カバートアグレッションの特性

今回学ぶこと

●カバートアグレッションの特性とは?

・2~3個当てはまっている人は、要注意かも!?

 

①無知と無垢を装って攻撃する

前回も軽く書きましたが、カバートアグレッションの人は
「ごめん、知らなかった?」が口癖です。

「内容が理解できていなくて」と言いながら、実は理解しているんです。

例えば、
友人と待ち合わせをしたが遅刻をされた。
「時間過ぎてるよ」って言うと、
「ええ?何時だったけぇ?」と言います。普通に履歴みれば分かることなのに。

それを問い詰めると、
「ちょっとバタバタしてて~」
とはぐらかします。

”うっかり忘れてしまう”というのは誰にでもあることです。
しかし、彼らは都合のいいことだけ忘れます。

普段は記憶力がいいのに、自分が以前してあげたことは覚えてなかったり。
約束ごとを平気で忘れたり。
急に物覚えが悪くなったりする人は怪しいです

 

②直球の質問には答えない

 

彼らはいい人を装わないといけないので、回避傾向が強め。その為、自分が悪い人に見えたり、答えづらい質問のときは逃げるんです。

例えば
「僕は、お金しか見てない女の人が大嫌いでさぁ~。だから、もし君がそういうことをする子だったらもう近づいてこないでね」
と吹っかけます。

”普通の人”は、「私そんなことしませんよ」
と、「否定」をします。場合によっては怒ります。

しかし、カバートアグレッションの人は「否定」しません。

「私そんな女じゃないですよぉ」と言ってしまうものなら、

もしも回りにその女子の友達が居たら、「でもお前、以前似たようなことしてたじゃん」と言われる可能性がある為です。

なので、カバートアグレッションの人は
「ええ~、意外と毒舌なんですね!」と、質問に対してしっかり答えようとはしません。

真正面からの解答を避けて、自分の行動から目を逸らすんです。
彼らは現実逃避がチョー上手いんです。
言質をとられたくないから。

注意

タチが悪いのは、これをやってたら自分が周りから責められてしまうこと。
「女の子にひどいこと言うなんてサイテー」と、悪者になることもあります。
ここがカバートアグレッションの怖いところでもあります。

 

③上手な嘘をつく

 

カバートアグレッションの人達の嘘のつき方は滅茶苦茶上手い!

完全に事実と違ったり事実をねじまげたようなことを普通は言いますよね。

注意

しかし、カバートアグレッションの人達は
事実を捻じ曲げるのではなく、細部をぼかすのです。
嘘はついていないんだけど、重要な情報を「わざと」抜いたりしたりもします。
要するに、誤解を生ませる嘘をつくんです

 

細かいニュアンスを言わないことにより、誰かの立場が悪くなったり
重要なことを言わないことにより、自分の立場が良くなったり
こういう場合、彼らはガンガン嘘をつきます。

あからさまな嘘はつきません。ずる賢いんです。

④急に怒り出す

  • 無知と無垢を装う
  • 質問には答えない
  • 誤解を生ませる嘘をつく

これら3つの戦略が失敗した場合、彼らは急に怒ります。
「わざと」怒ることにより、相手をコントロールしようと試みるのです。

二人きりで怒るのはまだいいのですが、
周りに人がいる状態で怒ってくるのです。

関連

人がいると、みっともないし恥をかきますよね。
なので、相手が自分の為に譲歩してくれないと分かったら急に怒り始めるのです。
そしていざ譲歩してみると、急に落ち着きを取り戻したりします。

情緒不安定とは違い、
普段はいい人なのに急に怒りますし、怒った後いつの間にか自分が譲歩している場合がほとんど。
怒って自分が有利なポジションをとることにより、コントロールしようとしてくるのです。

 

⑤被害者をよく演じる

 

どんなに自分が悪いことをしたり、自分の論が通らなかったときでも
とりあえず被害者ヅラをするような行為のことを言います。

相手のせいにするということではないんです。

これだと、普通にバトルになるので。

例えば、
相手と食事を決めていたのに当日ドタキャンされたとして、自分が怒ったとします。

すると、急に泣き出します。
「私だって一緒に行きたいのよ!!うわーん!
上司や友達に色々押し付けられたり、みんなにこんなこと言われるし
もうわたしどうしたらいいの! 
それでもあなたも私を責めるの!?うわーん!!」

そうなると、もう宥めることしかできませんね。

それでも、自分に非があることには違いないんです。
言ってしまえばこっちは何の関係もないですし、悪くないのにも関わらず。

 

⑥正当化と矮小化を組み合わせる

 

※矮小化
本来大きなものなのに、小さなもののように見せることです

「わたしがやっていたことは、あなたのことを思ってやっていたこと。
だから、間違ってない」

「あなたが持っている車や時計に比べたら、私のバッグなんて安いものでしょ?」

”私がやっているのは、別に大したことじゃないですが何か?”
のように見せ付け、相手をコントロールしようとする手段のことを言います。

 

⑦罪悪感と恥を利用する

「あなたは以前大きな失敗をして、今まで本当に辛かった。
でも私は、あなたを信じてついてきたわ」

「私は以前あなたにこのような相談を受けてきたわ。
だから分かるのよ! 絶対にこうした方がいいわ!」

というように、
自分の今までの失敗・もしくは恥をわざわざ蒸し返してコントロールしようとするのです。

注意ポイント

彼らには決して自分の失敗談は話してはいけません。
相談相手は慎重に選ばなければならないのです。

 

さて、

今回はこうしてカバートアグレッションの人達の特徴を強調してお伝えしているので、
「やべえ奴」だって分かるかと思います。

彼らは、言い方がうまいんです。
冷静にならないと、気付けないんです。

ここだけ押さえる!

何故彼らに騙されてしまうのか?

その理由は、私達がやっていることじゃなくて、言い方に目を向けているからです

果たして対処方法は存在するのでしょうか?

気になった方は、続きの記事

カバートアグレッションの撃退

をご覧ください。