ストレス 心理学

「新しいことを始めたい」「自分を変えたい」と思うなら、『疲労』の存在に注意!

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疲れすぎている・・・

 

皆さんは、こんな経験はありませんか?

「甘いものが食べたい」

「目的も無いのにスマホを触る」

「だらだら夜更かしをする」

「癒しの動画や音楽で癒されたい」

「周りの人の行動がいちいち気になる」

 

もしもどれか1つにでも該当するのであれば・・・

間違いなく疲れています!

 

 

 

ドッペルおにいさん
常にどれかに当てはまってるんだけど・・・

 

 

急に言われて、あまりピンと来ないかもしれませんね。

でもよくよく考えたら、

どの行動も普通じゃないですよね?

 

 

自分自身で選んでいない(義務感による)行動をするのって不本意ですよね。

とても疲れます。

これらは、

「自分がしっかりとした人生を送るために必要な努力だ」と信じているため、そう簡単にはやめられない。

 

 

日常生活において、これらの行為はもはや自動的になってしまっています。

 

そしてこれらの一番の原因は、

周りの人たちも同じように行動しているからだと思うのです。

 

 

危ない考え方

「自分と違い、周りの人は弱音を吐かずに行動できているんだから、疲れていないよ」

そう感じているあなた。

みんな疲れてるんだよ・・・

 

 

疲れているのは分かった。

ではそもそも、疲れているとどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?

 

 

 

疲れているとどうなる?

日々何かに追われている人はご存知の通り、疲れているときはまともな思考力や判断力では無くなります。

この事実を忘れ、「今日から俺は変わるぞ!」などと、やりたいことをやろうとすると失敗します。

 

 

 

注意

心の底からやりたいことでも、疲れが溜まっているときは要注意。

必要以上に大変なことに思えたり、いざやろうとしても思い通りにいかずにやる気が無くなってしまったり。

 

 

 

毎日を現状維持のまま過ごしていくのってつまらないですよね。

「どうせなら新しい何かを始めたい!」と思うのは、わたしを含め多くの人の願いだと思います。

 

 

しかし現実は、毎日が現状維持のまま終わっていますよね?

その理由が、

疲労により、苦手なことや嫌な事をしっかり改善するエネルギーが沸かないからです。

 

その結果、

「気にせずにポジティブに行こう」などと、今の現状を受けいれてしまったりします。

 

 

 

 

自分への"ご褒美"に注意

実は、ご褒美と疲れは密接に関係しています。

 

『ご褒美』とは、

「この仕事が終わったら自分にご褒美をあげよう」
「今週も頑張ったから、週末はどこか旅行に行こう」

などを指します。

 

「頑張ったから、○○をしよう」という言葉を、あなたは日頃から使っていないでしょうか?

 

これに当てはまるような人は、残念ながらかなりの重症です。

何かを始めるエネルギーなんてありません。

 

ドッペルおにいさん
頑張った後に求めるようなご褒美って、本当に自分が望んだものなのかな?

 

 

 

「ご褒美があればやる気が起こる」というのは、やらない自分をごまかしているに過ぎません。

 

疲労のせいで何もやる気が起きないだけなのに。

 

 

「ご褒美」を求める=疲れているサイン

と覚える

 

 

 

 

自分の体の疲れについて考えていこう

「ぜんぜん時間が足りない・・・」と、困り果てた経験が1度はあるはずです。

 

そういった状況のとき、皆さんはどのように対処してきたでしょうか?

 

ドッペルおにいさん
疲れが抜けないまま週末を迎え、昼まで寝てしまったときのことを思い出しましょう。

無駄に寝てしまった時間を取り戻そうと、夜更かしをしてしまうよね

 

 

自分の時間を確保するために考えるのが、

「睡眠時間を削ろう」「スマホやパソコンを触る時間を減らそう」だと思います。

 

 

しかし、

そういった「ダラダラ時間」を削るのは無理です。

何故なら、

ちょっとでも疲れを感じてしまうと、思考停止に近い状態になってしまうから。

 

 

 

無意識なダラダラ時間

疲れによって思考停止になってしまっては、「時間を取り戻す(有意義に使う)」ことなどできない。

思考停止になったら最後、ダラダラするしか選択肢は残されていない。

 

 

「ダラダラ時間」を改善するには、考えるエネルギーが必要です。

考えるエネルギーはどのようにして蓄えるのかといえば・・・

疲れをなるべく残さないようにするしかない!

 

 

 

ドッペルおにいさん
週末なんだから、疲れが残っていて当たり前?

そういうことじゃないんだよね。

周囲の当たり前に合わせているから疲れている。

そしてそれが続いているから、疲れがいつまで経っても取れないワケじゃん。

 

 

 

 

疲れの原因と、その対策

何といっても、疲れのおおもとの原因は『他人』です。

それに加え、その『他人』に対して自分自身が沢山のルールを作っています。

他人の存在と、ルールで自分を縛り付けて疲れを溜めているのです。

 

 

 

例えば、

「なるべく周りに迷惑をかけてはダメだ」

「自分のやりたいように過ごしていくべきだ」

など。

 

 

そんなルールに縛られてしまうとどうなるでしょうか?

自分のルールに他人が反したとき、イライラしますよね。

 

周りに合わせず、「やりたいようにやる」という人も、自分の行動が相手のルールに反していることが多い。

なので、相手は自分に対しイライラしてしまうので、結果的に自分も疲れることに繋がるんですよね。

 

 

 

 

人間関係における優先順位

「人間関係」というワードを目にすると、

家族、友人、職場の上司・同僚などの存在が頭に浮かんできますよね。

 

周りとの人間関係が良好なのは良いことです。

・・・しかし、

人間関係を気にするあまり、自分が本来やりたいことが疎かになり、ストレスを溜めていては意味がないですよね。

 

 

 

人間関係には、

嫌われたくない相手、友人、家族、自分などが当てはまりますね。

さて、あなたの人間関係の優先順位はどうなっているでしょうか?

 

 

自分が最優先ではない人は、優先順位はまず他人ですよね。

 

相手に迷惑をかけないように気を配ったり、
友達が自分から離れていかないよう、相手からの要求のほとんどに応えてあげたり、
もしも子育てや親の介護をしているのであれば、その人に尽くす・・・。

 

そして自分自身を労わるのは常に最後。

 

 

・・・この順番で「自分のやりたいことをするんや!」なんて無理ですよね。

他人のために行動しようにも、

疲れている人は相手の気持ちなんて考えれません

 

 

ドッペルおにいさん
周囲に気を配りながら自分に負荷をかけ続ける。

その代償が、「良い人間関係」なのだろうか・・・?

 

 

 

 

疲労からは逃げられない

「他人を優先させると、疲労によって人生をうまく楽しめなくなる」

 

 

・・・じゃあ、自分優先で行けばいいのか!?

そう思ったアナタ。一旦落ち着いてくださいね。

 

上でも述べた通り、

他人優先だろうと自分優先だろうと、どちらも『他人』と関わることなんですよね。

なので、同じように疲れは溜まってしまいます。

 

 

一体どうしたらいいでしょうか?

 

 

 

ドッペルおにいさん
そこでわたしが提案したいのが、自分の本音を探す方法です。

 

 

 

罪悪感から本音を探ろう

自分の本音を探すコツとしては、『罪悪感』が挙げられます。

 

 

「罪悪感について知りたい」方は、

どんな罪悪感が自分を苦しめるのか?

「罪悪感との付き合い方について知りたい」方は、

罪悪感と付き合っていく6つのポイント

 

 

 

自分の本音を知るのに、どうして『罪悪感』がカギとなるのか?

その理由が、心の底から悪いと思っている人は、罪悪感を覚えないからです。

 

例えば、

相手を傷つけるつもりがなかったのに、「そんなこと言うなんて!」と誰かを怒らせてしまった経験はなかったでしょうか?

 

このとき、表向きは「悪かったな」と罪悪感を覚えます。

だけど本心は、「あの人はあんな発言で傷つくのか?」だと思うのです。

 

 

 

罪悪感とは、・・・そう。

「悪いと思っています」という、アピールに過ぎない!

 

 

「子供の相手ができず、寂しい思いをさせている」

→仕事と家事で忙しいんだ!

「積極性がなく、つまらない」と言われた

→俺は人見知りで内向的なんだ!

など、罪悪感には事情が隠されている

 

「ああいう状況では、自分はそうしたいと思った」
なのに相手から責められて、心の底から悪いとか感じるワケないですよね?

 

ちなみに、

実際に責められなくても、「世間」という存在だけで、簡単に罪悪感を覚えます。

 

 

部屋の片付けなどがいい例です。

 

わたしは片付けが嫌いなので、この罪悪感にはいつもお世話になっております。

 

部屋の片付けが必要なくらい汚かったのであれば、罪悪感を抱くことなんてありません。
余計なことを考えず、さっさと部屋を綺麗にしているはずですよね。

 

この場合は、

「これ片付ける必要あんの?」というのが本心です。

だから片付けないだけ。

 

 

しかし、
「部屋が汚い恋人はとんでもない!」
「休みの日に部屋でこういう過ごし方をしている人は、一生独身だ」

・・・みたいな、ワケの分からん情報が溢れ、片付けない自分を罪悪感(世間)は許さない。

 

この情報たちが頭をよぎり、

「片付けないといけないことは分かってるんだけど、忙しくて全然できないよー」
というポーズを取ろうとしちゃうんですよね。

 

しかし、

お部屋が多少汚くても平気な人が、綺麗な部屋を維持していけるハズがないっ!

 

それはいけないこと?

「じゃあ別に片付けなくていい」はダメで、どうして綺麗好きにならないといけないの?

 

"ちゃんと"片付ける必要、ある?

 

 

ドッペルおにいさん
世間でいうところの、

「当たり前」を守ってると疲れるよ!!

 

 

 

そう考えると、

他人からの意見に対し、心の底から、「悪い・・・」と思うことって少ないとは思いませんか?

他人から押し付けられた常識が原因でくよくよ悩むって、何かバカらしくも思えてきます。

 

 

ポイント

「なんか申し訳ない・・・」と感じたときほど、

「自分がやりたくてやった」ということが多い!

まずはこれを意識してみてはどうだろう?

 

 

 

自分で作り上げた問題に振り回されず、疲労をおさえる

何かに振り回されると、徐々にその何かは負担へと変わります。

 

 

「自分の子供をしっかりと教育しなければいけない!」気持ちが強いと、いずれは教育が苦痛に。

「職場の人と仲良くならないといけない」気持ちが強いと、人間関係が煩わしくなったり、1人の時間が恋しくなったり。

 

こんな感じで、問題を自分で勝手に作り上げていきます。

 

ドッペルおにいさん
「~~しなければならない」のほとんどは面倒くさいものばかり。

しかも、それらをいくつも抱えてしまっているからタチが悪い。

 

 

本当に自分がやりたいことをやっているはずなのに、普段から行っている別の作業が多すぎて、疲れてイライラしていては話になりませんよね。

 

 

そうならないためにも、

「しっかりすることをやめて、今までやっていた"当たり前"を少しずつ手放していく」

とても勇気がいることですが、疲労を抑えるにはこうするしかないと思うのです。

 

 

「当たり前を手放す」

「楽をする為にしっかりしなくなろう!」

「周りに丸投げしまくって誰かが我慢したり苦労したりすればええんや!」

などとは違うので注意!

 

 

ここでお伝えしたいのは、
自分が普段こなしていること全てを振り返り、思い込みに縛られた行動は無いか?

です。

 

もしも苦手な事や、負担に感じていることがあるのならば、

「この状況を何とかしたいんだ!」という気持ちを素直に周りに伝えましょう。

 

 

ドッペルおにいさん
「きついからやりませーん」じゃなくて、

「~~が負担なんだけど、どうしたらいいかな?」です。

 

 

 

 

ちゃんと『相談』をして、疲労を軽減させる

負担を減らしたいなら、周りの力を借りましょう。

このとき必要なのが、相手に相談する能力です。

 

もう一度言いますね。

 

自分の負担を減らすため、

周りに『相談』をしましょう

 

 

 

・・・どうして同じことを2回述べたかと言うと、

負担を減らすための『相談』って、意外と難しいから。

 

 

そもそも、「負担を減らしたいから」と、相手と話し合いをするとどうなるか考えてみてください。

そう。まるで自分が被害者かのような言い分をしてしまいがちですよね。

 

被害者なんだから、

周りが自分に対して負担を減らすのは当然

自分の主張が通って当然・・・。

 

相手の話は聞くつもりはないし、自分の主張をただ押し通したい。

これでは喧嘩が起きてしまいます。

喧嘩になるということは、心のどこかで「相手に勝ちたい」という想いが少なからず残っているからだと思うのです。

 

負担を減らすために相談する一番の目的は、

相手に協力してもらうようにお願いすることですよね?

協力してもらうためには、お互いが相手の意見を聞いて、しっかり確認し合う作業が必要。

 

 

ポイント

「今のままでは厳しいから、これからのことを話し合いたいんだけど」

「これって他の人に頼めないかな?」

など、深く考えずに相談しましょう。

 

 

 

ドッペルおにいさん
自分の気持ちは、"しっかり"と伝えること!

また、「どうせ反対される」と思いながら相談することはNGです。

何故なら、自分の納得のいく答えがこない限りは、「反対された!」と考えてしまうから。

「ほら、やっぱり!」という証拠を集めようとすると、相手と衝突するので注意。

 

 

 

まとめ

 

日常生活において自動的になってしまっている行動たち。

それらのほとんどが、疲れを引き起こす原因となっていることはお分かり頂けたでしょうか?

 

そんな気付きにくい疲れですが、疲れを意識するポイントはあるので覚えておきましょう。

 

 

疲れのサインたち

  • 気付いたら家でゴロゴロしている
  • スマホをだらだら触っている
  • 普段飲まないようなお酒を飲む
  • テレビ番組をぼーっと眺める

 

 

これらのサインに気付いたときは、すぐにパジャマに着替えて寝たほうがいいです。

「何か新しいことを始めたい!」と思っているなら特に。

 

 

 

 

自分が無意識につくりだした「世間」からのルールなのか、それとも自らが課したルールなのか?

それらの見極めをしっかりすることも重要です。

 

 

ドッペルおにいさん
「こんなの当たり前」

一体それって誰の言葉ですか?

 

 

 

おすすめ

「男だけどよく泣きます」
「女だけど汚部屋万歳」
「一家の大黒柱だけど出世なんて興味ない」
「主婦だけど家事も育児も大嫌いだししたくない」

みたいな、

周りが聞いたらびっくりするようなことをやっていかないと、疲れはとれない!

 

 

 

 

自分の時間と睡眠時間をしっかり確保してから、誰かと関係を築いていくことが一番の理想。

自分の時間を大切にしたり、自分自身を最優先に考えてくれる人は、「わたし」だけです。

 

そのために、まずはしっかりと誰かに『相談』をしましょう。

相手と喧嘩したいのではありません。

自分の身体を労わる方法として、相手にしっかりと相談をするんです。