理不尽な発言や人間に悩んでいるのであれば、状況に合った『沈黙』を作ろう

 

本記事の内容

 

 

 

step
1
『言葉』を減らして『平和』を築く

無理して喋ろうとするから攻撃されてしまうことを知ろう

 

step
2
理不尽な言葉の暴力は、『間』をつくって対処する

理不尽な発言に対してすぐに反応すると、揚げ足を取られやすい!

 

step
3
よく遭遇する、理不尽な状況パターン

相手の出方によっては、やり方の調整は必要!

 

 

 

理不尽な言葉で苦しめてくる相手に対し、ご自身が期待して無理に言葉を交わそうとしていないか思い出しながら、読み進めてください!

 

 

 

『言葉』を減らして『平和』を築く

相手に対して毎回毎回感情を持ってしまうことは、平和を築く上で邪魔になる。

これは別の記事の(平和を邪魔してくる3つの感情)で書きました。

 

さて、次に意識を変えなければならないのは、言葉を減らすことです。

そもそも、攻撃者が私達に用いる攻撃手段は言葉攻めですよね。
そして世の中の継続的な攻撃やいじめのきっかけというものの大半が、会話の中から生まれています

 

私達が攻撃者のターゲットに選ばれてしまった時点で、もはやありのままの自分で相手と自由に会話を楽しむことなんて無理。
いつも攻撃してくる相手が、イライラしているのも、攻撃するチャンスを掴むのも発生源は『会話』

 

以上のことから、

誰かから言葉で攻撃されないためには、こちらが言葉を減らしていく必要があるのです。

 

知っておこう

「攻撃されないようにどう返事をしようか?」という考えのせいで、よく墓穴を掘ってしまうことがあります。
これではいつまで経っても相手の攻撃は収まらない。

言葉を減らすように心掛けると、沈黙が生まれます。
かといって、「沈黙は気まずくて嫌だ!」と、何か自分から世間話をしようとすると、攻撃のきっかけを与えるだけです。

そうではなく、「いかに言葉を返さないか?」「いかに素早く自然に会話を終わらせるか?」などと考えた方が、特に相手と闘うのが苦手な人には特にオススメ

 

次から次へと激しい言葉の攻撃を浴びせられると、私達は頭が真っ白になってしまいます。
その為、「はい」くらいしか言えないような、思考停止状態に陥ることになるでしょう。

頭がパニックになり「何か言わないと・・・!」という状態のまま言葉を発すると、相手のイライラに対して火に油を注ぐ形になってしまうことを覚えておきましょう!

 

 

理不尽な攻撃に対抗するには、『間』が大事

 

理不尽な言葉の攻撃がきたときは、

必要以上の言葉を発しない。
決して会話を弾ませない。
相手の話のテンポには合わせようとせず、考えている雰囲気だけ作る。
そして沈黙が全く気にならない自分に変化する・・・。

相手に、「想像通りの反応が来ないな」と思わせ、相手の勢いを華麗に受け流すイメージをつくっていくのが大事。

 

 

理不尽な攻撃の仕組み

因みに、理不尽な攻撃とは、

攻撃者が発した言葉に対して、私達が何かしらの反応をすることで、揚げ足をとろうとするというように、私達が返した言葉に何かしらの難癖をつけることを言います。

攻撃者は理不尽なことを言って私達を反応させ、それをまた理不尽で言いくるめて攻撃してくるのです。

このふざけた理不尽に対抗するには、どうしても意図的に「間」をつくる必要がある。
何故なら、理不尽な発言の後に分かりやすく沈黙が流れると、相手はその理不尽さに向き合わざるを得なくなるから。
何ともいたたまれない気持ちにさせることができるので、是非やってみてください。

 

 

 

攻撃しやすい会話のリズムを崩してあげよう

リズムの良い会話は誰にとっても心地よいものです。
攻撃もこれと同じで、攻撃しやすいリズムを作っているからこそ攻撃できています。

 

理不尽な攻撃のリズムの式

  • 理不尽なことを言われてパニックになってしまい、考える時間を失ってしまう
  • 相手の思惑通りに反応して、その揚げ足をとられてしまう
  • 攻撃のきっかけを与え続けてしまう

 

特に、単なる八つ当たりしたいだけの残念な人は、攻撃のリズムを崩されるとかなり乱されていきます。
何故ならそもそも、そういう人にはしっかりとした攻撃の理由が存在していないからです。

 

理由のない攻撃の場合は

こういう人ほど、不条理なことをトントンと、攻撃しやすいリズムを作り私達をそれに巻き込んで攻撃してきます。
更にこういう輩は相手が自分の思い通りにならないと分かるや、早口になって攻撃するパターンも多いです。

相手が早口になるのは、相手を掻き乱そうとするのが狙いで、これに焦ってこちらも早口になってしまっては相手の思うツボ

 

重要ポイント

早口という理不尽な攻撃の手法をとられたら、こちらは冷静にゆっくり喋るように心がけてください!
相手は言葉に行き詰まり、調子が狂うに違いありません。

 

 

 

理不尽な攻撃パターンによって調整は必要

 

自分の中では寡黙な人を演じているつもりでも、相手からすれば「無口で腹が立つヤツだ」と捉えられてしまっては意味がありません。
更なる攻撃のきっかけを与えるだけです。

自分が置かれている状況や、相手の攻撃の程度は毎回異なるので、よく遭遇する基本的な対処法をいくつか挙げておきました。

以下を参考にし、丁度良い寡黙な人を目指していきましょう!

 

パターン①
直球で悪口を言ってくる

気分を害されたからと言って感情的に言い返してしまうと、相手の攻撃は更に増長されます。

特に、相手がド直球で悪口を言ってきているのなら尚更です。

この場合に大切なのは、露骨に沈黙を作るように心掛けること!

「自分が嫌なことを言ったせいで、気まずい雰囲気が流れている」
これを相手に思い知らせるのです。

悪口というものは、相手の理不尽と私達自身の反応がセットになっていることが多いです。
ならば単純に、反応をしないようにすれば攻撃の勢いは自然と衰えます。

攻撃の最初の方は、さすがに圧倒されてしまうかもしれませんが、相手は徐々に言葉が繋げられなくなります。

 

 

パターン②
細かいことをねちねち言ってくる

細かいことをねちねち言ってくるときは、テンポを崩してあげることを心がけます。

相手ははっきり言ってどうでもいいことで責めてきています。
ですので、それに対してこちらが意思表示をするのは労力と時間の無駄です。

会話中はほぼ無表情で目立たないトーンを意識し、
「あぁ・・・」「そうですか・・・」程度の言葉で十分。

ここのポイントは、相槌のタイミングです。
相手を乗せてしまうような、テンポの良い相槌にならないように注意してください。

それを見かねた相手が「どう思っているんだ!」とか言ってきたら、「うーん。分かりません・・・」などと、短く穏やかに言い切るようにしてみてください。

 

パターン③
やるべきことをやっていない

確かにやってない自分に非があるかもしれませんが、責められてばかりではさすがに鬱陶しい。
そんな場合も、やはり反応は短く穏やかにしましょう。

もしもこのときに
言い訳とか、くどくどと説明などしても相手に揚げ足をとられるのがオチ。

そもそも相手は、私達を攻撃するのが目的です。

「分かってもらおう」という余計な期待はしないようにしましょう。

ただし、
言わなければ自分が損をする場面では、はっきりと短く穏やかに自分の意見を言い切りましょう。

 

パターン④
相手の言っていることがめちゃくちゃ

相手が言っていることが理解できていないのにも関わらず、不用意に返事するのは危険です。
こういう場合、私達の頭の中はぐちゃぐちゃになっています。

そんな状態で私達が慌てて言葉を放つと、相手はますます不条理なことで責めようとしてきます。

ですので、相手の言っていることが意味不明なときは、瞬時に返事をすることはやめましょう。
相手のペースにこちらが合わせる義務などありません。

相手に理解を押し付けることはご法度。
それはつまり、私達も相手の言っていることを理解する必要もないということですよね

相手の話が理解できなかったら、とりあえず黙ってください。
不条理な話をされたときは、こちらが具体的な話をしない限りは少なくとも揚げ足をとられることはありません。

結論も言わず、反論もせず。
曖昧な言葉を繰り返し、相手のリズムを崩してあげるのです。

 

パターン⑤
悪意ある無視をされる

悪意のある無視をしてくる人には、傷ついた様子を見せないように注意しましょう。

もしも、悪意ある無視をしてくる輩に話しかけなければならない場合は、
「返事してくれてもいいし、別にしなくてもいい」という気持ちが必要です。

それでも無視をされたときは、決して傷ついた様子は見せないでください。
何故なら、それこそが相手の狙いだからです。

といって、「あなたに無視されてもどうってことないよ」などと強がってしまうと逆効果になります。
無視の手ごたえを感じさせると、「コイツは有害だ」と改めて実感させてしまうのです。

要するに相手は、
「自分が無視をすることで、嫌いな相手を傷つけることができるんだ」
そういう自分の影響力を感じたいだけなのです。

仮に相手がその後、自分に話しかけてきたら、何事も無かったかのように通常モードで淡々と会話をしてください。
ただし、相手が無視しなくなったからと言って、安堵の表情を浮かべるのはやめましょう

「話しかけてもらえて嬉しそうだな」と、時間差で無視の手ごたえを感じさせてしまいます。

無視されようが、歩み寄ってこようが・・・。
一貫と淡々と日常を過ごすのです。

人間はそう簡単に変われません。

ましてや、私達を傷つけたことに対して謝罪もしない相手に、心を開いてどうするのですか?
謝るべきところで謝罪ができない人とは、こちらから心開く義理などありません。

 

パターン⑥
理不尽な相手に謝罪しなければならないとき

悔しいですが、私達に非がある場合は相手が理不尽な人であっても謝る必要があります。
何せ相手が攻撃に乗じやすい局面だけあって、特にこの場合は注意が必要です。

一番宜しくないのは、怯えた顔で「すみません」と平謝りすること。
全面降伏して謝ってしまうと、「あのときお前はこういうミスをしたんだからな」と、私達の申し訳ない気持ちに何度も付け込んで、ねちねちと鬱陶しく責めてくるからです。

なのでこの場合に私達が行うのは、自分のミスに対して無念に思うことです。
簡単に言えば、相手から指摘される前に先手を打ち、自ら過剰に悔しがるのです。

相手は「しめしめ。いつ攻撃してやろうか・・・」と意気込んでいます。
なので、「○○さんの言いたいことは分かります。愚かでした、悔しいです」と真っ先に相手に共感しましょう。

すると、相手が大きく振り上げた拳は行き場を失うので、オススメです。

パターン⑦
理不尽な相手に褒められた時も注意

褒める=攻撃とは言えないかもしれませんが、褒められた時の対応も相手の攻撃意欲を萎えさせるには大切なことです。
もし仮に喜んでしまうと、「あなたの言葉は私にこれだけ影響を与えます」と言っているようなものです。

とにかく相手には、
「自分の影響が及んでいる」と図に乗らせないようにしなければなりません。

ですので、
「あ、ありがとうございますー。」
などと丁寧な物腰で言い切ったら、すぐにその話は切り上げてください。

「褒められた」という状況に長く留まらないようにするのがコツです!

「喜ぶに違いない」と予想していた相手は、ますますあなたへのコントロール意欲を失うでしょう。

 

本記事のまとめ

  • いつも攻撃してくる人に対しては最低限の反応なのに、その他の人に対しては大げさに反応している姿を、相手は有害だと捉えることもあります。攻撃者の目が届く範囲に限り、「反応が薄い人」をなんとか守り通していくのがポイントです。
  • 今日もいつも通り、あの人は自分に攻撃をしてくるかもしれません。攻撃したとき、果たして相手は私にどのような反応を示して欲しいと思っているでしょうか?今は、その期待を裏切りながら過ごしていきましょう。
  • 相手の存在は無視していい! だけど、相手の攻撃は無視しないことを徹底しましょう。