人間関係 心理学

関係がぎくしゃくとした相手から本音が聞きだせない。そんなときに確認したいこと

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仲直りに必要な心構えとは、「話の傾聴」と「相手の辛い気持ちの推測」の2つ

当たり前のことを書いているかもしれませんが、これを疎かにすると喧嘩になるので、しっかりとチェックしておきたい内容に仕上がってます。

 

 

「怒っているから相手が本音を言わない」・・・とは限らない

ぎくしゃくした関係である相手から本音を聞き出そうとするとき、どれだけ尋ねても理由を答えてくれないことも想定されます。
相手が中々言ってくれないとき、自分はかなり辛い思いをしますよね。

 

ドッペルおにいさん
(まだ怒っているのか・・・?)

 

確かに普通はそう感じてしまいますが、関係が疎遠になってしまっている理由は怒りだけとは限りません。

相手がしっかりと想いを伝えてくれないのにも、それを言い出せない理由があるのです。

さて、どのような理由が考えられるかチェックしていきましょう。

 

 

今の人間関係を大事にしている

 

まず人間関係は、怒りといったネガティブな感情が絡まなくても薄れていくことを思い出しましょう。

関係が薄れていく中で、相手の気持ちとして考えられるのは、

「既に自分の興味や関心のある人を見つけたから、その付き合いを優先させたい」
だと思います。
・・・が、こんなこと人に言えないですよね。

この場合、どれだけあなたが、

「お前と本当にやり直したいのに!」などと、心変わりしたことを伝えれば伝えるほど、相手は本音を中々言い出せなくなってしまって、逆効果になります。

 

ドッペルおにいさん
古い人間関係も良いかもだけど、今の新しい関係の方が刺激があって良い!

 

たったそれだけの理由で、関係が疎遠になっていく。
そんなことってよくあるよねー・・・。

 

相手から嫉妬されている

身近にいる親しい人が何かしらの成功を収めると、急に関係が悪くなることがあります。
嫉妬を感じている本人からすれば、嫉妬を感じることはとても苦しいことです。

 

もしも急に親しい人間関係がうまくいかなくなってしまったら、裏で嫉妬の感情が働いていないか考えてみましょう。

 

例えば、
「俺よりも先に結婚しやがって!」
「俺よりも出世しやがって!」
「俺は会社をクビになったのに、どうしてお前は残れているんだ!」

これらは十分すぎるほど、関係悪化の原因になり得ます。

こんなこと相手に打ち明けられますか?
無理っすね。みっともなさすぎて泣ける。

 

 

ドッペルおにいさん
もしも嫉妬が原因で、仲直りしたい相手と疎遠になっているのなら・・・関係を修復させるのってほぼ不可能じゃないか?

 

これらの理由から、人間関係が疎遠になってしまった理由は怒りだけではないことがお分かり頂けるはず。
要するに、隠れた原因を推測しなければならないということ。

 

今まで仲良くしていた相手から連絡がこなくなったりすると、「あれ?何かしたかな・・・」などと考えてしまいがち。

しかし実際には、こちらとは何の関係もない理由で離れていく場合もある

 

何故相手と距離ができてしまったのでしょう?
それを事前にしっかり考えることも必要です。

 

 

心の距離が近すぎる

相手と心が遠くなってしまったら親密になれないのはもちろんですが、心の距離が近すぎるのも問題です。

 

心の距離が近すぎると、

自分の要求と相手の要求の区別がつかなくなって、自分と相手の意見を混同させます。

この状態は親子関係でよく見られます。

 

 

新しい人間関係を築いたとき、相手と自分の類似点が見つかることってよくありますよね。
この場合、まるで自分が認められたような気分にさせられ、ちょっと嬉しくなっちゃう。

しかし、嬉しさのあまり、相手と自分の違いを軽視するようになっていては大問題。

 

「この人は自分と似ている」という理由だけで、

相手の考えに滅多に異論を唱えなくなったり、自分らしくいることを忘れてしまわないように。

また、

「わたしたちのこういうところが似ているよね」という言葉を多用するのも厳禁。

相手はどこかしら自分を抑えるようになっていきます。
これではありのままの姿を見せることはできず、次第に疲れ果てていくでしょう。

 

「似たもの同士」で相手を縛ろうとするのはやめましょう。

お互いが自分らしさを見せられないような人間関係の質は大変お粗末なものです。

 

もっと詳しく

これらの傾向は親子関係で特に強くなります。

例えば、

「わが子の気持ちが手に取るかのように分かるわ!」というのは実は勘違いなことが多く、こういう親は子供の中に自分自身を見ているに過ぎない。

こういう関係での子供側は、
「親が自分を理解してくれない」と感じている場合があります。

もしも子供から距離を置かれてしまっているなら、可能性は高いでしょう。

親の価値観を子供に押し付けすぎると、
子供は自分自身を取り戻すため、親と距離を置こうとしたり、あなたの主張に激しく抵抗します。

 

「子供のことをよく理解している」と思っているあなた、

それを確かめる意味でも、しっかりと子供の声に耳を傾けてみてください。

特に、自分とは違う面に関心を向けるようにしてみるといいですね。

 

 

自分と相手との違いをしっかり認識できるようになるには?

「自分」と「相手」をごっちゃにすると、「相手をしっかりと理解している」と勘違いしてしまうことはお分かり頂けたでしょうか?

それを防ぐためには、自分と相手との違いをしっかり意識する必要があります。

もしも自分と相手を混同させてしまうのであれば、
「わたしたち」ではなく、「私」、「あなた」というフレーズを使う練習をしてみてください。

「わたしは○○だと思う。あなたはどうですか?どう思っているか聞かせてください」
と言うような感じですね。

 

こうすることで、相手と自分の違いに目を向けられるようになり、適度な距離感で相手と接していけるはずです。

 

 

まとめ

 

step
1
「相手がどうしても本音を晒してくれず、何とかしたい!」

step
2
「言い出せない理由はなんだろう?」と考えてみよう

step
3
今の人間関係を大事にしていたり、嫉妬されている場合は無理に関係を修復しようとすると悪化することも

step
4
無意識に相手を縛り付けている可能性も視野に入れること。この場合、自分とは違う面を見ようとする癖をつけると良し。

 

 

ドッペルおにいさん
「わたし」と「あなた」の使い分けはとても大事。相手に無駄に干渉することがなくなるので、とてもオススメですよ