自分を傷つけてくる相手に「私」を見せると、更に好き勝手に貴重な日常を荒らされるので注意しよう

 

あなたをいつも理不尽に攻撃してくるあの人は、ある程度近しい存在の人達が当てはまることが多いので、優しいあなたの心の中には、相手に対する淡い期待が未だに残っていることでしょう。

 

「愛してるから結婚したんだもの。優しくしなきゃ!頑張れ私!」

「可愛い部下でいれば、いずれ上司は愛情を持って接してくれるはずだ!」

「友達というのはお互い気遣いあうものなんや!」

・・・と。

 

確かに、そんな期待を持ち続けるのは非常に大切な事ではあります。
もしそれで攻撃が止めば、悪人になる必要も無関心になる必要もありませんから。

 

だけど、そんなあなたの言葉が何一つ相手に響かなかったらどうしたらいいのでしょう?
「この人は自分の言葉が届くような人じゃない」
こう割り切るしかないんですよね。

 

重要なのは、「相手は変わらない」という前提で、状況を変えるために動くこと!

その為には、相手に無関心にならなければならない!

 

 

 

平和をつくる為の、『無関心』

 

人間関係に平和をもたらす為に無関心を貫いていく必要があるのですが、まずはそれを邪魔してくる感情があるということを知っておきましょう。

参考

感情を相手に見せてしまうと、相手はそれを『弱さ』『有害性』と見なし、更に攻撃頻度が上がってしまいます。

 

 

中でも、特に邪魔になる感情は3つあります。

 

平和を邪魔する3つの感情

  • 『憎悪』・・・自分を攻撃してくる相手に対して、憎悪を募らせるのは当たり前ですよね
  • 『承認欲求』・・・基本的に、相手は私自身の弱みを突いて攻撃してきます。これを真に受けて「自分は無能だから、本当はもっとできるところを見せてやりたい!」と思ってしまう
  • 『罪悪感』・・・自分に対して、特に相手が怒り狂っている場合は、「この人がこんなに怒るなんて、一体何をしてしまったんだろう?」と考えさせられてしまう

 

 

繰り返しになりますが、私達がこれから行うのは平和を作るお仕事です。
その業務中に「憎い!」とか「認めて欲しい!」とか「自分が悪いんだ」という感情をいちいち抱いていたら、平和なんていつまで経っても築いていけません。

 

とはいっても、ただいきなり「感情が邪魔」とか言われると、「果たして3つの感情を我慢するなんてできるのだろうか?」と思いますよね。

そもそも「憎悪」も「承認欲求」も「罪悪感」も、相手に大きな期待や関心があるから生まれてしまうもの・・・。

その為、邪魔になる感情を生じさせない為には、どうしても相手に無関心になる必要があります。

 

無関心を意識して、3つの邪魔な感情を根絶していきましょう!

 

 

無関心になる上での注意点

 

無関心になっていく覚悟ができた人は、注意点があることも知っておきましょう。

まず忘れてはならないのは、相手の存在に対して無関心になることです。
相手の攻撃には決して無関心にはならないでください。

攻撃に無感情になるというのは無関心ではありません。ただの我慢です。
おまけに攻撃も簡単に許してしまう行為なので・・・絶対にやめましょう!

 

存在と攻撃の違い

「なんかよくわかんない」という方は、いつも攻撃してくるあの人のことを“事故でボロボロになった車”とイメージしてみてください。

皆さんは、買い替え必須のボロボロになった車に関心なんか湧きませんよね。
でも、いくら関心の薄い車とは言えども、その車が最後の力を振り絞って自分に向かって突っ込んできたらどうでしょう?
無関心どころの騒ぎではないよね。

 

ポイント

要するに、相手のことなんかはっきり言ってどうでもいいし、気にしなくても良いんです。
だけど、相手が自分に対して何かしらの害を及ぼそうとするのであれば、冷静且つ冷めた目で対処していく必要があります。

 

よく、「既に相手に関心なんてないよー」という方が居られますが、そういう人に限って「いつ死んでも誰も困らないヤツだしね~」なんて言葉を続けます。
しかしこれは、無関心ではありません。

本当に無関心であれば、「いつ死のうがどうでもいい」などと言葉を続けるのですが、「いつ死んでも誰も困らない」は非常に強い憎悪の表れです。
これは無関心どころか、一般的な人間関係以上に相手に関心があると言えます。

本当の無関心とは、相手の存在に心底冷めることなんです。

 

 

相手からの攻撃には関心を持とう

では、何故攻撃に対しては関心をもたなければならないのでしょうか?
その理由について学んでいきます。

まず、あなたが現在誰かにいつも攻撃されてしまっていると仮定しましょう。
そういう場合で、「自分がどれだけのことをしたら(しなかったら)、どういう攻撃をされるのか?」と意識したことはあるでしょうか?

「うーん。気がついたらいつの間にか攻撃をされているな」
「攻撃されるのが日常過ぎて何も考えてないや。」

・・・このように攻撃に対して無関心でいると、相手の攻撃に対しての原因とその結果が分からないから対処できません。
ですので、相手の攻撃には関心を持ち、よく観察しなければなりません。

 

ではそもそも相手は、私達のどこを攻撃しているのか考えてみましょう。

多くの方は、「自分の人間性を否定されている」と思われるかもしれません。
しかし実は、相手が攻撃しているのは私達の関わり方なのです。

 

攻撃者がよく繰り出すのが、人間性の否定です。

ですが私達が普段表に出しているのは、言葉や態度というものですよね。

たったそれだけの情報で相手のことなんか本来分かるはずがありません。

 

相手が知っているのは、所詮は私達の関わり方。
相手はその関わり方で、相手の人間性を勝手に推測しているに過ぎないので、人間性を否定されてそれを無理に変えようとする必要はありません。

 

ポイント

なので私達がやることは、「人間性はそのままで、自分は相手との関わり方を変えていく」になりますね。

 

 

人間性は変えず、自分の感情に注意していくようにする

 

注意点としては、あなたが持つ本来の人間性は変える必要はないのですが、自分の本当の姿は絶対に相手には見せないようにすることを心がけてください。

もしも相手が、自分の人間性に気安く触れてこようとしたら、指一本触れさせないように心がけましょう。

 

自分の素直な感情は、本来好きな人にだけに見せるもの。
私達を攻撃したがる人に「自分」を見せても平和を脅かされるだけ。

 

とはいっても、時には怒りの感情が湧き起こることもあるでしょう。
ですがどうか、雰囲気だけは冷静に保つようにしましょう。
感情を隠すことにより、それ自体が自分の怒りのサインになってしまっては意味がありません。

難しく感じるかもしれませんが、とにかく反応することを極力減らせばいいのです。
反応を減らせば、相手の反応も減っていくはずです。

 

「いやいや。私達は人間だよ?感情を見せるなってロボットじゃないんだから・・・」

そう思ったあなた、残念ながら感情が私達の足を引っ張っているのは事実です。

 

例えば、
普段は誰にでも優しい明るい人が、いつも攻撃してくる人から何か言われて分かりやすく何かの感情表現をしてしまうと・・・

「ここで落ち込むんだな」
「なるほど、こういうこと言うと悲しい顔をするんだな」
「こう言ってあげると調子に乗って笑うんだな」

「これくらい言えば、相手に精神的影響を与えられるんだな・・・。なるほど、コントロールなんて簡単だ」

などと思われて、相手を更に付け上がらせる羽目になります。

 

 

反応は最低限に減らすことが大事なのです。
相手の予想と少しずれた反応を見せることを意識してみてください。

 

ポイント

「あれ?普通ならここで笑うはずなんだが・・・」

「あれ?いつもこう言えば悲しい顔するのに・・・」

といった、相手の思惑とは反対のことを相手に思わせる。

これを積み重ねていくイメージを大切にしていきましょう!

 

 

本記事のまとめ

  • いつも攻撃してくる人に対しては最低限の反応なのに、その他の人に対しては大げさに反応している姿を、相手は有害だと捉えることもあります。攻撃者の目が届く範囲に限り、「反応が薄い人」をなんとか守り通していくのがポイントです。
  • 今日もいつも通り、あの人は自分に攻撃をしてくるかもしれません。攻撃したとき、果たして相手は私にどのような反応を示して欲しいと思っているでしょうか?今は、その期待を裏切りながら過ごしていきましょう。
  • 相手の存在は無視していい! だけど、相手の攻撃は無視しないことを徹底しましょう。