勝つことにこだわる父親

ではまずは一例として、
とあるご夫婦の話を夫目線でご紹介します。

自分の思いに固執する家族が一人でも居るだけで、
心のそこから家族を思いやり、気遣っている人がどれだけ苦しみを被ってしまう
のか、理解して頂けるかと思います。

 

 

とにかく勝つことにこだわってしまうと・・・?

最近娘の様子がおかしい。

激しく苛立っていることもあれば、頑なな態度も見受けられる。
勉強の成績に至っては目も当てられない。

年頃の娘にはよくあることなのだろうと、妻と良く話してはいるのだが、
私の娘の場合は、特にそれが尋常ではないように思えてきている。
大事な一人娘なこともあって、とても心配だ・・・。

「なんとかしたい」
そう思い、これまで色々と手を尽くしてきた。

妻は、「プレッシャーに押しつぶされたのが原因」だと、度々オレに言っている。
しかし、問題はそんなに単純ではないのが俺の答えだ。

妻は何も分かっていない。

俺がどれほど娘の将来を案じているかお前には分からないだろう。
子供の幸せを本気で考えるのなら、
解決策が見つかるまで手を尽くすのが親なんじゃないのか?

先日、娘が”B”と記された成績表を持って帰ってきた。
娘はしかも、その結果の心配のあまり、「私は学習障害ではないか」と教師に連絡したとも言う。

オレは念のため、娘に検査を受けさせるべきだと教師に訴えた。
しかし、教師はそれを拒んだ。
「娘さんはうまくやっています。他のクラスメートとさほど変わらない、普通の子ですよ」と。

ふざけるな。
オレが娘を気に病んでいるのは、娘の幸せを常に願っているからで、それを妨げるものは取り除いておきたいからなんだ。
もうこの教師は信用できない。

娘を転校させるしかない。

この決意を妻に打ち明けると、妻は激しく反対した。
だが、オレの決意は固い。
自分たちに残された選択は、学校を変えて無関心な教師から娘を引き離すことだ。
新しい学校なら、両親の意見や心配事にも耳を傾けてくれるはずだから。

しかしいざ転校しても、成績は上がらなかった。
そして何故か、娘の反抗的な態度もぶりかえされ、今度は些細なことでイライラするようになっていった。
特に、私と一緒にいるときが特にひどい気がする。
何か手を打たねば・・・。

私は評判の高い、とある精神科クリニックに相談することに決めた。
娘と両親みんなで来るように言われた。
娘の為ならば父親の私は、なんだってやってやる。

カウンセラーの先生が言うには、
「娘さんは自分をひどく追い詰めている」
「娘さんの怒りは、特に期待ばかり押し付けるお父さんに向けられている」
とのことだった。

・・・話にならん!
カウンセラーの話は間違っている。
オレが間違っているワケないだろう。

おそらくアイツは心理学オタクなんだ。
悪気はないだろうが、娘のことは分かっていない。
少なくとも、オレのように娘のことは理解していないのだ。

翌日、オレはようやく問題の解決策を思いついた。

まずは最新のコンピューターと学習ソフトを買い込んだことを二人に告げた。

これなら毎日娘と家で二人きりで勉強できるし、そうなれば成績も上がるはずだ。
クリニックに通う費用を無くせば、学習ソフトの代金に回せる。
クリニックの先生が指摘していたが、もしも万が一に娘がオレに怒りを感じているのなら、
親密な時間を毎日過ごすことで、その問題も解決に向かうはずだ。

 


「これでようやく昔の娘を取り戻せる。
やはり結局、娘のことを一番考えているのは父親である私なんだな。」

 

 

さて、いかがでしょうか?

次回はこの父親の本心と、そして家族にもたらしている悪影響を書いています。

ご興味あれば、続きをご覧頂ければと思います。

本心と周りへの悪影響

 




マニピュレーターの被害に遭う原因とは?

ではマニピュレーターの餌食になってしまう、その原因を学びましょう。

何故私達が彼らの被害に遭ってしまうのかと言うと、それらは大きく4つに分類されています。

マニピュレーター被害の要因4つ

  • 攻撃されていることに気付かない
  • 傷ついているのは相手なのだと思わせてくる
  • 普段から意識しているようで意識していない弱点を突く
  • 問題があるのは被害者自身だと思わせてくる

 

 

 

①攻撃されていることに気付かない

そもそも相手の攻撃方法は、それと分かるほど明確なものではありません。

被害にあってしまう人は、相手が自分を追い詰めて支配下におき、こちらを思い通りにしたがっていることに、薄々気づいてはいるのです。
そして無意識のうちに脅威だって抱いています。



でも、

何故相手が自分に敵対するのかが分からないんです。
客観的で明白な理由が見当たらず、自分の直感に素直に耳を傾けることができなくなってしまうのです。

 

②傷ついているのは相手なのだと思わせてくる

マニピュレーターが用いる策略は極めて効果的で、それは巧妙に仕組まれている手口です。
そしてこの手口を見抜くのは容易ではありません。

 

こんな考え方は危険!

「負い目を抱えているのは実は相手の方なのではないか?」
「単に、自分の身を守るためにやっていることではないか?」
「こちらに気を遣ってくれるあまり、あんな言動に及んだのではないのか?」

など。

私たちは一度、
「騙されている?」
「つけこまれている?」
と、疑うことはするものの、「自分の勘違いではないのか?」と、思い直してしまうことがよくあります。

なので、
被害者は無意識のうちに常に受け身に立たされています。
受け身側であるが故に、相手のかけひきは益々効果が高まっていくのです。
受け身の状態で取り乱してしまうものなら、冷静に対応することなど不可能です。

そしてこの悪循環に陥ったら最後、相手の手のうちを見抜くのは更に困難となっていく・・・。

 

③普段から意識しているようで意識していない弱点を突く

弱点や不安は誰しもが抱えているもの。
なので、マニピュレーターはその弱点に目をつけます。

ここに注意!

自分の弱点に意識的ならば、つけこまれていると気付くことができるでしょう。
しかし、自分の弱点と言うのはすぐに頭から抜け落ちてしまうものです。
私たちは、自分の一番の弱みについては無自覚すぎるのかもしれません。

マニピュレーターは、被害者本人よりも被害者の性格に通じようとしてきます。
そしていずれは、その弱点の押しどきや押し加減にも精通するようになります。

自己認識が甘いと、簡単に彼らの餌食となります。

気をつけてください。

 

④問題があるのは被害者自身だと思わせてくる

「直感のレベルでは、マニピュレーターなのだと気付いている・・・」
けれど、それが本当に正しいのかどうかは正直分からないですよね。

例えばもしかしたら、
「単なる恐怖や不安によって感じたものなのではないか?」
「それとも今自分は、情緒不安定なのではないだろうか?」
「いや、この人はただ単に自己不信に苛まれているだけか?」
と勘違いしているだけかもしれません。

そもそも人と言うのは、誰だって「自分は無神経で思いやりにかけた人間だ」とは決して認めようとはしないのです。
否定的な判断を他人に下すことはためらってしまうし、
できれば疑いたくもないし、誰も罰さずに事をおさめたい。
自分が思うような悪意など、相手は微塵も抱いていないと信じたい。

注意!

直感に従って相手をマニピュレーターだと決め付けてしまうと、多くの人は罪悪感を感じます。
そんなことを考えてしまう自分自身に疑いを向けてしまい、そんな自分を責めてしまうのです。

「相手もそうだけど、自分にもそれなりの原因があるのではなかろうか?」と。



 

さて、これらをよくよく見ていくと

被害者を含め、人が相手の術中にはまっていってしまうのは仕方の無いことだと分かるはず。

しかしかといって、マニピュレーターがやっていることは到底許されることではありません。

是非今回の4つの要因を参考にし、何か自分に思い当たる節はないか探してみてください。

 

続きの記事として、

マニピュレーターについてもう少し掘り下げる為、「勝つことにこだわる父親」について書きました。

一例としてご紹介しておりますので、興味があればご覧頂ければと思います。

勝つことにこだわる父親の話

 

 

 

また、マニピュレーターの対策を早く知りたい方は、

マニピュレーターが好む行動について書かせて頂いておりますので、コチラからご覧下さい。

マニピュレーターは、いくつか支配の仕方が異なる性質をもっているものなので、お役に立てるかと思います。

 




マニピュレーターとは?

今回学ぶこと

●マニピュレーターとは?

・心を支配しようとする

・どうしてこんなことをするのか?

・原因を悟る時

 

心を支配しようとする

 

マニピュレーターとは、

人を追い詰めることにより、その心を操って支配しようとすることを言います。

 

例えば・・・

  • 「期待しているよ」
    そう励ましながら、密かに部下の昇進を握りつぶす上司がいる
  • 「アイツが部長の悪口言ってました」
    上役に気に入られる為に、密かに同僚を陥れるヤツがいる
  • 「好きなのはお前だけだよ」
    愛を口にして気遣う夫・妻は、相手の人生を思いのままにするのが目的かもしれない
  • 「どうしてパパはいないの?」
    親の心の弱みを知る子供は、自分のわがままを押し通す為、ごく稀に親の心の急所を突くこともある

 

彼らは、表向きはとても人当たりが良く、とても穏やかであることが多い。

しかし、

その素顔は悪知恵に溢れ、相手に対して容赦をしない
ずる賢く手口は巧妙。人の弱点に付け込んでは抜け目無く立ち回る。

支配的な立場を我が物にしたいが為に、彼らは闘い続けます。

そしてその一方で、好戦的なその意図だけは、とにかく他人の目から隠そうと必死になることがよくあります。

人を貶め、相手を思いのままに支配しようとする行為は、
いかに広く社会にはびこっているでしょうか?
いかにそうした行為によるストレスが、人間関係に及ぼされているでしょうか?

 

他人を思い通りに操ろうとする者のことなら、誰もが何かしらの心当たりがあるはずです。
テレビでもおそらく見たことがあるのではないでしょうか。

 

 

例えば・・・

  • 愛と誠実と慎みの大切さを説いていたあの人は、その傍らで妻を騙して不貞を働いていた。更に、その信者から金を巻き上げていた。
  • 国民への奉仕を誓っていたあの人は、私腹を肥やしており逮捕された。
  • 精神的指導者のあの人は、自らを神の化身だと説いた。
    それに異議を唱える者には、罰を与えた。

 

このように、世間はこんなとんでもない人で一杯です。
「まさかあの人が・・・」と、興味を持ってしまうのは当然でしょう。
だけど、そんな興味に心に奪われ、肝心の注意をお留守にしてはなりません。

私たちは普段テレビなどで、このようなニュースを目にしています。
そして言うんです、「まるで怪物だな」と。

しかし、”怪物”という印象でまとめてはならないのです。

 

思い出そう!

職場の同僚や知人や家族のような身近な人達が、実は”怪物”だったりします。
悪知恵が凄まじく、陰口が大好き。
簡単には信用してはいけないんです!

 

どうしてこんなことをするのか?

私たち被害者は、どう足掻いても相手の本性が理解できません。
そしてその応じ方すら分かりません。
ただ一方的にいたぶられ、悲嘆にくれるより他はないのです・・・。

 

そして・・・

私たちは分からなくなります。

「どうして自分の気分がこれほど激しく落ち込んでいるのか?」
「アイツと向かい合うと、何故か怒りが込み上げる」
「アイツがどうしても信用できない、その理由が分からない」

分からないんだけど、猛烈な怒りを感じても、最終的に罪悪感だけ残っちゃう。

 

 

闘おうと決めたのに、結局は自分がやり込められている。
一歩も引かないと決めたのに、やはり何故か押し切られる。
断ろうと決めたのに、「YES」という言葉が口に出る。
なんとか状況を変えようと思っていたのに、何一つ変えることができない。

そんな自分に腹が立ち、そして苛立ちは増すばかり。
いいように利用されるだけで、最後は必ず辱めを受ける。

そんな日々から、いい加減終止符を打てないものでしょうか?

 

原因を悟る時

 

そんなあの人だけど、あの人の事情をおもんばかってきた。
できればそんなあの人の性格を理解した上で、どうにかしてあの人の振る舞いを正そうとした。

だけど、そんな思いとは裏腹に、何度試みてもあの人の言動は変わらない。
今日の努力も、いつも通り無駄に終わっていく・・・。

私たちはよく、こんな惨めな思いに苛まれることがあります。

しかし、実はこの繰り返しが、私たちを苦しめる原因です。

やばい人だと分かった上で、その人格を理解した上で対応しようと試みても、これという成果は得られないのです。
そればかりか、さらに状況は悪化していくことだってあります。

もう従来の方法では、解決には至らないのでしょう。
根本的に、何かが間違っているのかもしれません。

 

なので次回は、マニピュレーターの被害に遭う原因とは何か書いてみました。

気になる方は是非マニピュレーターの被害に遭う原因とは?をご覧になってください。




カバートアグレッションを撃退するには・・・

今回学ぶこと

●私達自身がやばい人にならない為に・・・

・目標・・・やばい人を卒業する

カバートアグレッションの特性をある程度理解できたら、あとは対処方法だけです。

ただし、どれも難しいかもしれません。

ご自身に合っているものがあれば、是非お試しください。

 

①限界ラインを決める

 

 

自分の中で、「これだけは守りたい」
というものを作りましょう。

月に2回は○○をしたい
月に1回は親に顔を見せに帰りたい
などなど、譲れないものを事前にしっかりと相手に伝えておくのです。

そして更に予め、
「これを脅かされたら、こう対処する」というのも決めておくと尚良しでしょう。

 

ポイント

これらは避難訓練と似ています。

事前に練習していないと、いざカバートアグレッションの人と対峙した際にパニックに陥るのです。

 

②相手の戦略を意識する

 

カバートアグレッションの人は、感情や罪悪感を訴えて支配しようとしてきます。
その為、自分が悪者であるかのような気分になってしまいます。

それを取り除くには、
相手が一体何を求めているのだろうか?
自分をどうコントロールしたいのだろうか?
と、相手の狙いを意識することが大切です。

注意

罪悪感を感じてしまうと、どうしても強く出れないし冷静にはなれません。
だけど、「相手は自分をコントロールしようとしている」ことが分かれば、一気に冷めてしまって対応がしやすくなります。

相手の狙いが理解できたその時点で、相手の戦略の半分を崩すことができるでしょう。

それでも、相手が本当にコントロールしてきているのかどうかは分からないことが多いです。

しかし覚えておきたいのは

カバートアグレッションの人は
必ず私たちを明確にどこかへコントロールしようとする

そんな事実です。

 

ご参考に

「詳しくは分からないけど、コントロールしてるんだろうなぁ
たぶんこっちの方向に話をもっていきたいんだろうなぁ」
と、ぼんやりとでも考える癖をつけておきましょう。

「おや?これは怪しい」
と思ったら、わざと逆のことを言って反発されることを言ってみるのも1つの手。
反発してきたら、「この逆の話にもっていきたいんだな」と分かります。

 

あえて乗せられるのも有りです。
そうすると、相手もテンション上がってきます。
内心では、「しめしめ・・・」と思っているに違いないでしょう。

このように、カバートアグレッションの人達とはまともに対峙してはいけません。

ゲーム感覚で楽しみましょう。要は心理戦です。

 

③言い訳は一切認めない

 

カバートアグレッションの人に少しでも譲歩してしまったら終わりです。

ガンガン自分のペースにもってこようとするし、好き勝手に正当化してきます。
こういうのはあとでいくらでも言い訳がきくので、これで闘うとかなりキツイです。

 

ですので、もしも「わたしはあなたの為にやったのに」と言われたら、
「それでも、オレには伝わってなかったし実際こういうことしたでしょ?
確かにあなたの気持ちは分からなかったけど、あなたも俺の気持ちわからないでしょ?」
というように、基本的に行動だけで判断を行い議論を行うようにするのです。

ポイント

「殺す気はなかった」
「でも殺しちゃダメだよね」
と同じです。

言葉ではなく、行動を見る癖を身につけるようにしましょう。

 

④ダイレクトに要求をする

 

遠まわしの嘘や、内部をぼかしたような発言は全部無視してください。

カバートアグレッションの人は
譲歩してほしかったり、曖昧化して会話を操ったりしてきます。

「きっと分かってもらえる」
「どうか分かってほしい」
というエゴを常にもっていたりするので、そんな相手にはダイレクトに
「俺はこれを聞いたんだけど、それについてはどうなの?イエスなの?ノーなの?
というように聞きます。

何故ならダイレクトに言われる、つまり言質をとられることをカバートアグレッションの人は滅茶苦茶嫌うから。

 

参考

想いを伝えるために言葉があるのに、
それをきちんとしないで「想いを理解して欲しい」は大変虫がよすぎる話

 

⑤一定の距離を保ちつつ、Win-Winを狙う

 

それでもどうしても、カバートアグレッションの人と付き合わなくちゃいけなかったりします。
ただ彼らに「手ごわいな」と思わせるだけで基本的には事は済むのですが、一度カバートアグレッションの人に嫌われるとチョー面倒です。

カバートアグレッションの人の特徴として、彼らは「負けること」を滅茶苦茶嫌います

都合のいいところだけ正当化し、「自分は負けてない」と最後まで主張してくるのです。
追い込みすぎると、激しく抵抗をしてきます。
これだともはや消耗戦になります。本当時間の無駄です。

なので、
自分が決めた限界ラインを超えないところは、しょうがないので全部譲ってあげましょう。
相手に華をもたせてあげて、Win-Winの関係を築くのです。

 

例えば、奢ってもらう気満々の女の子から、「ご飯に行きたい」と誘われたとき。

席につくなり、
「私は芸能人で友達がいる」
「お金持ちの知り合いがたくさんいる」
「絶対あの人は私のことが好き」
などなど言って来るような人とLINEを交換しようものなら、大変なことになってしまいます。

ここで我慢できずに、
「いやいや、君に魅力なんてないし無理だし。というか息をしないで」とか言うと、激しく抵抗してきます。

ここで思い出してもらいたいのは、自分が決めた限界ラインです。
要するに、自分に被害がなければいいわけです。
プライドを傷つけず、関わりを断つ行動を考えましょう。

例えば、
「え?でも絶対モテるよね?芸能人と付き合ってそうじゃん。
だから俺なんかと飯行ってる場合じゃないじゃん。
他にも沢山いい人いるんだから、そっち行きなよ!」

のように、その場で煽ててあげるのも有効でしょう。
華をもたされると、相手は何もいえなくなってしまうから

 

参考

その場で煽てるくらい我慢しましょう。
周りから見れば、「大人だな」って思われるでしょうから。

 

 

 

さて、いくつかカバートアグレッションの人の対策方法を述べてきましたが、

お分かりかと思いますが、日常的にやらないようにしてくださいね。
「ねぇ、YESなの?NOなの?ねぇ?」
とか誰にでも言ってると、ただの嫌なヤツです。

また、カバートアグレッションの特性は状況次第では誰でも当てはまります。
ですので、無意識的にやっちゃうこともあります。

せめてここだけ!

とにかく、
相手をコントロールしようだなんて思わないでくださいね。

やべえ奴には絶対ならないでください。




カバートアグレッションの特性

今回学ぶこと

●カバートアグレッションの特性とは?

・2~3個当てはまっている人は、要注意かも!?

 

①無知と無垢を装って攻撃する

前回も軽く書きましたが、カバートアグレッションの人は
「ごめん、知らなかった?」が口癖です。

「内容が理解できていなくて」と言いながら、実は理解しているんです。

例えば、
友人と待ち合わせをしたが遅刻をされた。
「時間過ぎてるよ」って言うと、
「ええ?何時だったけぇ?」と言います。普通に履歴みれば分かることなのに。

それを問い詰めると、
「ちょっとバタバタしてて~」
とはぐらかします。

”うっかり忘れてしまう”というのは誰にでもあることです。
しかし、彼らは都合のいいことだけ忘れます。

普段は記憶力がいいのに、自分が以前してあげたことは覚えてなかったり。
約束ごとを平気で忘れたり。
急に物覚えが悪くなったりする人は怪しいです

 

②直球の質問には答えない

 

彼らはいい人を装わないといけないので、回避傾向が強め。その為、自分が悪い人に見えたり、答えづらい質問のときは逃げるんです。

例えば
「僕は、お金しか見てない女の人が大嫌いでさぁ~。だから、もし君がそういうことをする子だったらもう近づいてこないでね」
と吹っかけます。

”普通の人”は、「私そんなことしませんよ」
と、「否定」をします。場合によっては怒ります。

しかし、カバートアグレッションの人は「否定」しません。

「私そんな女じゃないですよぉ」と言ってしまうものなら、

もしも回りにその女子の友達が居たら、「でもお前、以前似たようなことしてたじゃん」と言われる可能性がある為です。

なので、カバートアグレッションの人は
「ええ~、意外と毒舌なんですね!」と、質問に対してしっかり答えようとはしません。

真正面からの解答を避けて、自分の行動から目を逸らすんです。
彼らは現実逃避がチョー上手いんです。
言質をとられたくないから。

注意

タチが悪いのは、これをやってたら自分が周りから責められてしまうこと。
「女の子にひどいこと言うなんてサイテー」と、悪者になることもあります。
ここがカバートアグレッションの怖いところでもあります。

 

③上手な嘘をつく

 

カバートアグレッションの人達の嘘のつき方は滅茶苦茶上手い!

完全に事実と違ったり事実をねじまげたようなことを普通は言いますよね。

注意

しかし、カバートアグレッションの人達は
事実を捻じ曲げるのではなく、細部をぼかすのです。
嘘はついていないんだけど、重要な情報を「わざと」抜いたりしたりもします。
要するに、誤解を生ませる嘘をつくんです

 

細かいニュアンスを言わないことにより、誰かの立場が悪くなったり
重要なことを言わないことにより、自分の立場が良くなったり
こういう場合、彼らはガンガン嘘をつきます。

あからさまな嘘はつきません。ずる賢いんです。

④急に怒り出す

  • 無知と無垢を装う
  • 質問には答えない
  • 誤解を生ませる嘘をつく

これら3つの戦略が失敗した場合、彼らは急に怒ります。
「わざと」怒ることにより、相手をコントロールしようと試みるのです。

二人きりで怒るのはまだいいのですが、
周りに人がいる状態で怒ってくるのです。

関連

人がいると、みっともないし恥をかきますよね。
なので、相手が自分の為に譲歩してくれないと分かったら急に怒り始めるのです。
そしていざ譲歩してみると、急に落ち着きを取り戻したりします。

情緒不安定とは違い、
普段はいい人なのに急に怒りますし、怒った後いつの間にか自分が譲歩している場合がほとんど。
怒って自分が有利なポジションをとることにより、コントロールしようとしてくるのです。

 

⑤被害者をよく演じる

 

どんなに自分が悪いことをしたり、自分の論が通らなかったときでも
とりあえず被害者ヅラをするような行為のことを言います。

相手のせいにするということではないんです。

これだと、普通にバトルになるので。

例えば、
相手と食事を決めていたのに当日ドタキャンされたとして、自分が怒ったとします。

すると、急に泣き出します。
「私だって一緒に行きたいのよ!!うわーん!
上司や友達に色々押し付けられたり、みんなにこんなこと言われるし
もうわたしどうしたらいいの! 
それでもあなたも私を責めるの!?うわーん!!」

そうなると、もう宥めることしかできませんね。

それでも、自分に非があることには違いないんです。
言ってしまえばこっちは何の関係もないですし、悪くないのにも関わらず。

 

⑥正当化と矮小化を組み合わせる

 

※矮小化
本来大きなものなのに、小さなもののように見せることです

「わたしがやっていたことは、あなたのことを思ってやっていたこと。
だから、間違ってない」

「あなたが持っている車や時計に比べたら、私のバッグなんて安いものでしょ?」

”私がやっているのは、別に大したことじゃないですが何か?”
のように見せ付け、相手をコントロールしようとする手段のことを言います。

 

⑦罪悪感と恥を利用する

「あなたは以前大きな失敗をして、今まで本当に辛かった。
でも私は、あなたを信じてついてきたわ」

「私は以前あなたにこのような相談を受けてきたわ。
だから分かるのよ! 絶対にこうした方がいいわ!」

というように、
自分の今までの失敗・もしくは恥をわざわざ蒸し返してコントロールしようとするのです。

注意ポイント

彼らには決して自分の失敗談は話してはいけません。
相談相手は慎重に選ばなければならないのです。

 

さて、

今回はこうしてカバートアグレッションの人達の特徴を強調してお伝えしているので、
「やべえ奴」だって分かるかと思います。

彼らは、言い方がうまいんです。
冷静にならないと、気付けないんです。

ここだけ押さえる!

何故彼らに騙されてしまうのか?

その理由は、私達がやっていることじゃなくて、言い方に目を向けているからです

果たして対処方法は存在するのでしょうか?

気になった方は、続きの記事

カバートアグレッションの撃退

をご覧ください。




カバートアグレッションとは?

今回学ぶこと

●カバートアグレッションとは?

・どんな人が当てはまるのか知っておこう!

 

Lesson

カバートアグレッションとは?

 

カバートアグレッションは、隠された攻撃性とも言います。

 

例えば・・・

普通にダイレクトに攻撃してくる人は対処がしやすいですよね。
「あの人はひどいよね」って、敵を沢山作りやすいから。
そんな人は当然、立場が悪くなると簡単に自滅していくはずです。

しかし、上の人に取り入ったり、魅せるのが上手な人はかなり厄介。

そして変に敵にも回せないし、戦っても得はない
攻撃されるとかなり面倒くさい・・・。

 

要するに、

彼らは自分の思い通りにならないと分かると、攻撃してくるのです。
善意を装って攻撃してくる為、周りも責められない。
一見、攻撃には見えなくても、じわじわ追い詰めてきます。

 

注意ポイント

しかも厄介なことに、カバートアグレッションの人は相談を受けるのが大好きです。
なので、変に情報を与えてしまうと大変なことになります。
その情報を平気で勝手にアレンジして周囲に伝えようと考えるからです。
これにより、皆さんの人間関係を制限しようとします。

カバートアグレッションの人達は、私たちを利用しようとしているだけ。

ですので、付き合っても得はありません。

 

だから、これを見抜いて分かっていないと対処できないんです。闘えません。
しかもそれらは隠れているので、見抜くのが非常に難しいです。

だけど、これを見抜けるようになると
相手の隠された性格が分かります。
つまり、「この人とは付き合わないほうがいい」と判断できるようになれるのです。

皆さんを阻む、敵の姿が見れるようになるでしょう。

 

参考

人間関係で傷つく人は、実はカバートアグレッションをやられまくって人を信用できなくなっていることが多かったりします。

隠れながらじわじわ攻撃を受けているのに気付かないまま、最終的には直接攻撃されてしまって
「信用していたのに、裏切られた・・・!」
「実はあの人がこんなひどいことを言っているのに気付いた!」
となり、最悪人間不信に追い込まれてしまうかもしれません。

 

カバートアグレッションってどんな人?

 

カバートアグレッションの傾向がある人の特徴を軽くご紹介しました。参考にしてください。

 

無知を装う

「え?私、全然知らなかったんです。言っちゃダメだったんですか?」
というように、無知を装って失敗や恥ずかしいことを暴露してくる人のこと

 

 

余計なお世話

「え?いらないの?私これだけ色々準備したんだけどな。
 ううん、全然気にしないで。あの人には断っておくから!」
のように、善意のフリをして余計なお世話をする。
要するに、罪悪感(ストレス)だけ与えてくる人のこと

 

 

悪くないフリをして他人をコントロールする

「わたしは毎日ご飯を作って待っているのに、あなたはいつも飲みにいってばっかり。
わたしのことなんて二の次なのね。でも、大丈夫。
あなたが忙しいのは分かっている”から”」

こっちは何も縛っていないのに、「私は日常生活を犠牲にしてる」
みたいなことを言ってくる人のこと
「じゃあ飲みに行けばええやん」って言うと、「ひどい!!」って言われます。

 

さて、こんなカバートアグレッションの人達ですが・・・。
あなたは責めれますか?

あれ?対処のしようがなくない?

 

こうすればいいじゃん、って言うと怒られる。
かといって、自分が人間関係を犠牲にすると稼げなくなったりして結果的には責められる。

積んでます。

 

ここを押さえよう!

カバートアグレッションの人は、あなたをコントロールして
友人・社会的な繋がりを断ち切ったりして、ひたすら人間関係を消耗させようとします。

 

続きが気になる方は、

こちらを是非ご覧頂ければと思います。