相手の嫌なところばかりに目が付いて困ったときは、自分の自信が低下していないかチェックしよう
どうして相手の嫌な部分にばかり目が向いてしまうのだろう?
ある誰かから自己肯定感を打ち崩された(自信を失わせる)状況のときによく取ってしまう行動は、話を突然変えて、自分が特に優れているものを持ち出し、優位性をおおげさに伝えようとすることです。
都合の悪いことで責められて、ついつい話を変えてしまう理由のほとんどは、自信が低下したからなんですね。
話題転換①
パートナーとドライブしている時に・・・
夫の運転の荒さを妻が指摘すると、「そういうお前だって、何度も壁に車を擦ったりしただろう」
話題転換②
自分の同期が昇進したことを伝えられたときは・・・
「アイツって仕事大好きだからね~。俺はプライベートを特に重視しているから、仕事だけの人生なんて俺は嫌だな」
話題転換③
仕事の同期が自分よりも様々な部署で人気者だった場合は・・・
「確かに面白いかもしれないけど、ただの目立ちたがり屋なだけじゃん」
話題転換④
友達の恋人がイケメン・美女でお金持ちの場合は・・・
「確かに顔はいいけど、性格とか悪そうじゃない?幸せになれるの?」
話題転換⑤
自分が嫌っている人が仕事ができる人で、それがむかついた場合は・・・
「でもあの顔や性格はひどいよね」
このように話題を変えていく理由は、
認識を歪ませることにより、相手の能力や成功がもたらす自分への脅威を小さくし、その脅威から身を守ろうとしているからです。
ここを覚えておこう
自分の能力や成功を、もしも相手が「脅威だ」と感じてしまうと、「あの人の劣っている部分に注目しよう」と考えるようになるんですね。
「何故相手の嫌な所ばかりに注目してしまうのか?」
そんな疑問をもったときは、相手から何かしらの『脅威』を感じていないか立ち止まって考えてみましょう。
認知が歪むメガネを相手にかけさせてしまった時に心がけたいこと
ではもしも、相手がしょっちゅう顔を合わせる人で、自分の能力や言動が相手に影響することがあるのなら・・・
既に相手はあなたを歪んだメガネで認知している可能性が高い
認知が歪んでしまうメガネを相手にかけさせ続けていると・・・、いずれ偏見や差別をされてしまう可能性も。
ですので、対策を学ぶことは必要です!
認知を歪ませるメガネをかけた相手からの脅威を和らげる方法をご紹介しておきますので、参考にしてください。
①謙虚に振る舞う
無知のフリをするのもあまり良くはなく、更に私達に脅威を抱いている相手に対して自慢げに振舞うのも良くはありません。
もしも相手よりも優れている所が見つかったときは、そのことをベラベラ話すのではなく、「私にも弱点がある」ことを相手に伝えるのです。
こうすることで、
「この人も実は苦労してるんだ」
「この人も弱点がある人間なんだ」
という印象を与えることができるので、相手の自己肯定感を高められることがあります。
少なくとも、相手の気持ちを穏やかにすることができるかもしれない。
ただし、相手が元々攻撃性の強い人ならば、弱点を伝えるとそこを突かれます。
②相手の人生において意味のあるものに触れる
相手のことをよく知らない場合は、質問をすると良いでしょう。
例えば、
相手が目指していること
価値観
今までどういうものを達成してきたか
夢や未来
など、相手の人生にとって意味のある大事なことに気持ちを向けてあげるのです。
こういった質問を自分への見方が歪んでいる相手にしてあげれば・・・あら不思議!
自分に対する認知を改めようとしてくれるんです。
例えば相手が、「仕事ができる人間として見られたい!」と思っているのなら、
「この仕事は○○さんすごく得意だと思うのですが、是非コツを教えてもらえませんか?」
と言えばいい。
しかし、これは当然の話ですが、
「自分の容姿に自信がない」と思っている人に、
「唇がまるで石原さとみさんみたいにぷるぷるですね~!」
などと言うと逆効果になるので気をつけましょう。
相手の大事なものが分かっていないのにも関わらず、無理に褒めるのは相手を煽るだけです!
だからこそ、相手が大事にしているものを見極めるのがすごく重要になるのです。
③共通点を探す
よくあるのは、
「年収でパートナーを選ぶ人はとんでもない」
「今の若者はITオタクだ!」
「昔の人は頑固だ!」
みたいな、「あいつらは駄目だ」という歪んだ思い込みです。
こういう場合に私達の頭の中にあるのは、
「俺はあいつらとは違うんや!」というものです。
つまり、「自分達ほどは善良で賢明で一生懸命では無いだろう」と思っているのです。
これも思い込みを強めてしまう原因の1つになります。
もしも私達がこういう相手と対峙しなければならなくなったときは・・・
とにかく共通点を探しましょう。
当然、その共通点が相手にとって重要であればあるほど効果的です。
例えば、
自分も相手もゴルフが好き
好きな歌手が一緒
などですね。
こんな簡単な事を指摘してあげるだけでも、
自分のことを「あいつら」から「俺たち」へ移行させることができます。
これまでの記憶や経験の中に、何かその人と共有できるものは無いか探してみてください。
すると相手は、あなたの存在を自分にとってのマイナスからプラスへ認識を変えてくれるに違いありません。
ただ注意したいのは、共通点は事実でなければいけないことです。
無理に作り上げるとあとが非常に厄介です。
本記事のまとめ
- 他人に何かしらの脅威を感じた人は、無意識に相手に脅威をお返ししようとするので、「自分は相手にどんな脅威を与えるだろうか?」と考えることはとても大切ですね。
- 逆に、自分自身が相手に脅威を返そうとしたときは、「良いことは何も無い」ことを覚えておかれてください
になるでしょうね。