「当たり前」が守れずに罪悪感に悩まされるくらいなら、コッソリ書き換えてしまえ。

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罪悪感は自分を苦しめる。そしてどんな罪悪感が自分を苦しめるのか?

 

 

 

 

罪悪感の餌食にならないために知っておきたい4つのポイント

罪悪感と上手に付き合っていくために、「罪悪感を覚えたとき、どんな行動をとりやすいのか?」について知っておきましょう。

 

まず、罪悪感(悪いことをしてしまった)という自覚が芽生えたら、あなたならどういう行動をとりますか?

まずは謝罪?

これからの態度を改める?

 

さて考えられるのは、普通はこの2つですよね。

 

しかし実際の行動はどうでしょう?

ちゃんと謝罪ができていますか?改善できるところを見つけようとしていますか?

いいえ違います。

 

多くの人は、自分の行いを正当化しているのではないでしょうか?

 

 

悪いことをすると、「償い」とか「謝罪」という選択肢が浮かびますよね。

つまり、「あの人に悪いことをした以上、頭が上がらなくなってしまうのでは?」という思いに囚われるんですね。

でもそんなこと、そう簡単に許せますか?

 

特に、相手が自分よりも立場が下の場合、悪いと認める行為は覚悟と勇気が必要です。

しかし、わたしたちはそんなに強くなどありません。

罪悪感を感じている人ほど、自分の非を認めるワケにはいかないのです。

だから自分の行いを正当化してしまう・・・。

 

 

謝れるパターン

職場で誤って隣の席の人の飲み物をこぼしてしまい、机が少し汚れただけの場合は・・・
正直に「ごめんね」と言って拭いてあげるはず。

 

謝れないパターン

では自分が飲み物をこぼしたせいで、相手のパソコンが動かなくなったりしたらどうでしょう?

相手が「大事なデータが入っていたのに…!」と顔面蒼白になっていても、あなたは素直に謝罪ができますか?

きっとあなたの頭の中には、
「パソコンの近くに飲み物なんて置くんじゃねえよ!」という考えが浮かんでくるはずです。

最悪、「お前だって悪い」などと責任転嫁したりします。

 

 

このように、罪悪感に振り回されると正しい選択ができなくなります。

そうならないためにも、どんなときに罪悪感の被害に遭いやすいのか?を知るポイントを4つご紹介します。

 

 

 

①「そんなの当たり前」が絡み合うと、罪悪感の餌食になる

実は皆さんのなかには、様々なマイルール(当たり前)が存在しています。

そんなマイルールですが、いくら考えても気付くことができません。

 

「働いていない人はダメ人間だ!」と思っていると、
もしも自分が働かなくなった暁にはとんでもない罪悪感を覚える。

働くのが当たり前だと思っていても、働かないときは訪れます

「仕事で遅刻するヤツは社会人失格だ!」と思っていると、
1分でも遅刻してしまったとき、とんでもない罪悪感を覚える。

遅刻するのは人間失格だと思っていても、疲れているときはある

 

 

「こうしなければならない」「これをしてはいけない」

という思い込みを持っていると、自分がそれを破ったときは激しく自分を責めてしまう。

マイルールに縛られ、自分を責めている人に対し、「人間そういうときもあるよ!」などという慰めの声は届かない。

 

ドッペルおにいさん
マイルールが当たり前になると、周りの「当たり前」に共感できなくなるよ・・・

 

 

 

 

②「良い人」は、罪悪感の餌食になる

 

周りの期待に応え続けたり、「いい子」のまま大人になると、罪悪感の餌食になります。

普段はとてもいい人だけど、心の中では強い自責の念に駆られていることが多々あるはず。

 

わたしで例えてみましょう。
表面上は「人の気持ちを汲み取れる」です。

しかしその分、『表の世界』では処理できないストレスは沢山あります。
処理できなかったストレスは、『裏の世界』で処理をしています。

(瞑想したり、1人の時間を作ったり、時には影で文句を言ったり・・・)

 

 

よくニュースなどで、
「身なりのいい上品な人が万引きをしていた」
「真面目できちんと仕事をしていた人が犯罪に手を染めていた」

「にこやかで優しそうなあの人がまさか・・・!」

そんな言葉をよく耳にしますよね。

でもこれって、何ら不思議なことでもないんです。

 

 

「良い人」なのは、あくまでも表の世界の話。

「良い人」が表の世界でストレスを抱えたら、裏の世界でしか解消できない。

そして「良い人」が裏の世界で過ごすとき、果たして善意ある行動をするかどうか・・・?

 

 

「良い人」だからこそ生まれたストレスは、
「良い人」をやめない限り、減らすことはできないんですよね。

 

そもそも、

コソコソ隠れてストレス解消をしなければならないような環境を作っていること自体、変なんだよね

 

ストレスの解消方法でよく選ばれるのは、お酒やギャンブルや煙草でしょう。
ですがそんな解消方法では、また新しい罪悪感を増やす悪循環になるのは目に見えている。

 

表の世界の罪悪感は、裏世界で確かに解消される。

しかしそれでは、裏の世界で新しい別の罪悪感を生み出すだけ

 

 

 

 

③長所のせいで罪悪感を覚える

自身の長所をうまく発揮できなかったとき、特に罪悪感を強く覚えることをご存知ですか?

 

例えば普段周りの人から、
「優しい人ですね」とか「頭が良いですね」などと言われているとしましょう。

でも・・・

どんなに優しい人でも、たまにはむしゃくしゃしてイライラしていることだってあります。
頭の良さを活かせず、逆に足手まといになってしまうことだってあります。

 

すると、後で激しく後悔しますよね?
そこで感じた感情こそがまさしく罪悪感。

 

イライラして周りに強く当たってしまうことはよくあります。

だけど周りから「優しいね」などと言われている人は、それに加えて罪悪感を覚えるのです。

まさしく、長所のせいで余計なストレスを抱えている・・・。

 

「長所」とは、”常にそういう自分で居なければならない”という意味ではありません。

あくまでも長所なんです。

 

 

 

④気付かぬうちに罪悪感を感じすぎて、感情が麻痺している

 

罪悪感を覚え続けると麻痺してきます。
そしていずれは感じることは無くなり、最終的には感じていることにすら気付かなくなる。

 

「ギャンブルにハマるのは良くない」
「お酒に溺れるのがダメなのは分かっている」
などと初めは確かに思う。

しかしそれを繰り返すと、「でもこういうときみんなやるし別にいいじゃん!」などと正当化していくのが人間です。

 

 

だって、よく考えてみてください。

「お酒の味が好きでもなく、ただストレス解消を目的として毎日お酒を飲んでいる」

「タバコは身体に悪いことは知っているが、吸っている」

「人の陰口は良くないが、言わないと気が済まない」

 

本来であれば、これらは罪悪感を感じるに値する発言たちです。

 

良くないことをやっているのに罪悪感を感じないのは異常。なのにどうしてこれからも、酒に溺れたりギャンブルに身を投じたり、人の悪口ばかり言うのでしょう?

 

そんな彼らに、罪悪感はないのでしょうか?

いいえ、ただ罪悪感を認知できないだけです。

 

 

覚えておく!

「○○するのは良くない」と分かっているからこそ、罪悪感は麻痺させなければならない。

じゃあ感情を麻痺させるにはどうするか?ー強い刺激が必要です。

強い刺激を得るにはどうするのか?

・・・新たに罪悪感を覚える状況を作り出す必要があります。

アルコール依存は、まさにコレですね。

 

 

罪悪感なんて、簡単に忘れてしまうんですよ。
だって、毎日毎日罪悪感に悩まされていたら、身がもちませんから。

だから、罪悪感は都合よく忘れ去られます。

 

 

 

罪悪感を放置すると、『依存』のような人間関係を築く

罪悪感は依存状態のような人間関係を築く原因にもなります。
依存状態というのは、相手のことが頭から離れられなくなるようなことを言います。
相手と自分の境界線が分からなくなるんです。

 

相手に依存してしまうと、相手分のストレスもあなたが抱え込むことに・・・。

 

例えば、

「自分の大事な子供の受験日が迫っていくほど、子供ではなく親である自分の方が心配になる」

これは、子供と親の境界線が無いがために、感情を共有している状態。

子供と親の境界線が無くなる原因としては、

常日頃から子供の成績があまり良くない

自分の子供時代の教育に問題があった

などが挙げられ、この気持ちが強いと子供に依存してしまう。

 

 

依存状態になると、相手に振り回され続けます。

 

 

 

立場が弱い人の罪悪感を煽ると、依存の関係となる

 

相手が自分の言うことを聞かないとき、過度に怒ったり「あなたは何も出来ないから」と罪悪感を煽ったりすることがあります。

 

 

主に仕事ができない部下や、言うことを聞かない子供、話を聞かない家族など・・・。

 

 

特に、依存の親子関係では、子供が反抗期になりやすいです。

 

小さい子供には自立する経済力などなく、子供が小さいうちは親に依存するような関係になります。

しかし子供が成長していくにあたって、そうした支配されるような依存状態も辛くなっていきます。

すると子供は、「自立したい」と感じますよね?

しかし親が子供の気持ちに気付かないまま、親が依存の関係を継続しようとすると強く反発します。

 

「今のあなたでやっていけるの?」などと子供に嫌みを言ったり、

「親の言うことは絶対だから」と、子供の自立心を妨げる。

 

とはいえ、まだ子供。

「子供を支配下に置きたい」と考えるような親に、感情論で言い合っても勝てません。

なので多くの子供は、親を無視したり無意味に反抗したりを繰り返す。

 

親の考えが変わらない限り、自立できる歳までやり過ごすしかないのです。

 

ドッペルおにいさん
「早く一人暮らしがしたい」「手に職をつけて自立したい」

わたしがまだ思春期の子供だった頃、毎日のように考えてたよ・・・。

 

 

 

今回の記事のまとめ

 

ポイント①

優しい人は優しさで罪悪感を覚えることがあるし、
イケメンや美女は容姿で罪悪感を覚えることがある。

周囲から自分の良い所を指摘されたときは、
長所を発揮できそうな所、できなさそうな所をしっかり頭の中で考えておくといいでしょう。

「俺って実は優しい性格だったんだ!」と気付かされるまではいい。
しかし、余裕の無いときに相手に優しくしても相手を困らせるだけ。

 

 

ポイント②

誰かを助けられなかったり、誰かをうまく愛せないと、落ち込んで罪悪感に襲われます。

だけど、

「助けようとした」、「愛そうとした」から行動したんです。

結果はどうであれ、その行動自体は間違ってなどいません。

「うまくできずに落ち込んでしまっている」という結果に焦点を当てようとすると、罪悪感の餌食となるので注意してください。

 

 

ポイント③

マイルール(こんなの当たり前)に支配されると、罪悪感の悪影響に悩まされます。

例えば、「自分は周囲から優しい人だと言われているから・・・」といって、いつも優しく振る舞おうとしないでください。

「いつも優しくしよう」というマイルールは、絶対に守れません。絶対にです。

なぜかイライラしたときは、守れないマイルールに支配されている可能性が高いです。

守れないマイルールを見つけたら、すぐに書き換えてくださいね!

誰も見てなどいませんよ?

 

 

 

ポイント④

「こんなの当たり前」を多用すると、思い込みに支配された後に、罪悪感に支配されます。

「どうしてわかってくれないんだろう?」と思ったら、冷静に相手の話を聞いてみてください。

 

さて次回はいよいよ、「どうしたら罪悪感と上手く付き合っていけるのか?」について本格的に書いています。

 

 

これからの皆さんに、必ずお役に立てる内容だと思うので、是非お読みくださいね!

今回の記事を読んで、少しでも無意識な罪悪感に気付いていける助けになれれば嬉しいです。

ありがとうございました。