人間関係をうまく築いていくコツは、相手が大切にしていることを把握して自信を失わせないことにある
まず初めに・・・
私達は自分に自信が無くなると、自己肯定感というものが低下します。
自己肯定感が低くなると、感情がすぐ不安定になったり、物事をネガティブに捉えやすくなります。
これが長い間続くと負のスパイラルに陥り、よっぽどのことが起きない限りはこのままずっと堕ちていくことになる・・・。
って、そんなワケあるかーっっ!!
自尊心が低下してネガティブな気分に陥ったとき、どのように自尊心を修復しているのか
自己肯定感が低い人は確かに居られるのですが、身近に居る人たちみんながネガティブなのかと言うとそうではありません。
そして逆に周りの一人一人が、極端に自己肯定感が高いというワケでもありません。
自分よりもすごい人を見かける度に、
「自分はダメなヤツだ」と感じて、全員が全員そのまま無気力状態になっていると大変なことになります。
自分よりも優れている人を目の当たりにしたとき、普通に考えてみれば自信はかなり低下するはずなのですが、
にも関わらず、一体何が私達を救ってくれているのでしょうか?
今回お伝えしたいこと
その理由というのは、
自己肯定感(自信)がすぐに低下してしまうのを防ぐ為、私達が自分が優位になるよう無意識に物事を見ているからです。
つまり人間は、
自分よりも優れた人をまともに認知すると自尊心が低下するので、それを防ぐ為に素早く”メガネ”をかけているのです。
これは当然無意識なので、本人はメガネをかけていることに気付いていません。
自信の低下を防ぐ、見えない便利なメガネとは?
では具体的に、このメガネはどういうときにかけて、私達の”何”を守ってくれるのでしょうか?
心当たりがないかチェックしながら読み進めてみましょう。
①自分よりも優れていそうな相手を認知したときにメガネを装着
これは、自分よりも能力がある人を認知した時に、相手よりも優れている所に注目しようとすることを言います。
例えば、あなたが自称「イケメン」だとしましょう。
大きい声では言わないけど、実はすごく自信があります。
そんなあなたが町やテレビで「この人かっこいいな」と思ってしまうような人を認知したときに思うのは?
おそらく、「目は俺の方がかっこいいな」とか「俺の方が身長は高いな」などと考えるはずです。
こういう場合ほとんどの人は、「やっぱり俺の方がイケメンだったわ」と浸り顔で確信します。
当然その人に脅威は感じなくなったので、メガネを外します。
②相手が自分よりも成功しているときにメガネを装着。
例えば、
相手が唯一無二の存在なら、「この人が成功したことで、自分にも何か影響が及ぶ。ある意味自分の成功とも言える」
などと考えることを言います。
③相手の方が自分よりも優れているときにメガネ装着
自分よりも相手の方が明らかに優れていることが分かると人間は、相手が自分にとって脅威なのかそうでないのか?と、考え方が変化します。
例えば、
あなたが自称「イケメン」の面接官だとしましょう。
そんなある日、とんでもない美少女が面接にやってきました。
このときあなたは、「俺とこの美少女のどっちがイケメンか白黒つけてやるぜ!」などとは考えませんよね。
なので当然、相手の美貌は自分のイケメンさには関係ない(脅威はない)と判断しメガネを外します。
(※もしも面接にきたのがイケメンならば、状況は①になります)
④「相手の優れた資質が自分の脅威になる」と判断した場合
①~③の状況でメガネをかけても効果が無かったり、自信の低下が防げない場合は、
相手を無視したり邪魔したりして、相手の脅威に立ち向かいます。
例えば、
自分の容姿にコンプレックスを感じているあなたが、イケメン同期が昇進したことを知ったとします。
この場合、あなたは認知が歪んでしまい、このイケメン同期を嫌いになったり嫉妬しやすくなります。
「自分にとってこのイケメンは脅威だ!」と考えるワケではありません。
自分の容姿に自信がないせいで、イケメン同期が出世したことで相手を嫌いになったのです。
これに気付かずに多くの人は、「アイツはそこまで仕事ができるヤツじゃないのに!」などと考えることが多いでしょう。
同期は仕事ができないワケではないのに、メガネをかけて認知が歪んだ私達は、アイツが仕事ができないように本当に見えてしまうようです。
とはいえ、自己肯定感を高めてくれるこのメガネは最高です
何せ自分に自信を持たせてくれるのだから。
例えば私の場合なら・・・。
自称「心理学芸人」なので、まわりにいる知人よりも相手の心理には詳しいと自負しているし、何より話せばめちゃくちゃ面白い人だと自負しております。
つまり私の自己肯定感は、「心理に詳しい」と「面白い人」の2つで構成されていると言えます
仮に私が周りから
「運動ができないね」とか「芸術センスの欠片もないね」などと言われても、メガネをかける必要もないし気にする必要もありません。
何故なら運動も芸術も、私が私であることにとっては少しも重要ではないからです。
だけどもしも、
知らない内に色々な人から嫌われたり、「なーんか話してもつまんない人だね」などと言われたりすると、簡単に自己肯定感を打ち砕かれます。
嫌われたかも?と感じたときにチェックしたいこと
ここから書くことは是非とも覚えておいて欲しいです。
まず私達を判断する相手はそれぞれ、その人独自の自己肯定感を持っているもの。
そして相手の自己肯定感は、その人にとって何が大事かによって全て決まります。
つまり、あなたがそれに対してギャーギャー言っても無意味
自己肯定感を打ち砕かれた人間は、それを守ろうと無意識にメガネをかけて自分を守ろうとします。
ご存知の通り、そのメガネは認知を歪めます。
もしも相手にメガネを装着させてしまった場合、あなたがとるべき行動は1つ。
それは、相手が一体何を大事に考えているのか探ることです。
絶対覚えておいて!
ほとんどの人は、
「自分の容姿」
「頭の良さ」
「社会的地位」
「自分の仕事」
などを大事に思っています。
これらを疎かにし、相手の自己肯定感を脅かしてしまうと、相手は私達のことが徐々に見えなくなっていくことを覚えておきましょう。
あなたが相手の自己肯定感を知らずのうちに打ち砕いてしまっているような人であれば・・・
まぁ、覚悟した方がいいですよ。
本記事のまとめ
- これから人間関係を円滑に築いていきたいのであれば、相手が自信を失くすような言動は控えるべきでしょう。
- 「自分に自信がなくなっている人はメガネをかける」と、覚えておきましょう。