今回学ぶこと
●ストレスを良い方向へ働かせる
●ストレスの考え方を変える
Lesson1
ストレスを良い方向へ働かせる
ストレスには体を蝕む効果も確かにあります。
しかし一方で、自分を奮い立たせて集中力を上げたり、テストのスコアを上げたり、免疫力を高めたりする効果があります。
ポイント
ストレスを味方につけるために、ストレスをいい方向に働かせる術を身につけましょう。
そのためには、ストレスに対する考え方と感じ方を変えていく必要があります。
つまり、ストレスの中から希望を見出していくのです。
考え方を変えていくことによって人の行動は変わってくれます。
そして行動が変わることで、目標の立て方や物事の選択の仕方も変わっていくのです。
例をあげてみましょう。
加齢に対してネガティブな人は・・・
「自分はもう30歳だから、疲れやすくなったのは仕方ない」
「40歳だから、若い頃のように運動はできないな」
「50歳だから、怪我をしないよう、無理はしないでおこう」
このように、歳をとることによる体の衰えに注目してしまいがちです。
当然ながら、行動力は下がってしまいます。
外に出かけたり、運動をしたりすることが減ってしまうので、ますます体力が落ちていきます。
人との交流も減り、更に行動することが億劫となり、やがて不安や鬱を抱えやすくなっていきます。
ネガティブな考え方は、よりネガティブな生き方を招きよせてしまう
ですので、加齢をポジティブに考えていきましょう。
加齢はポジティブだ!
「学生時代よりお金があるから、どんどん旅行にいこう」
「子供と一緒に、何かスポーツでも始めよう」
「定年退職して時間ができたから、フルマラソンでも始めよう」
歳をとったからこそできることや、歳をとって得られるものに着目していきましょう。
行動が活発になっていくと、どんどん自信がついてくれるはず。
自信がついたことでより、更に行動力は増してくれる。
そして、
「来年はこんなことに挑戦しよう」
「40歳になるまでには」
「50歳になったら」
・・・などなど、新たな目標も次々と立てられるようになっていく!
参考
自分の仕事が毎日毎日単純作業だったとしましょう。
このように、やることが決まっている場合に感じるにストレスに対しては、どのように考えたらいいでしょうか?
例えば、
「この仕事がどれくらいカロリーを消費してどれくらい体にいいのか?続ければどれだけ健康になれるのか?」
これを分析し、意識してみてみるといいでしょう。
意識はしたままですが、仕事内容としては普段どおりに行ってみます。
すると、たった考え方を変えただけなのに、
体重や体脂肪の減少、血圧の低下といった変化が見られることが分かりました。
同じ仕事をしていても、「この仕事は自分にとって有益である」と考え方を変えられた人は、本当に有益な効果が生じることが分かっています。
まとめ
ポジティブな考え方が行動につながり、自信を生む。
それが雪だるま式のように、どんどん効果が大きくなっていく!!
自分のやっていることにどれくらい意義があり、どのくらいの意味があるのか分かっていないと、その効果は失われてしまう。
Lesson2
ストレスの考え方を変える
「ストレスを力に変える」・・・?
そう言われても、実際にストレスを受けると辛く、そして苦しいもの。
「考え方を変えれば辛くなくなるというのは分かったけど、そんな余裕は無いし、うまくいくのかな?」
これが普通ですよね。
そこでオススメしたいのは、
ストレスが自分にかかったことを認識した上で、「自分は今ストレスを感じて、体がこういう反応をしている」と考えること。
体の反応たち
例えば、
頭に血が上っている、
心拍がドキドキしている、
胃が痛くて、吐き気がする
甘いものが欲しい、
口が渇いている
視線が動く
このように、体に表れたストレス反応を認識してみる練習を是非やってみてください。
覚えておこう
ストレスを感じると、どうしてもその要因だけに気を取られがちです。
クレームを受けた際は、相手の言葉に注意が集中しますし、
締め切りの迫った仕事が積み重なれば、あちこちに意識が向いて頭が一杯になってしまう。
ストレスを感じた時こそ、
「自分の体がどういう状態にあるのか」「自分がストレスを感じているとき、体にどんな反応が起きるのか?」と、意識を向けてみましょう。
すると、一歩引いてストレスを見つめることができるはずです。
また、ストレスを感じるということは、自分にとって大事なものが脅かされているということでもあります。
例えば、
自分の夢を追う時間が欲しいのに、残業に時間をとられている。
これは単純に自身の夢を追う時間が脅かされています。これはストレスです。
ではどうすればこのストレスを力にできるのか?
出社時間を変えたり、電車の経路を変えてみたりして通勤電車で座れるようにする。
そして電車の中では、「自分のやりたいことや勉強に時間をあてると決める」など。
こうやってストレスを活用していくんですね。
覚えておこう
生命、身の安全、快適な環境、自由や自尊心、家族・友人。
これらが脅かされる恐怖を感じると、「これはまずい、行動して守らなければ」、と感じますよね。
これがストレスとなります。
ストレスを感じたときには
自分にとって本当に大事なものや求めているものが見分けられるということでもあるのです。
なので、「今、自分の大事な何かを脅かされているんだ。その大事な何かとはなんだろう?」と考えてみてください。
まとめ
ストレスは、本当に大事なものを見分けるセンサーであると言えます。
大切なのは、実践しやすいものから試して、ストレスを力に変える癖を身につけていくことなのです。