ではマニピュレーターの餌食になってしまう、その原因を学びましょう。
何故私達が彼らの被害に遭ってしまうのかと言うと、それらは大きく4つに分類されています。
マニピュレーター被害の要因4つ
- 攻撃されていることに気付かない
- 傷ついているのは相手なのだと思わせてくる
- 普段から意識しているようで意識していない弱点を突く
- 問題があるのは被害者自身だと思わせてくる
①攻撃されていることに気付かない
そもそも相手の攻撃方法は、それと分かるほど明確なものではありません。
被害にあってしまう人は、相手が自分を追い詰めて支配下におき、こちらを思い通りにしたがっていることに、薄々気づいてはいるのです。
そして無意識のうちに脅威だって抱いています。
でも、
何故相手が自分に敵対するのかが分からないんです。
客観的で明白な理由が見当たらず、自分の直感に素直に耳を傾けることができなくなってしまうのです。
②傷ついているのは相手なのだと思わせてくる
マニピュレーターが用いる策略は極めて効果的で、それは巧妙に仕組まれている手口です。
そしてこの手口を見抜くのは容易ではありません。
こんな考え方は危険!
「負い目を抱えているのは実は相手の方なのではないか?」
「単に、自分の身を守るためにやっていることではないか?」
「こちらに気を遣ってくれるあまり、あんな言動に及んだのではないのか?」
など。
私たちは一度、
「騙されている?」
「つけこまれている?」
と、疑うことはするものの、「自分の勘違いではないのか?」と、思い直してしまうことがよくあります。
なので、
被害者は無意識のうちに常に受け身に立たされています。
受け身側であるが故に、相手のかけひきは益々効果が高まっていくのです。
受け身の状態で取り乱してしまうものなら、冷静に対応することなど不可能です。
そしてこの悪循環に陥ったら最後、相手の手のうちを見抜くのは更に困難となっていく・・・。
③普段から意識しているようで意識していない弱点を突く
弱点や不安は誰しもが抱えているもの。
なので、マニピュレーターはその弱点に目をつけます。
ここに注意!
自分の弱点に意識的ならば、つけこまれていると気付くことができるでしょう。
しかし、自分の弱点と言うのはすぐに頭から抜け落ちてしまうものです。
私たちは、自分の一番の弱みについては無自覚すぎるのかもしれません。
マニピュレーターは、被害者本人よりも被害者の性格に通じようとしてきます。
そしていずれは、その弱点の押しどきや押し加減にも精通するようになります。
自己認識が甘いと、簡単に彼らの餌食となります。
気をつけてください。
④問題があるのは被害者自身だと思わせてくる
「直感のレベルでは、マニピュレーターなのだと気付いている・・・」
けれど、それが本当に正しいのかどうかは正直分からないですよね。
例えばもしかしたら、
「単なる恐怖や不安によって感じたものなのではないか?」
「それとも今自分は、情緒不安定なのではないだろうか?」
「いや、この人はただ単に自己不信に苛まれているだけか?」
と勘違いしているだけかもしれません。
そもそも人と言うのは、誰だって「自分は無神経で思いやりにかけた人間だ」とは決して認めようとはしないのです。
否定的な判断を他人に下すことはためらってしまうし、
できれば疑いたくもないし、誰も罰さずに事をおさめたい。
自分が思うような悪意など、相手は微塵も抱いていないと信じたい。
注意!
直感に従って相手をマニピュレーターだと決め付けてしまうと、多くの人は罪悪感を感じます。
そんなことを考えてしまう自分自身に疑いを向けてしまい、そんな自分を責めてしまうのです。
「相手もそうだけど、自分にもそれなりの原因があるのではなかろうか?」と。
さて、これらをよくよく見ていくと
被害者を含め、人が相手の術中にはまっていってしまうのは仕方の無いことだと分かるはず。
しかしかといって、マニピュレーターがやっていることは到底許されることではありません。
是非今回の4つの要因を参考にし、何か自分に思い当たる節はないか探してみてください。
続きの記事として、
マニピュレーターについてもう少し掘り下げる為、「勝つことにこだわる父親」について書きました。
一例としてご紹介しておりますので、興味があればご覧頂ければと思います。
また、マニピュレーターの対策を早く知りたい方は、
マニピュレーターが好む行動について書かせて頂いておりますので、コチラからご覧下さい。
マニピュレーターは、いくつか支配の仕方が異なる性質をもっているものなので、お役に立てるかと思います。