マニピュレーターとは?

今回学ぶこと

●マニピュレーターとは?

・心を支配しようとする

・どうしてこんなことをするのか?

・原因を悟る時

 

心を支配しようとする

 

マニピュレーターとは、

人を追い詰めることにより、その心を操って支配しようとすることを言います。

 

例えば・・・

  • 「期待しているよ」
    そう励ましながら、密かに部下の昇進を握りつぶす上司がいる
  • 「アイツが部長の悪口言ってました」
    上役に気に入られる為に、密かに同僚を陥れるヤツがいる
  • 「好きなのはお前だけだよ」
    愛を口にして気遣う夫・妻は、相手の人生を思いのままにするのが目的かもしれない
  • 「どうしてパパはいないの?」
    親の心の弱みを知る子供は、自分のわがままを押し通す為、ごく稀に親の心の急所を突くこともある

 

彼らは、表向きはとても人当たりが良く、とても穏やかであることが多い。

しかし、

その素顔は悪知恵に溢れ、相手に対して容赦をしない
ずる賢く手口は巧妙。人の弱点に付け込んでは抜け目無く立ち回る。

支配的な立場を我が物にしたいが為に、彼らは闘い続けます。

そしてその一方で、好戦的なその意図だけは、とにかく他人の目から隠そうと必死になることがよくあります。

人を貶め、相手を思いのままに支配しようとする行為は、
いかに広く社会にはびこっているでしょうか?
いかにそうした行為によるストレスが、人間関係に及ぼされているでしょうか?

 

他人を思い通りに操ろうとする者のことなら、誰もが何かしらの心当たりがあるはずです。
テレビでもおそらく見たことがあるのではないでしょうか。

 

 

例えば・・・

  • 愛と誠実と慎みの大切さを説いていたあの人は、その傍らで妻を騙して不貞を働いていた。更に、その信者から金を巻き上げていた。
  • 国民への奉仕を誓っていたあの人は、私腹を肥やしており逮捕された。
  • 精神的指導者のあの人は、自らを神の化身だと説いた。
    それに異議を唱える者には、罰を与えた。

 

このように、世間はこんなとんでもない人で一杯です。
「まさかあの人が・・・」と、興味を持ってしまうのは当然でしょう。
だけど、そんな興味に心に奪われ、肝心の注意をお留守にしてはなりません。

私たちは普段テレビなどで、このようなニュースを目にしています。
そして言うんです、「まるで怪物だな」と。

しかし、”怪物”という印象でまとめてはならないのです。

 

思い出そう!

職場の同僚や知人や家族のような身近な人達が、実は”怪物”だったりします。
悪知恵が凄まじく、陰口が大好き。
簡単には信用してはいけないんです!

 

どうしてこんなことをするのか?

私たち被害者は、どう足掻いても相手の本性が理解できません。
そしてその応じ方すら分かりません。
ただ一方的にいたぶられ、悲嘆にくれるより他はないのです・・・。

 

そして・・・

私たちは分からなくなります。

「どうして自分の気分がこれほど激しく落ち込んでいるのか?」
「アイツと向かい合うと、何故か怒りが込み上げる」
「アイツがどうしても信用できない、その理由が分からない」

分からないんだけど、猛烈な怒りを感じても、最終的に罪悪感だけ残っちゃう。

 

 

闘おうと決めたのに、結局は自分がやり込められている。
一歩も引かないと決めたのに、やはり何故か押し切られる。
断ろうと決めたのに、「YES」という言葉が口に出る。
なんとか状況を変えようと思っていたのに、何一つ変えることができない。

そんな自分に腹が立ち、そして苛立ちは増すばかり。
いいように利用されるだけで、最後は必ず辱めを受ける。

そんな日々から、いい加減終止符を打てないものでしょうか?

 

原因を悟る時

 

そんなあの人だけど、あの人の事情をおもんばかってきた。
できればそんなあの人の性格を理解した上で、どうにかしてあの人の振る舞いを正そうとした。

だけど、そんな思いとは裏腹に、何度試みてもあの人の言動は変わらない。
今日の努力も、いつも通り無駄に終わっていく・・・。

私たちはよく、こんな惨めな思いに苛まれることがあります。

しかし、実はこの繰り返しが、私たちを苦しめる原因です。

やばい人だと分かった上で、その人格を理解した上で対応しようと試みても、これという成果は得られないのです。
そればかりか、さらに状況は悪化していくことだってあります。

もう従来の方法では、解決には至らないのでしょう。
根本的に、何かが間違っているのかもしれません。

 

なので次回は、マニピュレーターの被害に遭う原因とは何か書いてみました。

気になる方は是非マニピュレーターの被害に遭う原因とは?をご覧になってください。