人間関係

誰かをコントロールするのは簡単。しかしそれを使いこなせてない私達。

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「人に魔法をかけて、誰かの行動をコントロールしてみたい。ぐへへ
そう思ったことはありませんか?

そんなあなたに朗報です。
実は私達って、常に誰かの行動や態度をコントロールすることができています。

 

そんなはずはないって?
ふふん、気付かないのも当然と言えば当然。

 

 

私達はしばしばこの力を使い、自分の首をしめるようなことをしています。誰かに嫌なことをされるように自分から仕向けて、わざわざ不快な気分にさせられているんです。
この不快な気分のせいで、私達はコントロールしていることに気付いていないのです。

 

全ての人々は、今日もどこかで相手の行動と態度をコントロールしています。
しかしこれを全く有効活用できていません。
悪用してしまっていることがほとんどです。

 

例えば、あなたがある特定の人から理不尽に攻撃されているとしましょう。
その原因というのがまさしく、攻撃されるようにあなた自身が相手をコントロールしたに過ぎないのです。
「攻撃して欲しい」と頼んだのに、いざ攻撃されて傷つくとは一体何事でしょうか?

 

どのように無意識に相手をコントロールしているのか?

 

 

全ての人々は、自分に用意された舞台で特定の役割を演じています。
そしてその役割こそが、私達が相手に「こういう行動をとって欲しい」と期待したことを指しています。

 

分かりやすく言うと、
「この人は好きじゃない」と事前に思い込みながらその人と接すると、あなたは無意識に敵対的な行動と態度をとるでしょう。
が、これが敵対的な行動と態度を取る舞台を相手に作ってあげているのです。

つまり、私達が用意した役割を相手はただ演じているだけ
にも関わらず私達は、「やっぱりこの人は好きじゃない。ますます嫌いになった」などと確信を強め、相手を非難します。

相手にそうさせたのは自分自身の行動と態度が原因なのに、それに全く気付かないのです。

 

誰かに怒っているときも同じです。
人間は怒鳴られると怒鳴り返したくなる生き物ですが、もちろん声の調子によって相手の声の調子もコントロールすることも可能です。

腹が立った時、大きな声を出せば出すほどますます腹が立ってくるものです。
なので、もしも相手の怒りの感情をコントロールしたいのならば、自身の声の調子を下げるように意識すると良いでしょう。
すると、相手もやっと声の調子を下げることができるのです。

声の調子が下がってくれさえすれば、これ以上感情的にならずに済み、冷静になれるきっかけを生み出すことができます。

 

ココが重要!

それはまるで、鏡の前に立っているかのようです。
自分が笑えば相手も笑うし、自分が不機嫌のときは何故か相手も不機嫌に思えてくる。
こんな単純な法則なのにも関わらず、どんなに重要であるかを認識できている人は、何故かほとんど居ません。

 

 

それでは、これらのことをしっかり理解した上で、相手をもっとより良い方向へ導かせるにはどうすればいいのかを考えてみましょう。

 

よくやってしまいがちなのが、相手を向上させる為に叱ったり、脅したりすることでしょう。
しかしこういうやり方はうまくいきません。事態を悪化させる恐れもあります。

一度思い出してみましょう。
人間というのは、自分に与えられた役割を果たそうとする生き物です。

なのに相手を非難してしまうと、非難された相手は「この人は僕に失望している」ことを察知し始めます。
その結果、あなたの低い評価に沿った行動を取るようになっていくのです。

 

ここを押さえよう!

つまり、
もしも相手に行動を改めて欲しかったらそのことをしっかりと伝えて、それが行われることを期待するしかないのです。
もちろんやるやらないは相手の自由なので、中々期待に応えてくれることは少ないかもしれません。
しかし、ただ叱ったり脅したりするよりははるかにマシです。

どんな人であれ、
誰かが私に見せている側面は、私や他の人たちが相手の中から引き出したものなんですね。

仮に職場の同僚が、「部長は頑固で人の話を聞かない」と言っていたからといって、自分もそういう先入観を持って判断するのは賢明であるとは言えません。

ただ単にその友人が、部長が持っている頑固な面を引き出しただけなのかもしれないのだから。
相手の悪い側面ばかり引き出してしまうのは、引き出し方を間違っているだけなのかもしれない。

 

ポイント

「どんな舞台を用意すれば、あの人は私の手を握って踊ってくれるのだろう?」

こう意識しながら誰かと接するように心がけてみてはいかがでしょうか。

 

 

『はじまりの音』が変われば、相手の対応も変わる

 

あなたが自覚してようがしていまいが、

人々は誰かと関わる度に舞台を設定している、ということは何となくお分かり頂けたでしょうか?

例えば、悩みを打ち明けたいからシリアスな舞台を設定したい。
そんな場合は、「ちょっと相談したいことがあるんだけど・・・聞いてくれないかな?」と言うのがベストでしょうね。

 

最初の言葉、動作、態度こそが相手に舞台を演じてもらう上で重要な「はじまりの音」となることを覚えておきましょう!

 

仕事ができない部下に対して上司が放った第一声が、
「うーん。どうして君はこうも上手くできないのだろう・・・」では、奏でられている『はじまりの音』は悲しすぎます。
そんな音では、部下がそれ以上ネガティブな言葉しか出なくなるのも当然と言えば当然。

人間関係がうまく良くならないのは、
この「はじまりの音」そのものが間違っていることが実は多かったりするのです。

 

参考

仲が悪いカップルがよく言うのは、
「彼女(彼氏)が謝ってきたら、歩み寄ってあげてもいい」というもの。
こんな雰囲気で二人をいくら和解させようとしても時間の無駄でしょう。

お互いが奏でているはじまりの音は、『敵意』

そんな舞台で顔を合わせるものなら、口論になっても仕方ないですよね。

どちらか片方が「和解」という音を出せれば、ほとんどの困難はきっと乗り越えられるはずなんです。

ですので、相手に関わる前に
「自分は相手に何を求め、どういう反応をしてくれるのを期待しているのか?」
「どういう雰囲気で話し合いたいのか?」
などと常に自分に投げかけるように心掛けることが大切です。

 

自分がつまらない人間かのように扱われるのであれば、楽しく接する術をもっと身につけなければならないでしょう。
そして自分が優しい人間のように振舞えば、周りはあなたのことを優しい人物として扱い始めるでしょう。

よく耳にするのが、「高圧的な態度を取るのは、自分に自信がある証拠なのだ」というもの。
ですが、これは逆です。

本当に自分に自信があるのなら、「自分はこんなに素晴らしいのだよ」と相手に納得させようなどとは思わないはずです。
そういう行為に及んでしまうのは、その必要性を自分で感じているからです。
本当は心の中では「自分は小人物」だと思っているのです。

本当に自信がある人は、少しも気取らずにいつも自然に振舞っているものです。

とはいえ、
自分を大物ぶってよく見せようとしている人は、正直自分でもそのことに気付いています。
そして周りはその人のことを、「口先だけの見せかけの人物」であることも見抜いています。

そして更にそういう人ほど、自分のことを良く思わない人が居れば裁こうとします。
そんなことをすれば、自分の評価はますます下がっていく一方だというのに・・・。

 

ある特定の人達には優しく振る舞い、違うある人には理不尽に厳しくしている人が居たとしましょう。
残念ながらそんなことでは、周りから「優しい人」だとは評価されません。
そんな人は結局、「他人をけなす人だ」と評価されて終わりです。

ポジティブな発言というのは、良いところを見せる場面も多く、私達はよく考えて発言します。
しかしネガティブな発言をするときというのは、素が多いのでその人の本性がよく現れます。
悪口を言えば言うほど本性があらわになるので、その人の印象はどんどん悪化するでしょう。

不平不満ばかり言う人の人望の無さは、おそらく誰もが知っている通りでしょうが。

 

 

 

魅力的な存在になりたいのであれば?

 

 

自分を好きになってもらうように強要することはご法度・・・

ですが多くの人は、引き付けられるような人にはなれるはずです。

 

もしもあなたが「周囲を引き付けられるような存在になりたい」のであれば、以下を参考にしてみてください。

 

受けいれる

他人を変える力をもつことは誰もできません。
しかし、変わるきっかけを相手に与えることならできます。
それは相手を、ありのままに受けいれるしかありません。

自分が好きなものを好きになるように主張したりせず、とにかく一緒にいるときは相手がくつろげるように気を配ったり、自分らしく居られる権利を相手に与えてあげることを心がけると良いでしょう。

例えば、
精神科医のもとには様々な問題を抱えた方々が訪れると言います。
しかしその中のほとんどの人が、だいたい週に2、3回診察を受けただけで治ってしまうそうです。
その診察の内容は、ただお医者さんがじっくり話を聞いてあげるというもの。
それだけで多くの悩みは解消されてしまうのです。

多くの人が悩みに振り回されてしまうのは、自分を素直に受けいれてくれる人が周りに居ないからなのかもしれません。

そんな人が周りに居れば多くの悩みは解消されるだろうし、
私も積極的に人の心理を学ぼうとは思わなくなるだろう・・・。
悲しい。

とにかく、私達が他者に求めているのは、自分を無条件で受けいれてくれるような寛大な心です。
しかし、誰からも受けいれられる人は存在しないし、その理想を追いかけるのは現実的ではありません。

それでも全ての人々は誰かに受けいれてほしいと願う。
そして、「自分を受けいれてもらえない」と感じることほど辛いものはありません。

普段からしつこく粗探しをしている人は、相手の欠点に目がいってばかり。
すると相手は、自分自身のことが嫌いになっていくのです。
その結果自尊心は低下していき、きっと相手もこちらの欠点を探し始めようとするでしょう。

 

特別扱いをしてみる

全ての人々は
「自分の価値を認めて欲しい」、そして「特別扱いして欲しい」と思っています。

例えば、
好きな異性から「私にはあなたしかいないの❤」と言われると誰だって興奮してしまいますよね。
しかし、異性がその言葉を色々な人に言っているのを見たら、「軽く見られている」と、怒りを覚えますよね。

また、「皆さんの意見が聞きたいです。」と言われるより、指名をされて「○○さんの意見を是非聞かせてください」と、特別に扱われた方が気持ちが良いはずです。

私達は、「皆さん」、「お客様」、「全員」
などと、ひとくくりにされるのはあまり好きではないのです。

周りに色々な人がいる中でも、1:1で話しかけられて重要な存在であるかのように扱われるのが本当に大好きです。

特に子供は、他の子供達と同じように扱われるのを非常に嫌います。
「僕にはこういう力があるんだ!だからちゃんと見てよ!」と。

ですので、こういう気持ちが強い子供に対して他の子供との比較を行うと、子供の自尊心をただ傷つけるだけになってしまいます。

 

相手の反応をコントロールしている?のまとめ

  • 「周りの人の機嫌が悪いな・・・」と感じた際は、いつの間にか自分の機嫌も悪くなっていることに気付くことが多い。
  • いつも不平不満を漏らす人のことをよく観察してみてください。 それがその人の本性です
  • 「相手は個性を持った一人一人の人間である」それはあなたも同じ。