本記事では、何かを知ることの難しさについて知っていただくことを目的としています。
自分のことを「物知り」とか「頭が良い」などと思っているアナタ。
日ごろから誰かと衝突してストレスを溜めてたりしませんか?
ポイント
人間関係は、どちらかが人の話を聞かなくなっていくと崩壊する。
人の話を聞く姿勢を絶やさないためのポイントは、
自分はバカだと自覚すること、何かを理解することが難しいことを知る。
この2つにある。
人の話を聞くことの重要性を理解してくれた人は、
『知ったかぶり』の存在について知っておきましょう。
きっと、人間関係を向上させる手助けとなります。
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知ったかぶる2つの理由
物事の「仕組み」を知らなくても、自分の欲求を満たせる。
そんなもので世界は溢れていたりする。
例えば、
コーヒーメーカーの構造を知らなくても、おいしいコーヒーを作れる
のりの成分を知らなくても、紙に塗るとくっつく
メールの送受信の構造を知らなくても、送りたい人に送れる
そして・・・、
愛を知らなくても、人は恋をすることができる!
・・・まぁとにかく、考えなくても特に問題ないものに関しては無頓着。
知らなくてもなんとも思わないということ。
さて、
ここで問題。
『洋式トイレの仕組み』について説明してください
ほとんどの人が洋式トイレにお世話になってきているでしょう。
「トイレの仕組みを何となくで構わないので説明してください」と言われたら、
「それくらいなら言えるかも」と思いませんか?
でもね、冷静に考えてみてください。
トイレの水を流したらどのような動きをするのかって知ってます?
「知るか」ってなるよね。
身近にあるものだから、ついつい「説明できると思う」ってかっこつけちゃいそうだけど・・・
全然そんなことはないのだ。
「身近にあるから理解している」と勘違いしていることが多いってこと。
実際にはわずかな理解のくせに、変にかっこつけようとすると知ったかぶりになるぞ
知ったかぶりで人に迷惑をかけないためにも、
どうして知ったかぶってしまうのか、2つの理由を見ていきましょう。
①漠然とした知識なので、線引きができていない
まず1つ目は、知識の線引きができていないから。
「わかっている」と錯覚してしまう原因はまさにこれ。
いざやってみると、
「あれ?思ったより知らねえな、できねえな」
そんな経験あるよね。
線引きが苦手な人ほど、そういった経験が多くなりますよ。
そもそも知識の線引きというのは・・・
例えば、
「心理学に興味があります~」というわたしですが・・・
心理学の専門用語に興味があるワケじゃないので知りません。
こんな感じで、
知っていること・知らないことの知識の線引きは必ずあるんですよね。
自分の中でいい感じで線引きされていれば、
「心理学に興味があるくせに、オレより専門用語知らないじゃんww」
などと煽られても、変に競争意識をもたなかったり、知ったかぶることもなくなります
自分が何を知っていて、何を知らないのか?
その線引きが上手い人って、知らないことを学ぼうとするんですよね。
だからこそ、人の話をしっかり聞こうという姿勢がとれるということです。
相手がそんな謙虚な態度で自分の話を聞いてくれたら、
こっちは何としてでも有益な情報を相手に提供しようと頑張っちゃうよね。
そんな人間関係ってステキだと思わない?
注意
線引きができていないと、
「自分が分かっていないことを知らない」状態に陥ることを覚えておく
②「知らない状態」を避けようとする
2つ目の理由は現実逃避
今まで知っていると思っていたことが、実は意外と分かっていなかった。
そんな不快感にも似た状態でいることは耐えがたいので、現実逃避をします。
だからといって、
知ったかぶりでそれを誤魔化すことを続けていくと、「頭がいいんだ」と自惚ることになる。
特に注意したいのが、何となく知っていることを分かった気になること。
何となくというか、中途半端に知っている知識は、間違いなく分かっていないはず。
うーん、よくわかんないよね。
理解を深めるために、
以下の3つの質問を順番に考えてみて下さい。
あなたは、『ファスナー』についてどのくらい知っていますか?
10段階評価で答えてください。
だいたいの人は、3~4の評価で答えるのではないでしょうか?
ファスナーなんて何も考えずに扱えるはずだし、何より身近にあるからね。
ファスナーはどのように密閉していきますか?
その仕組みを答えてください
ファスナーが付いた服をわたしはよく着ます。
しかし、この質問には全く答えられません。
実際のところ、何も分かっていないことに気付かされる・・・。
あなたは、ファスナーについてどのくらい知っていますか?
10段階評価で答えてください
改めて問われると、ファスナーの最初の評価よりも数字を低くするのではないかな?
まぁこんな感じで、
理解していたはずの知識が
「思っていたほど知らんかった」に変われば、過大評価だったことに気づきますよね。
ここまでくれば、謙虚になれるのですが・・・。
そううまくはいかない。
なぜなら、
知らなかったという事実に向き合うのは非常に難しいから・・・
知らないときは、「分からない」を心掛けよう
自分の知らないことを相手から指摘されると、知らなかった事実と向き合う覚悟が必要
そもそも、どうでもいい内容であれば、
「へぇー。知らなかった。物知りだね!」などと言葉にすることができるよね。
でも、それが自分の得意分野で、自分が知らなかった場合ならどうだろう?
自分の得意なことを、それ以上に他人が詳しかったらムカつくよね。
一瞬でもムカついたら最後、
「それは知らなかった」などとは口が裂けても言いません
「新しい知識が増えた」喜びよりも、傷ついたプライドの修復が先にくるんだよね~。
プライドを重視してしまうから、いつまでも中途半端な理解のまま。
得意なはずのそれを、まともに説明できやしない。
大事にしている知識くらいはさ、せめて「分からない」って言えたらいいよね。
まとめ
わたしやあなたが持っている知識には、知っていること知らないことがある。
大前提として、これを忘れないようにしたい。
また、自分の得意なことや好きなことなど、
分かっていることだけを誰かに教えるのではなく、分かっていないことも相手に伝えることも必要。
得意なことだろうが、知らないことは必ずある。
分からないことは分からない!
プライドを守ろうとそれを怠り、
長々と喋って知らない事実を誤魔化すのはやめる!