに理解してくれないのか?

もう少し掘り下げてみましょう。

 

「別にどうでもいい人だし」
「普段あの人何考えてるか分からないんだよね」
確かにこれも多少は関係しているかもしれません。

 

しかし実は、原因は理解されたい側の自分ではありません。
理解する側の相手が注意力をケチるのが原因です。

その理由は単純です。
私達の身のまわりには、あまりのことが多く起こりすぎてしまっているからです。
情報が多すぎるせいで注意深くなったり、理解したり、対処したりしなければならない私達は、それら1つ1つに時間なんかかけてられませんよね。

とはいえ、急いで相手を理解しようとすればミスが増えます。
逆に正確さを重視してしまうと、本来やらねばならない別のことが進みません。

だから私達は、できるだけ簡単に、且つ効率的に「理解する」という用事を済ませようとします。

相手に関する情報をいくら持っていたとしても、自分にとって都合の良い情報だけ選んで相手を理解した気分になってしまうのです。

 

私達がやっていること

例えば、
相手のことを「頭のいい人」だと信じているのであれば、相手が何をやっても「知性が高いが故なんだね」と思いがちです。

また、相手が嘘つきで信用できない人であるなら、仮に相手が会話中に自分と目を中々合わせないと分かると、「何か後ろめたいことでもあるのか?」と思ってしまうでしょう。

相手は単にあなたに好意を抱いているだけかもしれません
おなかが痛いだけなのかもしれません

しかしあなたは、実は相手がそんな気持ちを抱いていることなど夢にも思わないはず。

あくまでも私達が行っているのは憶測に過ぎません。
この事実を、「理解されたい」と思うのであれば、思い出す必要があると思うのです。

 

 

 

本記事のまとめ

  • 理解するのもされるのも、意外と難しいことを覚えておきましょう。
  • 特に相手が身近な人であればあるほど、相手のことをしっかり理解しようとしなくなります。意外と、身近に居る人の方がよく分かっていないのかもしれませんね。




他人から理不尽な攻撃をされないために大切な5つのこと

 

本記事の内容

 

step
1
理不尽な相手とは距離を置こう

同じ空間にいるから攻撃されることを再認識しよう

 

step
2
『攻撃されにくい雰囲気』に必要な5つのまとめ

理不尽な攻撃をされてしまう理由

平和を築くのに必要な『悪人の心』

感情表現に気をつけよう

相手からの攻撃が緩んでも油断しない

1人の人間として生きよう!

 

 

 

 

 

 

理不尽な相手とはなるべく距離を置く

 

悪人の心で相手に無関心になり、感情を持つことを控え言葉を減らしたら・・・。
最後は、相手と距離を取っていく重要性を学んでいきましょう。

 

理不尽な攻撃者が職場の人やパートナーの場合・・・。

「我慢して一緒に過ごさなきゃいけない」と特に思ってしまいがちだと思います。

しかし、自分が攻撃されてしまうのは、相手と同じ時間、相手と同じ空間に居るからこそ。

ならば、「目の前からなるべく居なくなろう」と考えることはとても重要なんですよね。

可能な限り相手との接点を減らして、「同じ空間に居ると攻撃してくる」という当たり前な物理的条件を無くすことを始めましょう。

 

「いやいや。嫌でもあの人と一緒に何かしなくちゃいけないから困ってるんだけど」などと思われるかもしれません。

だけど日常を振り返ってみてください。
必要以上に接点を持っていたところは、本当にもう無いのでしょうか?
相手が変わってくれると期待して、無理に接点をもってしまっている所がないか、今一度確認してみてください。

 

 

ここで言う、接点を減らすというのは、素早く相手の視界に入り素早く出ることを指します。
相手の視界に自分が入る機会を減らすように意識するのです。
そんなシンプルなきっかけを増やすことにより、相手が自分を攻撃する頻度を減らすことができるでしょう。

 

 

とはいえ、相手と何かしら関わらなければならない瞬間はそれでも訪れます。
その際に思い出して頂きたいのは、自分の反応や感情が相手に伝わらなければ、相手にとって都合の良い攻撃の理由が減るということです。

なので、「距離を置こう」と決意したら、「余計な情報をなるべく与えない」ことを心掛けましょう。
攻撃というのは、会話の中の情報から生まれていることが非常に多いんです。

 

知っておこう

「上司だから」

「夫婦だから」

「友達だから」

・・・といって、何でもかんでも情報共有する必要はどこにもありません。

平和を作るため、やれることはとことん実行していきましょう。

 

 

『攻撃されにくい雰囲気』のまとめ

 

理不尽な攻撃から身を守るために必要なものは5つありました。 

悪人の心

相手の存在の無関心

感情を減らす

最低限の会話

接点を減らす

 

では最後に、まとめていきたいと思います。

 

理不尽な攻撃をされてしまう理由

 

「自分=攻撃してもいい人だ」と相手の中で固定されてしまっていると、間違いなく攻撃を受けます。
「話せば分かる」は、その相手には通用しません
むしろ歩み寄ったりする行為自体が、「やっぱりこの人は有害なんだ」と相手に確信をもたせてしまうのです。

 

注意

従来の関わり方は、「こいつは攻撃しても怖くない」や、「こいつは俺にとって害を及ぼす人だ」などと思われるやり方だと自覚するべきです。

相手に近づいて解決できる問題ではありません。
「この問題は、相手から離れることに力を注いでこそ解決できる」と考えを改めましょう。

 

平和を築く上で必要なのが、『悪人の心』

 

どうして悪人の心で接していかなければならないのか?

それは、平和をつくっていく為です。

攻撃されながら生じるであろう、「相手に好かれたい」という感情は、間違いなく平和を築いていく上での妨げとなるのです。

それでも、相手への憎悪や敵意を感じてしまうことは避けられません。
だけど、私達がやりたいのは喧嘩じゃない。

 

悪人の心の注意点

相手に対する恨みの気持ちによって自分を見失い、相手に一矢報いることを目的としてはいけない!

 

 

理不尽な相手に対する感情表現に注意

ここで言う感情表現とは、自分の限界を見せることです。
つまり、

号泣したり、

大爆笑したり、

怒ったり・・・

というような、「私は○○されたらこういう感情表現をします」というメッセージを送らないようにするのです。

理不尽な攻撃を繰り出してくる相手の目的は、「自分の攻撃がアイツにどんな影響を及ぼすのか見たい」だけ。
それに対抗するには、相手の存在に冷める必要があります。

ただ最初のうちは、相手の激しい罵倒に反応したり感情的になってしまうかもしれない。でも、どうしても我慢できなかったのなら、思う存分怒っても構わないと思うんです。

 

何故なら、大切なのは怒った後だからです。

キレてしまった場合は、逆にすぐにキレる前の状態に戻るべきではありません。
「すぐに元に戻る=あの攻撃は平気そうだから習慣化させよう」と侮られてしまうから。

こちらがいつまでもキレた余韻を残すのもまずいですが、それを見て有害性を増されても困ります。

せめてキレた後の1日~2日は、余韻を残している態度をとりましょう。
その間は相手から話しかけられるまではそれを続けます。
そして話しかけられたら、いつも通り冷めた目で対応します。

ポイント

傷ついた雰囲気を出すのではなく、許していないという雰囲気を出すのがポイントです。

当然ですが、相手を追い詰めすぎたら、逆ギレされるので気をつけましょうね

 

 

相手からの攻撃が緩んだからといって歩み寄るのは危険

 

かといって、
「悪いと思っているのなら許してあげよう」「ちょっとやりすぎた」などとは決して思わないことです。
それこそが相手の狙いですから。

相手には「ひどいことを言ったから少し気まずくなったけど、話しかけてやれば元に戻るだろう」という目論見があることが多いので、決して油断はしないようにしましょう!

 

よく、仲直りした後に謎の友情みたいなのが生まれますよね。
しかし攻撃してきた相手には、そんな特別扱いをしてあげるのは避けます。

 

例えば、

「パートナーからの攻撃が止んだから、イチャイチャ愛の溢れる関係になれる」
「上司からの攻撃が止んだから、信頼感溢れる関係になれる」
など、そんな期待をもつのは冗談でもやめましょう。

 

ココを忘れない!

「自分が機嫌を直してあげれば、アイツも機嫌を直すだろう」などと考えている、相手の予想を覆すことを忘れないでください。

相手と適度な距離感を保つあなたがやるのは、相手と仲良くすることではありません。
自分の人生を生きることです。

 

 

相手に依存せず、一人の人間として生きよう

 

攻撃のターゲットとして選ばれてしまう人で多いのは、1つの環境や人間に依存する傾向が強い人とされています。
即ち、居場所や、心の拠り所となる人が少ないときです。

つまり、「攻撃されているけど、別にこのままでもいいかな・・・」と感じている人は、その人が離れていくのが寂しいと思っている可能性が高いんです。

自分の心は傷ついているのに、それでも心のどこかで相手が拠り所になってしまっている・・・。
このように相手に依存していては、相手の支配から抜け出すことは不可能です。

 

「特にやりたいことがない・・・」と思っている人ほど、相手からの攻撃に対して無頓着になりがちです。
何故なら、
攻撃を受け続けていれば、「相手からの攻撃を止めなくちゃ!」というのをずっと考えていられて楽だからです。

 

ですので、中々相手からの支配に抜け出せない人は思考を変えて、もっと別の拠り所を見つけた方が早いのかもしれません。

一度生きがいが生まれると、相手からの攻撃が本当煩わしく感じるんです。

まぁしかし、
相手が特に支配欲が強い輩だと、私達が目の届かない所に行くのを極度に恐れるので、接点を減らそうとすればするほど逆に接点が増えてしまうことも。

 

例えば、

上司に「こういう道に進みたいから退社します」と言えば、
「会社の何が不満なんだ!」

パートナーに「パートを始めたい」などと伝えると、
「家を疎かにするとは何事だ!」

・・・このように、
私達が他に居場所を作ろうとすることを積極的に邪魔してきます。
いつからか相手も私達を攻撃するのが生きがいとなってしまって、一人ぼっちになるのを恐れてしまっているのでしょう。

 

 

本記事のまとめ

  • 「憎き相手にギャフンと言わせてやるぜ!」という気持ちが芽生えた時は要注意です。ギャフンといわせようとすると、ギャフンといわされるんです。
  • いいですか?平和を作るために動くんですよ。