もくじ
悩みを生み出す5つの『罪悪感』
「罪悪感」と聞いたとき・・・あなたは何を思い浮かべるでしょうか?、
おそらく、皆さんの考える「罪悪感」は、以下の5つのうちのどれかに該当されるはずです。
①加害者の心理
「罪悪感」という単語を聞くと、「相手に悪いことをして後悔している」状況が浮かんできそうですが、まさにこれのことです。
「相手を傷つけるような言葉を発してしまった」
「ついつい相手を軽く見て信頼関係を壊してしまった」
「陰口を言っていることが相手にバレて、相手が会社を辞めてしまった」
などなど。
誰かから傷つけられたとき、人は被害者になります。
被害者になった人は、「反撃したい」という衝動になります。
これを抑えきれない人は加害者となり、簡単に罪悪感に襲われてしまうでしょう。
傷つけられた人ほど、気付けばいつの間にか加害者になっている!
②無力感
誰かのためを想い、自分なりに頑張った。
だけど、力及ばず罪悪感に陥ってしまった。
これが『無力感』です。
こんなことよくあるよね!
③何もしなかった
誰かが辛い目に遭ったとき、その場に居た自分は何もしなかった
こんな場合でも、簡単に罪悪感に陥ってしまいます。
朝から同僚の顔色が悪い事に気付くも、「まぁ気のせいだろう」とそのままにしていたら、同僚は倒れてしまった。
このとき、
「あのときに声をかけていれば・・・!」とひどく後悔することになりますよね。
何もしなかったことを悔やみ、これを周りに打ち明けたらどんな言葉が返ってくると思いますか?
きっと、
「あなたのせいではないのだから、気にする必要はないよ」と、味方をしてくれるんですよね。
しかし、
自分が無力だったからこそ生まれる罪悪感は、間違いなく自分自身を責めさせます
そして最悪の場合、それで周囲から責められるのも自分自身の可能性もあるんですよね。
自分の無力さから生まれた罪悪感に陥った人は、「気にするな」という言葉では救われない
④相手から羨ましがられる
相手より自分の方が恵まれているとして、それを相手に指摘されたときに罪悪感を感じることがあります。
例えば職場の同僚から、
「与えられている仕事が少なくていいよね」などと言われたとします。
これはとてもうざい言動で、厄介なことにこれが罪悪感を与えてくるのです。
「あの人よりも仕事量が少ないのだから、少しは助けてあげよう」と、普通は考えますよね?
でも、本当に助けたいワケじゃないんですよね。
罪悪感を解消させる為に動く、ただの『補償行為』をしているだけ。
いつの間にか罪悪感を与えられ、罪悪感をどうにかするために行動するなんて絶対イヤですよね?
そのためにも、自分が相手よりも恵まれていることに、正直に感謝しなきゃいけない。
⑤イバラの道に進ませる
この罪悪感こそが、今回わたしが重きを置いているものです。
簡単に言えば、「自分で気付かない罪悪感(無意識な罪悪感」)」です。
この罪悪感は、様々な罪悪感の蓄積によるもので生まれていくので、原因の特定は非常に難しいとされます。
そしてこれが蓄積されていくと、とにかくイバラの道を選択して突き進んでいこうとします。
「幸せになるために頑張るぞ!」
そう決めたのに、いつの間にか現状維持の自分に戻っていたり、自分の心も身体も疲弊してばかり・・・。
そんな人はもしかしたら、頑張りを罪悪感に邪魔されて、頻繁にイバラの道に足を踏み入れているのかも。
例えば、
「愛しすぎたら一度距離を置こうとする」
「毎日死ぬほど忙しいのに、何とも思わなくなっている」
「何故か今までの友人や恋人は、自分を傷つけるような言動をする」
などなど。
罪悪感を無くしたいなら、ずっと逃げ続けるしかない
罪悪感を生み出す、
「加害者の心理」
「無力感」
「何もしなかった」
「相手から羨ましがられる」
「イバラの道に進ませる」
それぞれ5つの要因を見てお分かりの通り、罪悪感ってタチが悪いんですよね
特に厄介なのが、無意識に襲いかかってくる罪悪感
感じることが当たり前になってしまっている、無意識な罪悪感は様々なシーンでわたしたちを苦しめてきます。
ちなみに意識しやすい罪悪感は、
「加害者の心理」「無力感」「何もしなかった」の3つ。
一方で無意識な罪悪感は、
「相手から羨ましがられる」「イバラの道に進ませる」の2つ。
罪悪感によって感情が不安定になると、事あるごとに足を引っ張ってきますが、だからといって「罪悪感を無くさなければ」とは思わないでくださいね。
罪悪感を無くそうとすると、さらに罪悪感に苦しめられることになります。
「優しい人」は、罪悪感の餌食になりやすい
罪悪感が強い人は、基本的には優しくていい人達ばかりです。
例えば、
「みんなと仲良くしたい!」
「もっと優しく振る舞いたい!」
そんな気持ちが強い人は、それが果たせなかったときに罪悪感を覚えますよね。
優しい人ほど、自分の気持ちや周りの気持ちに応えようと奮起しがち。
でも、周りが自分に対する期待の全てに応えるのは無理なんですよね。
かといって、「もう自分らしく生きてやる!」と決意しても、周りを想う優しい性格は変わってはくれない。
自分がどれだけ「みんなと仲良くなりたい」と考えていても、あなたを好きになってくれない人は居る。
そういうときは、「みんなと」ではなく、「あの人と」という内容に期待を変更させなければならない。
焦らなくていい。
多くの人々は、罪悪感を覚えながら日々を過ごしています。
しかも、罪悪感の存在にすら気付けておらず、振り回されています。
罪悪感のせいで、余計な悩みを抱えたくはありませんよね?
そのためにも、しっかりと罪悪感との付き合い方を学んでいきましょう。
なんとなく罪悪感の厄介さはお分かりいただけたでしょうか?
次の記事で、「罪悪感との付き合い方」について書いてますので、是非お読みください!
ここまでお読み頂きありがとうございました。