今後も会社で働くつもりなら、人間関係に役立つ言動をしていこう
以下のような職場環境を想像してみてください。どう思いますか?
働きたくないよね
- 忙しい状況での上司の指示が早口で、質問もしづらい
- 理由が分からない、言われたままの作業をして怒られる
- 仲が良すぎるアットホームな環境。周りの意見が一致していて反論できずにストレスになる
人と関わっていく環境で仕事をするのなら、やはり安全な環境で働きたいですよね。
自分が置かれている職場環境を見直してみよう。
「わたしの考えはこうです」
「分からないので教えてください」
「もっとこうしたら効率良くできませんか?」
と言えますか?
この2つが結構重要
まぁ都合よくそんな職場で働けるワケもなく…。
期待すると100%裏切られます。
しかし悲観することなかれ。
安全な職場はないが、安全を妨げようとする輩の対策自体は可能。
早い話が、
上司や同僚からの精神攻撃にいかに備えておくかが大事なのだ。
人間関係でやってしまいがちな落とし穴
自分に自信がないのって私だけじゃないよね?
人の目が気になってしょうがないのが私だけじゃないよね?
まぁそれもそのはずで、
会社で働いていく以上、どのような協力関係が築かれているのかを意識する必要がある。
何の取り柄も持ち合わせていないのだから、人間関係を疎かにしたら生きていけない…。
不安な心で怯えながらも、
偽者の自分を演じてうまく立ち回るには、安定した心の状態を保たなきゃいけない。
さあ、人間関係で見直せるものは見直そう。
人間関係に役立つ言葉=状況に合った言葉
どんなにポジティブな発言でも、状況にそぐわなければ嫌われる。
相手の悪いところを指摘するとき
「たとえ言いづらいことでも、相手の為になるから悪いところは指摘するべきだ」
そう考えたことがあると思います。
だけどこれには条件があって、
相手が自分を信頼してくれていないと成り立たないことに注意しよう
嫌いなやつから指摘されて、改善しようと行動する人はいない!
ポイント
何回言っても聞かないヤツがいたら、信頼されていないってことで。
「じゃあどうしたら信頼されるだろう?」
もしくは、
「さっさと諦めよう」
このどちらかを選んで、やり方を早く変えるべき。
正論で人を動かそうとしない
どんなに筋の通った正論でも、人に影響を与えられなかったら意味はない。
たとえば元気のない人を励ましたいとき。
「何があったか知らないけど、給料もらってるんだから集中しないとダメだぞ」みたいな正論を言うバカがたまにいる。
だけど、元気付ける目的としては大間違い。
状況によって、正論は役に立たない言葉に変わる
問題が起きたり、ミスがあった場合
自分がトラブルの当事者だったら、
いろいろ思い悩んだり、ふいに感情的になったりもする。
トラブル後は、そうやって行動が決まっていく。
被害妄想が行き過ぎれば、誰とも話そうとしない
誰かが定期的に声をかけてくれれば、立ち直りも早い
など
「落ち込んでいる相手を励ましてあげたい」と多くの人は考えはするもの。
しかし、感情的になった相手に「冷静になろう」という声掛けといった意味のない行動をすると余計なトラブルを呼ぶ。
ミスをして落ち込んでいる人に求めていることって、
「思考や感情にとらわれる時間を減らして、意味ある行動をとって欲しい」みたいなもの。
単に、
「励まそう」という目的で声をかけようとすると、状況にそぐわない言葉を口にするので注意しよう。
自分なら、「何かあったら気軽に声かけていいからね」
かな。
プライドが高いと、周りに悪影響を与えたり無駄なエネルギーをつかう
プライドが高い人は、相手の『状況』を考える能力がない。
よって、言葉のコントロールができない。
プライドが高い人は、変なところで物事に白黒つけたがる。
また、自身の考えが正しいかどうかに執着しすぎてしまい、余計な発言が多いのも特徴。
「あれって前々から俺が言ってたことなんだよね」
「だから言ったじゃん」
「前の会社を辞めるとき、引き留めはあったけど、給料上がらないから辞めてやったんだよね。」
・・・ちょいちょい突っ込みたくなるような発言をするから面白い。
物事を白か黒で判断することは、 うまくいけば気が済んで、 ほとんどはイライラするだけ。
白か黒かで判断することが間違いであると言っているワケじゃなく、
自分の考えにいつまでも執着し、周りに悪い影響を与えてくるからプライドは邪魔。
周りがあなたの意見を求めている状況であれば、自身の考えを述べればいい。
だけど、
聞いてもいねえのに、自分の考えを1から10まで話すヤツってうざいよね。
言葉のコントロールが下手な人こそ、プライドが高い証拠。
ほんと嫌いだし、しっかり周りから嫌われてね。
思考と現実は切り分ける
考えていること(思考)と、現在自分が実際に置かれている状況の切り分けも大事。
分かりやすく例えましょう。
理由も分からずにイライラしてしまうような状況を想像してみてください。
こんなとき、「機嫌が悪いんだろう」と判断するのが普通で、「じゃあなるべく他人と関わらないでおこう」って考えてしまうはず。
自分の思考に対する判断と対処は、当然ながら自由。
しかし、「この行動をとるべきだ」と確定させていいかはまた別の話。
実際に機嫌が悪いのかはその人自身も無自覚なこともありますから。
そのため、
機嫌が悪いと判断した後の自分の行動が、他人にとっては不快に映ってしまうこともある。
そうならないように、
考えたことと、今自分に起こっていることはしっかり切り分けましょう
ということです。
「こうすれば喜んでくれる」 「この意見を聞かなかったら相手がおかしい」 という自己判断はやめる。
「自分が伝えた行動が増えたのか、減ったのか?」 と結果を見ながらアプローチを変えていこう。
その結果、自分が相手に求めている行動に行き着くはず。
相手の内面を責めない
内面が責められた状態というのは、
仕事の覚えが悪かったり、ミスが多い人に「仕事ができない」「不器用」「理解力がない」と伝える状態のこと。
そんなこと言われても、「もっと頑張るぞ!」とはなりませんよね。
傷つけておわりですよ。
内面を責めるというより、相手を傷つけるリスクがあるから宜しくない。
指摘を活かして欲しいなら、
どうしたら良くなるか? も伝えなきゃいけない。
『行動分析』で行動を改めさせる
『行動分析』とは、 望ましい行動を増やして、望ましくない行動を減らしていくことです。
それに加えて、状況に適した役立つ行動であることが重要になってきます。
上でも述べたけど、
役立つ言葉をかけてあげることが、安定した人間関係を築くカギ。
なので、望ましい行動や望ましくない行動についてみていきましょう。
望ましい行動とは、
相手の目を見て話したり、誰かを助けたり、素直に助けを求める行いのこと。
望ましくない行動は、
個性を認めなかったり、「 失敗したら許さん」などと、モチベーションを下げるような発言をすること
望ましい行動を増やしていくために、コミュニケーションUPに役立つポイントをご紹介していきます。
行動には「とれる行動」と「とれない行動」がある
望ましい行動を増やしていく中で見逃されがちなのが、「行動できる」ことが大前提であること。
これからやろうとしていることが、そもそも『行動』ではないのなら前には進まない!
どういうことかというと、
行動にはとれるものととれないものがあるから。
例えば、
他人とうまく関係を築けないという問題にたいして、「もっと笑顔でいよう」という対策をとったとします。
実はこれ、
「望ましい行動か否か?」という以前に、行動じゃない。
理由は2つあって、
「もっと〇〇」はあいまいだし、笑顔には基準がないから
笑顔かどうかは周りが判断するから
です。
行動じゃないものは、正しくない行動に分類される
行動分析を行って、正しくない行動を減らしていきましょう。
叱るという行動を分析
叱ること=必要なこと
みたいな頭の悪い考えをしている人っているよね。
叱るのが必要だと思われてしまう理由って、
やっぱり「相手に行動を改めて欲しい」から。
確かに、叱ることは行動を改めさせたいときの方法の1つだとは思います。
が、効率がクソほど悪い
効率が悪い理由
①叱った直後にしか効果がない
②信頼されていなければ、相手にネガティブな印象を与えるだけ
③叱ることを繰り返すと、相手は叱られることに慣れる。叱る強さ(?)を上げなければならない
④相手の心に余裕がなかった場合は強引に従わせられはするが、行動を改めさせる目的から大きく外れる
相手に嫌われるリスクを負って、効果も見込めない「叱る」行為をするくらいなら・・・
他の方法を探したほうが良くない?
たとえば、
ミス直後の部下を叱ってもミスは減らない。
ミスの報告が減ってしまう。
これは、「報告をする=責められる」と部下は思ってしまうから
『見返り』を意識して、行動改善を求める
反対意見や改善点を言われたときほど、相手には『良い見返り』を与えることを心掛けてください。
『良い見返り』とは、
「気づかなかった!やってみるよ!」とか、「次やるときは助けてもらっていい?」など。
相手の話を聞いており、伝えてくれた相手を尊重するような内容にするイメージ。
『悪い見返り』とは、
「え?なんで?」とか、「自分はこういうやり方だから」など。
「なんで?」という言葉は、相手を問い詰めてネガティブを与えるもの。
自分の意見を否定されれば、誰だって頭にくるでしょ。
逆に、相手に悪いところを伝える側の場合。
「○○すべき」はネガティブを与えがちなので、 「私は○○だと感じたよ」 みたいな言い方をすれば、後々の人間関係が楽。
「メッセージを送る」と覚えておくといいでしょう。
ネガティブなことを指摘したり、指摘を受けたりする場面は度々やってくる。
そんなとき、お互いの関係を崩さずにいきたいよね。
厳しくするとどういう行動になる?
下手に相手を甘やかすと、調子に乗ったりするから良くない
「厳しさも大事である」
みたいな古い考えを持っている人はいる。
しかし、『厳しさ』を活かすには条件が2つある。
相手と信頼関係が築けていること
「相手には能力がある」と確信していること
そもそも『厳しさ』とは、
ケガや命の危険があるときに、ふざけた行動をとった相手に効果がある。
仕事で厳しくする場合でいえば、
厳しくすることで指導の実感を得られはするが、メリットはこれしか考えられない。
そのために、相手にストレスを与えるリスクをとるのはいかがなものか。
わたしの結論を述べると・・・
「相手のため」って口にするやつは、
厳しさで相手の行動を変えるような器用なことはできない
大半の人は厳しさで人を動かすことができない。
厳しい人は、
コミュニケーションが下手なだけじゃ!
感謝に理由を添えれば最強のメッセージに
感謝。
すなわち「ありがとう」は、人間関係を良くしたいときに使える最強ワード。
そんな「ありがとう」だけど、もっと有効に活用するために、「感謝+理由」を心掛けましょう。
「〇〇してくれてありがとう」だけでなく、
「〇〇してくれたおかげで、〇〇することができた。助かった~!」
みたいに、理由も添えられると、人の心を揺さぶって揺さぶって揺さぶることができますよ。
理由が添えられていると、「あなたのありがたい行動をよく見ていた」と思わせられる。
行動を肯定されると、誰だって嬉しいよ。
プライドが高い人は警戒される
後輩や部下ができたとき、自分が仕事で誇れるものがないと焦りませんか?
そうなると、「仕事ができると思われたい」と考えちゃうんですよね。
その影響でプライドが高くなって、他人にネガティブを与える言動が増える。
部下・後輩の意見を聞こうとしなかったり、
過去の自分の武勇伝を何回も聞かせたり
・・・など。
そんなプライドが高い人が相手だと、周りはどう思うでしょうか。
「この人と話すときは自分を守らねば」と身構えるはず。
そんな、
警戒された状態で行動を促しても、相手はまともに取り合ってはくれない。
プライドを急に失くすのは難しいけど、
せめて適切な状況で適切な人に助けてもらうことに慣れたほうがいいでしょう。
1日に一回、誰かに助けてもらおうぜ。
みたいな、
自分は苦手であることを直接伝えるような言い方がいいだろうね。
ちなみに、
「あ、この人はプライド高いわ」という相手には、
会話の傾聴と、相手の会話の復唱がオススメ。
騙されたと思って意識してやってみよう。
仕事ができないワケでもないので、困ったときは仕事を手伝ってくれるだろう。
まとめ
本記事で伝えたかったのは、「役に立つ言葉」を心掛けてほしいということ。
その目的は、『安全』を手に入れるためです。
これからも職場で働いていくのであれば、人間関係はめっちゃ大事!
そのために、わたしは安全の確保を主張したいのです。
これまでの内容をざっくりまとめますよ。
まとめ
- 信頼ゼロの相手から行動を促されてもムカつかれるだけ
- 行動を後押しできないような役に立たない正論はゴミ
- ミスを指摘するときは、その指摘で相手のその後の行動が左右される。
- 叱るという行為は効率が悪くてリスクだらけ。
- 相手の悪いところを指摘する状況に陥ったら、「メッセージを送る」とだけ意識して。
- コミュニケーションで「厳しさ」の重要性を説いてくるやつは無視。コミュニケーションが下手なだけ。
- プライドが高いと気付いたら、誰かに助けを求める訓練が必要。
「メッセージを送る」なんていいと思わない?
本来コミュニケーションってそういうものでしょうから。
「誰かに助けを求める」というのもいいよね。
わたしなんか、年上とか年下とか関係なく「うまくできないんですけど、助けて!!!」などと口癖のようにいいます。
「あの人は仕事ができない」などと思う人も多いだろうが・・・
どうやったらライティング能力を上げられるか?で頭がいっぱい。
それどころじゃない、ってことで許してね。