感情に抗うとイライラしてしまう
今回学ぶこと
●悪あがきのスイッチとは?
Lesson
悪あがきのスイッチとは?
まずは、ネガティブとポジティブについて考えていきましょう。
ネガティブとは?
脳がある出来事に対して、「危険だ」と判断した場合にそれらを避けようと
「恐れ」「怒り」「ショック」「嫌悪感・罪悪感」など、不快な感情に発展してしまうことを言います。
ポジティブとは?
脳がある出来事に対して、「これは有益なもの」だと判断した場合に興奮状態になり
「穏やかさ」「好奇心」「幸福感」などの感情に発展してしまうことを言います。
しかし、ポジティブもネガティブも、単なる感情に過ぎません。
注意
「どっちでも良くない?とりあえずポジティブに生きていけばいいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、
私達はこういう感情たちに重きを置いてしまうが故に、時に面倒ごとに巻き込まれることがあるのです。
関連
映画などでたまに、おじさんが流砂・底なし沼にハマっているシーンを見たことがあるかと思います。
なんとか脱出しようと一生懸命もがく姿がイメージされますが、もがくのは逆効果。
この場合、体を横にしたままじっとして表面に浮かんでくるのを待ち、助けを求めるのが一番良いとされています。
しかし実際にこういう状況に陥ると、脳は咄嗟にもがくことを指示してくるものです。
なので、正しい行動をとるには真の冷静さが必要となってきます。
感情でも同じことが言えるのです。
では、自分の心の近くにスイッチがあるとイメージしてみてください。
ここではこれを、悪あがきのスイッチと呼んでいきます。
このスイッチがONだと、あらゆる感情に立ち向かいます。
相手が何であれ問題と見なし、必死で追いかけたり逃げようとするのです。
もしもスイッチがONで不安を感じると?
不安という感情は断固受け入れ拒否。
なので、不安を感じている自分に対してイライラし出します。
「なんでこんな気持ちにならないといけないんだ!」
「不安を感じているなんて認めない!」
と。
不安という感情にもたくさん種類があります。
それらの感情が混ざり合ってしまうと、とにかく不快感でいっぱいになってしまう。
そして一番の問題は、その影響で私たちのエネルギーと活力が奪われてしまうことです。
この結果、
私たちは腹を立てて周りに当り散らしたり、落ち込んでしまうことになるのです。
もしもスイッチがOFFで不安を感じると?
OFF状態であるとき、どんなに不快でも闘おうとはしません。
従ってしまって不安が起こったとしても問題にはならないのです。
確かにそれは不快で、好きになることもありません。
が、極端に不安ということでもありません。
ただ不安のレベルが状況に合わせて上下するだけで、時には全く現れなかったりもする。
しかし最も大事な事は、感情と闘わないことで無駄なエネルギーと時間を費やさないことです。
つまり、
私達は悪あがきさえしなければ、ごく自然な肉体的・感情的不快感を感じるだけで済むのです。
ここではこれを「綺麗な不快感」と呼ぶことにします。
参考
不快感がON状態だと、不快感に苦しまれるだけでなく、これを避けようと全力を尽くしてしまう。
これこそがお酒、煙草、ギャンブル、暴食などに依存してしまう原因です。
更にこのような不快な感情を避けるための方法は無限に存在しています。
だから、これらから抜け出すのは大変困難なのです。
Lessonのまとめ
- 「綺麗な不快感」を避ける方法など存在しません。「人生につきもの」だと諦めましょう
- にも関わらず、「綺麗な不快感」に抗おうとするから、不快レベルがぐんぐん上昇してしまうのです