「誰も自分のことを理解してくれない」 そんな人に読んで欲しい!

 

突然ですが、

あなたの異性のタイプは、俳優・女優で言えば誰ですか?

 

男性の方なら・・・
う~ん。新垣結衣さん、石原さとみさんとか?

女性の方なら・・・
う~ん。キムタク、松坂桃李さんとか?

 

うんうん、分かる。分かるよ。

 

ではもしも、

そんな憧れの異性が突如目の前に現れ、「一目惚れしました。 LikeではなくてLoveです❤」とか言ってきたらどうでしょう?
嬉しくて舞い上がっちゃうよね!

 

 

 

もちろん皆様の答えは・・・

「NO」ですね!

 

 

 

・・・え?
酔っ払ってんのかって?

 

いいえ、断言できます。
多くの人は、相手の言葉を鵜呑みにせず断ります。

その理由は簡単ですよ。
そう、相手のことを何も知らないから。

 

「・・・なーんだ。そんなことかよ」とか思わないでくださいね。
何故なら私達は、友達・恋人・親などなど・・・。
長年身近で過ごしてきている人のことすら、実は何も分かっていないのだから。

 

前置きが少し長くなりましたが、今回は、1人の人間をしっかり理解するのがどれだけ骨が折れるものなのか・・・。
是非思い知って頂きたいと考えています。

 

 

本記事の内容

 

 

 

step
1
「相手のことは分かっている」は誤解である

気持ちを伝えるのってすごく大変なこと

 

step
どう解釈されるかによってほぼ決まってしまう

好きになる理由は共通するが、嫌われる理由は特定できない

 

 

 

 

「相手のことは分かっている」という思い込み

 

本題に入る前に、私の話をさせてください。

 

私はこんな人

少し前の私は、そこまで口にはしなくても「俺って明るくて面白いんだぜ!」って本気で思っていました。
だけど、周りの反応は「真面目でおとなしそう」でした。
この反応に対し、かなりの衝撃を受けたことは今でも覚えています。

そして今現在の私はというと、「笑顔が良く、外向的だよね」とか言われます。
確かに言われて悪い気はしないのですが・・・。
それで毎回私が返すのが「いやいや、人見知りで内向的で引きこもりですよ」です。

ただ単に私は1対1の会話が得意なだけで、大勢の人の前で話すのは苦手。
そして自分が外向的に振る舞えてるのは、しっかり家で自分の時間を確保しているからで・・・
家ではよく黙ってるし(略)

という具合です。

 

つまり何が言いたいのかというと、

自分はもちろん、きっと相手だって周りからどう思われているかについては何も知らない。

きっと誤解や思い込みに囚われているはずです。

 

 

 

ここでいう思い込みというのは2つあり、

①「他の人は自分を客観的に見てくれているんや!」

②「自分が自分自身を見ていると同じように、他の人も自分を見てくれているんや!」
です。

 

それでもあなたは、「あの人のことを理解できています」などと口にするかもしれません。

ですがあなたは、自分のことをきちんと分かってもらう為に、日頃からどのような工夫をしているか答えられますか?

これに答えられなければ、間違いなくあなたは周囲から誤解された認識をされているはずです。

 

これも知っておこう

例えば、自分が抱いた感情と顔の表情を一致させるのは思った以上に難しいとされます。

そしてまた、「驚いた顔」「嫌悪感」「怒り」「恐怖」を抱いた相手の表情は比較的読みやすいのですが、
「少し心配しているとき」「混乱しているとき」「落ち込んでいるとき」「緊張しているとき」といった、微妙な表情はほぼ読めません。

少しイライラしている自分の表情を思い浮かべてみてください。
イライラしているときの表情って、

心配事がある場合も、

混乱しているときも、

落ち込んでいるときも・・・
これらとほとんど同じ表情とされているのです。

そのほかにも、
「あなたのその一言で少し傷つきました」という表情と、「その一言では僕は傷つかない」という表情はほぼ一緒なんです。

 

以上のことからお伝えしたいのは、
「ふぅ。自分の今の気持ち、しっかりと相手に届いただろう」とか「あの人は自分のことを考えてくれる人だ」は、勘違いなことが多い。

大抵こういう場合、私達の気持ちはほとんど伝わっていないことを覚えておきましょう

 

 

自分の気持ちを伝えるには4つのステップが必要

自分のことを周りに知ってもらうには、時間と労力を要します。
「本当かな~?」と思われる方は、以下の4つのステップを確認してみてください。

 

理解してもらう為に必要なもの

  • 自分が放つ情報が相手に与えられる
  • その情報が意味をもつものである
  • 相手がその情報に正しく気付き、注目する
  • 相手はその情報を正しく使う

 

上で述べた4つがしっかり満たされていなければ、自分の主張は正しく相手には伝わらないのです。

 

分かってもらいたいのなら・・・

ざっくり言うと、

自分に関する情報が相手にしっかり伝わって、分かって欲しい情報が自分の特徴と性格に裏づいている必要があるということです。

 

「昔はイケメンだったんだぜ」と私がいくら豪語したところで、それを証明するものが無ければ無意味。
私が信頼できる人なのか、魅力的な人なのかは、「昔はイケメン」という情報だけでは相手は全く分からない。

普段私が無口で控え目ならば、周りの人は当然「あの人は無口で控え目である」と解釈する。

・・・それ以外のことは、周りの人は何も知らない

 

よくよく考えれば、これは当たり前の話ですよね。
でも、私達はしばしばこんな事実をよく忘れています。

特に頻繁に周りから誤解される人は、周りから思いもかけない反応を聞くと、心を掻き乱したり自信を失ったりします。

 

これも知っておこう

人間は情報の空白部分を勝手に埋めることもよくやります。
つまり、

ちょっとした情報で私達の性格を勝手に想像し、プロフィールを創り上げるのです。

たった1つの情報で、相手は「自分」を決めつけてしまうというのは大変恐ろしい話ですよね。

 

 

解釈の厄介なところとは?

 

人に理解してもらうのは思っている以上に難しい理由は、他の人が私達のことをそんなに見ていないから。
そして他の人は、ただ自分の見たいように私達を見ているからなんです。

 

私達から放たれた情報を相手がどのように解釈するか?
これに全てはかかってくる・・・。

 

 

ほんの些細なことで解釈は変化する

例えば、
異性から「好きです、付き合ってください」と言われたとしましょう。
しかし、相手の視線は常にキョロキョロしてて何やら挙動不審。
1度もまともに私の目を見ようとはしません。

そんな相手の行動に遭遇したときの私達はというと・・・
それらをカギにして、「この人は○○だ」と理解しようとするはずです。

その異性と普段から親しげにしているのならば、「ただ恥ずかしがっているのだろう」と解釈するだろうし、
普段から嫌らしい目で見てくるような人なら、「なんだコイツは?」と解釈します。

このように、
相手が放った言葉と行動に意味を与える為には、どうしても解釈が必要になることがお分かり頂けるはずです。

解釈というのは人それぞれ違うワケなので・・・
当然それらは事実に基づいて客観的に見ているとは言えないことになりますね。

 

解釈の厄介なところは他にもあります。

周りがたまたま自分のことを好きになってくれたのなら別に構わないのですが、
自分に対する相手の解釈の結果が、「この人嫌いだわ~」だった場合は非常に面倒臭いです。

 

例えば私は、
心理学
お笑い
読書が好きなので・・・。

私に好意を抱くように解釈するような人で可能性があるとすれば、
「面白い」、
「知的」、
「話を聞いてくれる」、
「笑顔がいい」
くらいかなと思います。

要するに、
誰かを好意的に見ている人たちの意見はとても近いのです。

 

逆に相手からの解釈の結果が、

「面白くない」
「頭悪い」
「嘘つき」
「天然」
「ブサイク」などであればどうなるでしょうか?

そう、人々が持つ意見は私達が想像するよりも沢山あるし、どれもこれもバラバラなので・・・
私を嫌いな人は、それぞれ違う理由で私を嫌おうとするでしょう。

 

 

意図した通りにどうして理解してくれないのか?

何故周りの人は、「自分」を意図した通りに理解してくれないのか?

もう少し掘り下げてみましょう。

 

「別にどうでもいい人だし」
「普段あの人何考えてるか分からないんだよね」
確かにこれも多少は関係しているかもしれません。

 

しかし実は、原因は理解されたい側の自分ではありません。
理解する側の相手が注意力をケチるのが原因です。

その理由は単純です。
私達の身のまわりには、あまりのことが多く起こりすぎてしまっているからです。
情報が多すぎるせいで注意深くなったり、理解したり、対処したりしなければならない私達は、それら1つ1つに時間なんかかけてられませんよね。

とはいえ、急いで相手を理解しようとすればミスが増えます。
逆に正確さを重視してしまうと、本来やらねばならない別のことが進みません。

だから私達は、できるだけ簡単に、且つ効率的に「理解する」という用事を済ませようとします。

相手に関する情報をいくら持っていたとしても、自分にとって都合の良い情報だけ選んで相手を理解した気分になってしまうのです。

 

私達がやっていること

例えば、
相手のことを「頭のいい人」だと信じているのであれば、相手が何をやっても「知性が高いが故なんだね」と思いがちです。

また、相手が嘘つきで信用できない人であるなら、仮に相手が会話中に自分と目を中々合わせないと分かると、「何か後ろめたいことでもあるのか?」と思ってしまうでしょう。

相手は単にあなたに好意を抱いているだけかもしれません
おなかが痛いだけなのかもしれません

しかしあなたは、実は相手がそんな気持ちを抱いていることなど夢にも思わないはず。

あくまでも私達が行っているのは憶測に過ぎません。
この事実を、「理解されたい」と思うのであれば、思い出す必要があると思うのです。

 

 

 

本記事のまとめ

  • 理解するのもされるのも、意外と難しいことを覚えておきましょう。
  • 特に相手が身近な人であればあるほど、相手のことをしっかり理解しようとしなくなります。意外と、身近に居る人の方がよく分かっていないのかもしれませんね。