ただ誰かに相談したいだけなのに、何故か毛嫌いされてしまうような人へ。

 

ちょっと想像してみましょう。

あなたは友人や家族や職場の同僚に何かお手伝いを頼もうとしています。
ではこのとき、どのような伝え方をすれば、相手は全面的に協力してくれるでしょうか?

 

ほとんどの方は、「すみません、ちょっと手伝って頂けませんか?」などと言いますよね。
しかしほとんどの場合、相手は「私には関係ない・・・」と言わんばかりの態度で渋々それを引き受けるでしょう。

 

ではどのように言えばいいのかとすれば・・・

「今○○をしているのですが、時間がかかって困っています。もし宜しければ知恵を貸して頂けませんか?」です。

 

 

多くの場合、相手に頼みごとをする時というのは、頭を使うか体力を使うかのどちらかに偏ることが多いとされていて、

例えば、
「この荷物を運ぶのを手伝ってくれませんか?」(体力のみ)
「これどうしたらいいのか考えてくれませんか?」(頭のみ)
という依頼は誰もが一度はしたことがあるかと思います。

 

だけど、知力だけとか体力だけという単独だけで人を動かすのは非常に難しいのです。

ですから、両方働かせるように依頼をしなければなりません。

 

相手に体力だけ使わせるような依頼の場合は特に、相手は知恵を求められなければ100%全力で取り組もうとしなくなります。

 

 

何故なら、全ての人々は他人の問題よりも自分の問題に興味をもってしまうものだから

 

ですので私達は、どんなに仲の良い人から頼みごとをされたとしても、大半の方は心の中で「他の人に頼んで欲しいな。あなたの問題だから私とは関係ないのに」と思ってしまうものなのです。

 

 

アドバイスが欲しいのか?同情して欲しいだけなのか?

 

周りの本音がそうだとすると、これから誰かに頼みごとするのは気が引けてしまうかもしれませんよね・・・

しかし安心してください!

 

こういう時は、命令するんじゃなくてアドバイスを求めてあげるように心掛けてください。
私達はアドバイスを求められると、相手の抱えている問題解決に興味を持とうとします。

 

要はこういうこと!

自分の問題に相手を参加させてしまえ!

 

とはいえ、正直多くの人はこれを実行しようと試みてはいるのですが、そのやり方を間違えてしまっています。

 

 

自分の問題に相手を参加させる、間違ったやり方を知ろう

 

例えば、
「パートナーが家の手伝いをしてくれない」
「子供の学力に不安があるのに、言っても子供が勉強してくれない」

などなど、「~に協力してくれない」と私達は不満を洩らすことがありますよね。

しかし、相手は中々自分に協力してくれないことが多いはず。
何故ならほとんどの方は、一方的に命令してしまっているからです。
特に相手が子供とか部下ならば尚更のこと。

 

みんながやっちゃってる間違い

つまり私達は、相手にアイデアを求めることを一切せず、命令に従わせることで頭が一杯なのです。
だからこそ、しっかりと参加させることが本当に重要になります。

 

意外なことに、
特に言うことを聞きづらい子供達は、事前に自分の意見を提案する機会を与えられると、仮に意に沿わない決定が下されたとしても、親の権威に喜んで従おうとします。
そう考えると、普段からどれだけ子供の話を聞いていないかを思い知ることでしょう。

すると、こう思われてくる方もでてくるのではないでしょうか?
「なるほど。解決できない問題に直面したら、とにかく相手にアドバイスを求めるようにすればいいんだね!色々な人を巻き込んでやるぜ!」と。

正直な話、
自分の問題を相手に話しまくり、絶えずアドバイスを求める人は意外と周りにいます。
だけどほとんどの人は、この方法で自分の問題を解決できていません。
そのくせ、相手にかなりの迷惑だけかけていたりしています。

アドバイスや問題への参加を求めるテクニックを使うことにより、周りから毛嫌いされている人がたくさんいるのです。
一体これはどういうことなのでしょうか?

 

その答えは簡単です。
アドバイスを求めながらも嫌われてしまうような人は、最初からアドバイスなんか求めてなどいないのです。
ただ同情して欲しいだけです。

例えば、こういう人見かけませんでしたか?

「ねぇねぇ!どうしたらいいと思う?」と相手に意見を求めている癖に、相手が「~~した方がいいと思う」と言ってきたら急に不機嫌になる人。
「・・・は?」ってなりますよね。

要するにそんな人は、
「それは困ったね。大丈夫?」とか「お気の毒に・・・。何かあれば力になるよ」などと言って欲しいだけ。
本気でアドバイスを求めているワケではないのです。

 

実際のところ、「アドバイスちょうだい」と言ってきた場合でも、本当は相手は称賛を求めているケースはたくさんあります。
この矛盾に気付かず、相手の要求どおりにして人間関係が悪くなったり友人を失ったりした経験をお持ちの方もいるはずです。

 

本記事のまとめ

  • 「同情して欲しい」、「称賛して欲しい」だけならアドバイスなんか最初から求めるべきではない
    そんな態度でアドバイスをもらっても、あなたはそれを有効活用する気などないのだから。
    相手に迷惑だけかけて、嫌われるのが目に見えますよ。
  • もしもあなたが本気で相手からのアドバイスを求めたいと思うのであれば、
    「どんな意見でもばっちこい!アドバイスをして下さい!」を心がけましょう。